2015年7月29日水曜日

ロサンゼルスのアップルストアで衝動買い

LAでも、アップルストアに巡礼です。LAには、ビバリーセンター、センチュリー・シティ、グローブと3つのアップルストアがありますが、今回はグローブ店に行ってみました。


1階はおもにiPhoneやMac、Apple Watchなどハードウェアが陳列され、2階にいくと周辺機器がたくさん販売されています。銀座のアップルストアによく似た構成です。

しかし、銀座店とはだいぶ品揃えが違います。グローブ店で初めて見かけたこんなものを買ってしまいました。


体温計です。32.65ドル。4000円ちょいですね。「kinsa」という名前がついてます。iPhoneのイヤフォンジャックに刺して使います。


こんな感じで。iPhone 6 Plusでこれをやるのはデカすぎてちょっと無理がある気もしますが、iPhone 5sなら許容範囲でしょう。


本体はこんな感じ。なかなかスタイリッシュ。


延長ケーブルも入っていました。6 Plusで測る場合は、これを使うのが賢明ですね。

早速体温を測ってみましょう。専用アプリをダウンロードして「TAKE TEMPERATURE」というボタンをタップします。

Oral 口
Under Arm 脇の下
Rectal 直腸

計測ポイントをいずれか選ぶんですが、Rectalってケツで測るってこと? そんなの初めて聞くわ。

熟考の末w、ケーブルを腋の下に挟みます。25秒ほどで計測終了。


36.8℃。ちょっと高いな。「NORMAL, NO FEVER」とは書いてありますが。

試しに、家にあった別の体温計でも測ってみたら、30秒で36.6℃でした。計測速度が早い場合はやや高めに数値が出ますので、精度は問題ナシでしょう。

まあしかし、体温測るのっておそらく年に1度か2度くらい。この体温計を買ったことを忘れないようにしないとね。

そうだ。コーヒー淹れる時の、お湯の温度を測るのに使えないか? やかんで沸き立つ熱湯に、この体温計の先っちょを入れてみたい衝動にかられるこの頃です。




2015年7月28日火曜日

ロサンゼルスに行ったら、スペースシャトルを見に行こう

LA滞在の後半は、サンディエゴのコミコン取材から流れてきた会社の女子と合流することになっていました。

FacebookでLA到着が確認できたので、「今日はどこに行くの?」と尋ねると、「エンデバーを見に行きます」との返事。

「エンデバーって何だっけ?」

「スペースシャトルですよ!」

そうなんです。退役したスペースシャトル、エンデバーが、LAのカリフォルニア・サイエンス・センターに展示されているんです。

「お、おれも行く!」

ということで、やってきましたサイエンス・センター。

エンデバーは無料で見られますが、夏休み期間は小学生などの動員がみっちり入っているので、2ドル払ってネットで時間を予約して行きました(あんまり意味がなかった)。


生スペースシャトル、見たら興奮しますよ。けっこうデカいんです。全長はおよそ40メートル、重さは77トン。


エンデバーは、1992年から2011年までの間に25回飛行しました。日本人は、毛利さんが2回、若田さんも2回、土井さんが1回これに乗りました。


見学者は周囲をぐるりと回って、色んな角度から眺めることができます。主翼の広がった感じは、コンコルドを思い出させます。


耐熱タイルがボロボロになってます。飛行機みたいな、ピカピカのステンレスのような機体イメージとは180度異なる異様なサーフェス。


正面近くからの画。旅客機よりは軍用機に近いルックス。


エンジンもこんなん。左側にいる人間が小さく見えます。


サイエンス・センターは、シャトルの他にもいろんな人工衛星や宇宙船が展示されていて、なかなか楽しいところです。

そして、是非とも見逃さないで欲しいのは、エンデバーをLAXからミュージアムまで陸送したときの写真の数々。


これ見ると、中央分離帯の突起物を引っぱがして輸送路を確保したんですね。

他にも、陸送の模様をひと目見ようと集まっているギャラリーの方々の熱気が伝わる写真が多く、なかなかのシズル感。

いまLAに行くなら、是非エンデバーを見に行ってください。エンデバーは、将来的に垂直に立てられて展示されるとのこと。腹の下にもぐり込んで間近で見られるチャンスは今しかありません。

カリフォルニア・サイエンス・センターにて展示中です。

2015年7月27日月曜日

ロサンゼルスのダウンタウンが面白い

今回のLA出張、宿泊はビバリーヒルズのビバリーヒルトンでした。1泊を自腹で追加するにあたり、是非とも泊まってみたかったホテルがこちら。


ダウンタウンにあるエースホテルです。1927年に建てられたユナイテッド・アーティスツのビルをリノベしてホテルにしたもので、2013年の開業。

そもそもエースホテルというのは、90年代の終わりに登場したデザインホテルです。シアトルに最初のホテルを作り、その後ポートランドを拠点に、ニューヨーク、パームスプリング、LA、ロンドンと出店しています。

古い建物をリノベし、アンティークな調度品やモダンなアートを揃えた、今どきのHIPなホテルです。建物内にシアターがあり、音楽イベントや演劇などが行われています。

いま、LAのダウンタウンは再開発の真っ最中で、ギャングを一掃して治安も回復、新しいビルが7本建設中なんだとか。そんな新しいダウンタウンを象徴する建物の1つがこのエースホテルというわけです。


室内はこんな感じ。あんまり高級感はなく、コンクリむき出し、鉄骨むき出しの部分が味になってます。

そうそう。このホテルに行ったら、ルーフトップバーに行ってお酒を飲みましょう。

カクテル片手に、暮れなずむLAの街を眺めていたら、となりのゲイカップルがチューしまくっていて鳥肌が立ちましたw

さらにダウンタウンには、こんなウルトラモダンな建物もあります。


ディズニーコンサートホールです。これ、フランク・O・ゲイリーの設計なんですが、ビルバオのグッゲンハイム美術館とおんなじですね。グッゲンハイムは1997年、ディズニーは2003年の作品です。


こちらは、ディズニーの隣に今年の9月にオープン予定のザ・ブロード。コンテンポラリー・アートの美術館です。大きな穴がひとつだけ空いてて、秘密結社ぽい。

ダウンタウンのいいところは、徒歩で観光できるところ。ホームレスはそこら中にいますが、危険な感じはありません。

目下、ダウンタウンからサンタモニカにいたる鉄道も建設中とのことで、これからますます注目のスポットになっていくことでしょう。

次回は、スペースシャトルを見に行きます。 

2015年7月26日日曜日

ロサンゼルスで役に立ったアプリ

ロサンゼルス(LA)では、基本、車がないとどこにも行けません。過去、私もLAに行った時はもれなくレンタカーを借りていました。

しかし今回は、2泊4日の滞在中はグループ行動なので、足の心配は要りません。グループから離れて行動する1泊2日の足をどうにかすればいい。

そこで大活躍したのがこれです。


Uber(ウーバー)です。アプリで空車を呼び、目的地まで快適に移動できるハイヤーサービス。東京でもちょくちょく使っているので、何の問題もありません。しかも、LAではLyftという競合サービスもあるため、かなり割安で乗ることができるんです。

車の数もとても多いし、アプリで車を手配すると、だいたい3〜4分で到着します。めっちゃ便利。LAではタクシーも通りを流していませんから、UberはまさにLAを訪れた旅行者にとってうってつけのサービスと言えます。

ところで、LAでUberアプリを立ち上げてみると、日本とは画面が微妙に違っていることに気づきます。


日本では、ご覧のように「ハイヤー」「ブラックVAN」「プレミアムTAXI」「TAXI」という4つの車種が選択可能です。

ところが、LAのUberはメニューが7つもある。


真ん中の5つ(uber XからLUXまで)は車のグレードを示していると想像がつきますが、一番左の「POOL」、一番右の「EATS」というのはいったい何でしょう?

POOLというのは「相乗りOK」の車で、ユーザーは1台のUberに他人と相乗りすることで、料金を安くできるんです。他人との割り勘がOKな車ってことですね。

「EATS」というのは、レストランの料理を出前するサービスです。Uberの車が、あなたの食べたい料理を出前してくれる。

LAのUber、至れり尽くせりで何だか凄いことになってます。

何回か乗ってみて驚愕したことには、LAのUberは、一般人が自分の車にお客を乗せているんですよね。日本でいうところの「白タク」ってこと。だから空車がうようよしてるんだ。ちなみに東京のUberは、ハイヤー会社や個人タクシーに委託しています。

LA滞在中にGmailをチェックしていたら、こんな広告が入ってきました。


「キミの車をキャッシュマシーンにしよう」。なかなか扇情的なコピーです。要は、車買ったらUberでお客を運ぶアルバイトをして、お小遣い稼ぎしようってこと。ドライバーを勧誘する広告ですね。

これ、タクシー会社にしてみれば、頭が痛い話ですよね。客は取られるわ、下手すればドライバーも取られるわで死活問題ですよ。

しかし、タクシーよりはるかに運賃が安いので、人々はUberを本当によく使っています。私が泊まったホテルでも、チェックアウトした客は誰もタクシーを使わず、UberやLyftを呼んで次の目的地に移動していましたから。

では、どれぐらい運賃が違うのか?

今回、LA到着時にLAXからビバリーヒルズまでタクシーで移動しましたが(空港はUberの客待ちは禁止だそうです)、運賃44.55ドル、エキストラチャージ4.00ドル、チップ15%で合計55.83ドルでした。一方、帰りはダウンタウンからLAXまでUber使いましたが、25.21ドルしかかかっていません。タクシーの半額以下です。

というわけでLAではUber、Lyftが超オススメ。ただしドライバーは一般人ですので、くれぐれも自己責任で。

アメリカでは、空き部屋をシェアするAirBnBや、車の空席をシェアするUber、Lyftに続き、自家用ジェットの空席をシェアするBlackJetなんていうサービスも登場しています。



これ、運賃いくらかかるんだろ? なかなか見当がつきませんが、サイトでシミュレーションができるようなのでちょっとやってみましょう。例えば、7月31日に、LAからラスベガスまで飛ぶと……。


1294ドルと出ました。約16万円。思ったほど高くない。自分がこのサービスを使うことは恐らくないとは思いますが、世の中には、使われていないプライベートジェットが意外に多そうだなと想像できますね。機体が遊んじゃってるからこういうサービスが生まれてくるわけで。

さて、アプリをあと2つ紹介しましょう。1つはグルメ系。


「ChefsFeed」。無料。

シェフによるレストランガイドです。自分のいる場所の近隣にある、シェフおすすめのレストランを紹介してくれます。日本なら、TERIYAKIがこれに近いかな。英語版のみです。

iOS版
Android版

続いては、レストランでの会計でチップを払うときに超絶便利なこちら。



「チップ計算機」。無料。

いま、LAは好景気です。日本から行くと、何を買っても食べても高いと感じます。レストランでのチップの相場は、18%から20%だそうです。

外国に行くと、チップの計算、ほんと面倒ですよね。そこでこのアプリの登場です。金額の下にあるスライダーでチップのパーセンテージを簡単に計算できます。例えば請求額が280ドルで、これに18%チップを乗せて払う場合、チップが50.40ドル、合計金額が330.40ドルとなります。超便利です。アメリカやヨーロッパに旅行する際に、是非お使いください。

iOS版

このアプリはちょっと広告がウザいんですが、これ以外にも、チップ計算に割り勘機能がついたものとか、同目的のアプリはAppStore、Androidマーケットにゴロゴロ転がっているので、お気に入りのアプリを見つけてみてください。「チップ計算」などのワードで検索すれば出てきます。



ロサンゼルスでSIMフリー。WiFiルーターとどっちがお得?

ロサンゼルス(以下LA)にやってきました。前回は2005年、「スター・ウォーズ シスの復讐」を公開初日に見るために訪れています。実に10年ぶりのLAです。

今回は2泊4日のビジネストリップなんですが、1泊を自腹でくっつけて、3泊5日の旅程にしました。


フライトはSQ(シンガポール航空)をチョイス。SQのNRT~LAX便はエアバスのA380なんですよね。快適快適。19時15分にNRT発で、13時25分にLAX到着です。

空港に着いたら、例によってSIMの物色です。SQ便を含む、スターアライアンス各社の便は、ターミナルB(トム・ブラッドリー国際ターミナル)に到着します。

到着ロビーには、Boost mobileというSprint系列のプリペイドSIMショップがありました。


お店でプランを確認すると、30日有効、データ1GBで65ドルというのを進められました。

うーむ。65ドル。ちょっと割高な感じがしたのでパス。

他のキャリアはないかなと探してみると、両替屋にT-mobileの看板が出ていたのでそちらに突撃。ついでに両替もしておこう。


しかしT-mobileのSIMは、109ドルのもの一択しかないということで、詳細も聞かずに値段でパス。

それにしても両替屋のレート最悪ですわ。1万円出して、60ドルと小銭しかもらえなかった。1ドル=160円なんてバカにされた気分ですよ。普段、両替屋なんて滅多に行かないんですが、LAXにはATMが見あたらなかったので仕方なく行ってみたらこのありさま。

結局、ビバリーヒルズのホテルまでタクシーで移動し、近くにあったAT&TのショップでプリペイドSIMを無事ゲット。

データ通信1.5GB、通話し放題で45ドル(30日有効)というメニューで契約。パケットがもっと必要な方は、4GB+通話し放題で60ドルというコースもありました。


購入にあたり、ID(パスポート)の提示も必要なく、割とあっさり買えた印象。もちろん、SIMは問題なく使えたし、LTE対応なので速度も十分なんですが、AT&Tって意外に電波が強くない。後にダウンタウンに移動したら、結構「圏外」になっちゃうし。

地元の知人が言うには、AT&TよりもVerizonの方が使えるとのこと。さらに言うと、SprintやT-mobileは「話のほか」だそうです。

と、ここまで書いて、「やっぱSIMフリー最高!」って感じで締めようと思ったんですが、念のためにとWiFiルーター陣営の料金表を見て驚愕。ワイホー!というサービスだと、アメリカ&ハワイ、1日750円だって!

5日滞在で料金をシミュレーションしてみると、750×5=3750円。これに手数料540円が乗って4290円。45ドルのSIMより若干安い。6日だと5040円でほぼ同等、7日だと5790円なので、SIMの方が割安です。

ちなみに、私と一緒にLAに行った会社の同僚は、4日間で7780円払ったそうです。グローバルWiFiの大容量プランに。

結論。SIMよりWiFiの方が割安なケースは、滞在が5日間以内。WiFiルーター本体のみ契約、一切のオプション・保証はナシって条件が揃った場合のみですね。


追記;
▼ロサンゼルスでSIMフリー・T-Mobile編(これが一番安い!)
http://naokomai.blogspot.jp/2016/10/sim-t-mobile.html






2015年7月6日月曜日

Apple Musicのお試しはサブの端末を使うのがベター

Apple Musicに登録してお試し利用を始めたところビートルズの楽曲などCD音源のアルバムの何枚かが消失してしまうという現象に遭遇しました

楽曲の権利関係に起因する、iTunes側の仕様であろうとは思いますが、あまりのお粗末さに速攻でApple Musicを解約し、iPhone 6 Plusに元のプレイリストを復活させた顛末は前のエントリに書いたとおりです。

実は「解約」という概念はここでは正確ではなくて、私が行った手続きは「3カ月経過後の自動更新は行わない」「iPhone 6 Plusのミュージックライブラリーを母艦のデータで上書き」の2つであることが分かりました。つまり、お試し期間はまだ有効です。

そこで、自分の持っているほかの端末で、ふたたびApple Musicを試用してみることにしました。Appleのミュージックアーカイブの奥の深さがどんなもんか調べてみることにしたのです。

長らく自宅のガジェット倉庫で眠っていた、iPhone5sの登場です。iOS8.4にアプデし、Musicアプリを立ち上げると、デフォルトでApple Musicになってました。


さて、Apple Musicのメニューですが、左から「For You」「New」「Radio」「Connect」「My Music」と5つのメニューがあります。この中で私が注目したのが、My Musicにおけるステーション機能です。特定のアーティストの楽曲をトリガーに、その曲と傾向の近い(似ている)ものをAppleのライブラリから次々抜き出して連続再生するという機能。


たとえば、私の大好きなイスラエル人アーティスト、イダン・ライヒェルの「Boee(Come to Me)」という曲を頭に、ステーションを開始してみましょう。


イダンの楽曲がもう1曲かかり、続いてイスラエルのおっさんアーティストが登場します。


心なしか、ジョン・グッドマンに似ている感じがしますw もう、ジャケットもヘブライ語のみだし、イスラエル歌謡ど真ん中って感じでしょうか。


お次はこんな感じ。これまたバリバリのヘブライ歌謡です。

ステーションは一応機能しています。しかし私の希望は「いい感じのモダンな中近東のワールドミュージック」だったのですが、めっちゃドメスティックなアウトプット。うーん、期待外れ。

続いては、これも大好きなニティン・ソーニーのアルバム「Last Days Of Meaning」から「I’m Done」という、ハンナ・ピールがボーカルで参加した曲をチョイス。


同様に「ステーションを開始」してみましょう。期待する流れは、ワールド/エレクトロ/チルアウト方面って感じ。


Lou Rhodes というアーティストの「The Ocean Time Travellers Wifeという曲が出てきましたこれは知らないアーティストですなかなかいいっすねえ


続いては、Dhafer Youssef & Wolfgang Muthspielの「Mon Parfum」。これまた知らなかった。これもなかなか。


次はいきなり南インドに流れました。ニティン・ソーニーは両親がインド人でイギリス育ちのアーティストです。想定内ではあります。

このステーションは、まあ当たりの部類ですね。

なお、自分の作成したプレイリストは例によって行方不明です。CD音源の楽曲もかなりの部分が行方不明。なので、メインのiPhone 6 Plusの方は自分のアーカイブとプレイリストを保全し、5sの方では、この「ステーションを開始」作戦で、Apple Musicのアーカイブの実力を測ってみようと思います。

感覚的には、ラジオというかYouTubeに近いですかね。関連動画が連続再生されるって意味で。


Apple Musicのお試しiOS端末2つ以上お持ちの方はこの方法をオススメします 

つか、これじゃないとリスク高すぎですよ、ホント。

2015年7月5日日曜日

Apple Musicに登録したら、ビートルズのアルバムが消えてしまった件

7月1日からApple Musicがスタートしました。月額980円でミュージック聞き放題という、定額制の音楽ストリーミングサービスですね。このジャンル、日本に上陸しそうでなかなかできないSpotifyが足踏みしている中、国内勢力のAWA(5月)やLINE MUSIC(6月)が先行してサービスインしたのに続き、本命アップルが鳴り物入りでやって来たと。

私は、CD音源も含めた自分の持つすべての楽曲をiCloudでストックできるiTunes Matchの方に登録しようか迷っていたところだったんです。が、日々このジャンルに関する情報を眺めていたところ、Apple Musicに登録すれば、iTunes Matchのサービスも利用できるというような記事に接したんですね。

「そんなら、Apple Music一択じゃん!」ってわけで、早速登録してみることにしました。iPhoneでね。


はい、「3カ月無料トライアルメンバーシップ」を開始しましょう。

まず、好きな音楽ジャンルを選択していきます。「ロック」「ワールド」「クラシック」「オルタナティブ」といった感じで自分がよく聞くジャンルをタップ。

すると、具体的なアーティスト名が出てくるので、そこからお気に入りをタップしていきます。


ん? この画面よく見ると、「ロンドン交響楽団」「ベルリン・フィル」とか見えてますけど、そうじゃなくて、「モーツァルト」とか「ベートーベン」「ワーグナー」みたいに作曲家を選択させるべきだと思うんだがなあ。

現れるアーティスト群が、どうも帯に短したすきに長しな感じです。大丈夫かいな。

一応、ひととおり設定が完了したのでちょっと使ってみます。


しかし、何か今ひとつ。「最高のバーベキュー日和」って何やねん。

Apple MusicおよびSpotifyやPandoraもを絶賛してる人たちが口を揃えるのはこれまで知らなかった自分好みの楽曲に出会える」って点ですよねセレンディピティね

しかし私の場合は、自分の超好きなアーティストをヘビロテ気味に聞くって感じが中心です。知らないアーティストとの出会いは特に求めていません。自分の好きなアーティストのチョイスは、すでに自力で行ってしまっている状態。なので、自分の知ってる(持ってる)曲が、いつでもどこでも聞けるってことで十分なんだよね。ラジオ(FMとか)なんかも滅多に聞かないし。

さらに致命的だったのが、Apple Musicには、いくつかのバンドの楽曲が存在しないという点。

たとえば、ビートルズ。

ビートルズを聴こうと思って「Apple Music」上で「The Beatles」で検索した結果がこれ。


何か様子がヘンです。ビートルズの名前はついていますが、どうでもいいカバーやトリビュートが数点出てくるのみ。肝心のビートルズ本人の楽曲がありません。

じゃあ、自分の持ってるビートルズナンバーはどうなのよと「マイミュージック」の中を「The Beatles」で検索したところ、結果は0です。我が家のビートルズナンバーがどこかに行ってしまった……。

iTunesに楽曲の提供を拒否しているバンドの曲が存在しないのは分かるんですよ。キング・クリムゾンとかね。だけど、ビートルズはジョブズが存命の頃にiTunesで取り扱いを開始したじゃないですか。

なのに、私の持っているビートルズナンバー(すべて音源はCD)は、私のiPhoneでは聞くことができなくなってしまいました(iTunes Matchに登録すると、聞けるようになるらしい)。

この段階で解約決定です。もとの状態に戻しましょう。

Apple Musicを解約しiPhoneを母艦MacBookに繋いでiTunesのライブラリを復活させますああ面倒くさ


ビートルズの楽曲が戻ってきましたが、カバーアートが消失しています。


いろいろ考えた結果、「iCloudミュージックライブラリ」をOFFにして、再度母艦に同期。


ビジュアルがゴージャスになって復活してました。やれやれです。元に戻ってよかった。

あと、Apple Watchのプレイリストの方にも影響が出て、これのリカバーがまた面倒なことに……。

おそらく、Apple Musicは、iTunesで楽曲をたくさん購入している人には素晴らしいサービスなんだと思います。セレンディピティもたくさんおきるでしょう。しかし私も含め、CDの音源が多い人には、恐らくマッチしない(不具合の多く出る)サービスのような気がします。

冒頭の方で述べた、Apple Musicに登録すれば、iTunes Matchのサービスも利用できるというような事実は現時点ではまったくなく、今回のような、持っている音源が消失するという現象を防ぐためには、Apple Musicに加えて、iTunes Matchにも登録しなくてはならない模様。

そんなわけで、Apple Musicのトライアルは1日で終了。これから契約をお考えの方の参考になれば幸いです。

まあ、もともとインドとかイスラエルとかアラブとか、日本ではかなりニッチな音楽をヘビーに聞いているのに、こんな汎用サービスを使おうとした自分が愚かだったのねということで。

■追記(当日)
さんざんApple Musicをクサしたあとでなんですが、自分のプレイリストを保持しつつ、Apple Musicの3カ月の無料トライアル期間をエンジョイする方法を発見しました。なる早で紹介しようと思います。

Apple Musicのお試しはサブの端末を使うのがベター
http://naokomai.blogspot.jp/2015/07/apple-music_6.html