2019年1月9日水曜日

ヤンゴンで寺院巡り。しかし、あの寺もこの寺も工事中

ミャンマーにやって来ました。まずはヤンゴンに2泊します。初日の夕刻、ベルモンド・ガバナーズ・レジデンスという小洒落た宿で旅装を解き、2日目の日中がヤンゴン観光にあてられます。


しかしこのホテルがあまりにも快適すぎて、外出したくなくなるという問題が……。

心を鬼にして、お迎えの車に乗ります。

ヤンゴン滞在中、我々の足になってくれたのは、トヨタのクラウンです。日本から輸入された中古車で、クラウンはミャンマーにおいては相当にステイタスの高い車です。「いつかはクラウン」って日本ではとっくに死語ですが、ミャンマーでしっかり生きてました。


ミャンマーでは、車は日本と逆の右側通行。そこに、右ハンドルの日本車の中古がワンサカ走ってる。ヤンゴンを走る車の90%が、右ハンドルの日本車なんです。面白いですよ。こんな光景見たことない。

このままではさすがに交通事故のリスクが高いと思ったか、ミャンマー政府は2018年から、新車も中古車も、左ハンドル以外輸入しちゃダメって法律を作ったそうです。

さあ、クラウンに乗って、ヤンゴン最大の寺院「シュエダゴン・パゴダ」に行ってみましょう。

入り口で靴を脱いで裸足になって、長いエスカレーターを乗り継いで進みます。

そして、境内に出ると……。


あれー、もしかして工事中ですか? 塔の上の部分が足場で覆われています。

「あれは、金箔を貼り替える作業を行っています。ミャンマーの新年は4月です。それまで作業は続くでしょう」

ガイドのソウさんが、悪びれることなど一切なく説明してくれました。

2019年のミャンマーの新年は4月17日で、その日や、その少し手前にあるお祭りをめがけて国中のパゴダはキンキラに装飾し直すということのようです。つまり、冬場はなかなかクリーンな姿を拝めない。


その代わり、寺院の中に、クリーンな状態の写真が飾ってありますw

しかしこのシュエダゴン・パゴダは、老若男女あまねく集っていて、毎日が初詣みたいなところですね。デートのカップルとかも普通にいるし。もの凄い人出です。


そして皆、ちゃんとお祈りしています。

帰り道、エスカレーターを下って行きますが、裸足でエスカレーターに乗るのは、指を挟まれそうでけっこう怖い。


これ、絶対ケガ人出てるよね。エスカレーターの乗り降りで、こんなに緊張したことはかつてないレベル。この子ども、大丈夫かな。

ふ〜、怖かった。さて、次の寺。

寝釈迦で有名な、チャウッタージー・パゴダです。

しかーし。


ここも見事に工事中……。なんという足場の密度……。

我らがガイドのソウさんが、寝ている仏陀には2種類あって、その「寝釈迦像」と「涅槃像」の違いについて教えてくれました。

「寝釈迦像」は南枕で、仏陀は寝ている状態です。足の裏に絵が描いてある場合が多い。
「涅槃像」は北枕で、こちらは仏陀が死んだ状態を表すと。

ふむふむ。

基本的に、ミャンマーの仏像は「キレイな状態で参拝してもらう」のがデフォルトなので、キンキラの状態が多いんですね。参拝者も、寺の売店で金箔を買って仏像に貼り貼りしながら拝んでいます。

日本の寺院とは思想が違うよね。日本の仏像は、信仰の対象というよりは、鑑賞の対象って感じだもんなあ。


しかし、仏像の光背がチャイナ製の電飾なのは、数年前に訪れたスリランカと同じだわ。これも思想の違いやね。

寺院を後にし、ヤンゴン市内のマーケットなど冷やかしつつ、快適なホテルに戻ります。


ビルマの竪琴による演奏がお出迎え。このホテル、1週間ぐらい滞在したいわ。


しかし明日チェックアウトです。早朝5時にホテルを出発し、飛行機でインレー湖へと移動なんです。名残惜しい……。

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