インレー湖のボートツアーで顔が日焼けし身体が冷えた翌日、朝食を摂りにホテルの屋上レストランに行くと、インレー湖は霧に覆われていました。
昨日の朝、ヤンゴンからの飛行機が遅れた原因はこれだったんですね。納得納得。
朝9時に専用車が迎えにきて、我々はニャウンシェのホテルを後にしました。嬉しいことに、今日はボートに乗る予定はありません。前日のボートツアーは、楽しかったけど強い日差しと寒さに耐える修業系ツアーでしたからね。
まずは近郊のマーケットを散策。ニャウンシェにはスーパーマーケットみたいなお店はなくて、こういう露店が集合したマーケットで食材や日用品が売買されています。
これは刃物屋さんですかね。色んな長さのナタやハサミが並べられています。
マーケットに続いてはワイナリーに突撃。これは、我々のリクエストで立ち寄ってもらいました。ミャンマーにはワイナリーが2つあるんです。我々が行ったのは、レッドマウンテン・エステートです。
ソービニヨンブラン、マスカット、ピノ・ノワール、シラーの4種類がテイスティングできて、お値段は5000チャット(約350円)。安い!
ジャケットはこんなデザイン。ミャンマーの国のシルエットが描かれています。左側に見えるシラーが一番美味しかった。
朝からワインでほろ酔い加減、そこからの道中は車内で爆睡です。単調な田舎道を、我々を乗せた右ハンドルの中古車がひた走る。
ワイナリーから1時間半ほど走ったあたりでしょうか、眠い目をこすって車の外を眺めていると、「それ」は忽然と現れました。
夥しい数の、林立する仏塔(ストゥーパ)。みっしりと立ち並んでいます。手前にゲートが見えます。観光バスもたくさん来てる。
何なんだ、この光景。もっと寄ってみましょう。
青い空に、きちんと整列したストゥーパ。一大スペクタクルですねえ。クラクラします。
およそ2500基のストゥーパが立つカックー遺跡は、2000年になって外国人に公開されるようになったんだそうです。
我々のガイド、ソウさんは、ヤンゴンから通しで案内してくれていますが、ソウさんによれば、カックーはかつてパオ族の管理下にあり、パオ族のガイドを雇わないと観光できなかった。今は、パオ族が同伴しなくても大丈夫になったとのこと。
ソウさんは、こんなフォトジェニックな写真が撮れる撮影ポイントも教えてくれます。
これ、大きな湖の湖面に映っているのかと思いきや、実は単なる貯水池でっせ。
ほうら。人工のため池。最初にここで写真撮った人、超エライw
ストゥーパの先っぽに、風鈴がついていて、シャランシャランと気持ちのいい音を鳴らしています。
カックーは「ミャンマーの秘境」って呼ばれているみたいですが、車さえチャーターすれば、案外簡単に来られる所です。「秘境」は大げさですね。
しかしその光景は圧巻で、ミャンマーに行くんなら是非とも訪れたい場所のひとつだと思います。
私は、イタリアのアルベロベッロを思い出してました。アルベロベッロの家々とカックーのストゥーパのテクスチャー、それに建造物が林立しているさまがシンクロしたんだな。
のどかな田舎の原っぱに立ち並ぶストゥーパは、最近、中国人の寄進で作られるものも増えているんだとか。
こんな中国語のプレートもたくさん見かけます。
遺跡の向かい側にあるレストランで、少し遅めのランチを食べた後は、ヘーホー空港へと向かいます。
昨日の朝と同じATR72の機体で、サンセットを横目にニャウンウー空港へのフライト。ミャンマーは「ニャウン〜」って地名が多いよね。
いよいよ、バガンへと突入です。
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