2015年11月30日月曜日

「2001年宇宙の旅」のフルオーケストラ上映を見に行ってみた

先週の水曜日(2015年11月25日)、「2001年宇宙の旅」をフルオーケストラの伴奏で上映するという公演がありました。ライブ・シネマ・コンサートというイベントで、場所がBunkamuraのオーチャードホール。


映画は全編を上映し、音楽やコーラス部分をライブで演奏するというなかなかチャレンジングかつゴージャスなショウです。台詞やSEはオリジナルの音声がイキ、日本語字幕がついてます。

このフォーマットによる公演は、2010年にロンドンでロンドン・フィルの演奏で初めて行い、その後ヨーロッパ各地やニューヨーク、ワシントンDC、さらに上海など世界中で現地のオケの演奏で公演が行われているのだそうです。そして、ついに東京にもやってきたと。

今回のオーチャードホールの演奏は、指揮がロバート・ジーグラー、オケが日本フィル、東京混声合唱団、合唱指揮が山田茂という構成です。

ライブ演奏される曲目は;
リヒャルト・シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」op.30から 導入部
リゲティ 「レクイエム」から キリエ
ヨハン・シュトラウス2世 ワルツ「美しく青きドナウ」
リゲティ 「ルクス・エテルナ」(永遠の光を)、「アトモスフィール」
ハチャトゥリアン バレエ「ガイーヌ」から アダージョ


開演前の会場はこんな感じ。

そうなんです。オーチャードホールはオケピットがないんです。オケ団員も合唱団もステージ上にむきだし。しかも、スクリーンがちっさい!

この時点で、だいぶ鑑賞のモチベーションが下がってしまったのですが、まあしかし、オケピットがあるホールでも、合唱団まで全員は収まらないかこれがベストかと気を取り直して上映に備えます。

19時、オケによるプレリュードがしずしずと始まりました。そして上映スタート。



♪パーパーパーーッ パパーッ!
♪デンドンデンドンデンドン……

おうおう。生だよ、生オケだよ。生ティンパニのサウンドがめっちゃ響いてくる。

オープニングはさすがにちょっと興奮します。しかし、猿人が骨を振り回すシーンが終わり、宇宙船のシーンに移っていくと、このホールの致命的な問題が明らかになります。

オケおよび合唱団の手元照明が、スクリーン下部に反射して明るく光ってしまうんです。スクリーンがちっとも暗くない。

宇宙のシーンなのに、宇宙が暗闇じゃないわけで。キューブリックなら激怒してんな。

合唱、オケ、それぞれのパートがない場合は、照明を消灯してくれるので、だいぶスクリーンが暗くなってましたが。

それにしても残念だなあ……。



残念だなあ、残念だなあと思いながらも、インターミッションを挟んで都合3時間、堂々のパフォーマンスを堪能しました。

オケについては「ツァラトゥストラはかく語りき」のパートで、正直、あんまり合ってない部分がありました。「美しく青きドナウ」のパートはまずまずでしたね。

そして思いがけず、クワイヤ(合唱)が予想外に素晴らしかった。



モノリスが聳え立つ、禍々しい雰囲気のシークエンスにリゲティの神々しくも前衛的な旋律が絶妙にマッチ。この合唱団、ちゃんと数えてないけど40人ぐらいいましたからね。

残念な部分もあり、想定外に素晴らしかった部分もあり、個人的には75点ぐらいの評価なんですが、とにかくもっとデカいスクリーンに「2001年」を映して欲しかったというのが正直な感想です。

だって、往年の名画を違ったフォーマットでプレゼンテーションするという主旨のイベントですから、まずは映像を主役として、きっちりと、圧倒的なクオリティで投射するべきです。オケはその引き立て役として、映像の陰で力いっぱい演奏しているというのがあるべき姿。

しかしスクリーンの大きさと解像度が十分でないと、どっちが主役かわからない、中途半端なステージになってしまう。

この日の翌日に、全然別の用事でTOHOシネマズ日本橋のスクリーン8に行ってたんですが、ここのスクリーンはオーチャードの3倍ぐらいありましたからね。面積にして。

21世紀の映画ファンはIMAXとか3Dを経験してしまっているので、生半可なスクリーンサイズでは、伝説的な傑作「2001年宇宙の旅」をもってしても、映像的なカタルシスは得られないと。

まあしかし、それでも「2001年」は本当に凄い映画です。公開されたの、1968年ですよ。およそ50年前ですよ。ちなみに、アポロ11号が月面に着陸したのが1969年ですから、アポロより先! アポロが月を目指している時代に、キューブリックは木星を目指していた。

この「2001年」、私が前回見たのは「インターステラー」公開時なんですが、その時はDVDでの鑑賞。スクリーンで見るのは、おそらく20年以上ぶりです。

改めて見るに、「CGのなかった時代に、どうやって撮ったんだ?」の連続です。

一番驚いたのは、居眠りしている宇宙飛行士の指からがペンが離れて中に浮かび、スッチーが歩いてきてそれをキャッチして飛行士の胸ポケットに戻すシーン。うーむ。どうやって撮影したんでしょ。

あと、個人的に嬉しくなったのは、Siriのネタ元がHALだって確信できたことね。

50年を経て、いまだ後世に影響を与え続ける映画。ひれ伏すしかありません。私の生涯ベストワン作品であることに変わりはありません。いまだに。

ところで、これを見て以来「生オケ(ライブ演奏)と映画のコンビネーション」で見たい映画って何だろう?というのをずっと考えています。

例えば「地獄の黙示録」。


ヘリからのナパーム弾投下のシーンにワグナーの生オケ!ワクワクしますねえ。しかし、この映画ではドアーズも重要だからなあ。さすがにドアーズのパートをコピーバンドにやらせてしまったら、ガッカリしかないでしょうね。

次に「ラストエンペラー」。


これ、意外にイケルんじゃないの? オケに加えて、中国系の楽器が多くなりそうですが、西洋の現代音楽がないので上手く仕上がりそうです。教授がタクト振ったら完璧じゃないですか。


以上、2本とも撮影はヴィットリオ・ストラーロですね。ストラーロのゴージャスな映像にオーケストラの生演奏。想像するだにワクワクですね。 

2015年11月25日水曜日

Apple Watchの新しいチャージャーを買ってみたが……

11月19日、Appleが突如新しいApple Watchのチャージャーを発売したので早速ポチってみました。

これは、「Apple Watch磁気充電ドック - ホワイト」という商品で、9500円します(税別)。


Appleのオンラインストアで購入すると、2〜3日ですぐに届きました。


箱を開けると、円盤状の本体(写真右)とライトニングケーブルが入っています。本体とケーブルに分離されてるってのがミソですね。


これまで我が家では、サードパーティー製のチャージャースタンドに、Apple純正の磁気充電ケーブルをマウントしたものを……。


Suicaのペンギン君に抱えさせてApple Watchを充電していましたw


それが、新しい充電ドックだとこうなると。


マグネット部分は上に起こすこともできるので、こういう角度にもなります。ベルトがループしてるタイプだと、この角度でないと充電できません。

だけどねえ……。


ペンギン君の方がカワイイよね。

悩ましい……。

新しいのは会社で使うかな。うん、そうしよう。

しかし11月はガジェット祭りですね。他にも色々出ていて(買っていて)なかなか紹介できてない……。

2015年11月5日木曜日

新しいApple TVがやって来た。謎のケーブルが同梱されてる

新しいApple TVを購入しました。ふだん、家でApple TVはあまり使わないのですが、とにかく新しいApple製品が発売されると脊髄反射的にポチってしまう体質なのです。私が買った64GB版は2万4800円、32GB版は1万8400円です。

内容物はこんな感じ。


旧Apple TVと比べ、厚くなった本体、高機能化したリモコン、電源プラグ、ライトニングケーブルが入っています。

ん? なぜにライトニングケーブル?

「?」状態のまま、セッティングを開始します。その前に、旧型との大きさを比較しておきましょうか。


幅と長さは同一で、高さだけが違う。これはAppleのWiFi機器AirMacなどとも共通です。


ポートはこんな感じ。テレビへの接続はHDMIケーブルで行います。ここにはLightning用のポートはありません。


リモコンはだいぶ変化しました。MENUボタンの上部がトラックパッドになっており、↑↓→←の動きは、指でクリクリ動かす&クリックで操作します。

TVに繋いでみましょう。今度のApple TVは、ブルートゥースでiPhoneと接続することにより、セッティングがとても簡単に行えます。


ものの5分ほどでセッティングが完了しました。NETFLIXはプリインストール、Huluはナシ。

それにしてもLightningケーブル、相変わらず使い道が分からない。


たくさんApple製品を買っているから、ご褒美でくれたのか? いやいやそんなワケないよね。

とか思いながら色々Apple TVをイジっていたところ、やっと気づきました。

「!」

リモコンの下部分にそれ用の穴を発見しました。Lightningでリモコンを充電するんだよ。

あ〜スッキリした。そうかー。前のリモコンはボタン電池だったしな。ボタン電池はアップルぽくないもんね。

Lightningケーブルが同梱されていたのが、今回もっとも驚いたポイントです。

そうそう。我が家のテレビはSONYのBRAVIAなんですが、BRAVIAのリモコンでもApple TVの操作ができることが分かりました。これも新たな発見。最近のテレビ周辺のリモコンって、メーカー関係なくコンパチブルなんですかね。どうなんでしょ。

Apple TVを使ってみたインプレッションについては、また別エントリで。




2015年10月26日月曜日

Appleのサポートとやりとりするなら、ライブチャットが断然便利よ

今年(2015年)の7月に購入し、朝夕のランニングのお伴に使っていたBeats by DreのBluetoothヘッドフォンの様子がヘンです。



チャージャーに繋ぐと、LEDの小さなランプ赤く点灯します。で、満充電になるとランプは白くなるはずなのですが、一晩経っても二晩経っても赤いまんま。これは今までになかったことです。

チャージャーから外して、On/Offスイッチを押して起動してみたところ、ウンともスンとも言いません。……2万円以上したBeatsのヘッドフォン、3カ月で死亡です。

AppleWatchを買ってランニングを再開してから、Bluetoothヘッドフォンはこれで4台目。ここに至る過程は、本エントリの終わりにリンクで残します……値段が高いからって、信頼性が高くなってるわけじゃないんだね。ちょっとガッカリだよ。

Amazonでの購入の場合、30日以内の不具合はAmazonに返品するとスムーズに交換・返金してもらえるんですが、今回は90日ほど経過しているので、メーカーのサポートに連絡することになります。

いま、BeatsはAppleの子会社です。サポートも当然Appleが行います。ここはBeatsのストロングポイントの一つですね。

早速、AppleのWebサイトからサポートのページに遷移し、「もっと見る」→「Beats by Dre」へ移動。

そうすると、こんな画面に到達します。「お使いの製品についてどのような問題がありますか」

私のヘッドフォンの問題は、充電がまったくできないという症状なので「バッテリー、電源、および充電」をクリック。

すると、下の画面が出ます。「どのサポート方法をご希望ですか」

平日の夜や休日など、サポートの営業時間外の場合は、表示されるメニューがこれとは異なる模様です。

ふだんなら「今すぐアドバイザーと話がしたい」を選ぶところですが、「待ち時間:15分超」と表示されています。そんなに待ちたくない。

ん? 「チャット」なんてあんのか。今すぐ相談できるって書いてある。面白そうじゃないの。チャットでいってみよう。

「チャット」をクリックすると、ポップアップウィンドウが立ち上がり、すぐに担当者が話しかけてきました。

すかさず「こんにちは。Beatsのヘッドフォンが故障したようなのでここに来ました」と送信。

「いつもご利用ありがとうございます。Beatsのヘッドフォンについてのお問い合わせですね?」

「Amazonで7月21日に買いました。商品名は『【国内正規品】Beats by Dr.Dre Powerbeats2 Wireless カナル型ワイヤレスイヤホン』です。昨日から、本体が起動しません。充電すると、赤いランプが点灯しっぱなしで、一晩経ってもランプが白色になりません」

「Amazonで購入ですね。お客さまの商品を特定します。しばらくお待ち下さい」

いいですねえ。それほどタイムラグを感じません。逆に、ラグを感じる時間には、商品の品番などサポートに必要な情報をこちらから一方的に送りつけちゃえばいい。


10分ほどやりとりした後、ヤマト便によるヘッドフォンのピックアップを案内されました。Macが故障した時と同じ手続きですね。

これ、電話でのやりとりよりも遙かに効率いいですねえ。受話器握りしめたまま待たされることがない。個人情報などを相手が復唱するようなことも必要ない。すごい時間の節約。iMessageやLINEやFacebook Messengerに慣れちゃってる人なら、絶対こっちの方が楽。断然オススメです。

それにしても、今回驚いたことには、私がAmazonで購入したApple商品のデータが、Appleのサポートに確実に共有されていることですね。私は購入した日付と商品名しか送信していません。シリアル番号とか知らせてない。なのに、お客さんの商品の色は「黒」ですね?と正解を返してきました。

AppleとAmazonは、iPad対Kindle(タブレット)、iTunes対インスタントビデオ(配信事業)のように、各方面でガチに競合関係にありますが、流通とメーカーという関係性においては、水面下でしっかりと握っているんですよ。まあ、サポート受ける方としては好都合なんですが、なかなか新鮮でした。

それにしてもなあ。やっぱりアメリカ製の小さいガジェットは、高額な製品でも故障するんだなあ。これ、小さすぎて修理なんてできないと思うので、本体交換になると思います。たぶん。

2015年11月18日追記;
このやりとりの結果、ヤマトがBeatsのヘッドフォンを指定の日に取りにきて、その3日後には交換で新品が送られて来ました。恐るべしAppleの神対応。死ぬほど儲かってる会社はやっぱり違うな、と。

▼Apple Watchで朝ラン継続中。BluetoothヘッドホンもようやくFix
http://naokomai.blogspot.jp/search?q=bluetooth







2015年10月21日水曜日

パリ郊外、ブローニュの森にそびえるルイ・ヴィトン美術館に行ってみた

パリ最終日(帰国便出発の前日)。前日のフリーメイソンの他に、もう1カ所行きたかった所に行きます。


それは、ルイ・ヴィトン・ファウンデーション(ルイ・ヴィトン財団美術館)。ルイ・ヴィトン財団が、昨年(2014年)10月にブローニュの森にオープンした、現代アートの展示会場です。

建築はフランク・O・ゲイリー。ビルバオのグッゲンハイム美術館とか、その縮小版たるLAのディズニー・シアターとか、プラハのダンシング・ハウスなど、近年、アグレッシブな造形を次々ものにしている建築家です。

私たちにとって、このルイ・ヴィトン・ファウンデーション訪問は、この度のパリにおける最後のミッションでした。ホテルから当地までの行き方についてもいろいろ考えた結果、出した結論は次のようなルート。

ホテルから凱旋門までUberで行く → 凱旋門からルイ・ヴィトンまでは、BlueBusという電気自動車のシャトルバスを利用。

完璧すぎるw

メトロなんか乗んねーし。

美術館の入館チケットをネットで予約し、EメールのコンファメーションをiPhoneに保存し、Uberを呼びます。アプリから。


「3分で到着します」と表示されましたが、ABDELKARIMくんのアウディは1分かからないで到着しました。パリのUberなかなかやるな。フランス人、やればデキるじゃん。

パリのUberも、北米同様、一般のドライバーが自分の車で営業するスタイル。白タクみたいなもんですね。相乗り用のPOOLメニューもあります。

これは後でパリ在住の女子から聞いたんですが、私たちがUberに乗った2日前にフランスの裁判所で、Uberが合法か非合法かの裁判があり、「合法」との判決が出たんだそうです。パリのタクシー事情はあんまりユーザーフレンドリーではないので(運転手の愛想が悪い、遠回りして料金つり上げるetc)、パリジェンヌにとって(特に若い人ににとって)、この判決は超ウエルカムなんだそう。


Uberを降りて、凱旋門からシャトルバスに乗ります。このバスは、ルイ・ヴィトンが運行するバスで、ダイレクトにルイ・ヴィトン・ファウンデーションに行きます。BlueBusという電気自動車のシャトルバスで、運賃は1人1ユーロ。

バスは10分ほどで、目的地に到着します。


ドドーン! 外観はこの偉容。シドニーのオペラハウスをちょっと思い出します。


中に入ると、色々楽しい光景に出会えます。


展示も見ながら、建物のディテールを楽しめるのが、今どきのミュージアムですよねえ。


行われていた展示の中では、オーケストラの演奏を至近距離から撮影し、箱形の部屋に設置した複数のスクリーンに投影しながら再生するインスタレーションがなかなかグッドでした。Douglas Gordonというアーティストの作品。

ルイ・ヴィトンの後は、ブローニュの森の中の湖に浮かぶレストランで、パリジェンヌ親子と、東京から出張していた友人と、私たち夫婦の5人でディナー。


渡し船で渡るレストランはLE CHALET DES ILESというお店。パリの人たちは、夕食スタートが20時ぐらい。グループの場合、みんな揃うのが20時半とか。そこから23時半〜24時ぐらいまで食事は続くそうです。宵っ張りですね。

この島のレストラン、リーズナブルでなかなかいい店でした。

パリでの予定が完了し、東京へと帰ります。

……そして、今回のスペイン〜フランスの旅行記を書き終わり、自宅のポストに郵便を取りに行ったところ、Hertzから封書が届いてました。開いてみると「PENALTY CHARGE NOTICE」だって。あっちゃ〜! スピード違反の罰金だよ。19.99ユーロ。クレジットカードに請求しておくだって。



高速のスピード違反監視カメラに写ったんだな、たぶん。オートルートを160キロで爆走したツケ……いや、蛮勇の勲章ってことですね。ま、罰金そんなに高くないし、日本の免許証には影響しないからね。ノープロブレムだよ。 

2015年10月19日月曜日

パリのど真ん中にある、フリーメイソン博物館に行ってみた

ヴェルサイユ宮殿を後にし、パリに移動します。パリではまずシャルルドゴール空港にレンタカーを返却し、それからホテルにチェックイン予定。

東京でいうところの首都高みたいな道路を通ったんですが、これが驚くほど天井が低い。正確には覚えていませんが、天井が2.5メートルほどの高さしかなく、トラックやバスは通れません。自分の車が天井をこすりそうな感覚が終始あって、走っているとなかなか怖い。


写真見ると、天井が低いの分かりますよね?

さてさてさて。無事にCDGでレンタカーを返却し、パリにやって来ました。今回、パリで行きたいところは2カ所あります。

まずはオペラ座にほど近い、9区のカデ通りにあるフリーメイソン博物館。これは知人からその存在を聞き、今回訪問することにしたのですが、よくよく考えてみると、この博物館は存在すること自体が不思議です。フリーメイソンって秘密結社じゃないの? 一般人に秘密を公開しちゃって大丈夫なの? 

気になっていろいろ調べてみると、最近のフリーメイソンはFacebookで一般人と交流したり、若者のメンバー勧誘も行っているほどオープン化されていて、一般的に抱かれている、怪しくて得体の知れない秘密組織ってイメージを払拭しようとしてるんだとか。

日本でも、高須クリニックの高須院長がフリーメイソンのメンバーで、メイソンでの活動を自分のSNSでアップしたりしています。

とはいえ秘密の多い団体であることは間違いないわけで、本当のところはよく分かりません。とにかくパリの博物館に行ってみましょう。フランス語の名称は「Musée de la franc-maçonnerie」。


外観はこんな感じ。モダンな建物ではありますが、なんとなく宗教施設っぽい佇まい。

中に入ると受付があり、そこに座ってるオジサンが、片眼が白い義眼で、私たちを睨みつけてきます。雰囲気最高です。つか、もう入る前から怖いよ。

館内には、メイソングッズというか、儀式用(?)のエプロンとか小道具がたくさん展示されています。

おおー、あるよあるよ。山のようにある。


TOUJOURS APPRENTIと書いてあります。Google翻訳で訳してみると「常に見習い」。なるほどなあ。メイソンはもともと石工の職人組合だもんな。

やはり、有名なコンパスの意匠は随所に見られます。


目玉の描かれたセラミックの壺が鎮座しています。


こんなドクロの意匠を使った道具も数点ありました。


懐中時計、いいねえ。結構なお値段で売れるんじゃないかと。

写真は撮り放題です。だけど、展示が多すぎて撮りきれない……。


キター! 秘密の儀式でしょうか? ……こういうのがたくさんあると嬉しかったんですけどね。

平日の日中ということもあってか、館内は閑散としてあまり人気がありません。


博物館の奥には、「temples」と書いてあるエレベーターホールがありました。寺院のことですよね。フリーメイソンのロッジなんでしょうか?

ひととおり見学を終え、せっかくだから、何かグッズを買って帰ろうと、館内の売店を覗いてみます。

メイソン関連の書籍のほか、マグネットやポストカードが数点あります。いくつか買いますが、何か物足りない。

博物館を出て、通りを挟んだ向かいに書店があって、その奥にメイソングッズが売られてました。


これこれ。こういうのが欲しかったのよ。他にも指輪とか売ってた。ようやく達成感。

結局、フリーメイソンの謎について何か分かったのかというと、何も分かりません。まあ、最初から謎に迫るつもりもなかったんだけどね。とにかく、オープンな組織として活動していこうという意志が、こんな博物館を作った理由なんだとは思います。


まあとにかく、パリにおけるミッションを一つクリアし、GYOZA BARに食事に行きます。この店、めっちゃ流行ってます。行列できてる。


ギョウザ8個に、煮卵にご飯でギョウザ定食だね。皮がカリっカリで美味しい!

てなわけで、明日はルイ・ヴィトン美術館行きます。旅も大詰め。

2015年10月18日日曜日

ヴェルサイユでアニシュ・カプーア展 禍々しすぎる渦に慄然とするの巻

サン・セバスチャン(車をピックアップしたのはビアリッツ)からボルドー、ロワールを経て、長駆800キロの道のり。3日がかりで、ついにやって来ましたヴェルサイユ宮殿へ。


実は今回、フランスに4泊する中で、トップ・プライオリティーがこのヴェルサイユ宮殿でした。といっても、宮殿そのものに興味はありません。ヴェルサイユ宮殿の外、庭園で開催されている、アニシュ・カプーアの展覧会が見たかったんです。

ちなみに、アニシュ・カプーアは、インド系イギリス人で彫刻系アーティストです。彫刻系つか、変態系アーティストですね。

このカプーア展は、今年(2015年)の6月から11月まで行われるもので、メインの作品の1つをカプーアが「これは、女王の女性器だ」と語ったことでネットで炎上するなど、物議を醸していることでも話題。

どれどれ、早速庭園に出て、作品を見てまわることにしましょう。

あ、そうそう。ヴェルサイユでは、セルフィー棒の使用はNGですよ。


宮殿のエントランス・ゲートにはこんな看板が貼り出されており、中国人の皆さんが次々に注意されていました。

ヴェルサイユのカプーア展、展示作品は全部で6点。うち1点は宮殿の外にあり、それだけは早じまい(18時まで)だったため、見ることができませんでした。

では、今回鑑賞することができた5点を紹介していきましょう。

実は今回のカプーア展、写真撮り放題です。いつもカプーアは撮影NGなので、これは驚きです。まあ屋外展示なので、撮るなつっても無理ですけど。

まずは「Sky Mirror」という作品。これ、2013年にシドニーで見ました。ここでは、ヴェルサイユの鏡の間に向けてあります。なるほどね。


お次、「C-Curve 2007」これも鏡。これはムンバイで見たかな。裏っかわ(凹面側)に回ると、人間が上下逆さに写ってます。


次が、例の女王様の性器。「Sectional Body preparing for Monadic Singularity」。


実はこの作品、スプレーで落書きされちゃいました。本体下部、ならびに周辺の岩をご覧ください。カプーアは、落書き上等!って感じで落書きされたそのままの状態で展示を続行することを望んだみたいです。が、ヴェルサイユ側がそのままじゃアカンってことで、カプーアと話し合った結果、白い落書きの上に金箔を貼って展示を続行するってことで決着したみたいです。


この作品、後ろに回るとこんなに長いパイプのような器官が伸びてます。こりゃ、屋内での展示は無理だよね。

次、「Dirty Corner」。立方体です。穴が空いてます。


インスタのフィルターで空の色をいじると、ヒプノシスのアルバムジャケットみたいになるよね。


横からのショット。こちらの穴は、上に向かって抜けています。


中はこんなん。穴と穴が結ばれてます。

そして、この展示で私がもっとも驚愕したのはこれ。「Descension」。下降って意味ですね。


ヴェルサイユの庭の、池と池の間にあります。人工の渦巻きです。

地獄の底に通じるかのような、実に禍々しい音を立てて、ゴボゴボゴボゴボと渦が回っています。動画を貼っておきましょう。8秒。


カプーアの作品は、美術館の壁や床や天井に、穴を開けたり掘ったりしないと設営できないものが多いんです。だから、美術館はとっても嫌がる。

今回は、ヴェルサイユの庭に穴を掘っちゃったわけですね。

凄い。凄すぎるよカプーア。変態の中の変態ですね。マリー・アントワネットもビックリだよ。

展示会が終了したら、穴を埋めて元に戻すんでしょうか。……恐らくそうでしょうねえ。

6個目の作品は、「テニスコートの誓い」で有名なヴェルサイユの球戯場で行われていたのですが、ここは18時で展示が終了しており、私たちは行くことができませんでした。残念。

あ、そうそう。ヴェルサイユ宮殿の入場は、18時が最終入館時間なのですが、その時間ギリギリに入ると、誰もいない鏡の間を見学することができますよ。

ほうら。


そして鏡の間からは、1番目のカプーアの作品が見えますよ。

こんな感じでね。



いやいや。カプーア展、堪能しました。想像以上。何つったって、渦が凄かった。明日はいよいよパリに入城し、フリーメイソン博物館に行きます。何だか怪しすぎる旅になってきた。