2010年8月31日火曜日
ブータン旅行 4日目 虎の巣へ登ってみた
登山口から僧院までは、徒歩で往復5時間かかるという話を聞いていたので、途中の展望台まで1時間登ったところで引き返すつもりでリクエストしていたのですが、ガイド君が「この僧院がブータン旅行最大のハイライト。絶対に最後まで登るべきだ」と強く進めるので、「じゃあ、流れで行けるとこまで」みたいな感じで登り始めました。天候はあいにくの雨ですが、一日中降り続けることはなく、上に行けば晴れるとのこと。
30分ほど登ったところで、こんな感じで切り立った崖の上に僧院が見えてきます。時々、こうして僧院の姿が見えるがために、モチベーションが切れずに前進することができる仕組み(?)です。
山道はこんな感じで、雨でぬかって滑りやすくなっているところ、そして夥しい数のウマの糞を避けながらひたすら登っていきます。
1時間ほど登ると、展望台兼ティーハウスがあり、登山者は全員ここに吸い込まれていきます。お茶を飲んで、トイレに行って、真正面に僧院の姿を拝むともう後には引き返せません。
しかし、ここからが本当にキツい。長い階段を下りて、また登る。途中、滝などあって、岩に積んである石が「プレゼンテーションZEN」を思い出させたりしますが、ここで気を抜かずに頑張って登り切ります。
僧院は、許可証がないと入れません。ガイド君がちゃんと許可証を用意していて、我々も中に入ることができました。撮影は禁止なので、中の様子はお見せできませんが、ブータンの数ある寺院の中でもかなり特別な場所なんだとか。神戸から寄進された釣り鐘もありましたね。
帰路、先ほどのティーハウスで昼食を摂り、駐車場に戻った時には3時半。ホテルに戻ったのが4時ですから、都合7時間のちょっとした修行でした。
こちらの写真は、ホテルの部屋から望むパロの山々と町。山にかかる雲の様子が刻々と変わるので、見ていてちっとも飽きません。パロの人口は2万人。明日は、この町を離れてバンコクに戻ります。
2010年8月29日日曜日
ブータン旅行 3日目 弓と男根
そして、現在ブータンに入国する観光客に課せられている、1日200ドルのミニマム・ギャランティは、来年には250ドルに値上げされるそうです。
ちなみに、ブータンでもっとも売上高の多い産業は、1番が水力発電、2番目が観光、3番目が農業なんだとか。いろいろと制約が多いブータン観光ですが、国家にとっては外貨獲得の重要な資源なんですね。
パロに着いて、古いゾンの遺跡を見たり、パワースポットと言われる寺院を見ているうちに昼食。昨日、一昨日とは似て非なる内容のメニューで、ガイドも気を使っているようです。
昼食の後は、町のいたるところにある弓の射的場にやってきました。ブータンでは、男子は子どもから老人まで皆、弓をたしなむそうです。
的はこんなに遠くにあります。140メートル先。しばらく見ていましたが、なかなか当たりません。見ている間に一度だけ当たった時には、弓のチーム仲間が、歌と踊りで祝福していました。惜しかった時や、かなり遠くに外れた時にも、お囃子みたいな声がかかります。
ギャラリーのお爺さん3人組が「写真を撮れ」というので撮ってあげたりして、のんびりと午後を過ごしました。
そうそう、昨日から今日にかけて気がついたこと。ブータンの建物には、男根を模した木像がぶら下がっていたり、男根の絵が描かれていることがよくあります。
これは、まぎれもなく男根信仰ですね。子孫繁栄の他に、魔除けの意味があるようです。町の土産物屋などでも、大小さまざまな男根の木彫りにお目にかかれます。
男はみんな弓を撃ち、家には男根をぶら下げる。何だか凄い国ですよ、ブータンは。
ブータン旅行 2日目 映画館に行ってみた
こちらが彫刻の部屋。作品は、学校の近所のお店で販売もしているそうです。
さて、昼食の後は、山の頂にある巨大仏像を見に行きます。目下建造中のこの仏像、当地の高名な僧侶の弟が、海外からの寄進を集めて建造中とのこと。高さ50メートルの偉容で山の上から市民を見守ることになります。富津にある東京湾観音を思い出します。完成は、2015年とのこと。
続いて、映画館に連れてけという我々のリクエストに応えてもらい、ティンプーの町に2軒あるという映画館のうちの1つに。
1スクリーンしかない、恐ろしく古い映画館です。学校の体育館に、木造の椅子を固定したようなたたずまい。上映するのはブータンのオリジナル映画。さぞかし寂れているんだろうと思いきや、これが正反対で、映画は近年とても盛況な産業なんだそうです。
「ここよりも新しくて設備のいい映画館があるよ」というガイド君の誘いに乗って、郊外にあるもう一軒の映画館に行くことになりました。
確かにこちらの方がはるかに新しい。でも、1スクリーンしかない、町の文化センターみたいな殺風景な映画館です。上映している映画は「スリーピング・ビューティ」って、おいおい「眠れる森の美女」のことですかい? 本編上映中にも関わらず、ちょろっと中に入れてもらって数分鑑賞しましたが、ブータンの農村部の若者たちが惚れた腫れたで大騒ぎするドラマのようで、どうやらディズニーとは無関係の模様(確証はありません)。しかも、場内はかなりの観客が入っている模様で、あちこちから笑い声やため息が聞こえてきます。
映画館を出た後に、たまたまブータンで有名な映画監督が映画館に来ているとのことで、ちょっと話を聞くことができました。福岡に1年ほどいたことがあるという監督は、今、ブータンは空前の映画ブームが起きていて、首都ティンプーでも市民の30%から40%が映画を見にきてくれる。この5年で25本の映画を作ったけど、今年はタイでロケした映画も公開するし、来月からはロンドンでロケする映画を撮る。でも、ブータンではまだ映画が産業として認知されていないので、国が補助してくれないし、規制も多くて色々大変なんだと。「何でここにいるの?」と聞くと、何と彼は本日上映中の映画の監督その人でした。観客の反応を見るために上映中の映画館をチェックしてたのこと。ブータンでは凄い有名人なんだそうです。
「ブータンは、こんなティンプーみたいな都会より中部の田舎の方が全然いいよ」と旅のアドバイスをくれて、監督氏は去っていきました。
ブータンの映画、今度見てみようかしら。そういえば、ちょっと前に、ブータンの若い僧侶がワールドカップをTV観戦するために苦労する、「ザ・カップ」という映画がありましたねえ。
2010年8月28日土曜日
ブータン旅行 1日目 ブータンでSIMフリー
実は我々、日本の旅行代理店に「ブータンに着いたら、まずは携帯電話屋に連れて行って欲しい。SIMフリーのiPhoneを持っているから」とリクエストをしてありました。ガイドに確認すると、パロには大きな携帯ショップがないから、ティンプーに着いてから行こうとの返事。しばしのおあずけです。
次の写真は、高台にある博物館からパロの町を見下ろしたところ。はっきり言って、ド田舎ですよ。今風に言えば、スローなカントリーサイドとでも言いましょうか。
タ・ゾンはなかなか威風堂々とした建物です。上の方に見える円形の建物が、国立博物館。ブータンの歴史について、詳しく見学できます。ガイドによると、ブータンは1958年まで、完全に孤立していて、国家の存在さえ知られていなかったんだとか。
タ・ゾンには、若い僧侶が暮らしていますが、かなりゆるい雰囲気。カメラを向けると、目線と笑顔が気軽に返ってきます。この場所に限らず、町のそこここにいい感じの仏教的世界があります。
今日の昼食は、典型的なブータン料理が用意されました。右側手前が、唐辛子とチーズをあえたエマ・ダツィ。激辛ですが、それでも旅行者向けにマイルドになっている感じがします。手前の赤いのは干し肉の唐揚げです。ブータン料理、写真をみても、あまり美味しそうに見えませんよね。でも、日本人なら普通に食べられます。
ビールも飲んだし、寝不足も手伝って、ティンプーまでの道中は爆睡。空気が薄いのにも、だんだん慣れてきましたよ。
さて、ティンプーに到着しました。いよいよiPhone開通の儀です。ブータンでは、Bhutan TelecomとTashiCellという2つのキャリアがあります。 ガイドに聞いたところ、どちらも品質は変わらないような話。Bhutan Telecomのサービス名はB-Mobileというそうで、日本におけるご贔屓キャリアにあやかって、B-MobileのプリペイドSIMを買いに行きました。
ブータン国営ドゥルック・エアー
この、ドゥルック・エアーというのは、ブータン国営のエアラインで、現時点でブータンに入国する唯一の手段といっていいでしょう。陸路でインドからという作戦もなくはないようですが、旅行者にはかなりハードルが高いようです。
ドゥルック・エアーのCAはエキゾチックな民族衣装の美人揃いです。機内を見渡すと、乗客には日本人がかなりいます。どうやら仏教系の旅行代理店のツアーの方が多いようです。中国語を話しているのは、香港からきた仏教系の方のようです。
機内食は、ノンベジかベジかと聞かれます。ノンベジはこれ。ソーセージとオムレツの朝食です。
一方、ベジはカレーです。どう考えても、ベジタリアンの方が重そうな食事なんですが……。
パロ空港へのアプローチは、なかなかスリリングです。標高2000メートル以上の場所にある空港ですが、連なる山の谷間に向かって飛行機が急降下していきます。山間部にポツポツと建っている民家がかなり近くに見えます。
パロ空港は、チベット寺院のようなとても雰囲気のある建物です。空港スタッフも民族衣装が多く、到着の瞬間からかなり異国情緒が味わえます。
それにしても日本人、飛行機から降りたとたんに写真撮りまくり。早くイミグレ行けよって、もちろん、自分も含めですが。
2010年8月26日木曜日
日本脱出。行き先はアジアの涼しい国
2010年8月22日日曜日
iPhone4バンパーの思いがけない効用
この位置なら、スピーカーフォンにして、ハンズフリーでも使えます。もちろん、車種によってダメな車はダメでしょうが、少なくとも私の車ではOKです。これは嬉しい誤算でした。
2010年8月21日土曜日
お目当てのそば屋がカフェに商売替えしてた
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こんなこともあるんですね。結構人気のあったそば屋なのに、カフェに商売替えするなんて。
そのまま、カフェに変わったお店に入りたい気持ちもかなりあったのですが、長坂と言えば、有名な老舗そば屋があるよなと思い出し、目的地を変更しました。
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今は広島で「達磨」というそば屋を営む、そば打ち名人高橋邦弘が開いた「翁」という店です。ここに来るのは5年ぶりぐらいですが、今もなかなか賑わっています。でも、ざるそばと田舎そばしかないストイックなそば屋って、今時ちょっと珍しいですよね。原理主義的そば屋とでも言いましょうか。
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そばは確かに美味しいし、順番待ちの客あしらいも平均点以上ですが、なぜかまた来ようという気になりません。
新たな「発見」のない、「確認」しかできないお店ってことなのかも知れません。そば屋も変わらなければいけないでしょう。
変わることの難しいそば屋、看板商品を変えてしまったそば屋。今日は、なかなか面白い二軒のそば屋を訪問することができました。
iPadでブログ更新するのは大変
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今回は、iPhoneとiPadだけで、Macは持って来ていません。BLOGGERの更新をiPadでやってみようと思い、始めてみるとこれがなかなか大変です。試行錯誤の末、BlogPressというアプリを350円で購入することにしました。
UIはメールソフトと同じで、とてもシンプルで使いやすいですね。これは旅先で重宝しそうです。
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アプリとは別に、今回苦労したのは写真の転送。iPhoneで撮った写真を、PCを介さずにiPadに転送するには、Mobile meやGメールなどのクラウド系サービスを使うしかないと思い、いろいろチャレンジしたものの、なかなかうまくいきません。
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試しに、写真データ画面を長押ししてみると「イメージを保存」「コピー」というふたつのコマンドが現れました。「イメージを保存」を選ぶと、「写真」フォルダに収納されます。これに気がつくまで、実に長い時間を費やしました。ここで気をつけなくてはいけないのは、Mobile meアプリの場合、写真を一度ダブルタップして最大化しないと「保存」コマンドが選べないことですね。(画面はアプリではなくSafari。)
ところで、画面に映っている甲斐市観光巡回バスは、竜王駅に発着しますが、観光地を無料で巡回するそうです。今度乗ってみよう。
2010年8月15日日曜日
SIMの入れ替えに便利な道具
この週末も、山梨へ行ってきました。金曜の夜に会社の飲み会があったので、今回は土曜日の午前中に出発。目的地のノースランドまで、通常、車だと自宅からおよそ2時間かかります。しかし、土曜日の午前中は中央道が大渋滞となることは恒例。なので今週は電車で行くことにしました。
新宿駅から、特急かいじで甲府まで行き、そこからは昇仙峡行きのバスに乗ります。このバスに乗るのは初めてですが、料金の表示が面白かった。
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ご覧のように、初乗り10円です。そんな激安のバスがあるのか? 乗客がお年寄りばかりだったこともあって、老人向けの、タダ同然の料金体系になっているのかとも思いましたが、そんなわけはありません。表示の2ケタ×10円というのが正解です。つまり、この写真の「10」は100円です。表示を「100」で始めると、おそらく1000円を超えた時に表示がはみ出してしまう(4ケタ表示できない)ので、こういう風にしているのでしょう。「運賃表示は10円単位です」と書いてありますが、それではよく意味がわかりません。このように「10」という数字が並んでしまうとなおさらです。「運賃は、表示×10円です」みたいな表現の方がいいんじゃないでしょうか。
さて、今回はb-mobileのtalkingSIMを山梨デビューさせました。ノースランドはソフトバンクの圏外エリアですが、ドコモ圏内ではあるのでb-mobileが使えます。SIMロックフリーのiPhone(3GS)と、WiFiルーター、それにiPadを持参。普段は電話を受けられるようにiPhoneにSIMを入れっ放しておきます。で、何か調べものをするなど、ネットに繋ぎたい時にはWiFiルーターにSIMを移して、iPadでググります。やはり、ネットは大画面の方が快適ですから。
さて、ここで問題発生。iPhoneに刺さっているSIMを抜き出す道具がありません。iPhoneには、デフォルトでSIM抜き刺し用のピンが付属していますが、これを私は持ち歩いたことはありません。小さいし、持ち歩く場合の入れ物が思いつかないので、なくす心配が大きいんです。代わりに私は、いつもゼムクリップを使っています。ゼムクリップなら、財布などに引っ掛けておけばいつでも取り出せるし、なくす心配もあまりありません。最悪、現地調達も難しくなさそうですし。
ところが今回は、そのゼムクリップを忘れたんですね。海外旅行の場合は絶対忘れないのですが、国内旅行ではなかなかSIMを入れ替えることはないですからね。
仕方なく、山の家で何か代用になる道具を探してみます。先が細くて、あまり鋭利でないピンのようなもの……。ドライバーはちょっと無理、キーホルダーの輪っかの部分も使えそうですが、真っ直ぐに伸ばすのが難しそう。
そして台所にきて閃きました。つまようじはどうよ?
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これが見事にハマりました。つまようじを使って無事にSIMを取り出すことに成功です。ゼムクリップだと、穴に押し込めばヒンジ部分が持ち上がりますが、つまようじの場合、押し込んでも持ち上がらないので、そのまま引っこ抜くという感じ。
SIMロックフリーiPhoneをお使いの方は、是非お試しください。ちなみに、iPhone4のSIMはつまようじでは取り出せません。無理にぐいぐいようじを突っ込むと、先っぽが穴の中でちぎれてしまいます。ゼムクリップも案外厳しいですね。デフォルトのピンはあまり持ち歩きたくないので、新たな代用品の発見がTO DOリストに入りました。もっとも、SIMロックフリーのiPhone4は、まだ持っていませんけどね。
2010年8月14日土曜日
アップルの旅行用電源アダプタを購入
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2010年8月8日日曜日
山梨から帰ると、SIMが届いていた
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