カンヌでは、ホテルではなく民泊を利用しました。毎年のことなんですが、カンヌ映画祭の期間はホテルがクッソ高いんです。しかも、8泊しばりとかの料金設定になっており、かなりの出費を強いられます。
なので、ホテル予約サイトやAir B and Bなど色々調べた結果、オールドカンヌで1泊5万円ほどの民泊案件で勝負することに。民泊を利用するのは、ロシアW杯のセネガル戦を見に行ったエカテリンブルク以来です。
宿のオーナーとWhats appでやりとりし、何とかチェックインに成功しました。オールドカンヌの風情ある通りに、その宿はありました。
写真の中央が、宿の入り口です。左のドアはレストラン。右隣は不動産屋です。カギをぐりぐり回してドアを開け、薄暗い階段を3階まで上ると、部屋に到達。
リビングはこんな感じ。まさに、知らないお宅にお邪魔しました〜ってね。
ベッド。まあ、快適っちゃ快適ですけど。民泊ってなんか落ち着かない。それに、6泊で32万3000円というなかなかのカンヌ映画祭特別プライスです。
滞在が終わり、日本への帰国の日がやってきました。ニース空港からの帰国便が18時過ぎだったので、宿をチェックアウトした後鉄道で移動し、ニース駅に手荷物を預けて美術館を訪れるという予定を立てました。
民泊なので、チェックアウト後の荷物キープには対応していません。数年前にニース駅で手荷物預かり所を利用した記憶を頼りに、スーツケースを持ち込む作戦。
しかし……。
ニース駅にやって来ましたが、手荷物預かり所が見あたらない。かつてそこにあった筈の預かり所は、空っぽになっていました。ありゃりゃ。
しかし、スーツケースをゴロゴロさせて観光するのもアレなので「ニース駅」「手荷物預かり」とググってみると、こんなサイトが出てきます。「Bounce」というヤツ。駅周辺に複数のロケーションが示されています。
思うに、民間のスペース貸しサービス的なヤツですかね。同様のサービスには遭遇したことがないので、想像力を膨らませて、いざ勝負です。
アプリで駅から一番近いところを選んで、5ユーロほど払い(クレカ決済)、荷物を預けるロケーションを探します。
しかし、これが全然見つからない。そもそも、自分が何屋さんに向かっているのかも分からないんです。ミッションは「荷物を預ける」こと。しかし、荷物を預かってくれるのが、カフェなのか、民家なのか、倉庫みたいな場所なのかさっぱり分からない。
住所は表示されるので、Google mapにコピペするなど色々試し、ようやく目的地にたどり着きました。そこは、八百屋みたいな雑貨屋でした。
「アプリで、荷物を預けるオーダーをしたんだけど?」
「バウンス?」
「そうそう。バウンスで予約したんだけど」
「オッケー。そこに荷物置いて。夜8時までお店は開いてるから、それまでに取りにきてね」
店員がいるカウンターのそばに荷物を置いて、観光に出かけることができました。調べてみると、Bounceの他にもStasherとかLuggage Heroとか、同様のサービスがいくつかあるんですね。これは知らなかったわ。
ニース駅の手荷物預かり所は、過去のブログ見たら「LARGEが1個9.5ユーロ、MEDIUMが1個7.5ユーロ」って書いてあったので、今にして思えば大分割高です。恐らく、新しく安価なサービスが登場したのでお客さんが激減して、廃業するしかなかったんでしょうね。
お店の床に、こんな感じでトランクを置きます。大丈夫なんでしょうか? 貴重品は絶対に置いておけない雰囲気もありますが、まあ、お店に常時人がいるみたいなので大丈夫でしょう。
バウンスは日本でもサービス展開していて、手荷物を1日預けて800円というプライス。日本人はともかく、外国人の方々は普通に使ってるんじゃないでしょうか。長時間利用だと、エリアによってはコインロッカーよりも安くなるみたいで。
バウンスで荷物を預けて、向かったのはニースのマティス美術館。ここは、月曜日でも営業しています(火曜日定休)。いま、東京でもマティス展やってますよね。東京都美術館で2023年4月27日~8月20日まで。めぼしい作品は貸出中かな? ここを見て、東京に帰ったら上野にも行こう。
0 件のコメント:
コメントを投稿