2022年5月8日、今年はじめてのサッカー観戦に行ってきました。ジェフ千葉vsファジアーノ岡山、J2の公式戦です。
4月30日の夜、イビチャ・オシムさんの訃報を聞き、自他ともに認めるオシム信者であり、ジェフ千葉サポーターである私は、深夜に友人とチャットして「これは追悼に行かねば」と。そして、直近5月8日のフクアリでのジェフ千葉の試合のチケットを確保したのです。
逝去の翌日から、オシムさんを追悼する記事が続々とネットに溢れています。巻、阿部、佐藤勇人ら、ジェフ時代のいわゆる「オシム・チルドレン」はもちろんのこと、代表で指導を受けた中村憲剛や遠藤保仁、中村俊輔など、一見繋がりが薄そうな選手たちも、けっこう熱く思い出を語っているのが印象的です。私も、これまで見てきたサッカーの選手や監督で、オシムさん以上に影響を受けた人物はいません。「オシムの言葉」をはじめ、「オシム」と名のつく書籍はすべて読んだし、試合もほとんど見ているし、試合が終わった後も、勝っても負けても、オシムさんが何をいうか楽しみで、その言葉を心待ちにしていた記憶があります。
当日、フクダ電子アリーナに行くと、献花台が設置してありました。また、キックオフ前のセレモニーでは、オシムさんがジェフの監督だった頃のハイライト映像が流れ、オシムさんの肖像が描かれた横断幕が入場。
この横断幕は、いつもは、ゴール裏席の左端に張ってあるヤツです。こんな感じでね。
黙祷を行い、試合が始まりました。選手の腕には喪章。
しかし、オシムさんがジェフを指揮したのは2003年から06年まで。もう15年以上も前なんですね。なので、今の選手の中にはオシムさんの薫陶を直接受けた選手はいないし、あんまりピンと来ないんじゃないかとも思います。
しかし、これを見てください。「イビチャ オシム 私達の心に生き続ける。永遠に」
そうなんです。サポーターからすれば、チームの最盛期を現出した「伝説の監督」なわけで、その時代があったから、13年連続でJ2にいるチームにも愛想をつかさず応援し続けているというのは間違いない。ウチのチームが強いチームを倒していた、週末になるとサッカーを見に行くのがとても楽しかった、あの頃がまた戻って来ないかなと密かに思ってDAZNを見守っているわけです。
「走りながら考えろ」「ライオンに追われた兎が肉離れを起こしますか?」「日本のサッカーを日本化する」……オシムさんの残した言葉を今でも覚えています。サッカー監督でありながら、哲学者のように言葉を紡ぐ、凡百の監督たちとはレベルの違った名匠でした。冥福を祈ります。
ちなみに、試合は1-0でジェフが勝ちました。アディショナルタイムのゴールという辛勝っぷりでしたが、いいはなむけになったと思います。少なくても、私はいい気分で帰路につきました。
そして「オシムの言葉」をまた読み始めています。大好きな本です。
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