2016年11月24日木曜日

青森県の美しい木造の橋を訪ねてみた


今日は東京に雪が降りましたが、私は今月の上旬に実家のある青森県で一足先に初雪を体験しておりました。

で、その時に青森で初めて訪れた場所があったので記録を残すことにします。


それは木造の橋です。鶴の舞橋というロマンチックな名前がついてます。青森県北津軽郡鶴田町という、名前からして寒そうな場所にあります。

実際に行ってみたら、相当に寒かった。


橋はRのついた太鼓橋で、3つ連なったなかなか風情のある橋です。岩木山(津軽富士)がちょっとだけ見えます。

日本一長い三連太鼓橋だそうですが、三連太鼓橋が日本にいくつあるかは誰も知らないと思うので、日本一にはあまり威力はありません。

むしろ、吉永小百合が出演する、JR東日本のCFに登場した橋って方が押しだしが強くなりましょう(15秒)。



なかなかフォトジェニックなんですが、撮影するポイントを選ぶのがちょっと難しい。


こういうジグザグの渡り廊下を渡ると、岩木山をバックに橋を収められるポイントがあります。しかしこの日はあいにくのお天気で(雪が降ったぐらいですから)、岩木山も麓の方しか見えません。


ススキの群れや木の枝と合わせて、まあこんな感じかな。


橋は、青森が誇るヒバの木でできています。


湖には、水鳥がわんさか飛来しています。この湖は津軽富士見湖と呼ばれるそうですが、正式名称は廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ)というため池です。

せっかくなので、橋を渡ってみましたが、とにかく寒いので早々に撤退します。


身体が冷え切ってしまったので、帰りは、思わず温泉旅館の日帰り湯に入ります。湖畔に立つ、つがる富士見荘で。

ここの温泉、なかなかいいお湯でした。ハンドタオルもバスタオルもフロントで調達可能です。ですが、シャンプー&ソープの備え付けがないことに、入ってから気づきました。次回は、ちゃんとフロントでシャンプー&ソープも買ってから入ろう。

青森空港から車でおよそ50分です。この橋も温泉も、ファイナルデスティネーションって感じではないですが、弘前方面や、津軽半島方面から青森空港に向かう場合に時間をもてあましそうな時なんか、ちょうどいい立ち寄り地になりますよ。 


2016年11月14日月曜日

ロサンゼルス空港に次々着陸する飛行機を、至近距離で眺められる絶好のポイント

さて、LA最終日です。15時45分のSQ便で東京へ帰ります。それまでの間、ロサンゼルス国際空港(以下LAX)の近くでプレーンスポッティングです。次々と飛来する飛行機を、間近で眺められる絶好のポイントがあるという情報を現地在住の友人から聞きつけ、行ってみることにしました。


場所は、S Sepulveda BlvdとW 92nd Stです。Google Mapで見ると、ちゃーんと「Airplane Landing View Point」と表示されてます。付近はちょっとした緑地になっていて、一眼やビデオカメラ持ってきてるウォッチャーが2〜3人います。


現場に行ってみると分かりますが、緑地から見物するよりも、緑地とハイウェイの間にある道路沿いの歩道から見る方が、はるかに大迫力。

道路には、こんな感じで誘導灯が5メートルおきぐらいに建っていて、その数百メートルぐらい上空を、次々に飛行機がLAXの滑走路に向かって降下していきます。


どんどん来ます。2〜3分おきに一機って感じ。ずーっと見ていても全然飽きません。

ただ、辺り一面にはタイヤの焦げたような臭いが漂っていて、この臭いがちょっと不快です。着陸する飛行機のタイヤ由来なのか、あるいは近隣の道路を走る自動車のタイヤなのか。


延々プレーンウォッチしていましたが、お腹が空いてきたので、すぐ近くにある「IN-N-OUT Burger」というハンバーガーチェーンの店に行きます。ここは、オーダーしてから作り始める、できたてのハンバーガーを提供することで有名です。しかも、ハンバーガーが1.95ドル、チーズバーガーが2.25ドルとかなり安い。今のLAは好景気なので、何を食べても割高感があります。なので、このハンバーガーの値段は嬉しいですね。拍手したくなるレベル。


ジャンクなフードに、飛行機見物というジャンクなエクスカージョン。なんか相性いいね。

飛行機眺めるのに、もっといい場所がないか、LAX周辺の道路を小一時間ほど歩いてみました。こんな感じで、滑走路の真横からタッチダウンの瞬間を見られるポイントもありました。


ですが、やはり冒頭で紹介したスポットの方が飛行機が間近に見え、しかも腹を見せながらビュンビュン降りてくるのが見えるので、迫力が全然違います。マジでスゲえのよ。


オモロいとこ見つけました。LAでヒマな時には、また行っちゃいそうです。ヒマでなくても、わざわざ行っちゃうかも。

ここで注意したいのは、LAXの施設内に手荷物は預けられないってこと。スーツケースをガラガラ引きずっての飛行機ウォッチはさすがに厳しい。だけど、9・11以降、アメリカの空港では荷物の一時預かりは一切行いません。もちろん、コインロッカーもありません。

本来なら、日本への帰国便に乗る際にちょっと早くLAXに着いて、ついでに飛行機ウォッチと行きたいところ。しかしこの日、私は飛行機ウォッチの後、当日まで宿泊していたベニスビーチのホテルに戻り、荷物をピックアップしてからまたLAXに来ました。3〜4時間ほどの間に、ホテル←→LAX2往復。何だかなあ。

と、ここまで書いて、本当に荷物はどこにも預けられないのか気になってググってみると、こんなサービスがありました。

LAX LUGGAGE STORAGE

LAXからちょっと離れているけど、荷物を短時間(一日単位)預けることができる。IN-N-OUT Burger(=飛行機見物のスポット)から、車で6分、徒歩だと30分。荷物1個預けて、1日7ドル〜12ドル。一度ホテルに戻る手間を考えると、これを使うのはアリですね。

2016年11月10日木曜日

サンタモニカにある、TESLAのショールームに行ってみた

LA滞在、後半はビーチエリアに宿を取りました。今日は朝からサンタモニカをぶらぶらします。

3rdのプロムナードには、アップルストアがあります。ちょっと北に歩くと、ブルックストーン(Brookstone)があります。ここは意外に穴場なガジェット屋で、日本ではあんまり見かけないガジェットがわんさか売ってます。ただし「日本では見かけない」イコール「けっこう微妙」ってことでもある。


ほら、USBケーブルに栓抜きが合体したのとか。日本じゃ誰も買わないってwww

それから、サンタモニカでは、実にたくさんのテスラを見かけます。


顔が鉄仮面みたいですよね。エンジンがないから、フロントグリルに空気を取り入れる穴が必要ない。


そして、さっきのブルックストーンのショップからさらに北に歩くと、何とテスラのショールームがありました。


赤のモデルSと、白のモデルXが展示されています。


こんなカワいいテスラも。子どもが乗るヤツですね。ちゃんと動くみたい。人力かな。


あとねえ。Tシャツとかバッグとか、アパレル&グッズが売られてる。

これ、デザインけっこう微妙じゃないですか。全然欲しいと思わないし。


色々売ってますが、食指が動かなかったわ。

ところで、テスラといえば、自動運転が何かと話題ですが、カリフォルニアを車で移動していると、本当に自動運転が欲しくなりますよ。景色は単調だし、道路はドーンとまっすぐのところが多いし。運転していて、眠くならないワケがない。

これが例えば、箱根新道なんかを自動運転のテスラが制限速度ピッタリで走っていたら、後続の車は相当イラっとすると思います。まあ、日本ではなかなか難しいと思いますが、ロサンゼルスなら全然アリですわ。むしろ積極的に自動運転使いたいと思いましたね、今回の滞在で。

あ、ちなみに私、テスラのモデル3を予約してます。2017年末に納車予定。それまでに自宅に充電設備を用意しないと。実はここが凄いハードルなんですよね。賃貸住宅なもんで。

ランチは、サンタモニカの陣屋でとんこつラーメンを食べましょう。半年ぶりだな。


前回は人気No.1の「スパイシー・チキン」を頼んで今イチだったので、今回はNo.2の「チャチャチャ」にしました。「for garlic lovers」という副題がついてます。餃子もいっちゃいましょう。


……こっちの方が全然美味しかったですよ。No.1のラーメンより。次回はNo.3の「スパイシー・ウマミ・ミソ・ラーメン」を食べてみよう。 

2016年11月9日水曜日

LAにおける和食の新名所!マリナ・デル・レイの寿司屋「Moto Azabu」がウマい

トランプが大統領に当選してしまいました。大統領選史上最大の番狂わせですよ。明日以降、世界経済に何が起こるか分かりませんが、気を取り直して、少し間が空いてしまったロサンゼルス旅行記を再開します。

今回のロサンゼルスにおける2つ目のミッションは、LAにおける私のボスがマリナ・デル・レイに開店した寿司屋を訪ねることです。

私が泊まっていたダウンタウンからマリナ・デル・レイまでは30キロ近くあります。いきなりUberでもいいのですが、今回は、LAで5月に開通したばかりのメトロ、エキスポラインに乗ることにします。エキスポラインは、ダウンタウンからサンタモニカを47分で結んでいます。

日本のSuica/Pasmoに相当するタップカードを購入し、10ドルほどチャージして、いざ突入。LAのメトロは、1回の乗車運賃が1.75ドルと激安です(2016年10月現在)。一度にどこまで乗っても1.75ですが、乗り換えてしまうと、そのたびに1.75取られるので要注意。



終点のサンタモニカ駅で降りると、ちょうどサンセットの時刻だったので、ピアに寄り道。ゴージャスな景色に出会えました。

ピア付近でUberを手配して(混雑エリア&混雑時間なので、これはいいチョイスではなかった)、マリナ・デル・レイに向かいます。

お店は、マリーナの北西、W・ワシントン・ブールバードに面した小さなモールの2階にあります。


カウンター席の寿司エリアと、テーブル席の居酒屋エリア、さらにテラスエリアに分かれています。けっこう広い。

カウンターの隅っこの席をアサインしていただき、板さん自慢の「OMAKASE」をオーダーします。


アワビは、やや小ぶりです。すなわち、トコブシです。近海で獲れるそう。ワサビはおろしたてで、とってもフレッシュ。


おつまみパートは端折って、握りセッションをご紹介。ヒラメ、金目、ノドグロのコンボ。ネタの50%は現地調達、50%は築地から空輸だそうです。ノドグロなんかも、一度築地を経由して届くんだとか。


エビはプリっプリです。皿に乗っている頭は、この後、焼くかみそ汁に入れるかチョイスできます。


光り物も活きがいい。ぶっちゃけ、東京の寿司屋と変わらないレベルです。板さんは、ケンさんという日本人です。大ベテラン。


日本酒もかなりこだわっています。客が酒好きだと分かると、いろいろ珍しいお酒が出てきます。


締めはアンキモ。温かいデミグラスソースがかかっています。アンキモのフォアグラ風。

すっかり堪能しました。海外でこれだけ美味しい、本格的な寿司を食べたことはありません。


YELPの評価もこの通り。ハリウッド・セレブや日本のセレブもよく訪れるらしいですよ。

マリナ・デル・レイやサンタモニカ方面に滞在の際は、是非訪れてみてください。かなりオススメです。お値段も、安くはないけどそれほどじゃありませんよ。

Moto Azabu Sushi Bar and Grill
日本語オッケー。年中無休。17:30〜23:00。

2016年10月26日水曜日

22年前の今日、ピンク・フロイドをロンドンまで見に行った件

ロサンゼルスの旅行記をさらに中断して、今日は懐かしい旅の思い出をば。

私は、ロンドンに行くと、必ずといっていいほど訪れる場所があります。


バターシーの火力発電所の遺跡です。ピンク・フロイドの「アニマルズ」のジャケで有名な。

プログレファンの聖地ともいえるこのモニュメントは、テムズ川のサウスバンクに今も悠々と聳えています。発電所の周りには、基本、観光地は何もないのですが、川の反対側にあるテート・ブリテンなんかと併せて観光ルートに組み入れるのがオススメです。

そのピンク・フロイドですが、その昔、私はロンドンまで彼らのライブを見に行ったことがありました。

今年の8月に引っ越しをした時に、その時のチケットが出てきたんですよ。ほら。PINK FLOYD IN CONCERT。フォルクスワーゲンがスポンサーしてる。


1994年、アールズコートでのライブです。22年前の今日、10月26日ですよ。

巨大な円形スクリーンをステージに吊るし、円の周囲にぐるりと配置された無数のバリライトがくねくねと動いて七色のスポットライトを照射し、スクリーンには映像を投影しながらバンドが演奏するという、音と光の洪水のようなステージは、ピンク・フロイドとその照明チームによる企画開発が元祖です。


今では、ローリング・ストーンズなんかもツアーでこのセットを採用していますし、2012年のロンドンオリンピックの開会式では、あの円形のセットを5つ使って五輪を作っていましたよね。

90年代、この円形スクリーン+バリライトのセットは、ピンク・フロイドのツアーの大きな呼び物でした。まだインターネットのない時代でしたが、その凄さはメディアやクチコミで我々の知るところとなり、「そんなに凄いんなら是非見たい」ということで、友人と2人でなけなしのお金をはたいて、わざわざロンドンまで見に行ったというわけです。

もちろん、当時日本では、ロンドン公演のチケットなんて入手できません。取りあえず現地に行ってどうにかすると。我々がやったのは、公演開始の2時間ぐらい前に会場に突撃して、ダフ屋を捜すという作戦。めっちゃ原始的、かつ確度の高い作戦です。お金はそこそこかかるけど。

確か、1枚100ポンドぐらい払ってダフ屋からチケットをゲットした記憶があります。チケット見ると、額面は25ポンドですね。まあ、今思えば100ポンドはそんなに高くなかったと思います。

アールズコートの会場は、キャパが1万人クラスでデカすぎずいい感じ。席についてみると、けっこう客の年齢層が高くて驚いた記憶があります。「全然プログレッシブじゃないじゃん!演歌みたいな客層だわw」って。


それはさておき、ライブは我々の予想を遙かに上回っていました。とにかく、ステージ上の消費電力が半端ない。日本では経験したことがない電力レベル。バリライトの数も80個近くあって「金かかってんなあ〜」とため息しきり。しかも、クライマックスになると、円形スクリーンの縁から火花(マグネシウム)が発射されたり、ワイヤーで吊られた円形スクリーンがじわじわ下降してきてギタリスト(デビッド・ギルモア)を激しく照らす強烈なスポットライトになったりと、クラクラしっ放しのもの凄いステージ。もう、シビれまくりです。

あまりに凄かったんで、翌々日に、もう一回見に行ったんですわ。

もうチケット調達の要領は分かっていたので、ダフ屋を見つけると交渉を楽しんだりとかして。


ゲットしてみると、前々日とはチケットの色が変わってました。こっちは22.5ポンドですね。チケット料金、細かく刻んである。

で、2回目の観戦では、円形スクリーンにおもむろに心電図が走り、心臓の鼓動音が「ドックン、ドックン」って響き渡るというオープニング。観客がざわめきます。

そうです。「狂気」です。「The Dark Side of the Moon」。心臓の鼓動に続いては、「Breathe, Breathe in the Air…」のヴォーカルが。

なんと、この日のピンク・フロイドは、「狂気」のアルバムを1曲目から通しでフル演奏したんです。


信じられない、そして忘れられない経験になりました。

この時に痛感したのは、「ロックバンドのライブは、ホームで見るべし」ってことですね。

実はこの6年前に、東京(武道館&代々木競技場)でピンク・フロイドが来日公演やったんですが、全然別物でしたから。電力が違う、火力も違う、スモークの量も違う……。全然別物だって、ロンドン行かなきゃ分からなかった。

以上、ふた昔前のロンドン旅行の思い出でした。そう言えば、バターシーの発電所遺跡は、ノーマン・フォスターらが参画して再開発をやってるらしいですよ。


以下、日刊建設工業新聞ブログより引用。

英ロンドンの中心部にあり、1983年に運転を停止した発電所跡地で進む同国史上最大規模の再開発プロジェクト。老朽化した発電所の施設を修復して複合施設として再生するとともに、その周辺に4000戸の住宅や三つのホテル、総延べ26万平方メートルのオフィスビルなどを建設する。13年夏に第1期工事に着手し、16~25年にかかて段階的に各施設・建物を開業していく。

エラいこっちゃ。またロンドン行かなくちゃ。


Photo credit: Nd3gnU - (Giulio Gambino) via VisualHunt.com / CC BY-NC-SA

Photo credit: jikatu via Visualhunt.com / CC BY-SA

2016年10月25日火曜日

Apple Payスタート。俺の左腕が財布になった日

ロサンゼルス旅行記を書いている最中でしたが、今日からApple Payが利用開始となったので、そっちをサクっと書くことにします。



今日は早朝から「Apple Pay」とか「モバイルSuica」がTwitterのトレンド上位にのし上がって大いに盛り上がっていました。

盛り上がった原因は、JR東日本のシステム障害のおかげもあるのですが、そんな障害を尻目に、私のApple Payはゴキゲンに活躍していましたので軽くレポートします。

今日の私のミッションは、「Apple Watch2でSuicaを使えるようにすること」です。Watch2は先週届きました。

まずはiPhoneのOSを10.1にアップデート。続いて、WatchOSも3.1にアップデート。

iPhone 7 PlusでPassbookアプリを開き、Apple PayカテゴリにSuicaを登録していきます。


今日は、私がふだん使っているSuica(ビックカメラのカードとViewカードとSuicaが一体になったJCB)ではなく、新たなSuicaをインストールします。アプリだとデポジットもいらないし。

AppStoreから「モバイルSuicaアプリ」をiPhoneにダウンロードし、アプリの設定(会員登録)を進めます。


ちょっとしたトラップは、WalletのSuicaの選択画面で、「Suica(無記名)」だと、先に進むことができません。「My Suica(記名式)」を選び、先に進みます。定期の人は「Suica定期券」。


モバイルSuicaアプリはiPhoneにインストールしますが、そのSuica機能は、iPhoneかApple Watchのいずれかひとつのデバイスでしか使えません。私の場合は「Apple Watch」をタップ。


そして、登録したSuicaを「エクスプレスカードに設定」します。これで、Watchのボタンをダブルクリックすることなく、Watchをタッチするだけで改札を通れるようになりました。



残高のチャージは、ミニマム1000円から、1000円刻みで1万円まで可能です。

さあ、これで私の左腕が財布になりました。早速使っていきましょう。Watchの画面には「Double Click to Pay」と表示されていますが、エクスプレスカードに設定したので無視です。


今日一日、JRの改札、地下鉄の改札、コンビニの支払いと何度か使いましたが、極めて快適に働いています。

ただ、難点が2つほど。

かつてから懸念されていたことでもあるんですが、電車の改札を通る場合、左手だとけっこう不便。私は、JALに乗るときもWatchでバーコードリーダーを通過しますが、飛行機乗るときに比べて、電車は人々の改札の通過速度がはるかに速いんですよねえ。

これは慣れるしかないかな。試しに、右腕にWatchを着けてみたらエラくスムーズに通れましたけどね。でも時計は左腕がデフォルトなので。

逆に、コンビニなんかでは、電子マネー端末はレジに向かって左手側に置いてあるケースが多いので、支払いは楽勝です。

もう一つ、Apple WatchでApple Pay使う場合は、パスコードロックがマスト条件になっています。腕に巻いている分にはロック解除のアクションは不要なんですが、外して操作するときは一手間余計になります。

そうそう。ついでに、iPhoneのWalletにもクレジットカードを登録しておきました。こちらもコンビニで使ってみましょう。こっちはiPhoneで使います。

私のカードは、United Airlines提携セゾンカードでVISAつき。これで、QuickPayでの支払いが可能となります。

レジで「Quick Payで支払います」と言って、端末にiPhoneをかざします。


Touch IDに指紋を要求されるので、iPhoneをかざしたまま、Homeボタンを指で押さえます。

無事に決済完了しました。これはこれで便利ですが、指紋スキャンに2〜3秒ほどかかるので、Suicaで払った方が圧倒的に速い。クレジットカードそのもので払うのと、スピード的にはあんまり変わらない感じかな。

やっぱコンビニにおいても、Apple WatchでSuica決済が最強なんじゃないかと思った次第。

Apple Payは、iPhone7、iPhone7 Plusで利用可能です。Apple Watch2でも使えます。Watch2の場合、iPhoneは7である必要はなく、iPhone5以降ならOKのようです。iOS10.1がインストールできれば大丈夫。




2016年10月24日月曜日

最後にリンチも!デビッド・リンチ「Festival of Disruption」に関する覚え書き・その2


デビッド・リンチの「Festival of Disruption」は、ロサンゼルスの3会場で行われています。メイン会場であるエース・ホテルのシアターでは、連日正午から深夜までステージが。

残りの2会場では朝10時からインスタレーションが行われています。いずれも19時に終了。


こちらは、The Wellというギャラリーで行われていたリンチの写真展。リンチの他に、クリス・ステイン(ブロンディのギタリスト)の写真展や、短編映画の上映なども行われています。

もう一箇所、BOLDという場所で行われていたのは、VRのデモ。こちらは例のゴーグル状のヘッドセットでVRムービーを体験するという今どきのインスタレーションです。この会場では、VR+瞑想のデモがあって、個人的にはそれを体験したかったのですが、朝イチで行ったら「セットアップ中だから10分待ってて」と言われ、他のよくあるVRムービーを見たりして待ってたんですが、ちっともセットアップされないので、諦めて帰ってきた次第。VRって、セットアップに時間がかかるんだよねえ。

さて、エースホテルに戻り、午後のセッションに参加します。エース・ホテルの中には売店もあって、「ツイン・ピークス」などのリンチグッズが売られています。


◆フランク・ゲーリーのトークセッション
ちなみにフランク・ゲーリーは、今回の会場の近くにある、こんな建物(ディズニーのコンサートホール)などを建築している世界的な建築家です。


これがメンツ的に一番不思議だったんですよ。リンチとフランク・ゲーリーってどこで繋がってんのと。答えはポーランドにありました。2010年に、ゲーリーがポーランドのウッチという都市でカルチャーセンターの建築をやってた。建造されない可能性が高くなってきたところで、リンチがこのプロジェクトの支援を表明し、自分のTwitterでフォロワーに呼びかけたということがあったようです。06年に、リンチはウッチで「インランド・エンパイア」を撮影してたんですよね。

◆TM瞑想のセッション
今回の「Festival of Disruption」の収益は、全米にTM瞑想を普及させる活動を行う「デビッド・リンチ・ファンデーション」に寄付されます。この日は、ファンデーションの代表ボブ・ロスによるTMのプレゼンテーションもありました。いわく「瞑想には3つのタイプがある。意識にフォーカスする瞑想、マインドフルネスやヨガの瞑想、そしてTMだ」(中略)「この会場で、瞑想やったことある人は?」→6〜7割ぐらいが挙手。「毎日瞑想している人は?」→1〜2割が挙手。その後、会場全体で3分間の瞑想をやって終了。


この写真は、エース・ホテルの部屋に置かれていたカードです。ドント・ディスターブ・カード。リンチのサインが入ってる。

◆「ブルー・ベルベット・リビジテッド」上映
これは、「ブルー・ベルベット」のメイキング映像をかき集めて1本のドキュメンタリーに仕立てた新作映画です。IMDBにも作品情報は載っていて、このエース・ホテルでの上映が北米プレミアってことでした。ノースカロライナのウィルミントンって町でののんびりしたロケ撮影の様子が、見る者をほのぼのとさせます。

◆ローラ・ダーン&カイル・マクラクランのトークセッション
「ブルー・ベルベット・リビジテッド」の上映に続いては、ローラ・ダーンとカイル・マクラクランのトーク・セッションです。「ブルー・ベルベット」の主演女優&主演男優ですからね。同作の撮影当時のエピソードを中心に、デビッド・リンチとの映画作りが、いかに家族的で楽しいかっていう話が語られていました。一番最後、司会がカイル・マクラクランに、「で、今年またリンチと仕事したわけだよねえ?」と振ると、会場はヤンヤの大喝采。「ああ、とても素晴らしかったよ。とてもアメイジング」。以上です。やはり「ツイン・ピークス」の内容については何一つゲロしませんよね。


途中でシアターを出てみたら、ホテルの前がお祭り状態に。通りを封鎖して、イスラム教徒のお祭りが繰り広げられていました。黒づくめのムスリムと「ツイン・ピークス」の看板という、何ともシュールなコンビネーションがナイス。


◆Rhyeのパフォーマンス
エース・ホテルの周りは、あんまり食事する場所がありません。この日は「UMAMI BURGER」のテイクアウトでディナーを済ませ、夜も更けたところでRhyeの舞踏パフォーマンスを見に来ました。これが見たかったというわけじゃなく、次の「The Music of Twin Peaks」のためにいい席を確保するためって感じ。パフォーマンスは別にどってことなかったんですが、ステージ上の女優のひとりが、いきなりおっぱい出して芝居してたのがサプライズでしたね。

◆The Music of Twin Peaks
さあ、本日の、というか2日間のファイナルステージ「The Music of Twin Peaks」が近づいてきました。22時30分スタートに向け、30分ほど前から場内がごったがえしています。ロビーのバーも大行列。そして、開始の7分前に突然場内が真っ暗に!

スポットライトがステージ中央を照らすと、そこには銀髪のデビッド・リンチの姿がありました。


観客総立ちでスタンディング・オベーション。当然ね。

「ありがとう、みんな。君たち全員に感謝の気持ちを伝えるためにやってきた」

イェー!&拍手。

「それに、新しい『ツイン・ピークス』の秘密の情報も伝えなきゃいけないしね……」

ウォォ〜!&拍手喝采ヒューヒューの嵐!が1分続く。

「……あ、ごめん。もう時間になっちゃった。みんなありがとう!」

リンチ退場。悲鳴と爆笑が1分続く。

2日間のフェスの中で、リンチが姿を見せたのはたったこれだけです。ステージにいた時間はおよそ2分。それでいいんか?

その後、XIU XIUとかクリスタ・ベル、スカイ・フェレイラ、そしてアンジェロ・バダラメンティが次々登場し、15分ぐらいずつ「ツイン・ピークス」や「ブルー・ベルベット」などリンチ映画の楽曲を演奏します。

そして大トリはレベッカ・デル・リオ。「マルホランド・ドライブ」で「シレンシオ」のシーンで出てくる歌手ですね。「マルホランド・ドライブ」同様、「ジョランド」を熱唱して2日間のイベントは終了しました。


この日は、シェリーことメッチェン・アミックも娘同伴で来ていたのがSNSで確認できましたが、姿を見かけることはありませんでした。残念。ルーシーことキミー・ロバートソンは間近で目撃しましたが。

ところで、初日のレジスターの際に「来年のフェスの情報を知りたかったら、ここにメルアド書いておいてね」と言われたので、恐らくこのイベントは来年もあるのでしょう。来年は「ツイン・ピークス」もオンエアされるので、またイベントやる可能性は高いですね。稼ぎ時だもんねえ。

じゃあ、来年また来るか?と聞かれるとなかなか微妙です。リンチの出番をもう少し増やしてくんないとねえ。プラス、新「ツイン・ピークス」の出来次第ってことでしょうか。


いずれにせよ、ひとまずミッション・コンプリート。明日はマリナ・デル・レイの寿司屋を訪ねます。