2011年7月28日木曜日

iPhone4は故障で交換、iMacは入院

1週間ほど前からiPhone4が不調です。通話の時に、相手の声は聞こえるのに、こちらの声が相手に聞こえてないらしく、「もしもし、もしもーし! だめだ、ブツン」というやりとりの繰り返し。でも、何度もかけ直すと、5回に1回ぐらいは通話できるのです。また、MMSやメールなど他のコミュニケーションは大丈夫。SafariやTwitterアプリも普通に繋がります。電話だけが不調なんです。

このトラブル、最初はソフトバンクの回線のせいだと思っていました。通話の相手も、「それ、iPhoneでしょ? ソフトバンクじゃしょうがないね」と同情的。でも、問題のiPhone4のSIMを、自分が持ってる古い3GSのiPhoneに入れてみたところちゃんと通話ができるので、これはソフトバンクのせいではなく端末のせいだと分かり、銀座Apple Storeのジーニアスバーを予約しました。

応対してくれたお兄さんは、まず「11112」にダイヤルしました。「自動通話試験センター」なる、電話端末の試験を行うダイヤルです。後で改めて試してみましたが、ドコモやNTTの固定電話でも、同じ番号で同じ試験を行うことができます。要は、トラブルが回線に起因するものか、端末に起因するものか調べることができる番号ってことですね。


結果、「端末の不具合ですね」ということになりました。「iPhoneは上部のマイク(イヤホン端子の右にある小さい穴)と下部のマイクと2つのマイクがバランスを取りながら音声信号を通話相手に送ります。お客様のiPhoneは、どうやら上部のマイクが不具合を起こしている模様です」とのこと。修理は不可能で、端末を交換すると。

「これ、香港で買ったiPhoneなんですけど」

「おっと。(設定画面をいじくり)……そういうことですね。であれば、交換するのに15分ぐらいお時間いただきます」

どうやら、SIMフリーの代替端末が手に入るらしい。


ご覧のように、交換用のiPhoneは、店頭で購入するのよりは大分薄いプラスティック製のケースに入っています。ケースの中には本体しか入ってません。

15分の間に、SIMロックを解除する作業が完了し、めでたく新品と交換となりました。念のため確認します。

「これ、SIMフリー端末なんですか?」

「はい、そうですよ」

私は、保証書も購入時の領収書も持っていなかったのですが、Appleのデータベースには、購入した香港のショップの情報や購入日の情報が記録されており、何のストレスもなく手続きがすみました。

一点だけ残念だったのは、iPhoneのカメラで写真を撮影するときに、シャッター音がすること。香港で買ったiPhoneでは、端末を消音しておけばシャッター音も出なくなります。デフォルトで音が強制的に出る仕様は、日本だけみたいですよ。

iPhoneは無事に復活しました。そして今日は、もう1件のAppleサポートが予定されています。

会社で使うiMacに、Lionがインストールできないため(S.M.A.R.Tエラーが出る)、ハードディスクの交換をAppleCareに依頼していたのです。それのピックアップが夕方にやって来ました。

これも一緒にジーニアスバーでできれば良かったのですが、iMacについては、今年の2月に電源問題でひどい目にあったので、iPhone(などの小さなもの)はジーニアスバーで、Mac本体はAppleCareにと棲み分けることにしました。

iMacは今年2度目の入院。27インチのiMacにLionを入れる意味があんのか?と自問自答しながらも、やはり最新のOSをブチ込んでこそのMac信者でしょうと開き直ってiMacを送り出しました。

自宅で使っているMacBookAirには、すでにLionをインストールしていますが、なかなか慣れませんね。上下関係がどうもね。スクロールでついつい逆に滑らしてしまいますよ。

2011年7月4日月曜日

自転車旅行記渉猟中。次の旅は「 i 巡礼」だな

このところ、自転車に関する本を読み漁っています。この2週間で10冊あまり。さながら「ひとり自転車ブックフェア」状態。


私が読んでいる自転車本は2種類に大別されますが、それは「啓蒙系」と「旅行記系」です。これ以外にも、世の中には自転車の種類と部品を紹介する「メカ系」なんかも存在しますが、まだそこには手を出していません。

啓蒙系の筆頭は、やはり疋田智でしょうね。「自転車ツーキニスト」を自称するTBSのディレクター。これに最近、ドロンジョーヌ恩田という女子自転車乗りが絡んでいるほか、下野康史という二玄社ファンには懐かしい名前も出てきて、にわかに厚みを増しているジャンル。

でも、こうした啓蒙系は1冊読んどきゃOKです。2冊目以降は、すべて1冊目のリフレイン。

むしろ驚くべきは「旅行記系」の充実っぷりです。「冒険系」と言ってもいい。

世の中には、何年もの年月を費やして、世界中をチャリ1台で旅する猛者(もちろん日本人)がゴロゴロいたのです。

彼らは、自転車にテントを積んで、野宿&自炊で旅するのが基本。だいたい4〜5年かけて世界を1周しますが、中には11年で世界を2周した強者(中西大輔「世界130カ国自転車旅行」)もあり、日本人もなかなかやりよるのうと、思わず目が細くなります。

一方で、そんなに長くドロップアウトしていて、社会復帰できるんかいなという疑問も起きますが、こういう冒険家たちは、帰国後は講演やら執筆やらで引っ張りだこみたいですね。自転車世界一周で、上手くすりゃ一生食える。

彼らは、この4〜5年かかる世界一周を、予算500万円ぐらいで賄っているというから驚きです。1000万円かかるって人もいたかな。仮に年150万円として、1カ月12万円。食費、宿泊費、移動費全部コミですよ。自転車旅行は究極のニート生活かも知れません。

いずれにせよ、こうした冒険者たちは「野宿で自炊」が旨なので、世界各地の色んな場所で、色んな人の親切に遭遇します。それは、「メシ食ってけ」「泊まってけ」という類のものに代表されるわけなんですが、こうした一宿一飯の恩義って、大人になると素直に受け入れにくくなりますよね。やっぱ若い頃だからできる類の冒険。

読んでいると、羨ましくなって自分も自転車で旅に出たくなる。だけど、もう若くないからそこまで過酷な旅はカンベンだ。あんまり他人の世話にもなりたくない。多少のお金は出すから、ベッドとシャワーのある宿に泊まりたい。

いましたいました。58歳でヨーロッパを自転車で1人旅した日本人が。しかも2009年、つい最近じゃないですか。


「地図は言葉を超える 自転車で走ったヨーロッパ75日」(佐藤博)

この本(おそらく自費出版)の筆者は、2カ月半の休暇を使って、オランダ→ベルギー→ドイツ→(中略)→フランス→スペインと旅しています。「自炊はしない」「野宿はしない」と、先の冒険家たちとは180度逆の方針をかかげ、旅をスタートさせます。そうそう、オッサンの旅はこうでないと。

最初の頃こそ、1泊50ユーロのホテルに泊まったりしますが、やがてサンチャゴ・デ・コンポステーラの巡礼パスを取得し、アルベルゲ(巡礼宿)に1泊5ユーロとか8ユーロで泊まりながら旅を続けます。


サンチャゴ巡礼、自転車で行くってのはグレート・アイディアですよ。思いもよらなかった。徒歩なら100キロ以上、自転車なら200キロ以上で「認定」がもらえるとのことで、案外ハードルは高くない。

この本の筆者は、ヨーロッパ内を実に4300キロ走破していますが、その75日間の旅のうちサンチャゴ巡礼のコースは27日間。1カ月未満です。

俄然、やる気を覚えます。

巡礼のシンボル・ホタテ貝は、私の故郷・青森県の名産です。やる気というより、もはや使命感です。


そしてもちろん、私の旅の伴侶はiPhone(SIMフリー)。

フランスといえば、異端のカタリ派を思い出しますが、こちとら先端のアプリ派として、ホタテ貝とiPhoneをぶら下げて「 i 巡礼」なんつて。どうせならiPadも携えて「同行二台」で行きましょう。

しかし、最低1カ月をひねり出さなくてはならないので、そう簡単には日本を出発できません。身の回りの色々な要因を鑑みるに、向こう10年のうちにというのが現実的なところ。

実は、今年の9月下旬にフランスを旅する計画があります。いつか決行する「 i 巡礼」のロケハンを、無理矢理旅程に組み込むことが、私の中で今決まりました。

それにしても何にしても、まずは自転車買わなきゃね。

頭の中で考えているだけじゃ、何も始まらん。