2019年5月27日月曜日

まさに「キング・オブ・観光地」、ベネチアは凄い人出だ物価も高い

トルチェッロのセレブ宿「ロカンダ・チプリアーニ」を後にし、水上バス(ヴァポレット)でベネチア本島にやって来ました。ウディネに行く前にもう2泊あります。


しかし、折からの雨と気温が低いために、あんまり観光のモチベーションが上がりません。あと、人がとにかく多い。悪天候なのに凄い人出。 

ホテルの傘を借りて、ペギー・グッゲンハイム美術館やサンマルコ広場にあるカフェ・フローリアンなどを訪ね歩きます。その後、雨と寒さを克服するために、ZARAでセーターを購入。ようやく一息つけました。



ZARAの近くにゴンドラ乗り場があって、ここに並んでいるのはほとんどがチャイニーズ。「ゴンドラいくら?」って聞いたら、「30分で80ユーロ」とのこと。およそ1万円でっせ。

ランチ時なので、サンマルコ広場からほど近い「ハリーズ・バー」という有名なバー(2階がレストラン)に行きます。先のロカンダ・チプリアーニと同様、ヘミングウェイ繋がりでもあるバー。ここでランチを食べたら、2人で軽く130ユーロ飛びました。ま、プロセッコ2杯飲んだけどさ。


雨の中、ベネチアの町をぶらぶらしているうちに、だんだんこの街の正体が浮かび上がってきます。

水運業と飲食業と観光業が固く手を結んだ、世界でも他に類を見ない観光地がベネチアです。まさに「キング・オブ・観光地」。そしてそれは「合法的ぼったくり」の町でもあります。


雨だからといって、タクシーには乗れません。何しろベネチア本島には自動車が一台も走ってないわけで。船か徒歩しかない。もちろん、自転車もバイクも走ってません。

こんな町、見たことがない。アジアの「水上集落」みたいのもいくつか訪れたことがありますが、その手とはまた全然違います。ベネチアは、そこそこ高い建物もある普通の都市の、幹線道路を運河に置き換えた感じ。

人々は、ホテル → 歩き → 船(ヴァポレット)→ 歩き → 目的地 という感じで移動します。


思うに、船って他の代替交通手段がない場合、かなりエグい料金体系を設定できるもんね。空港からの水上タクシーもそうだし、ゴンドラもそうだし。

ヴァポレットも、1回乗車のチケットが7.5ユーロとバカ高い。24時間有効チケットが20ユーロ(48時間だと30ユーロ、72時間だと40ユーロ)と割安だけど、それほど安い感はありません。東京メトロの24時間券なら600円だからね。

試しに「ベネチア ぼったくり」でググってみてください。色んな手口が検索結果に表れますから。ボーっと生きてると、お金がどんどん溶けていく街、ベネチア。


それにしても、ムラーノ島も凄い人、ブラーノ島も凄い人、とにかく人、人、人。

リアルト橋で鈴なりになっている観光客は、みんなセルフィー棒で自取りしています。

ベネチアは、今年(2019年)の7月から訪問税を徴収するそうです。街の美観と安全を維持するために。CNNも昨年(18年)、「今年は避けたい観光地ベスト12」のひとつにベネチアを選んでます。



まあしかし、仮装用のマスクやガウンを売ってるお店やら、ベネチアングラス(ムラーノグラス)のお店やら、ペンや紙など中世以来の文具を売るお店やらがそこら中にあって、この街ならではのお土産にも事欠きません。そんなユニークなプロダクトがたくさんあるのも「キング・オブ・観光地」ならではですね。

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