2023年3月19日日曜日

3年ぶりのテキサス州オースティン。SXSW2023覚え書き

 日本は桜が満開の時期だと思います。いま、テキサス州オースティンでこれを書いています。

3年ぶりにSXSW(サウスバイサウスウエスト)にやって来ました。テックと映画と音楽のフェスティバルです。例年3月中旬に行われるのですが、2020年にパスを買って旅程も決まっていたところ、折からのコロナ禍で全部キャンセルとなり、今年ようやくフル開催。2023年の会期は3月11日〜19日のところ、私たちの旅程は14日夕方イン〜18日午前中アウトと、後半の3.5日間の参加となりました。


日本からアメリカへのフライトはZIP AIR。成田→LAXが4万5000円と激安。帰りのLAX→成田が6万8000円。これに、機内食やいろんな税金が加算されて、往復の合計運賃は14万6000円ほど。ZIPはJAL傘下のLCCですが、なかなかリーズナブルだと思います。機体はボーイング787。トイレはウォシュレットつき。ただし、機内エンターテインメントがありません


あと、乗り継ぎができません。一度LAXでバゲッジを持って外に出て、乗り継ぎ便に一から手続きを行う必要があります。

LAX→AUSはアメリカン航空、AUS→LAXはSpirit航空で、往復で480ドルほど。帰りにLAに2泊します。

宿泊は、ダウンタウンのHoliday Inn Expressで、4泊で1700ドル。実はこれ、SXSW期間中のオースティンにしては割安な部類なんですが、円安なのでけっこう痺れる金額になりました。

さあ、オースティン空港に到着しました。ライドシェア専用の乗り場に移動して、3年ぶりにUberアプリを起動します。すると、乗り場にやってきたのが、テスラのモデルS。おお〜、これは幸先がいい。実は今回、製作中の「TESLA FAN BOOK」の校了作業をオースティンで片づけるというミッションがありました。これについては別エントリーで書きますが、いま、私の頭はテスラとイーロン・マスクでいっぱい。そこにUberのモデルSがやってきた。何ということ! ドライバーに「写真撮っていいか?」と聞くと、「もちろんだよ、アミーゴ」って返事なので早速パシャリ。


道中、テスラ話で盛り上がります。「いつ買ったの?」「充電はどこでやってんの?」とか聞きながら、「そう言えば、オースティンにはテスラの工場があるよね?」って振ったら「そうだよ。あっちの方だよ。ここから15分ぐらいだから行ってみるか?」「是非是非!」ってなりました。

ギガテキサスです。テスラの超巨大工場ギガファクトリーの5番目の施設で、テスラのHQも2022年にここに移転してきました。


建物自体にはTESLAの看板はひとつもなくて、刑務所みたいな感じですw。セキュリティが厳し目で、車を停めて写真撮るのは無理そうだったので、車窓からの撮影のみとしました。

従業員用駐車場には、テスラ車はあんまりなくて、ホンダとかトヨタなんかが停まっています。このブロックは生産が完了したテスラ車が並んでいる区画のようです。


テスラーとしては、いつか工場の中も見学してみたいですね。生産のプロセスの大部分が自動化されていて、イーロン・マスク曰く「機械が機械を作る工場」が、ギガファクトリーなんです。

3月14日の18時過ぎにホテルに着いて、その日は何も活動できないので、本の校了作業に没頭。翌日からSXSWにフルで4日間参加しました。映画のレビューなどは別のところで書きますが、以下はその覚え書きです。


・オースティンの気候は、連日やや寒い。長袖+アウター、折りたたみ傘持参の日々でした。

・物価が高い。日本なら、1本110円で買えるミネラルウォーターが4ドル。約600円でっせ。

・電動スクーターは健在。LIMEというブランドのものが、Uberアプリで使えるようになってました。

・参加した日本人は、22年はコロナ禍で100人未満だったけど、23年は600〜700人規模まで増えた。2019年は1000人以上来たんだけどね。

・今年は、ソニーやパナソニックのブースはナシ。日本企業は、TBSと日テレが出店していましたね。


・こちらは、Urban Mobility Eve。空飛ぶタクシーですね。エンブラエルからスピンオフしたスタートアップです。サービス開始はいつかしら?


・オーステインの人口はおよそ100万人。ダラスやヒューストンに比べ、人種差別が少ないのと、ハリケーンが通らないので住みやすいんだとか。

・ホームレスが相変わらず多い。でも、SXSW期間中はだいぶ少ないということでした。


・フォルクスワーゲンがEVを2台展示していました。ID.4(赤いヤツ。ハッチバック)と、ID.Buzz(バス)。バスは2台がアメリカにあって、各地をツアーしているそうです。コックピットは見せてもらえませんでした。


・SXSWは土曜日に開幕ですが、前日の金曜INで、木曜OUTの人が多いみたい。かつて、我々もそんな日程だった。木曜の午前中は、驚くほど町が閑散としていた。

・連日賑わう繁華街は6thだが、最近、Rainey Streetが若者に人気。カンファレンスセンターよりも南のエリア。

・Tatsu-Ya というラーメン屋が大人気。スパイシーなとんこつで、連日大行列だそうです。今回はパス。

・クルーズ(GM傘下)の無人自動運転車のカープールがあった。出てきた車はドライバーが運転していたが、3月下旬からサービスインらしい。無人ですよ。乗ってみたい! 来年のSXSWでは大人気になりそ。


・町を走るテスラが、とにかく多い。30秒に1台ぐらいテスラに遭遇。あと、リヴィアンを一度、アイオニック5も一度遭遇。シボレー・ボルトにも一度遭遇。スーパーチャージャーは、ダウンタウンでは見かけなかったな。

そんなところで、これからLAに移動します。また来年オースティンに来れるといいなあ。そして、少しは円高になっているといいね。


2023年2月24日金曜日

ダイソーで見つけたヒモ状の間接照明LED。たったの330円!

新宿区の我が家では、サイドボードやオーディオラックの裏側にHueのヒモ状LEDを貼りつけて、アレクサ連動させて部屋をライトアップしているのですが、これを富津でも設置したいと思っていました。


しかし、HueのLEDは高いし(1万4000円します)、けっこうかさばるんです。両面テープで貼りつけるのですが、それだけだとダメで、上から別のテープでしっかり貼りつけないと、ダランと落ちてくる。


同じようなヒモ状LEDを、IKEAでも見つけて買ってみたのですが、値段はこちらの方が大分安いものの、配線部分がかさばりすぎて全然アカン。IKEAの電化製品って万事こんな感じですよね。コネクターは巨大だし、ケーブルも長すぎる。束ねてまとめるところで、最悪のユーザー体験を提供してくれます。


というわけで、ダイソーで売っていた、こんなLEDを買ってみました。


LEDヒモ、長さがぴったり1メートルでちょっと短いのですが、まあ間接照明なので短くてもいいかと。何しろ、330円なので躊躇ナシで買えます。失敗しても何の後悔もありません。


AC電源もなく、USBで手持ちのコンセントに刺すだけ。iPhone買うとついてくる四角いやつがたくさん余っているので、おあつらえ向きです。

早速取り付けてみました。


ちょっと寸詰まりなのと、光量的にもパワー不足の感は否めませんが、まあ悪くないですよ。配線周りがシンプルなのがいいですね。

ビフォー。


アフター。


アマゾンエコー用のプラグをジョイントして、アレクサ対応にもなりました。

これは「Warm White」という色ですが、ブルーとかピンクとか数種類ありました。部屋を怪しく彩る、コスパに優れたLED照明です。ダイソーでお求めください。

2023年1月30日月曜日

椅子をオーダーメイドした。それまで使ってた椅子を売った。いくらで?

房総の家で使う椅子のうち、カウンターチェアーを色々探していたのですが、カウンターの高さがちょっと珍しいサイズなせいか、なかなか気に入るものがなく、既製品は諦めてオーダーメイドすることにしました。

ググった結果「ここがいいんじゃね?」ってなったのは、驚いたことに新宿区の自宅からわずか徒歩5分。「ACROGE FURNITURE」という家具工房です。問い合わせフォームから「カウンターチェアー作りたいんですけど」ってポストして、なんだかんだでおよそ半年ぐらいかかって、こんな椅子が完成しました。


注文する時に「この椅子、何用ですか?」って聞かれて、「主に読書用です」って答えたら、「じゃあ座面は柔らかい方がいいかもですね」ってなって革張りにしたんですが、これが大正解。背もたれナシにしたのですが、座り心地がよい上に、前向き、横向き、後ろ向きとあっちこっち向いて座れるのが大変便利です。

あまりに気に入ったので、新宿区の自宅のカウンターチェアーもこれにしようってことになりました。左が自宅用カウンターチェアー、右が房総用カウンターチェアー。高さが10センチぐらい違います。


というわけで、お代わりでもう一脚作ってもらうことに。デザインは一緒で、高さが違うものを。

で、新宿区でこれまで使っていたカウンターチェアーを、近所のリサイクルショップに持っていくことにしました。メルカリって作戦はハナからナシ。だって、発送すること考えたらクラクラしますもん。


こちら、デザインは気に入っていたのですが、座面がプラスティックなのでけっこうお尻が辛い。ECサイトで新品で購入し、1〜2年使用。状態はかなりいい部類。

リサイクルショップに持ち込んで「買い取り価格、いくらぐらいですか?」って聞きました。

店員さん「買った時の値段分かりますか?」
当該商品の載っているWebページを見せて「4万4000円ですね」
速攻で返事「4000円ぐらいですね」

1万円ほどを期待しましたが「4000円でもまあいっか」って速攻売却。キャッシュで4000円受け取りました。

そして2日後、店頭を再訪すると「2万2000円」の値札が貼られて陳列されています。

率直な感想は「なるほどねえ」です。4000円で仕入れて、2万2000円で売るんだ。

買い取り価格は新品時の10%。販売価格は新品時の50%。これがセオリーなんじゃないかと。もちろん、経過年数やモノの状態によってさらに安くなるとは思います。

中古品を売ったり買ったりすることは、BOOK OFF以外ではほとんどないのですが、ちょっと勉強になった気分。

2万2000円の椅子は、2カ月ほど店頭に陳列されていましたが、先週通りかかったらなくなっていました。無事に売れたんでしょうかね。大切に使ってもらえると嬉しいですね。


私も、新しいカウンターチェアーでハッピーです。オーダーメイドはかなり贅沢ですけど、自分に合わせて作られた椅子が自宅にあるって嬉しすぎる。ちなみに、こっちの椅子のお値段は、カールハンセンのYチェアーとほぼ同じぐらいです。

2022年12月15日木曜日

アンディ・ウォーホル京都展、必見です

 鳥取から京都の旅、3日目は京都市京セラ美術館にアンディ・ウォーホル展を見に行きます。


ホテルを出発し、レンタカーでカーナビに「京セラ美術館」と入れたら、伏見にある京セラ本社の中にある「京セラギャラリー」(かつての京セラ美術館)が目的地に出ます。しばらく走って、おかしいなって気づきましたが、危うく間違えそうになりました。2019年に名称を変更したそうなので、カーナビ利用する場合は要注意です。


2020年に、「京都市美術館」が「京都市京セラ美術館」になったんだと。平安神宮の大きな鳥居が目印です。

チケットは事前にオンラインで購入済み。早速展示を見ていきましょう。


展示を見て知りました。アンディ・ウォーホルは、1956年に日本を初めて訪れていたんですね。世界一周のプロセスの中での来日です。恐らくウォーホルがまだ無名だった時代だと思います。その際に京都も訪れていて、京都にちなんだ作品もいくつか遺しています。清水寺をボールペンで描いたこれとか。


その次の来日は1974年とのことで、当時はすでに大物アーティストになってた由。「11PM」で黒柳徹子と一緒に撮った写真なんかも展示されてますよ。


今回の200点におよぶ展示作品中、100点は日本初公開とのことです。もの凄く有名な作品と「初めて見たよ」って作品がバランス良く並べられていて、とてもシズル感溢れる会場でした。


ウォーホル展、東京ではなく、京都で見られてよかったですわ。東京でやるのとは、内容が全然違いますよね。2023年2月12日まで開催中なので、是非お出かけください。


さて、ウォーホルの後は哲学の道方面へ。法然院や安楽寺などを訪ねて、2年連続星のや京都に投宿です。


紅葉がまだ赤い。メゾネット形式の122号室がお気に入り。夕食もいいんですが、星のやは朝食がいいですね。

チェックアウト後、船を待つ間に、宿のカフェで見つけたこの本がいい出会い。


「パリとノルマンディー 印象派を巡る旅ガイド」。今度フランスに行く時のガイドブックになりそうです。Amazonで購入しよう。


そして、最後は山岳ドライブ。保津峡の展望台で景色を楽しみ、鳥獣戯画で有名な高山寺とか、山寺を2〜3訪問。鳥取ナンバーのカローラHVが頑張りました。でも、本当はテスラでドライブしたいんだけどね。

以上、鳥取から京都の旅、3泊4日でした。新幹線で東京に帰ります。

2022年12月9日金曜日

カモメとトンビがえびせんを奪い合う壮絶な遊覧船

鳥取から京都へと向かう旅、2日目はまず丹後半島の伊根へ。舟屋を見学するために、遊覧船に乗ることにします。


この「伊根湾めぐり周遊船」でのクルーズは、想像を絶する凄い体験でした。

チケットを購入すると、かっぱえびせんが一袋もらえます。さらに、乗り場のあちこちに、かっぱえびせんが1袋100円で売られています。「カモメのエサ」って書いてあります。


ピンと来ました。これは、宮城県の松島と同じヤツだな、と。


一つ前の船が帰ってきました。無数の鳥が船の周りに群がった状態で着岸します。鳥は40〜50羽ぐらいでしょうか。かなりの数です。

私たちの船も出航しました。早速えびせんを放り投げてみます。おうおう、うまくキャッチして、食べてる食べてる。


カモメはまあいいんですが、トンビは身体も大きくて動きが鋭い。えびせんを指につまんで宙に出すと、トンビにつつかれて指をケガしそうになります。見えないところから、鋭く飛来するんですよね。


乗客は、みな大喜びでえびせんを鳥に与えています。当然、どんどん鳥が群がってきます。

こういう舟屋を遠目に眺めるのが主旨の船なのに、誰も舟屋なんか見てないしw


でも、このクルーズはオススメです。こんな至近距離で、こんなにたくさんの鳥を目撃することはまずありませんからね。もの凄いスペクタクルです。いや〜、伊根湾めぐり周遊船、凄いわ。

カモメと戯れた後は、天橋立に。上りはケーブルカー、下りはリフトですね。


しかし、カモメの衝撃が脳裏にやきつき、天橋立には何の感慨も浮かびません。ちょっと残念でした。


京都市に移動して、夕食はTAKAYAMAの創作ディナー。3時間に及ぶコースでしたが、アルバ産の白トリュフが大変素晴らしかったですね。

お腹いっぱいです。明日は、アンディー・ウォーホル展を見に行きます。



2022年12月8日木曜日

そうだ、京都行こう!→ 降り立ったのは、鳥取コナン空港だった

サッカーW杯、日本がスペインを2-1で破った試合を見届け、朝7時半に羽田空港へと向かいます。私と妻と、妻の母の3人での12月の旅、行き先は2年連続で京都です。

今回の目的の1つは、丹後半島で蟹を食うこと。なので、空路鳥取からIN、レンタカーで移動しながら各地を巡って3泊、最後は京都駅でOUTという旅程を組んでみました。


我らが搭乗するANA機は、降下の際に激しく揺れましたが、「鳥取砂丘コナン空港」というちょっぴり恥ずかしい名前の空港に無事に降り立ちました。


施設内、これでもかってほどコナン推し。こんな空港、見たことありません。


レンタカーカウンターのお姉さんに「何でコナン空港なんですか?」って聞いたら、コナンの漫画家の方の地元なんですって教えてくれました。青山剛昌さんですね。青山剛昌空港じゃなくて、コナン空港。なんだかなあ。

さて、鳥取と言えば鳥取砂丘。それ以外ノーアイディアです。早速砂丘に向かいましょう。

天候はあいにくの雨。雨というか雪。いや、雪じゃなくてあられです。砂丘会館でランチを食べながら、天候の回復を待つことにしましょう。


白イカ丼(1600円。美味)を食べていると、俄に晴れ間が覗きました。そそくさと会計を済ませ、階段を上って砂丘を眺めると、一面雪景色。


これは激レアじゃないでしょうか。雪を被った砂丘の画が見られて、寒かったけどご満悦。ミッションコンプリーテッド!ですね。砂丘を後に、次の目的地を目指しましょう。


これは居組の海岸ですね。結局この日は、鳥取県→兵庫県→京都府と日本海ドライブで移動して、丹後半島の間人(たいざ)温泉「炭平」にチェックイン。


温泉に入って、蟹三昧となりました。いい休日になりました。明日は天橋立に向かいます。