新型コロナの影響で、出張にも旅行にも行けません。なんと2020年は、最初の3カ月で一度も飛行機に乗っていないという……。もう、旅行記を書くことしかできない。
そう言えば、2019年の年末に行ったバリ島の旅行記で、書きかけだったものがありました。折からの引きこもり推奨の機会を利用して、チャチャっと書いてアップすることにします。
バリ島へ行くにあたって作った「やることリスト」に、「コピ・ルワックを飲む」というのがありました。「コピ」はコーヒーで、「ルワック」というのはジャコウネコを意味するインドネシア語です。Kopi Luwak。コーヒー通の方はご存知ですよね。ジャコウネコのフンから採取したコーヒー豆で淹れたコーヒーです。そう、フンから採取。
前回のエントリで書いた、ケチャダンス観光の際、到着までに時間がだいぶあったんです。そしたらドライバーさんが「コーヒー農園でも行く?」って提案してくれたんですよ。「うん。行く行く!」と即決。そしたら、そこが見事にコピ・ルワック農園だった。
こんな入り口を入っていくと……。
いた、いました! ジャコウネコ。檻の中に入っています。ジャコウネコ、野生じゃなくて、飼育されてんだな。ネコというよりはイタチに近い感じ。
この農園のジャコウネコは、アラビカ種のコーヒー豆を好んで食べるんだそうです。私たちが訪れた時、農園には、豆がきれいに食べられた後のコーヒーの木しかなかった。
さあさあ、これが、フンにまみれたコーヒー豆でっせ。乾燥させた状態。ネコは、豆の表皮部分しか食べないので、実がフンに混じって出てくる。これ、飲めない人は飲めないヤツですね。
洗ってフンを落としたコーヒー豆を、お婆ちゃんが鍋で煎ってます。フンがきれいに落ちているといいなあw。
農園では、55000ルピー(約370円)で、ルワックコーヒーを含む10種類のコーヒーを試飲することができます。ルワックだけでいいのに、10個出てきちゃう。
コピ・ルワックは、豆を直にカップに入れ、お湯を注ぐだけ。トルココーヒーと同じです。
味はですね、そうねえ、ちょっと保留。豆が底に溜まっているので、味よりもジャリジャリ感が気になって評価できない。
その後移動したウブドゥのコーヒー店でコピ・ルワックの豆を買いました。100グラムで2500円ぐらい。けっこう高い。日本で買うのと変わらない。
日本に帰ってから、フィルター使って淹れてみました。豆はできるだけ細かく挽きます。その上で、紙を使わない金属フィルターで淹れます。
香りはあまり強くない。とてもマイルドな味ですね。一度、ジャコウネコの内臓を通ってるからマイルドになるのかね。
コクが強いわけでもなく、優しい味です。胃に優しい。
紙のフィルターでも淹れてみます。なんか、普通のコーヒーですわ。普通に美味しいですよ。
「幻のコーヒー」とか「世界一高級」とか、いろいろ言われているコピ・ルワックですが、個人的な意見は「話のタネにどうぞ」って感じかな。豆の採取されるプロセスが一番の珍しさですからね。
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