2022年12月15日木曜日

アンディ・ウォーホル京都展、必見です

 鳥取から京都の旅、3日目は京都市京セラ美術館にアンディ・ウォーホル展を見に行きます。


ホテルを出発し、レンタカーでカーナビに「京セラ美術館」と入れたら、伏見にある京セラ本社の中にある「京セラギャラリー」(かつての京セラ美術館)が目的地に出ます。しばらく走って、おかしいなって気づきましたが、危うく間違えそうになりました。2019年に名称を変更したそうなので、カーナビ利用する場合は要注意です。


2020年に、「京都市美術館」が「京都市京セラ美術館」になったんだと。平安神宮の大きな鳥居が目印です。

チケットは事前にオンラインで購入済み。早速展示を見ていきましょう。


展示を見て知りました。アンディ・ウォーホルは、1956年に日本を初めて訪れていたんですね。世界一周のプロセスの中での来日です。恐らくウォーホルがまだ無名だった時代だと思います。その際に京都も訪れていて、京都にちなんだ作品もいくつか遺しています。清水寺をボールペンで描いたこれとか。


その次の来日は1974年とのことで、当時はすでに大物アーティストになってた由。「11PM」で黒柳徹子と一緒に撮った写真なんかも展示されてますよ。


今回の200点におよぶ展示作品中、100点は日本初公開とのことです。もの凄く有名な作品と「初めて見たよ」って作品がバランス良く並べられていて、とてもシズル感溢れる会場でした。


ウォーホル展、東京ではなく、京都で見られてよかったですわ。東京でやるのとは、内容が全然違いますよね。2023年2月12日まで開催中なので、是非お出かけください。


さて、ウォーホルの後は哲学の道方面へ。法然院や安楽寺などを訪ねて、2年連続星のや京都に投宿です。


紅葉がまだ赤い。メゾネット形式の122号室がお気に入り。夕食もいいんですが、星のやは朝食がいいですね。

チェックアウト後、船を待つ間に、宿のカフェで見つけたこの本がいい出会い。


「パリとノルマンディー 印象派を巡る旅ガイド」。今度フランスに行く時のガイドブックになりそうです。Amazonで購入しよう。


そして、最後は山岳ドライブ。保津峡の展望台で景色を楽しみ、鳥獣戯画で有名な高山寺とか、山寺を2〜3訪問。鳥取ナンバーのカローラHVが頑張りました。でも、本当はテスラでドライブしたいんだけどね。

以上、鳥取から京都の旅、3泊4日でした。新幹線で東京に帰ります。

2022年12月9日金曜日

カモメとトンビがえびせんを奪い合う壮絶な遊覧船

鳥取から京都へと向かう旅、2日目はまず丹後半島の伊根へ。舟屋を見学するために、遊覧船に乗ることにします。


この「伊根湾めぐり周遊船」でのクルーズは、想像を絶する凄い体験でした。

チケットを購入すると、かっぱえびせんが一袋もらえます。さらに、乗り場のあちこちに、かっぱえびせんが1袋100円で売られています。「カモメのエサ」って書いてあります。


ピンと来ました。これは、宮城県の松島と同じヤツだな、と。


一つ前の船が帰ってきました。無数の鳥が船の周りに群がった状態で着岸します。鳥は40〜50羽ぐらいでしょうか。かなりの数です。

私たちの船も出航しました。早速えびせんを放り投げてみます。おうおう、うまくキャッチして、食べてる食べてる。


カモメはまあいいんですが、トンビは身体も大きくて動きが鋭い。えびせんを指につまんで宙に出すと、トンビにつつかれて指をケガしそうになります。見えないところから、鋭く飛来するんですよね。


乗客は、みな大喜びでえびせんを鳥に与えています。当然、どんどん鳥が群がってきます。

こういう舟屋を遠目に眺めるのが主旨の船なのに、誰も舟屋なんか見てないしw


でも、このクルーズはオススメです。こんな至近距離で、こんなにたくさんの鳥を目撃することはまずありませんからね。もの凄いスペクタクルです。いや〜、伊根湾めぐり周遊船、凄いわ。

カモメと戯れた後は、天橋立に。上りはケーブルカー、下りはリフトですね。


しかし、カモメの衝撃が脳裏にやきつき、天橋立には何の感慨も浮かびません。ちょっと残念でした。


京都市に移動して、夕食はTAKAYAMAの創作ディナー。3時間に及ぶコースでしたが、アルバ産の白トリュフが大変素晴らしかったですね。

お腹いっぱいです。明日は、アンディー・ウォーホル展を見に行きます。



2022年12月8日木曜日

そうだ、京都行こう!→ 降り立ったのは、鳥取コナン空港だった

サッカーW杯、日本がスペインを2-1で破った試合を見届け、朝7時半に羽田空港へと向かいます。私と妻と、妻の母の3人での12月の旅、行き先は2年連続で京都です。

今回の目的の1つは、丹後半島で蟹を食うこと。なので、空路鳥取からIN、レンタカーで移動しながら各地を巡って3泊、最後は京都駅でOUTという旅程を組んでみました。


我らが搭乗するANA機は、降下の際に激しく揺れましたが、「鳥取砂丘コナン空港」というちょっぴり恥ずかしい名前の空港に無事に降り立ちました。


施設内、これでもかってほどコナン推し。こんな空港、見たことありません。


レンタカーカウンターのお姉さんに「何でコナン空港なんですか?」って聞いたら、コナンの漫画家の方の地元なんですって教えてくれました。青山剛昌さんですね。青山剛昌空港じゃなくて、コナン空港。なんだかなあ。

さて、鳥取と言えば鳥取砂丘。それ以外ノーアイディアです。早速砂丘に向かいましょう。

天候はあいにくの雨。雨というか雪。いや、雪じゃなくてあられです。砂丘会館でランチを食べながら、天候の回復を待つことにしましょう。


白イカ丼(1600円。美味)を食べていると、俄に晴れ間が覗きました。そそくさと会計を済ませ、階段を上って砂丘を眺めると、一面雪景色。


これは激レアじゃないでしょうか。雪を被った砂丘の画が見られて、寒かったけどご満悦。ミッションコンプリーテッド!ですね。砂丘を後に、次の目的地を目指しましょう。


これは居組の海岸ですね。結局この日は、鳥取県→兵庫県→京都府と日本海ドライブで移動して、丹後半島の間人(たいざ)温泉「炭平」にチェックイン。


温泉に入って、蟹三昧となりました。いい休日になりました。明日は天橋立に向かいます。

2022年11月10日木曜日

伊勢に行ったら、オレの青森の故郷がマグロの名産地だと判明した件

11月は、お伊勢参りに行くのが恒例になりつつあります。何度も行くようになると、旅のスタイルにも変化が起こってきます。


これまでは、新幹線で名古屋まで行き、近鉄に乗り換えて伊勢市まで行っていたのですが、名古屋からの近鉄がかったるいよねってことで、今回は新たなルートにチャレンジしてみました。


新幹線で豊橋まで行ってレンタカー。渥美半島の伊良湖までドライブし、伊勢湾フェリーで鳥羽へと渡るルートです。


ほら、こんだけ陸地をショートカットできる。


この作戦だと、東京駅から豊橋までが「こだま」か「ひかり」なので、2時間超かかります。「のぞみ」だと、名古屋まで1時間半なので、こっちはこっちで新幹線がかったるい。

しかし、フェリーに乗るのは楽しいじゃないですか。房総に海が見える家を作って以来、海や川や湖に対する意識が俄然変わったことが、今回の伊勢湾ルートに繋がっています。


ランチは、伊良湖のレストランで、あさりカリカリ丼! そして伊勢湾フェリー乗車。


55分の船旅ですが、デカい貨物船と交差したり、イルカを目撃したりして、なかなかスペクタクル。


島も左右にたくさん見えて、ずーっとデッキで過ごしていても飽きません。暖かい格好がマストですね。


新宿区の自宅を朝9時前に出て、15時半ごろには伊勢市駅前のホテルに着きました。

そして、当日のディナーは伊勢市駅前の寿司屋「貫」。食べログ3.59です。

日本酒ペアリングコースを堪能しながら、大将といろいろ話していていると、マグロが出てきました。


大将「これは、青森県、大畑のマグロです」

オレ「えええええ! それ、オレの出身地っすよ。大畑でマグロ上がるなんて聞いたことないんだけど」

大将「大畑のマグロは、最近人気急上昇中です。高級マグロの産地として、大間と並んで人気です」


ギョギョギョ! 自分の故郷がマグロの名産地になっていた件。私が生まれた頃から、大畑は「イカの町」だったんです。いつの間にか、イカ釣り漁船がマグロ漁船に鞍替えしていたのか? 地元の漁業事情はあんまり詳しくありませんが、伊勢の地で自分の出身地から届いたマグロを食すという奇遇な夜。

これを読んでいる大畑町関係の皆さんにあっては、是非、大畑のマグロの件の詳細をご教示いただけますと幸いです。

2022年10月23日日曜日

また来るかな、パキスタン? イスラマバードについての覚え書き

一生に一回しか訪れる可能性はないだろうと思ってやって来たパキスタンですが、また来る可能性、なきにしもあらず。


だって、全然観光していない。やり残したことがたくさんありすぎます。とは言え、純粋に観光だけではまず来ない所ですね。いずれにしてもレアなデスティネーションであることは間違いなくて、フォートラベルの旅行記も、イスラマバードのものは全部で40件しかありません(2022年10月現在)。再訪の可能性はさておき、次回来るときに備えて覚書を残しておきましょう。

町を走る自動車は、80%が日本車です。自動車は左側通行なので、日本とおんなじ右ハンドルです。シェアはスズキが断トツ1位。以下、ホンダ、トヨタの順だそうです。


トヨタは、パキスタンでハイブリッド車とその関連設備に100億円投資するって言ってました。今さらハイブリッド! スズキは、パキスタン人は中古車を買うなって言ってました。最近、日本から中古車がたくさん輸入されてるんだそうです。……この国から排ガスが減るのは、早くて30年ぐらい先でしょう。

幹線道路は、舗装されてますが狭い路地は穴ボコ多し。あと、昨日通れた道が今日は通行止めってケースも大変多くて、迂回させられるのは日常茶飯事。警察は、コンテナを交差点に積んで道路をブロックします。


日本人の感覚からすれば、道路はカオスです。4車線の道路に5列で車が走ってる感じ。まあでも、路上に牛がいないだけインドよりはマシですが。この国で車を運転しようとは全然思いませんよ。

次回は、路線バスとか、最近敷設された地下鉄とか、公共の交通機関に乗ってみたいですね。是非。

町は乾燥していてほこりっぽい印象。雨が少ないのか、サンセットが毎日見られました。


この国ではお酒が飲めません。ホテルのレストランでもお酒は出しません。現地の日本人によると、一軒家で看板も出していないレストランに集まって、日本人はお酒を飲むそうです。


今回お酒が飲めたのは、ホテルのルームサービスだけでした。500mlの缶ビールが1本1000ルピー(700円)。ビールは現地に工場があって、けっこう美味しいビールです。


現地人はずん胴の長シャツに、同じ色の長パンツの民族衣装。凄くヒゲが長くてビンラディンみたいな人もいます。これは空港ですが、狭い道にこの装束の男たちがたむろしていると、ちょっと不気味に感じます。

洪水の被害は、都市部ではほとんどないそうです。しかし、カラチにいる駐在員が「カラチではデング熱が増えています」と言ってました。洪水の後は蚊が多くなるから、デング熱も増えるんですよね。


ホテルのロビーに、募金のBOXもありましたので、少額ですがお札を入れておきました。

「イスラマバード」「カラチ」「ラホール」がパキスタンにおける3大都市だそうです。イスラマバードは商業の中心。カラチは政治の中心。ラホールは文化の中心って感じみたい。


ショッピングモールにあるスーパーに行ったけど、ビールは売ってませんでした。コーラは国産とドバイ産でエラい値段が違う。カップラーメンも日清と現地メーカーではだいぶ値段が違う。日清385ルピー、現地メーカー120ルピー。


同じショッピングモールに映画館もありました。ちゃんとしたシネコンでしたよ。

イスラマバードの「セレーナホテル」は、大変エレガントなホテルでした。今度来ることがあったら、必ず泊まりたい。


ホテルの近くに「イスラマバード美術館」があって、Google Mapで調べたら「営業時間中」って出たので行ったみら、思いっきり閉まってたよ。悔しいから外観の写真を撮っていたら、そこら辺にいたオッサンに「撮るな!」って怒られたよ。


でもこの写真、よく見ると鉄格子の意匠がヌスラット・ファテ・アリ・ハーンですよ! ここは入ってみたかった。残念すぎる。

スーフィーは若者にも人気だそうで。現地の若い女子と、ヌスラットや、その甥っ子ラーハット・ファテ・アリ・ハーンの話で盛り上がった。


ホテルにもスーフィーの楽団がいたよ。


ほら、車のフロントウィンドウにも「ALLAH HOO」だって。

「ガンダーラ」「モヘンジョダロ」「ファイサルモスク」あたりですかねえ。次回観光で訪れるべきマストビジットなスポットは。

オレの携帯はahamoなんだが、イスラマバードではまったく使えませんでした。パケットが繋がらなかった。乗り継ぎで降りたバンコクでは普通に使えたんですが。


今回はマリオットホテルに泊まったんですが、バスタブはナシ。トイレは、イスラム式ウォシュレット(ホースの水でお尻を流すタイプ)。

パキスタンの若者がよく使うSNSは、InstagramとWhat's Upだそう。なんだかんだで、Facebook(Meta)はあちこちでやることやってんだなあって思ったよ。

2022年10月20日木曜日

イスラマバードの山頂にある、夜景が美しいレストラン

 パキスタンに来たら、毎日朝昼晩とパキスタン料理です。朝はホテルのビュッフェなので、それなりにバリエーションがありますが、昼夜は連日おんなじ感じのメニューが続きます。パキスタン料理は、羊肉や鳥肉を、焼いたり煮込んだりが多く、インド料理に近い印象。「これ、何の肉だろう?」って思う謎肉もある。


そして今日は、イスラマバードの山頂にある、夜景が美しいレストランで夕食とのことです。楽しみですねえ。お店の名前は「MONAL」です。

ホテルから送迎車で向かいます。片側1車線ずつしかない道路ですが、走る車は皆けっこう飛ばしてます。後から来る車がパッシングをパカパカ浴びせ、ほぼブラインドなコーナーで私たちの車に追い越しをかけてきます。恐い恐い、何なのこれ? 昭和の頃、峠を攻めていた走り屋みたいな感じです。自分では絶対に運転したくない道です。


30分ほどのエラくストレスフルなドライブの後、山頂のレストランに到着しました。確かに眺望が素晴らしい! オープンエアな雰囲気も最高です。


ここはスペシャルなレストランですね。客層は家族連れが多いかな。空には月も浮かび、眼下にはイスラマバードの夜景が広がっています。


踊り場みたいな小ステージには、スーフィーの楽団が! イスラムの音楽を奏でています。


パキスタンは、ビリヤニが美味しいですねえ。今日も山盛りのビリヤニが!


お肉とビリヤニでお腹いっぱい。相変わらずお酒が飲めないので、スパークリングウォーターをワイングラスに注ぎ、スチルウォーターをチェイサーにするという悲しいドリンク事情。


帰り道は、イスラム歌謡を車内で大音声で聴きながらホテルへ帰ります。嬉しいことに、ホテルの部屋からルームサービスで、ビールが注文できることが判明しました。


食後のビール……嬉しいけどなんか空しいなあ。できれば、食事の時に飲みたいもんね。しかしこのビール、美味しいよ。凄いよ。輸入ものかと思いきや、昔イギリス人がイスラマバードに作ったビール工場で醸造しているそうです。ちゃんと、美味いお酒作ってるんじゃん! レストランでも出してくれよ〜。