2015年8月25日火曜日

青森で「スター・ウォーズ」の田んぼアートに行ってみた

以前から気になっていたんですよ。青森県田舎館村の田んぼアート。

私の実家は、青森県のむつ市という所です。青森のてっぺん、津軽海峡に面した旧下北郡大畑町ね。デフォルトの帰省ルートは、羽田空港からJAL便で三沢空港に飛び、そこからレンタカーで2時間運転して帰るというもの。



3〜4カ月に一度このルートで帰省しますが、今回、田んぼアートが「スター・ウォーズ」だってんで、三沢ではなく青森空港便をチョイスし、田舎館まで足を伸ばしてみた次第。青森空港から田んぼアートの会場までは、車で30分ほどで行けるんですよ。

田んぼアートは第1会場と第2会場があって、「スター・ウォーズ」は第2会場でやってます。第1会場は「風と共に去りぬ」だって。どんだけ映画好きなんだよ。

カーナビに「道の駅いなかだて」と入れて、青森空港のトヨタレンタカーで借りたアクアで爆走します。ハイブリッドカーでエコ爆走。

30分もかからずに「道の駅いなかだて」についたんですが、お昼時ということもあってか、人と車でごった返しています。

ここはもの凄く欲張りな施設です。通常の道の駅施設に加え、ゴーカートやパターゴルフ、子ども用の狭軌の鉄道、フリーマーケットなどあって、村人が全員ここに集まっているんじゃないかというほど賑やかな感じ。ありとあらゆる年齢層がいます。

ねぶたも終わってしまった8月の休日、青森県でもっとも人口が密集してるエリアなんじゃ?


田んぼアートの会場に至るには、この展望台を目指して行けばOKです。空模様がダークですが、ノーフィルター、ノーエフェクトですよ。

券売機で200円払ってチケットを買い、エレベーターで展望台へ。

みんな、「オー」とか「わー」とか言ってますが、田んぼに描かれているのは、ドロイド3体のみ。



右から、R2-D2、C-3PO、STAR WARSのロゴをはさんで、新キャラのBB-8(ボール型ドロイド)。



ダース・ベイダーもストーム・トルーパーもいないけど、キャラのチョイスはこれでいいの?


この田んぼアートは、7種類の稲を使って制作されます。田舎館村では1993年から実施しているそうで、村おこし大成功ですね。

田んぼアートの現物を生で見られた達成感と、キャラについての「これじゃない感」。アンビバレントな感情を胸に、展望台の回廊を歩いていると、思いがけないサプライズが。


おっとー、高倉健だよ。これは稲ではなく石で制作したそうです。しかしこれ、グラウンドレベルから見ると、(青森県人には)太宰治にしか見えないんだよね。意外でした。

見るべきものを見、滞在20分で道の駅いなかだてを後にしました。高速で青森市まで戻り、「出し屋五丈軒」というラーメン屋(食べログ3.49)でランチ。

ラーメンにお麩が入る店が多いんですよ。青森は。グルテン万歳。


うめ〜〜〜! 

煮干しスープのラーメン、絶品です。マジで。麺が選べますが、デフォルトの中太でなく細麺がオススメです。


さあ、食べるべきものも食べたし、実家に帰ろう。

田舎館村の田んぼアートの公開は、10月12日まで(2015年)です。May the rice be with you.

2015年8月22日土曜日

ゼロ磁場のパワースポット、長野の分杭峠に行ってみた

今週の金曜日、軽井沢への一泊出張(どんな出張だよw)の帰り、かねてから気になっていた分杭峠に行ってみることにしました。


分杭峠については、私は知人数名からクチコミで聞いて知っていたのですが、ググってみると、テレビのワイドショーでも繰り返し取り上げられているらしく、かなり有名なスポットのようです。長野県伊那市にあります。

具体的にどんな所かと言うと、非常に説明が難しいのですが、フォッサマグナ(静岡ー糸魚川構造線)の線上にある「未知のエネルギー」に満ちた場所ということで、詳しく知りたい方はここら辺ご覧になってください。

“癒しのパワースポット” ゼロ磁場 分杭峠~気場発見20周年~

行き方についてネットで調べてみると、とにかく目に着くのが「分杭峠には駐車場はありません」「シャトルバスを利用してください」。この2センテンス。

オッケー、分かったよ。シャトルバスに乗ればいいんだね。

カーナビにシャトルバスの乗り場をインプットし、軽井沢の出張先(友人宅)を午前10時半に出発。途中、プレミアムアウトレットで小一時間ほど買い物し、12時半には国道141号に乗って分杭峠を目指します。カーナビによると、所要時間2時間半。シャトルバスの最終便は16時ということなので、余裕で到着できるでしょう。


途中、街道沿いの蕎麦屋でくるみ蕎麦を堪能。くるみの実をすり鉢ですり潰したものに、蕎麦つゆを投入して冷たい蕎麦を食べるのです。これ、衝撃的な美味さ。何という贅沢な蕎麦つゆ。これ発明した人、天才だわ。

腹も朽ちたので、ふたたび国道141号へ。国道とはいえ、片側一車線の峠道。香川ナンバーの大型トラックがちんたら走る後ろについてしまい、かなりストレスフルな状況で目的地を目指します。

時刻は14時45分、目的まであと40分とカーナビが表示しているあたりで、同乗していた会社の同僚がiPhoneで何か調べた結果、衝撃の発言を繰り出してきました。

「分杭峠行きのシャトルバス、最終は15時ですよ。16時発というのは、それが峠からリターンする便ですよ」

ガーーーーーン!

シャトルバスで峠に行くには、15時までにバス乗り場に到着しなくてはならなかった。この分だと20分の遅刻。くるみ蕎麦なんかのんびり食べてる場合じゃなかったよ。

そこから激走モードに突入しましたが、結局シャトルバス乗り場に着いたのは15時15分。案の定、「本日のバスは終了しました」の看板が。

バス乗り場に売店があったので、そこのオバちゃんに聞いてみます。

「シャトルバス、もう終わり?」
「はい。もう今日はバスはありませんね」
「じゃあ、自力で車で行くしかないですか?」
「はい。でも、峠に駐車場はありません」
「……そうですか。分かりました」

こうなったら、自力で峠に突入です。勝負、勝負。

ネット情報によると、分杭峠の周辺は、道があまりに狭いので路上駐車ができないんだそうです。数年前までは誰も訪れないところだったのでそれでも問題なかったのが、テレビなどで「癒しのパワースポット」として話題になってしまい、訪問者がわんさか押し寄せ、今のシャトルバス形式になったようです。

シャトルバス乗り場から分杭峠までは、ほぼ一本道です。迷うことはありません。なぜなら「分杭峠には駐車場はありません」「シャトルバスを利用してください」という看板が道中いたることろに立っているから。


はい、15分ほどの山岳ドライブで分杭峠に着きました。確かに道中は道が狭い。で、峠には公共の駐車場はありません。正確には、割と大きい駐車場的なスペースはある(作った)。だけど、想定以上の車が訪れるようになってしまったので、現状は許可証のある車しか停められないという措置にしたんでしょうね。

我々にしても、我々的試行錯誤の結果、自己責任で駐車場所を確保しました。どこに停めたかは秘密です。だけど誰にも迷惑はかけていません。そして交通違反はしていません。たぶん。

車を降りて、分杭峠に突入です。

「気場」と書かれた看板に沿って歩いていくと、谷に向かって階段状に整備された斜面があって、訪問客が十数名ほど座ってじっとしています。思い思いに「気」を感じているのでしょう。


この段々に座って気を感じてみましょう。10分間瞑想することにします。丸太に腰掛けてApple Watchのタイマーアプリを10分にセットし、瞑想スタート。

しかし……。

5分ほど経ったあたりで、私の後ろの段に座っていたシニアな紳士が、連れの女性の方に「足下にぶよがいるよ。気をつけて」と語るのが聞こえました。もう、速攻で瞑想終了です。折からの雨が上がったばかりで、足下がややウェットです。丸太の上で蓮華座(あるいは胡座)を組めば足下のリスクは減りますが、丸太ヨコ組みレイアウトなので、ちと難しいね。

てなわけで「気場」、ぶよのリスクを避けて5分で撤収。

あとは、水を汲みにいくかどうか。片道15分歩くと、波動水なる霊験あらたかな水が汲めるそうです。分杭峠はどうやら、水を汲みにくる人が多いみたいですね。気を浴びるより、成果物(=水)を持ち帰る方が分かりやすいよなあ。確かに。

しかし、水汲み場までは往復30分……。ここは潔く諦めて、仮設販売所で売ってるペットボトル入りの水を買うことにしました。


これ、2リットルのペットボトルが1本750円でっせ。エラい高い。「何とか還元水」を思い出したよ。

そうそう。分杭峠は磁場ゼロのエリアなので、磁石が効かないとか、カーナビのGPSが狂うとか色んな事前情報を聞いていましたが、そういう現象は一切起こりませんでした。

なので、ここが霊験あらたかなパワースポットかどうかは、はっきり言って分かりません。次に来るときは、もっと長時間滞在しようと思います。できれば天気のいい日に。

分杭峠に来ている人には、難病の人とか、色々と事情のありそうな方がそこそこいらっしゃるというのは感じました。単なる物見遊山の人と、そうじゃない人がいらっしゃる。


まあこれは、世界中のポピュラーなパワースポットに共通する事象です。

分杭峠の帰路は、伊那インターではなく、駒ヶ根インターから中央道に乗ったのですが、インターに至る峠道に、こんな感じの細身でラブリーな鳥居がいくつかあってなかなか印象深かった。


渓流沿いに立ってるんですよ。プチ・パワースポット的な、凜とした佇まいですよね。

分杭峠より、この鳥居たちの方が印象的だったかも。


日本の田舎は素晴らしい。 

2015年8月16日日曜日

旅のお供に最適。Apple WatchとiPhoneが同時充電できる超小型2穴プラグ

Apple Watchを使うようになって、旅行の際の充電装備にも若干のアップデートが必要になりました。

正確に言えば、iPhone 6 Plusを購入した段階で、旅行の装備が変わっています。

1年ほど前、海外旅行の際には、iPhone5s、iPad mini、MacBook Air、Galaxy Note(SIMフリー)という重装備でした。ところが、iPhone 6 PlusのSIMフリー版を購入してから、Galaxy NoteとiPad miniの出番がほとんどなくなってしまった。

かつて(といっても1年半前)、旅行用にこんな充電器を買って喜んでいた記憶があります。


2014年、1機目のガジェットは地味に充電器。これ便利よ

ところが、今やUSBの穴は5つも要りません。旅に持参するガジェットは、iPhone 6 PlusとMacBook、これにApple Watchが加わった状態。計3点。

つまり、充電器は2穴で十分です。MacBookはもちろん別口。iPhone 6 PlusとApple Watchを充電するためにUSBポートが2つあればいい。

そこで購入したのがこれ。実は、クラウドファンディングの「INDIEGOGO」で発見し、今年の1月に発注してあったのが、ようやく届いたと。



ChargeTechの充電器です。iPhone純正のプラグの120%ぐらいの容積で、USBのポートが2つついてます。しかも両方とも2.4アンペア。iPadも充電可能です。小さいくせに恐ろしく高性能。


iPhone純正の充電器(左)よりも2倍速く充電できるというふれ込みでしたので、実際に充電時間を計ってみました。

充電残高20%から100%まで、1時間28分でした。iPhone純正の充電器だと、1時間45分。およそ20%ほど充電速度が早い。さすがに2倍は大げさですね。

次にお値段ですが、1個19ドル。2個だと35ドル。5個で75ドル。プラス日本までの送料が10ドルかかります。

Apple純正の充電器は2200円ですから、送料を除けばほとんど変わらないレベルですね。Appleのは1穴ですが、こちらは2穴あるので、十分にお買い得です。


先のANKERの充電器(5穴)と並べてみると、ChargeTechが2個(計4穴)でもこんなにコンパクト。

iPhone 6 PlusとApple Watch、ChargeTechとケーブル2本を並べてみましょう。


いい感じです。次の旅行が楽しみだ。もちろん、AndroidでもWiFiルーターでも、USBから給電するガジェットなら何でも使えるはずです。

最後に、前回のエントリでも言及しましたが、アメリカ産のガジェットは故障が多いので、購入される方は気をつけて使ってください。iPhoneの純正充電器も、最初期にはトラブルで無償交換してましたもんね。

この充電器はChargeTech の公式サイトから購入できます。日本への送料は10ドル。家庭コンセント用に加え、自動車のシガーライター用もあります。

ChargeTech

2015年8月15日土曜日

Apple Watchで朝ラン継続中。BluetoothヘッドホンもようやくFix

アップルウォッチを買ってからというもの、ランニングが習慣になりつつあります。週に3回ほど、朝か帰宅後の夜に4〜5キロ走っています。

もともと運動嫌いな私ですが、アップルウォッチ以前にも、過去に何度かランニングにトライしたことがあります。いずれもガジェットがきっかけ。

最初はNike + iPodでした。


これこれ。この左側のボタンみたいなのをナイキのジョギングシューズのソールの中に入れて、iPodで信号を受信しながら走るというね。懐かしいね。

しばらくランニングは続きましたが、iPod nanoの液晶がブラックアウトしてしまい、敢えなくラン終了。

次もNikeですね。フュエルバンドを購入したとき。


はいこちら。これは今から4年前ぐらい前かな。

しばらくランニングしていましたが、フュエルバンド本体が壊れてしまい、敢えなく終了。フュエルバンドって故障する確率が異常に高いんですよ。

基本、ガジェットがないと走れない体質です……。モチベーションが維持できない……。

そして今回のApple Watch。

「アクティビティ」アプリが日々の運動量を記録していますので、これを使って毎日のノルマを達成することをミッションにしました。



「ワークアウト」アプリを開くと、「ランニング」「ウォーキング」「その他」とメニューがあります。当初、「ウォーキング」だけで使っていたのです(まめに歩いていました)が、それだと一日のノルマ(デフォルトで310kcalに設定されてた)をまったくクリアできません。なので、ノルマ達成のために走ることにしたわけです。

昔買ったランニング用のシャツやシューズを引っ張り出しつつ、今回のラン再開のために、Amazonでひとつ買い物をすることにしました。

Bluetoothヘッドホンです。

基本、走るのは嫌いですが、走ってる間は音楽鑑賞の時間と割り切って、好きな音楽を楽しむひとときと考える。一石二鳥とはいかないまでも、苦痛を緩和するソリューションを。

以前もその手を使っていたんですが、Apple純正のヘッドホンは走る度にケーブルがピシピシ顔に当たって不快だし、当時のBluetoothヘッドホンは、性能が悪くて使い物になりませんでした。

しかし、フュエルバンド時代から4年ちかく経っているので、Bluetoothヘッドホンも進化しているだろうと思い、Amazonの「もっとも売れ筋」を買った次第。

Apple Watchには、iPhoneのプレイリストを1つだけコピーすることができます。容量は2GBまで。

これをやっておくと、iPhoneがなくても、ウォッチから楽曲を飛ばしてBluetoothヘッドホンで受信できるんですね。つまり、Apple WatchプラスBluetoothヘッドホンがあれば、ワークアウトの記録と音楽鑑賞が同時に可能になります。装備としては、かなりライトですよね。腕にiPhoneやiPod nanoを巻き付けて、Apple純正の白いヘッドホンで走るのに比べたら、相当にスマートです。

ということで、Amazonで買ったのがこれ。




サウンドピーツ ワイヤレススポーツヘッドセット QY7

セール中で2399円です。

耳に装着する部分が独特の形状(黒い輪っかがハミ出してる)をしていて、少しコツが要りますが、耳にうまくフィットすると、ヘッドセットは脱落しにくくなります。

通信状態で5時間使えると書いてあるので、バッテリー容量は十分でしょう。

ところが、使って1週間。片方(右側)の音が切れ切れになり、やがて右側はまったく聞こえなくなりました。Amazonに返品です(すぐに返金された)。

次に買ったのがこれ。


Aukey bluetooth ワイヤレススポーツイヤホン ヘッドセット 防汗防水 EP-B4

3688円(現在は在庫切れ)。

しかしこれ、前に買ったサウンドピーツのとまんま同じなんですけど……。なんなんですかね。黒い輪っかが白くなってるぐらいの差しか分からん。で、値段は1300円ほど高いという。防汗防水ってところが違うのか。

でもまあ、音は意外にいいですよ。低音がしっかり出る。

1カ月ほど使ってますが、故障はありません。だけど、走っていると耳からポロリとこぼれ落ちることがしばしば。75点って感じ。

もうひとつだけ買ってみましょう。
Jabra Bluetooth ヘッドセット BT SPORT プラス

7980円。ちょっと高いぞ。だけど、耳に引っかけるタイプがいいなと思ったわけです。脱落がイヤだから。

しかしこのヘッドホンは、Apple Watchに接続されることなく返品となりました...orz。

Bluetoothに繋ごうとすると、「接続完了」「接続解除」の状態がループしてしまい、最終的にタイムアウトになってしまうという症状。Apple Watchとの接続テストが行われていない製品だったんでしょうか。

……あえなく1日で返品。

Amazonへの返品の手際もだいぶよくなってきました。ゆうパックで着払いで送るんですよ。これまたあっという間に返金されました。

しばらくAukeyのEP-B4を使っていましたが、やはり走っていると耳から脱落してしまうのがストレスです。

……さんざん迷った結果、こいつをポチってしまいました。


【国内正規品】Beats by Dr.Dre Powerbeats2 Wireless カナル型ワイヤレスイヤホン スポーツ向け ブラック BT IN PWRBTS V2 BLK

2万2248円もしやがった!

Beatsです。ドクター・ドレーです。2万円オーバーです。最初に買ったヘッドホンの10倍もするよ。

しかしまあ、使ってみたら圧倒的に音がいい! Apple Watchへの接続も問題ナシ。そりゃ当然だよね。Apple傘下の会社だしね。

難があるとすれば、耳に装着するのが多少面倒。また、長時間装着していると、耳の外側が痛くなるという点です。装着しにくいのと、脱落しやすいというのはトレードオフの関係ですね。

Beatsを買って、「ヘッドホンが脱落しやすい」という問題をお金で解決しちゃった格好ですが、ここにいたるプロセスが北米ガジェット事情を示唆しています。

つまり、アメリカ製の小さくて、曲がりくねっているガジェットは、歩留まりが悪い(故障が多い)。

そうだなあ、これ、ソニー製品だったら絶対こんなことにはならないんですよね。

そもそもアメリカン・ガジェットは故障の確率が高いんです。私が買ったナイキのフュエルバンドもそうでした。曲がっているガジェットだね。Up by JAWBONEもそうでした。手元に届いた時には壊れてた。これは、フュエルバンドよりも小さくて曲がっているガジェット。こういう製品には注意が必要です。基本、壊れて当たり前と思っていた方がいいというレベル。

実際、私も4個買って2個返品してますからね。Bluetoothヘッドホンだけで。このBeatsのヘッドホンも、いつ壊れるか分かりませんし。

そう考えると、購入はAmazonがオススメです。返品&返金が恐ろしく簡単だから(原則30日以内)。

以上、今どきのBluetoothヘッドホン事情でした。

2015年11月18日追記;
しかーし、3カ月経過したところで、このBeatsもまた沈黙してしまいました。その時のAppleとのやりとりの模様は以下のエントリで。

2016年4月25日追記;
「Aukey bluetoothワイヤレススポーツイヤホン ヘッドセット」も故障しました。電源入れても、ウンともスンともいいません。実はこのページで紹介した以外にも、MIZUNOのヘッドホンを買って1カ月で故障しており、なんと私の買ったすべてのワイヤレスヘッドホンが壊れたという……。故障率100%です。もしかしたら、商品として無理があるのかもしれない。Appleの次のiPhoneはイヤホンジャックがなくなって、ワイヤレスになるという噂がありますが、果たしてどうなることやら。

▼Appleのサポートとやりとりするなら、ライブチャットが断然便利よ
http://naokomai.blogspot.jp/2015/10/apple.html





2015年8月5日水曜日

ああ面白かった「ミッション:インポッシブル」。プラス今月のもう一本

いやあ、とっても面白かったですわ「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」。正直、驚きました。

当初、全然期待していなかったんですよ。なにしろ年末のクリスマスシーズンに公開される予定だったのに、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」との競合を避けて半年も公開を繰り上げてきた段階ですでに怪しいわけで。シリーズも5作目を数えて、いよいよトム・クルーズもヤキが回ってきた感じ? なんて勝手に想像していたら、先週全米で公開されて、そのレビューが「シリーズ最高傑作!」って感じでめっちゃポジティブなのを知って俄然見たくなったと。

で、神谷町の試写室で見てきたら、非常に素晴らしかったわけ。

何が素晴らしいかって、脚本が素晴らしいんですよ。


冒頭、テレビCFなどでも大フィーチャーされている、トムが軍用機のドアにしがみついたまま滑走路から離陸するアクション・シークエンス(そう、これは実は冒頭にあるんです)。のっけからもう、最高に気が効いてるんです。実はこのシークエンス、サイモン・ペッグやジェレミー・レナーがトム・クルーズと絶妙な絡みを展開していて、ボケ→アクション→ボケ→ツッコミ→ボケ→アクション→ボケみたいな重厚な構成になっているんです。

この冒頭を見ただけで、凡百のアクション映画とは明らかにレベルが違うことがお分かりいただけます。

おそらく、この10分ぐらいの冒頭シーンの脚本が、「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」1本分の脚本と同じぐらいの厚さなんじゃないかと想像できますw。

……まあその代わり「マッド・マックス」は3500枚におよぶ絵コンテがあって、それを次々に映像化していったという代物で、それはそれで極めて変態的な創造物です。だけど「マッド・マックス」には複雑な物語はありません。目と耳と皮膚で見る映画って感じでしょうか。

一方、今回の「ミッション:インポッシブル」(以下「M:I」)は、ちゃんと頭も使って見る映画ってことですね。骨太なプロット、ストーリーのツイスト、散りばめられたウィット、謎に包まれたキャラクター。もちろん、カタルシス溢れるアクションも。

これ、いったい誰の仕事なのか?

「M:I」は、5作品すべて監督が違います。ブライアン・デ・パルマ→ジョン・ウー→J・J・エイブラムス→ブラッド・バードときて、今回はクリストファー・マッカリーにバトンタッチ。で、このクリストファー・マッカリーが監督に脚本に非常にいい仕事をしてるんですね。

マッカリーはもともと、95年に「ユージュアル・サスペクツ」でオスカーの脚本賞を受賞していて、ストーリーテリングには定評があります。トム・クルーズ作品は「ワルキューレ」「M:I 4」「アウトロー」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」と4作品で脚本を担当しています。「アウトロー」では監督も。

もうトム・クルーズは、今後すべての作品について、クリストファー・マッカリー監督・脚本ってことでイイんじゃないでしょうか。トム組の座付き監督。今作のクオリティーを見る限り、トムにとってそれがベストチョイスと思われます。


あと、スパイガジェットについてもひと言。もうね、完全に時代が「M:I」に追いついちゃいましたね。1作目の頃は、作品に登場するガジェットはまだ近未来な感じがしていた記憶がありますが、今作のキャストたちが使っているガジェットは、スマートフォンやらタブレット(Windowsだった)やら、いま我々が使っているガジェットと何らかわりません。オンラインバンキングのシーンなんかもありますが、「そんなの日常だよな」って感想しかない。

これが逆に、作品にリアリティをもたらしているんですね。アクション以外のシーンはかなりリアル。これは新鮮でした。

「M:I」シリーズはこれまですべてスクリーンで見ていますが、今作は初めて「心の底から面白い」と思った作品でした。もちろん、シリーズ最高傑作だと断言できます。8月7日公開。お楽しみに!

そして8月はもう1本、ドキュメンタリーに傑作がありました。

「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」

セバスチャン・サルガドは、報道カメラマンとして世界中の途上国や紛争地域を訪れ、(対象、構図などすべてにおいて)奇跡としか言いようがない写真の数々を発表してきたカメラマンです。写真はほとんどがモノクロです。

もう、この映画はとんでもない代物です。今年のオスカーにもノミネートされてました(ドキュメンタリー部門)が、その理由は見れば分かります。まず、サルガドの数々の傑作がどうやって生まれていたかが非常に良く分かる。並外れた忍耐と執念と根性、そして機動力こそがカメラマンに奇跡の一枚をもたらすんだということがもの凄い説得力で伝わってきます。プロのカメラマンの方にこそ、是非見て欲しい映画です。


例えばこのアザラシの写真が、どうやって撮影されたのか。ん? アザラシじゃなくてオットセイかな。

そして、彼がルワンダをはじめとするアフリカ諸国で、あまりに凄惨な場面の数々に遭遇し、魂を病んでいく過程が自らの口から語られます。ここら辺は「閲覧注意」な写真の連続なんで、けっこうキツいんですが、まあ映画の中ではもの凄く重要なシークエンス。

で、その後に続くエピソードが、実に、実に感動的なんですね。

ヴィム・ヴェンダースが共同監督でクレジットされてますが、彼は実はそんなに仕事はしていません。興行にプラスになるべく大きくクレジットされていますが、まあ、本編見ちゃったら、ヴェンダースなんかどこかにいっちゃいますから。

今年のドキュメンタリーでは、今のところ断トツナンバーワンです。公開中。