いま、カナダのトロントに来ているのですが、ここに来る飛行機の中で読んだ本に衝撃を受けています。食事に関する個人的な盲信というか思い込みが、全否定されました。
はい、こちら。「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」(津川友介・著/東洋経済新聞社・刊)です。
著者はUCLAの助教授で医師。米国在住ですが、日本に来るたびに、テレビ番組やインターネットに流れる食事と健康に関する情報の多さに驚くそうです。第1章「日本人が勘違いしがちな健康常識」から引用してみましょう。
「健康に関する情報が多いこと自体は悪いことではないだろう。問題は、残念ながらこれらの情報の多くが間違っている、もしくは健康になるという観点からはそれほど重要ではない情報をあたかも重要で効果があるかのようにうたっているという点である」
もう「待ってました」って感じですよね。日本では健康に関する情報がうんざりするほどたくさんあって、どれを信じていいのか分からないってホント思います。真打ち登場の予感がビンビン来てます。早速核心に行ってみましょう。
「数多くの信頼できる研究によって本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品は、(1)魚、(2)野菜と果物(フルーツジュース、じゃがいもは含まない)、(3)茶色い炭水化物、(4)オリーブオイル、(5)ナッツ類の5つである。逆に、健康に悪いと考えられているのは、(1)赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)、(2)白い炭水化物、(3)バターなどの飽和脂肪酸の3つである」
第1章の冒頭で、いきなり結論が示されるという太っ腹です。健康に良い5つの食材と、悪い3つの食材が明示されました。また、日本人の大いなる過ちとしてやり玉に挙がっているのは「炭水化物ダイエット」「βカロテン、リコピン」「果汁100%のジュース」に対する誤解です。
かつて私も試したことがある「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」に登場する「グラスフェッドのバターを入れたコーヒー」も、体に良いかといえば「それは間違い」と一刀両断。これまた私が実践していたグルテンフリーの食習慣も「セリアック病という珍しい病気を持っていないなら、グルテンフリーにする健康上のメリットはない」とバッサリです。オーノー!
ちなみに、昨日の夕食はインド料理でした。いわゆるミールスですが、ベジ・ノンベジで迷わずベジ(肉なし)をチョイス。赤い肉は入ってませんが、白いご飯が含まれています。もちろん野菜はたっぷり。ワンプレートの中で2勝1敗って感じかな。
この本を読んだ今、私の中で、食事に関する迷いは消えました。何が健康に良くて、何が悪いかは上に示した通りです。あとは「悪い食材」をどんな頻度で口にするかですね。やはり、牛肉も豚肉も時々は食べたいですからね。炭水化物も悩ましい。蕎麦は大好きですが、白米を玄米にチェンジするのはかなりハードルが高い。まあ、時々トライしてみることにしましょう。
とりあえず、グルテンフリーは一旦終了することにしました。とは言え、積極的に小麦粉は摂らないという姿勢は変えず、「グルテンレス」ぐらいな感じで行こうかと。
とりあえず、グルテンフリーは一旦終了することにしました。とは言え、積極的に小麦粉は摂らないという姿勢は変えず、「グルテンレス」ぐらいな感じで行こうかと。
健康コンシャスな皆さん、この本は必読ですよ。いかに我々が、不確かな情報に惑わされているのかが鋭く指摘されて、頭が痛くなります。一家に一冊、常備するべきじゃないかと。Kindle版のリンクを貼っておきます。紙版ももちろんあります。
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