今回、W杯観戦のためにモスクワにのべ2週間ほど滞在しました。基本的に、毎日夕方から夜は、スタジアムやホテルやレストランでW杯の試合を見ていたのですが、朝と昼は取り立ててやることがありません。
メールチェックしたり、仕事をして過ごす時間の他は、観光ということになります。そして今回、モスクワで絶対にやろうと決めていたミッションがありました。
それは「セブンシスターズ」制覇です。
2年前にモスクワを初めて訪れた際、この「モスクワ大学(1953年竣工)」を見に行ったのですが、この異常にデカくて四角くて無骨な変態建築に感銘を受けました。その「スターリン様式」と言われるスタイルを持つ変態建造物は、モスクワ市内に7つあって、セブンシスターズと呼ばれています。
その7つを、試合観戦の合間をぬって、すべて見に行こうと。とは言っても、ただ見て歩くだけなので誰でもできます。全然ハードルは高くない。早速行ってみましょう。
モスクワ大学に続いて2つ目は「ホテル・ウクライナ(1955)」。今は、ラディソン・ホテルが経営している現役のホテルです。FIFAの臨時オフィスもここにありました。
ダークなフィルターを施すと、まるでサタンが棲む呪われた宮殿みたいです。コウモリが飛んでそうw。キエフスカヤ駅から徒歩10分。
続いては、同じくホテルです。「ホテル・レニングラード(1953)」。
このビルは、両ウィングの張り出しがなくシンプルな造形。こちらもホテルとして営業しています。コムソモリスカヤ駅から徒歩10分。
このホテル・レニングラードの近くにあるのが、「ソ連運輸機関建設省(1953)」のビル。
1Fには銀行や、ヤキトリ屋などのテナントが入っています。クラスヌィエ・ヴァロータ駅を出ると、真ん前にドーンと聳えています。
5つ目。「文化人アパート(1952)」。その名の通り、かつて文化人が多く住んでいたという高級マンションです。目の前に公園の緑があって文化の香りがそこはかとなく……。
全部で450室あるそうです。バリカードナヤ駅から徒歩で10分ほど。
文化人アパートの次は、「芸術家アパート(1952)」。こちらは、タガンスカヤ駅やキタイゴロド駅からも行けますが……。
モスクワ川クルーズでも目撃することができます。ちょうどクルーズ船の折り返し地点にその異様を拝むことが。
最後は、「ロシア外務省(1955)」。こちらは、モスクワ大学に次ぐ巨大ビル。
ファサードの色見がツートーンになっているのが特徴です。最寄りの駅はスモレンスカヤ。
はい、これで7つすべて訪れることができました。ミッション、コンプリーテッド!
一応、単に外から見るだけではつまらないので、できるだけ建物の中も見学しようと試みました。ソ連運輸機関建設省のビルの中がこれ。
まあ、予想通りっちゃ予想通りの内観ですよね。ソ連におけるミッドセンチュリーは、全然モダンじゃないw。重厚あるのみ。
まだ余力があるので、セブンシスターズの後は、今どきの高層ビルで口直しです。
モスクワ・シティと呼ばれる一帯に行くと、ここは香港か? それともドバイか? という感じの高層ビル群が聳えています。ちょっと寄ってみましょう。
……ネジれてますよねえ。中に入って上ってみたい。
てな感じです。モスクワの新旧巨大建築ハンティング、なかなか楽しいですよ。オススメです。
0 件のコメント:
コメントを投稿