2024年4月23日火曜日

熱海ジェット船の旅Part2。古民家改築のイタリアンでディナー

 熱海にやって来た件、Part2です。館山からジェット船に乗って往復8000円の旅でした(運賃だけね)。

熱海は坂が多い街です。徒歩の移動ばかりだとヒドい目に遭います。


熱海港から上り坂をエッチラ歩いて20〜30分、熱海駅の商店街の混雑ぶりに大いに驚き、ランチは「囲炉茶屋」。アジのまご茶膳、2200円なり。まずはそのままアジ丼で、続いて出汁を注いでお茶漬けに、さらにお茶漬けにアジの干物を投入と、2度の味変を楽しみます。うむ。普通に美味しい。ご飯がやや多いけど。注文は、テーブルからQRコードで行います。DX進んでるなあ、熱海。


ランチの後は、カフェでコーヒー。その後「起雲閣」を訪ねます。「熱海の三大別荘」と言われる邸宅で、根津美術館の根津さんも一時オーナーだったことがあるそうです。


旅館として営業していた時代には、島崎藤村や三島由紀夫、寛一お宮の「金色夜叉」の尾崎紅葉などが利用したそうです。太宰治が入水する3カ月前に泊まった部屋なんてのもありました。

仏像が彫ってある暖炉、けっこうレアじゃないでしょうか? 初めて見ました。


金曜日に1泊する旅ですが、熱海でグレードやや高目のホテルは1カ月前にはほぼ満室。なので、今回ホテルは海沿いだけどシャビーなヤツにして、ディナーを奮発しました。

「アロマフレスカ」です。高台の上に立つ古民家をリノベーションしたイタリアン。入口は,旅館の玄関みたいです。


和の雰囲気を醸し出すイタリアン。シーフードと旬の野菜が上品です。前菜も盛り合わせではなく、一品一品提供されます。食器もエレガント。


窓から熱海の街の夜景を見下ろせるのですが、写真がうまく撮れていなかった。残念。

ここは再訪決定ですね。お風呂付きの部屋もあるそうです。イタメシ&温泉がパッケージできるって凄い。まあでも、お風呂は入らなくていいか。


翌日の朝。「来宮神社」も大変な人出です。ここは、自撮りのためのスマホスタンドがあちこちの台に置いてあります。みな、タイマー使って撮影してます。


お土産の干物は「釜鶴」か「アオキ」かって感じですが、義母に電話したら「釜鶴で買ってきて」とのことでした。骨なしアジがオススメです。

ランチはお寿司。生け簀から取り出してさばいたアジがうまい。握りもうまい。


帰りの船は、14:10熱海港発、大島経由で館山港に16:05着。


富津の家に帰ったら、ぶ厚い雲の下に富士山が見えました。


1泊2日熱海の旅。次回はいつ行こうかな。東海汽船の公式サイトによると、館山港出発便は、4月から9月までは設定がないみたい。また来年ですかね? 毎年春の恒例旅行になりそうです。

2024年3月12日火曜日

館山〜熱海をジェット船で往復。運賃8000円で激安だった件

ここ数年、旅行に行ったら、船に乗るというのを心がけています。今回、目的地は熱海です。

今年(2024年)2月のある日、ドライブで館山を訪れた際に、以前から気になっていた「渚の駅たてやま」に寄ってみました。


さかなクンが全面協力しているこの施設に「ジェット船のりば」という看板があったので、早速突撃してみます。海に面した渚の駅には、ジェット船が接岸できる埠頭はないのですが、乗船受付カウンターがありました。そこで見つけたのがこのチラシ。


「館山・伊豆半島 早春の花めぐり」という東海汽船のキャンペーンがあって、館山〜熱海間の往復きっぷが8000円って書いてあります。これはお得じゃないかというのと、ジェット船に乗ってみたいのと、熱海に行ってみたいというトリプルなモチベーションで、チラシを持ち帰りました。実施期間は(2024年)2月3日から3月24日です。

そして、3月8日(金)から1泊2日で熱海のホテルを押さえ、東海汽船のWebサイトをチェック。しかし、Webにはどこを探して8000円のコースはなく、「館山〜熱海(ジェット船)」は片道8400円と書いてあります。

東海汽船に電話で聞いてみた結果、「チラシの料金は電話のみ受付」「Webから購入すると往復で1万6800円で倍以上」「往復の便をそれぞれ確定し、予約せよ」「チケット代金は乗船当日渚の駅にて支払い」「乗船場所が2箇所あって当日じゃないと分からないから、出港時間の40分前に渚の駅に集合。埠頭まではバスで送迎」という諸々の段取りが明らかになりました。この8000円の往復チケットは、毎日運行している定期便のヤツを、期間限定でディスカウント販売しているものだと分かりました。

結果、以下の1泊2日の館山〜熱海の往復チケットを押さえました。
3月8日09:35館山発〜10:45大島経由〜11:30熱海着
3月9日14:20熱海発〜15:20大島経由〜16:20館山着
(タイムテーブルは毎月変わります。天候状況によっても変わります。それぞれ、東京の竹芝桟橋と館山を結ぶ便もあります)

3月7日に新宿区から富津市の自宅に移動、8日の朝に自家用車で渚の駅たてやまに行き、乗船者用駐車場に車は1泊します。駐車料金は無料です。


前夜から当日はあいにくの雨模様でしたが、搭乗時間にはほぼ雨は止み、ジェット船も予定通りに出港。30名ほどの乗客がいます。まずは経由地大島へ。

このジェット船、時速80キロぐらい出るそうです。フル加速すると船体が持ち上がって、揺れも少なく走れるんだとか。乗客はシートベルト着用がマストなので、船内を歩き回ることはできません。これはちょっと残念です。楽しめる景観のバリエーションと、船の速度(目的地に早く着く)がトレードオフになっている。

驚いたことに、大島に着いたら、私たち2人以外は全員が下船してしまいました。15分ほどしたら、大島から熱海に行くお客さんが数名乗り込んできます。


館山→大島が1時間。大島→熱海がもう1時間。出発からおよそ2時間で熱海に着きました。人生初めての熱海ではないのですが、前にいつ来たのか思い出せません。会社の旅行とか、何かの団体旅行で来た、ぼんやりとした記憶しかありません。なので、気分は初熱海です。


熱海港から歩きましょう。20分ほど歩いて、熱海駅前の商店街まで行ってみたら驚愕の光景が。もの凄い人混みです。平日なのに。これは衝撃でした。「熱海プリン」の行列には50人ぐらいの若者が! 男子も多いよ。何ということ。


とにかく、着いてみたら観光客があまりに多くて驚いたよ、熱海。それではこれから、観光&食事に行ってきます(Part2へ続く)。

2024年2月22日木曜日

サイバートラック、豊洲で見物。その後はどこで見られる?

 テスラのサイバートラックが日本に来ています。2月25日まで豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」で展示され、その後は全国のテスラの拠点をツアーする流れ。

私も今週、小雨の降る中見物に行ってきました。


ギャラリーが列を作っていますが、行列しているのはチームラボに入ろうとしているお客さんたち。サイバートラックは、その手前にデーンと鎮座しています。誰でも無料で見ることが可能です。



いやあ、デカいっすねえ。しかもポリゴンみたいなソリッド感。これほどの偉容を醸し出す車は、過去に一台もなかったと感じます。

デザインは「ブレードランナー」に影響を受けたらしいですが、確かに「レトロフューチャー」ってイメージがぴったりですね。20世紀のSF映画のプロダクトデザインを思い出します。


ステンレススチールで作られた車は、過去にデロリアンのみ。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でタイムマシンを担ってたアレですよ。


ステンレススチールは、塗装ができないので、サイバートラックの色味はシルバーのみ。北米では、ブラックやブルーなどのラッピングが純正で用意されています。

実は昨年(2023年)の3月に、LAのピーターセン自動車ミュージアムでも見ていますが、そこにあったのはプロトタイプ。あの、鉄球をガラスに投げたらヒビが入ってしまった時の車両ではないかと言われています。まだ、ドアミラーもなければ、ワイパーもなかった。


サイバートラックが、日本で発売されるかはまだ決定していません。豊洲にあった車体が、日本の交通法規をクリアできるかの審査にも臨むことになります。

豊洲のチームラボでの展示は、2月25日で終了。その後はさいたま新都心、新宿サザンテラス、東京国際フォーラムなどを巡業します。詳細なスケジュールはテスラジャパンの公式ページに掲載されているので、是非見たいという方は、最寄りの拠点へお出かけください。愛知や大阪にも行きますよ。3月31日までのスケジュールが出ています。

https://www.tesla.com/ja_jp/event/cybertruck_japan?redirect=no&utm_locale=ja-JP&utm_campaign=cybertruck_exhibition&utm_content=sales&utm_medium=email&utm_source=sendgrid.com&utm_term=24q1_tokyo

2024年1月31日水曜日

ラスベガスから小一時間ドライブ。フーバーダムに行ってみた

 2024年1月、CESに参加するためにラスベガスにやって来ました。CESもラスベガスも初めての経験で非常に面白かったのですが、ラスベガスの街にずーっといても旅情を感じられないので、同行していた友人と一緒にドライブに出かけることにしました。


グランドキャニオン? 片道5〜6時間かかります。じゃあ、セドナ? これまた片道4〜5時間。ということで有名なパワースポットへの旅は諦め、パワープラントへの旅にシフトしました。そう、発電所です。ダムです。


レンタカーのテスラモデル3で、ラスベガスから南東方向に車で45分。フーバーダムを目指します。

荒涼とした、代わり映えのしない大地を眺めながら走っていると、前方左側に湖が見えてきます。

こんな、傾いた送電線が林立する脇の道路を通ってフーバーダムのビジターセンターへ。


ツアーガイド付きの見学コースは、30分と1時間の2コースあります。すぐに出発する方はどっち?と聞いて、30分コースに参加。

水力発電所の建物の中を見学します。ダムの中を通る配管が巨大です。


「このダムは世界恐慌中の1931年から建設が開始し、36年に完成した」とのこと。恐慌で仕事がなくなった人たちをたくさん集めてダムの工事に従事させたんですね。エジプトのピラミッドみたいなもんか。


発電所はバリバリ現役で、アリゾナ州とネバダ州と、カリフォルニア州に電気を供給しているとのこと。


フーバーダムの貯水量は400億トン。琵琶湖の貯水量が280億トンとのこと。琵琶湖がまるごと貯水池に収まる計算。


川にかかるコロラドリバーブリッジは、北米で最長だそうです。なかなかスペクタクルな景観です。日本の大林組が建設に関わっているそうです。2010年に完成。


お土産屋さんもチェック。ネバダ州なので、エリア51関連のグッズが充実しています。実際のエリア51は、ラスベガスの北北西約200kmあたり。


およそ小一時間滞在し、来た道をラスベガスへと戻ります。往路1時間、現地1時間、復路1時間なので、ざっくり3時間の小旅行。

ラスベガスでの滞在の、ちょっとしたアクセントになりますね。オススメです。レンタカーでどうぞ。


2023年12月14日木曜日

東京→伊豆→房総 ドライブ&フェリー2発の旅(後編)

 文豪に愛された宿「おちあいろう」。ちょっと値が張る宿ですが、川沿いに立つ老舗旅館で、吊り橋で向こう岸に渡れるなどなかなかの風情。


建物は登録文化財に指定されているそうで、館内ツアーも行われています。


ここに宿泊すると決めた理由はテスラの充電器ウォールコネクターが設置されているから。


玄関前には、テスラのウォールコネクターと200Vのチャデモ充電器に加え、最近設置されたと思われるポルシェEV用の充電器が2基そびえ立っています。2基もある理由は、「ポルシェ側が設置費用を負担した」ってことですかね。


しかし、宿のスタッフの話によれば、EVでやってくる客はそれほど多いわけではなく、温泉とサウナ、とくにサウナが大人気で、それ目当てで宿泊する客が最近特に多いとのことでした。


さて、この日はフェリーに2回乗ります。まず最初は駿河湾フェリーです。テスラで土肥港を目指します。


こんな感じで富士山が現れます。すこしモヤがかかっていますが、なかなかスペクタクルな光景です。

清水港まで1時間15分。甲板から海を眺めていると、けっこうな頻度でトビウオを目撃できます。30秒に1匹ぐらい。飛行時間は10秒から、長いときは20秒ぐらい飛び続けます。トビウオ、凄い!


トビウオが飛ぶ姿を見たのは、生まれて初めてです。うまく写真は撮れませんでしたが。

清水港に上陸した後は、房総半島を目指して東へと移動します。次に乗るフェリーは東京湾フェリーです。久里浜港へ向かう道すがら、由比ヶ浜で桜エビランチを食べました。由比駅真ん前の「あおぞら」です。


駄菓子屋さんみたいな佇まいのお店で、料理もめちゃめちゃシンプルなのですが、旬の桜エビがサックサクで美味い! ここは絶対にまた来ると誓ってお店を後にしました。


東名高速から横横道を激走し、久里浜に着いたのが17時。すでに日没時間を過ぎており、サンセットクルーズとはなりませんでした。


17時30分。京浜工業地帯の夜景を横目に眺めながら、フェリーは出発します。およそ40分で金谷港に着く予定。


途中、電飾に彩られた船とすれ違います。派手やなあ、どこの船かなあと思ったら、対岸の金谷港からのフェリーでした。要するに、今私たちが乗っている船の折り返しですw 時刻表を見ると、両港から5分違いで出発するんですね。だから航路ですれ違う。これは知らなかった。


私たちが乗った久里浜港発金谷港行きは、乗船する車も一桁台でしたが、金谷港に到着してみると、乗船待ちの車やバイクが行列をなしていました。房総で遊んで、久里浜に帰る人たちでしょうか。東京湾フェリー、なかなかの人気です。

東京都新宿区から出発し、伊豆に一泊してフェリーに2回乗って房総の家に帰宅する旅でした。次はどこで船に乗ろうかなと考える日々です。

2023年11月28日火曜日

東京→伊豆→房総 ドライブ&フェリー2発の旅

 (2023年)11月、文化の日の3連休で、東京→伊豆→房総とテスラでドライブ&フェリーに2回乗るという1泊2日の旅をしました。飛行機にも鉄道にも乗りませんが、フェリーに2回(2航路)乗るというのはちょっと斬新です。


11月2日(木)、休日の前日に東京を出発。まず最初の目的地は横浜の青葉スーパーチャージャー(SC)。東名高速には久しぶりに乗りましたが、テスラの充電には、町田とか海老名とかいろいろ選択肢があっていいですね。


青葉SC、ご覧の通りガラガラです。スーパーマーケットの屋上PにV3が6機敷設されています。ちょうどランチ時だったので、近所のカフェでハンバーグランチ。食べ終わらないうちに満充電になり、一旦プラグを外しに駐車場に戻りました。V3の250kWはパワー凄いっすね。

お腹も車も満腹になったので、次の目的地、小田原の「江之浦測候所」に向かいます。相模湾を見下ろす丘の上に測候所はあります。


測候所って名前がちょっと不思議ですけど、ここは凄い所ですよ。アート好き、建築好きの皆さんはマストビジットです。日本を代表する建築家でありアーティストである杉本博司が、10年以上かけて構想し、土地を見つけて造成し、建造したミュージアム。建物も含め、その中に収蔵された作品も含め、周辺一帯がアートなんです。類似の施設がちょっと思いつきません。


一日の入場人数は制限されています。チケットはオンラインで購入してコンビニ発券という敷居の高さ。でも、そんなちょっとした面倒なんて軽く忘れてしまうほどの素晴らしい体験が待っています。


相模湾を望むギャラリー棟は、実に長い直方体です。海を視界に残しながら外に出ると、コロッセオ形式の舞台があります。


また違う直方体が伸びていて、中はトンネルみたいになっています。夏至の日や冬至の日に、太陽が枠の中を上っていきます。これが「測候所」の由来なのかも知れません。


ビジターは、ギャラリー棟、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園など、敷地内を歩いて見学します。


ほかにも、杉本博司が収集した化石を展示した収蔵小屋とか、うっそうと繁る竹林とか、あちこち巡っていてちっとも飽きません。よくぞこんな凄い施設&庭園を造ったもんだなあと感心しきり。


私たちは、午後3時半ぐらいの入館だったため、1時間ぐらいしか滞在できなかったのですが、次回は2時間以上の余裕をもって再訪しようと考えています。

暗くなってきました。そろそろ宿へと向かいましょう。今日は湯ヶ島の「おちあいろう」に一泊します。その後、フェリーに乗ることになります。