千代田区北の丸公園の東京国立近代美術館(MOMAT)に、建築家・隈研吾の展覧会を見に行ってきました。新国立競技場も隈研吾の設計でしたよね。本来、2020年の東京オリンピック期間に開催されるはずの展覧会でしたが、オリンピック順延にともなって2021年6月18日から9月26日に期間が変更になっています。
展覧会には、隈研吾が設計・建築に携わった数多くの国内外の案件が、模型や写真とともに展示されています。
新国立競技場はもちろん、浅草の「文化観光センター」とか、スコットランドのヴィクトリア&アルバート博物館の分館「V&Aダンディー」とか、雲の上のギャラリーこと「木橋ミュージアム」とか、世界中に、ウッディな名建築を次々作っている隈研吾。
彼は、神楽坂在住だそうで、私にとってはご近所さんでもあります。神楽坂界隈で見かけたことはありませんが、毎日のように通りかかる赤城神社の敷地内にある分譲マンションも、隈研吾の作品ですよね。
今回の展覧会で面白かったのは、ネコとの関わりです。
展覧会は「隈研吾展 新しい公共性をつくるための猫の5原則」と銘打たれており、入場前は「???」と思います。
「猫の5原則」については、会場でお確かめいただくとして、私が面白いと思ったのは、生きた猫とコラボした案件。
隈研吾と彼のチームは、神楽坂に生息する半ノラの猫3匹にGPSをセットし、その軌跡をトラックします。猫たちの動きを3Dでトラックし、色んな形式のコンテンツとして創作しました。
これはなかなか斬新ですよ。ノラ猫の行動範囲がどの程度の地域、面積に及んでいるのかがリアルに把握できたのと、実際の神楽坂の街並みに、ネコの進路を妨げず、ちゃんと通過させるための色んな工夫がされていることなんかが分かります。
猫好きの方におかれましては、隈研吾展を見た後は是非神楽坂にいらしていだいて、猫目線で路地探訪いただけると楽しいかと。
隈研吾展は、(2021年)9月26日まで実施中です。チケットはネットで日時指定の上、購入するのがオススメです。
▼東京国立近代美術館 隈研吾展
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