テスラ モデル3が納車されて2カ月ほど経った、2019年12月のある日のこと。マメに洗車するのが面倒な私は、車をガラスコーティングすることを思い立ち、葛飾区にあるトラフィックというお店に向かいました。
当日、モデル3を引き渡すと、店長がその場で子細にボディを検分しはじめました。照明が煌々と輝いている店内で。
店長「ああ、やっぱり。ほら、ここ見てください。ペイントが歪んじゃってますよね」
私「なるほど〜。さすがアメ車クオリティですね」
店長「この繋ぎ目とかね。触ってみてください。バリが立ってる」
この写真だと分かりにくいですが、中央から左上に伸びる繋ぎ目部分、上側にバリが2箇所ほど。
私「確かに!ギザギザですね」
店長「わ〜!見つけちゃいました。ここ、凹んでますよ」
私「マジすか!……ホントだ。これは凹んでますね」
問題の箇所です。深さ2ミリぐらい、幅3センチぐらいに渡って凹みがある。
こっちの写真の方が分かりやすいか。中央やや上、ドアの継ぎ目の右側、写り込んだジーンズの左あたりが凹んでるでしょ。
もちろん、ぶつけた記憶はありません。もし誰かの悪戯だとしても、周辺にキズがないからどうやって凹ませたか見当がつかない。
店長「テスラはよくあるんですよね、こういうケースが。これは、ちゃんと言った方がいいと思いますよ」
翌日、私のモデル3はピッカピカになりました。しかし、エクボのような凹みが気になっちゃってしょうがない。
1 まずはカスタマーサポートにメール。先の写真も添付します。
翌日に返事が来ました。
平素より大変お世話になっております。
テスラモーターズカスタマーサポートで御座います。
ご連絡頂きましたボディーの凹みにつきましては
納車時の物か判断が難しい事案かと存じます。
また、納車車両につきましては弊社の納車品質を満たしているものとさせて頂いております。
大変恐縮ですが
詳細につきましては納車担当にご連絡頂けますようにお願い申し上げます。
2 納車担当にメール。
返信なし。
3 テスラに電話。これは、留守電にメッセージを残すというオペレーションで、担当と直接話せない。
返事なし。安定の塩対応ですねww
4 青山ショールームに突撃。もうこれしかない。
スタッフのお兄さんが、笑顔で応対してくれます。
私「ちょっとすみません。10月に納車されたモデル3なんですが、ここ見てもらえます? 凹んでますよね?」
お兄さん「わー、確かに凹んでますねえ」
私「これ、修理してもらえないんですかね? 何かご対応いただけるんでしたっけ?」
お兄さん「いやー、こちらでは直せないんですよ〜」
私「直せないんですか。ちなみに、こんな凹みがあっても、新車として納車できるクオリティを満たしているって意味ですかね」
お兄さん「テスラの1週間以内ポリシーってあるじゃないですか。納車から1週間以内にお申し出いただければ、修理か車ごと交換ってポリシーなんですけど」
私「1週間以内なんですか。じゃあもう、無理ですか」
お兄さん「ひどいときは、キズがついてる場合もあるんですよ。それでも、いいから出しちゃえってやっちゃうんですよね」
私「なるほどね」
お兄さん「すいません〜。こちらでは直せないんですよ〜」
テスラ社内に確信犯がいるってことですね。これぐらいは気づかれないかも知れないから、そのまま納車しちゃえっていうね。
突撃の成果はありませんでしたが、テスラの会社としての考え方は分かりました。そして、所詮アメ車ですから、外装のクオリティはひどいんだってことも。
まあでも、あんまり怒る人はいないんでしょうね。テスラ買った人は。
私も昔、外車のディーラーで働いてたことがあるんですけど、確かに怒る人は少ない。外車買える人は、心にも余裕があるのかも知れません。そう言えば、国産車から乗り換えた人は、ときどきひどく怒る人がいましたね。
これからテスラを受け取る人への最大の申し送り事項、それは、受け取ったら「すぐに、できるだけ明るいところで、車体の確認をする」ということです。猶予は一週間でっせ。
繰り返します。できるだけ明るいところで確認してください。私は、納車担当者と一緒に確認したのは、テスラ社の地下駐でした。その時はまったく気づけなかった。今回、コーティング屋さんのギラギラの照明の中だからすぐに分かったんです。
テスラって、マシンとしては素晴らしい。だけど、ハード部分は「?」。そして、会社としては「???」な感じですね。イーロン・マスクも毀誉褒貶ある人物ですから、今さら腹も立ちませんけどね。
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