2018年7月4日水曜日

モスクワにおける裏ミッション:セブンシスターズを制覇せよ!

今回、W杯観戦のためにモスクワにのべ2週間ほど滞在しました。基本的に、毎日夕方から夜は、スタジアムやホテルやレストランでW杯の試合を見ていたのですが、朝と昼は取り立ててやることがありません。

メールチェックしたり、仕事をして過ごす時間の他は、観光ということになります。そして今回、モスクワで絶対にやろうと決めていたミッションがありました。

それは「セブンシスターズ」制覇です。


2年前にモスクワを初めて訪れた際、この「モスクワ大学(1953年竣工)」を見に行ったのですが、この異常にデカくて四角くて無骨な変態建築に感銘を受けました。その「スターリン様式」と言われるスタイルを持つ変態建造物は、モスクワ市内に7つあって、セブンシスターズと呼ばれています。

その7つを、試合観戦の合間をぬって、すべて見に行こうと。とは言っても、ただ見て歩くだけなので誰でもできます。全然ハードルは高くない。早速行ってみましょう。

モスクワ大学に続いて2つ目は「ホテル・ウクライナ(1955)」。今は、ラディソン・ホテルが経営している現役のホテルです。FIFAの臨時オフィスもここにありました。


ダークなフィルターを施すと、まるでサタンが棲む呪われた宮殿みたいです。コウモリが飛んでそうw。キエフスカヤ駅から徒歩10分。

続いては、同じくホテルです。「ホテル・レニングラード(1953)」。


このビルは、両ウィングの張り出しがなくシンプルな造形。こちらもホテルとして営業しています。コムソモリスカヤ駅から徒歩10分。

このホテル・レニングラードの近くにあるのが、「ソ連運輸機関建設省(1953)」のビル。


1Fには銀行や、ヤキトリ屋などのテナントが入っています。クラスヌィエ・ヴァロータ駅を出ると、真ん前にドーンと聳えています。

5つ目。「文化人アパート(1952)」。その名の通り、かつて文化人が多く住んでいたという高級マンションです。目の前に公園の緑があって文化の香りがそこはかとなく……。


全部で450室あるそうです。バリカードナヤ駅から徒歩で10分ほど。

文化人アパートの次は、「芸術家アパート(1952)」。こちらは、タガンスカヤ駅やキタイゴロド駅からも行けますが……。


モスクワ川クルーズでも目撃することができます。ちょうどクルーズ船の折り返し地点にその異様を拝むことが。

最後は、「ロシア外務省(1955)」。こちらは、モスクワ大学に次ぐ巨大ビル。


ファサードの色見がツートーンになっているのが特徴です。最寄りの駅はスモレンスカヤ。

はい、これで7つすべて訪れることができました。ミッション、コンプリーテッド!

一応、単に外から見るだけではつまらないので、できるだけ建物の中も見学しようと試みました。ソ連運輸機関建設省のビルの中がこれ。


まあ、予想通りっちゃ予想通りの内観ですよね。ソ連におけるミッドセンチュリーは、全然モダンじゃないw。重厚あるのみ。

まだ余力があるので、セブンシスターズの後は、今どきの高層ビルで口直しです。


モスクワ・シティと呼ばれる一帯に行くと、ここは香港か? それともドバイか? という感じの高層ビル群が聳えています。ちょっと寄ってみましょう。


……ネジれてますよねえ。中に入って上ってみたい。

てな感じです。モスクワの新旧巨大建築ハンティング、なかなか楽しいですよ。オススメです。

2018年7月2日月曜日

ロシア対スペイン、ロシアが勝って町中大騒ぎ

ロシアでの生観戦見納め試合は、「ロシア対スペイン」になりました。決勝Tにおける、B組1位のスペインと、A組2位のロシアです。


モスクワのルジニキスタジアムは、地元ロシアの試合とあって大盛り上がり。国旗を振る親子連れ、カップル、おばあちゃんなどなど、老若男女が母国の勝利を願って大集結です。


試合は、圧倒的にスペイン有利との予想をくつがえし、前後半終わったところで1対1の同点。延長戦でも決着せず、大会初のPK戦となりました。


このPK戦をロシアが制し、スタンドは大興奮。歓喜の渦に包まれました。

スペインは、直前での監督交代が響いたんですかね。明らかに格下の相手に、大苦戦の末に敗退してしまうという残念な結末。

それにしても、決勝Tは、アルゼンチン敗戦、ポルトガル敗戦で大波乱です。メッシもクリロナもいなくなっちゃった。そしてイニエスタももういません。


試合の後ですが、スタジアムも大変でしたけど、町中が大騒ぎです。地下鉄の駅でも、レストランでも、ストリートでも、どこにいてもおもむろに始まる「ロッシーヤ!」のシュプレヒコール。

ロシア国民にとっての、とっても幸せな一日になりましたね。これは日本人は経験したことがないヤツです。


続く「クロアチア対デンマーク」もまた、延長&PK戦の末、クロアチアが勝利しました。テレビ観戦で見届けました。


今回の現地ロシアにおけるW杯観戦が終了しました。続きは東京でTV観戦ですね。そして我らが日本代表対ベルギーの一戦は、帰国便の機内WiFiでTwitter観戦。WiFiうまくつながるかな……。 

2018年6月30日土曜日

ヴォルゴグラードは暑かった。日本vsポーランドはしょっぱかった

見たくない試合を見てしまいました。日本対ポーランドは、0-1で日本が敗戦。しかも、ラスト10分ぐらいは日本が自陣でボールを回し、ポーランドもそれを奪いに来ないという「談合試合」。結果、日本はH組2位で決勝トーナメントに進出できますが。


前日に見たフランス対デンマークも談合試合だったのに、まさか日本の談合試合を見る羽目になるとは。グループリーグの3戦目って、これがあるんだよね。


会場はひどいブーイングでした。とても残念な形で、世界を驚かせた日本代表。それまでの2試合で好感度が上がっていたのに、一転してヒールになっちまった。本当にガッカリです。


今回、日本とセネガルは、勝ち点、得失点差、総得点差で並んだために、イエローカードやレッドカードの多寡で判断する「フェアプレーポイント」で日本が上回ったという決着です。

思うに「自陣でのボール回しによる時間稼ぎ」には、審判がイエローカードを出せばいいと思います。GKの時間稼ぎ同様に。そうしないと、何がフェアプレーで、何がフェアプレーじゃないか分からなくなりますよ。


さて、ヴォルゴグラードは暑い町でした。キックオフ時の気温は36度! かつて、スターリングラードと呼ばれたこの町は、第2次大戦の最激戦の舞台として有名です。ドイツを中心とする枢軸軍とソ連軍合わせて200万人以上が犠牲になってます。


あちこちに、巨大なモニュメントが聳え立ち、戦没者を慰霊しています。
この、「母なる祖国像」は、地面から剣の先まで85メートル。左の下に、人間が数名写っているので、そのデカさが分かると思います。

これは、スターリングラード・パノラマ博物館にある、当時の建物ですね。屋根も床も落ち、壁面は弾痕だらけ。


博物館の中には、スターリングラード攻防戦の模様をプロジェクションマッピングで再現する展示があり、しばし見入ってしまいました。

今回、日本戦を見るために、サランスク、エカテリンブルグ、そしてこのヴォルゴグラードを訪れましたが、もっとも印象に残ったのがヴォルゴグラードです。


まあでも、やはり「人生で一度だけ訪れる町」であることに疑いはありません。

さあ、今回のW杯生観戦も、残すところ「スペイン対ロシア」の1試合のみです。ここから先は、もう談合はありません。楽しみです。

……と喜んでいたら、衝撃の事実発覚。なんと「日本対ベルギー」は、私が帰国する7月2日の夜9時キックオフになりました。試合中は飛行機の中です。機内WiFiでツイッター観戦だな、こりゃ。

2018年6月27日水曜日

モスクワでバンクシー展に遭遇!フランスvsデンマークは談合試合

W杯観戦のためロシアに来ています。今日(2018年6月26日)は、夕方にリジニキスタジアムで予選リーグの3戦目、フランス対デンマークを見る予定です。

日中は、モスクワ川のクルーズに行こうということになり、乗船場所を目指します。

色んな旅行記に、「メトロ駅を降りるとクルーズの客引きがいる」と書いてあるので、客引きに引かれる想定で行ってみると、全然そんなのいません。


周辺にあった地図を頼りに、乗り場らしきところに行ってみたら、乗り場はルジニキスタジアムの向かいでした。ロープウェイもある。これも乗ってみたい。

船のチケット売り場は閉まっており、近くにいた警察官とおぼしき人に「船はどこから乗るの?」と聞いたら、自分の携帯で電話して聞いてくれました。「今日はここは閉まっているから、ゴーリキーパークで乗ってくれ」

要するに、試合がある日、スタジアム周辺は交通規制が敷かれているから、クルーズ船は通常と異なるルートで運行しており、ロープウェイも臨時休業ということのようです。

タクシーに乗ってゴーリキーパークに向かいますが、タクシーが公園に到着する間際、公園の向かい側に見逃せない看板がありました。


なんと! バンクシーです。バンクシーの展覧会をやっている模様です。もう、クルーズはあと回し。バンクシー展に突入するしかありません。

バンクシーについての説明は省きますが(ケツにリンク置いておきます)、この人の展覧会は相当レアです。だって、そもそも路上にグラフィティを描くのが本業のアーティストだから、展覧会というイベントとは矛盾します。どんな経緯でこの展覧会が成立したかは分かりませんが、とにかく中に入ってみましょう。


ボックスオフィスはこんな感じ。雰囲気出てますね。チケットは、ひとり600ルーブル。


エントランスを入ると、バンクシーの作品をコラージュした動画のインスタレーションが出迎えてくれます。1つだけ貼っておきましょう。13秒。



こんな感じのコラージュ動画が壁面一面に投影される部屋が続き、続いてはバンクシーのステンシルによる有名な作品が展示されるエリアに入ります。


英国王室をイジっちゃってるこれとか。


モナリザとか。

路上のグラフィティが額装されてるのって、なんか違和感ありますけどね。


「ギフトショップを通って帰ってね」というお約束のあと、Tシャツとポスター(1種類)とマグネットしか売ってないシンプルなショップがあって、展覧会は終了です。

色んな違和感を覚えますが、これはこれで苦労して制作された展覧会であることは伝わりました。平日なのに客もけっこう多く、特に若い女子が多かったのは発見でしたね。

日本でも、8月からバンクシーにまつわる映画「バンクシーを盗んだ男」というのが公開されるので、アートに興味のある方はご覧になると面白いかと。


さて、今日の試合「フランス対デンマーク」ですが、C組の1位と2位の対決。前半はけっこうガチで戦っていたのですが、後半、同時間キックオフの「オーストラリア対ペルー」の試合が0-2になると、フランスもデンマークも無理をする必要がなくなって、談合試合状態に。お互いに攻撃を封印し、0-0のまま終了しました。この試合は眠かったなあ。

さあ、次はヴォルゴグラードに飛んで、「日本対ポーランド」です。しかし気温は40度近いらしく、出発前からバテバテ気分です。

▼ ニューヨークでバンクシーハンティング
http://naokomai.blogspot.com/2013/10/blog-post_30.html

▼ バンクシーを盗んだ男
http://banksy-movie.jp/

2018年6月25日月曜日

日本vsセネガルは引分け。エカテリンブルグで民泊初体験

日本、H組2試合目は、残念ながら2対2でセネガルに引分けという試合結果でした。まあでも勝ち点は4となり、予選リーグ突破にまた一歩近づきました。次回、ポーランド戦は6月28日(現地時間)のキックオフです。


コロンビア戦の行われたサランスクと同様に、セネガル戦のエカテリンブルグもまた、私にとって「人生で一度だけ訪れる町」であることは間違いありません。


こんなオンボロのトラムに乗って、スタジアムに向かいます。レトロすぎます。昭和です。ソ連です。


エカテリンブルグのスタジアムは、ゴール裏に増設された「無理矢理すぎる仮設スタンド」が話題ですが、これ、本当に奇妙な座席群です。


反対側も見てみましょう。ジャンプ台のようにそびえるバックスタンド。

上空をぐるりと回る屋根の向こう側にある座席から、どんな風にピッチが見えるのか気になってしょうがない。

観客は、日本サポがかなり多かったですね。コロンビア戦に比べるとだいぶ増えた印象。とは言え、日本人は全体の30%ぐらいでしょうか。一方のセネガルサポは数百人ぐらいしかいなくて、残り60%は地元のロシア人、その他10%がそれ以外の国から来たサッカーファンというところ。


セネガルはフィジカル、スピード面で日本よりも遙かに強かったですが、1戦目の日本xコロンビア戦同様、日本は中盤を厚くして、後半に勝負をかける西野采配が奏功。セネガルにリードされながら、2度も追いつくというしぶといゲームを行いました。

次のポーランド戦で勝ち点1以上を取って、是非決勝トーナメントに進出してほしいものです。

さて、一生に一度のエカテリンブルグ。2月の時点で予約しておいた宿は、民泊の宿です。エアビーではなく、Booking.comを使ったのですが、どう見ても普通のホテルではありません。いずれにせよ、民泊は初体験ですね。


こんな、築50年以上って感じのオンボロの建物です。鉄の扉が、ソ連時代の公営住宅って感じを醸しています。

部屋はシンプルで素朴。元が住宅なので、キッチンもあるし、洗濯機もあります。


ただ、民泊なので管理人は常駐していません。私たちは住所を頼りにたどり着きましたが、宿の入り口がどこだか分からず右往左往してしまいました。同じブロックにある花屋さんに飛び込んだら、花屋のおばさんが管理人さんに電話してくれ、「鍵が届くまでそこのソファーで待ってていいわよ」ととても親切にしてくれました。

10分ほどで現れた管理人(つか、オーナーですね)のオバちゃんが、かなりエネルギッシュでよくしゃべる。

「私と息子で25の部屋を回しているんだけど、ワールドカップが始まっちゃってとっても大変〜。先週なんて丸2日徹夜で、車を運転してたら、眠くて事故りそうになっちゃたの〜」

「あなたたち日本人からはいただかないけど、ロシア人のサッカーファンが泊まるときは5000ルーブル(約8000円)のデポジットをいただくの〜。だって、ロシア人は部屋で一晩中大騒ぎしたり、部屋のものを壊したりするからね〜」

「今日の試合は、日本が勝つわよ! 応援してるからね〜。頑張って!」

ロシアでは、日本人の評判は悪くないです。そして、ロシア人は日本人にとても親切にしてくれます。


エカテリンブルグの変テコスタジアムは、試合終了後、ブルーにライトアップされていました。本来は、カッコいいスタジアムなんです。

あの仮設のゴール裏スタンドは、W杯終了後撤去されるそうです。大会期間中、事故など起こらないよう切に願う次第です。

エカテリンブルグ。日本は勝利をおさめることができませんでしたが、あの歪なスタジアムの形状とともに、一生記憶に残るに違いありません。

2018年6月24日日曜日

日本vsセネガル戦前日、ベルギーvsチュニジア。サポが電車で大騒ぎ

昨日(2018年6月23日)は、モスクワのスパルタクスタジアムで、ベルギー対チュニジアを観戦しました。


当日は、朝から町の目抜き通りが、両国のサポーターで大盛り上がり。

ベルギーもチュニジアも赤いユニなので、遠目には見分けがつきません。


両国のうち、テンションが高いのがチュニジアサポ。電車の中で歌うは飛び跳ねるは大騒ぎです。動画貼っておきます。30秒。



電車が揺れてる様子が分かりますよね。


試合は、乱打戦の末にベルギーが5対2で圧勝しました。ベルギー強い。優勝候補ですね。ルカクはクリロナと得点王争い確実ですね。

この日は、後半途中から雨が降り(太陽も出ている中)、スタジアムからの帰りには虹が見えました。


そして今日(6月24日)は、日本対セネガル戦に臨むため、モスクワからエカテリンブルクに移動してきました。

セネガル戦キックオフまで、あと4時間です。

2018年6月21日木曜日

日本代表激勝の翌日は、ポルトガルvsモロッコ。クリロナが決めた!

日本代表の勝利翌日、今日(2018年6月20日)はモスクワのルジニキスタジアムで「ポルトガル対モロッコ」を観戦しました。


席がカテゴリ3だったのですが、ゴール裏の前から4列目。


こんな距離感。もう「10メートル先にクリスティアーノ・ロナウドが!」って感じで一同大興奮です。


これ、FKのシーンですね。白いユニフォーム、やや遠目でこっちを向いているのがクリロナです。

前半の早いタイミングで、そのクリロナがダイビングヘッドを決めて、ポルトガルがそのまま1-0で逃げ切ります。モロッコは後がなくなりました。


得点の後は、ポルトガルが攻めなくなってしまい、やや退屈な時間帯が多かった。観客は「ロッシーヤ!ロッシーヤ!」って叫んでましたね。ロシア、昨日も激勝でしたから。

試合のあとは、赤の広場をパスしてホテルに戻り、近くの赤レンガ建造物に囲まれたおしゃれエリアを散策。


ボルシチを飲み、ロールをつまみながら、ウルグアイ対サウジアラビアの中継を観戦です。

左の赤いのが「サッポロロール」右が「カリフォルニアロール」とのことです。ガワの赤いのがちょっと不気味なのと、具がクリーミーなのがご愛敬。でもこれ、日本人なら普通に食べられますよ。