2018年2月14日水曜日

イーストウッドの途方もないチャレンジに、全身鳥肌。「15時17分、パリ行き」ネタバレなしで

私は、映画を見るときに、事前にあらすじや内容をできるだけ頭に入れないようにしています。試写室の受付でプレス資料を受け取っても、すぐにカバンに仕舞います。内容を知ってしまったら、「驚き」が薄まってしまうし、映画と「勝負」している感じがなくなって、集中力が途切れてしまう(=眠くなる)からです。


この「15時17分、パリ行き」も、「フランスのTGVにテロリストが乗り込んだが、乗客が犯人を捕まえてテロを未然に防いだ話」ってのは知ってました。しかし、それ以上の情報は一切知らなかった。

実際、本編を見ている分には、ちょっとした物足りなさを覚えつつも、事件をリアルに再現している雰囲気がビビッドに伝わってきます。

「いい映画だけど、ちょっといい映画過ぎないか?」と思って見ていると、映画は「締め」に入りました。そして、その瞬間、全身に鳥肌が立ちました。

「うおおおおおおお。何だこれ! こんな映画の作り方ってあんのか!」

具体的には、オランド前仏大統領の登場シーンです。

これ以上は書きません。とにかく、クリント・イーストウッドがこの映画でやったことは前代未聞です。


イーストウッド本人も語っています。

「この挑戦は、勇敢なのか無謀なのかは結果次第でしょうね(笑)。とにかく、彼らは熱意をもって挑戦し、私たちは彼らを受け入れられました。映画を見ればちょっと驚くと思いますよ」

この衝撃は、「バードマン」の時に似てるかな。映画製作の新たな地平を提示している点で。だけど、マネする人は恐らくいないでしょう。個人的には、ハイリスク・ローリターンなメソッドだと思います。イーストウッドじゃなきゃこんなことできない。実際、アメリカでの興行はいい成績じゃなかったし。


「15時17分、パリ行き」は、イーストウッドの監督作のなかで最短の94分。3月1日公開です。できるだけ前情報に接触せずに、イーストウッドと「勝負」してください。 

2018年2月4日日曜日

アマゾン・エコー、日本版をやっと繋いだんだけどちょっと残念な……

「アレクサ、おはよう」

「おはようございます。今日は、機動戦士ガンダムSEED DESTINYのメインヒロインの1人、ラクス・クラインの誕生日です」

なるほど。そっち方面にも目配せしているとw。

(2018年)1月に届いていた、アマゾン・エコーの日本版をようやくアクティベートしました。


我が家にはすでにUS版のエコーが2台あり、今回のエコーとどうやって接続するか、その方針について悩んでいました。


はい、まずは大きさの比較。一番左の背の高いのは「エコー・プラス」と名前が変わっていました。左から二番目の「エコー」(新しいやつ)は、右どなりの「Google Home」と高さが同じぐらい。一番小さな「エコー・ドット」が、我が家のリビングルームのメインマシーン。そうそう、「LINE Clova」はとっくの昔に退場済みです。


SONOSより一回り小さいですね。ということは、サウンドのクオリティーもSONOSより劣るとこいうことで決定でしょう。

まずは、日本のAppStoreから、Echoアプリをダウンロードしてみます。しかし、私のiPhoneにはすでにUS版のEchoアプリが存在しており、それが上書きされようとしています。

しばらく様子を見ていましたが、iPhoneはEchoアプリのダウンロード(アップデート)をフィニッシュできない模様なので、「ダウンロードをキャンセル」をタップしました。


なので、これまで使っていた(US版の)Echoアプリで「新しいデバイスをセットアップ」というのを選び、設定していく方針に変更しました。いつの間にか、アプリの言語が日本語になっていました。いつからだろう?

この方法でやると、新しいエコーは、私の家の3台目のエコーとして登録され、他の2台のエコーと同じように使うことができます。言語は、英語に加え、日本語やドイツ語なども選べるのですが、日本語を選ぶメリットはほぼありません。なぜなら、USのEchoスキルで日本語に対応しているものがほぼないから。

しかし、これだと日本版を買った意味がまったくないので、上記の設定をいったん解除します。で、ウチの奥さんのiPhoneに、奥さんのiTunesアカウントで日本版Echoアプリをダウンロードし、新しいエコーとして、日本語で使ってみることにします。


はい、いろいろ設定をやった末、無事に動きました。Amazon Musicで音楽も楽しむことができます。

「アレクサ、何か音楽かけて」


ジョアン・ジルベルト。選曲はシブい。しかし、サウンドはやはり今イチ。高域にキレがないし、低音も迫力不足。ま、AIスピーカーは、正直どれも同じようなレベルです。上で紹介したSONOSが一番マトモ。

スマートホーム方面はどうでしょうか? スマート照明「Hue」に繋いでみましょう。

「アレクサ、ダイニングオン」
「はい」
お、いいね。ちゃんと照明点灯。

「アレクサ、ダイニングをオフ」
「ダイニングは、その操作に対応していません」

「アレクサ、ダイニングを消して」
「ダイニングは、その操作に対応していません」

むむ。電気消せない。ほかのコマンドはどうだろう?

「アレクサ、ダイニングを赤に変えて」
「ダイニングは、その操作に対応していません」

電気を点けたはいいが、消すことができません。色も変えられない。点灯しかできないのか。

うーむ。

何度も試してみますが、どうもうまく動かない。すでに繋いであるUS版とコンフリクトしてるのか?

照明を制御できない以上、今リビングで活躍中のUS版エコー・ドットをリプレイスすることはできません。今回買った日本版エコーについては、しばらく寝室で使うことにしようと思います。


先日、日本におけるエコーのスキルの上位ランキングがニュースに掲載されていましたが、1位Radiko、2位ピカチュウってことで、日本におけるAIスピーカー市場のスタートは、かなり残念なものだってことが分かりましたよね。

しかし、IoT文明が夜明け前の日本においては、家電メーカーの対応もこれから徐々に始まって行くと思われます。一日も早く、我が家の日本版エコーが、寝室からリビングルームにカムバックすることを望む次第です。

ついでに報告しておくと、一番背の高いエコー(・プラス)は、ある日「アレクサ!」って呼びかけてもウンともスンとも言わなくなりました。青いライトは回っているのに。

試しに、電源を一度抜いて刺し直すと、声が出るようになりました。だけど、翌々日ぐらいにはまた無声になってしまう。電源入れ直すと動く。

明らかに故障だと思われますが、USまで送って修理・交換してもらうしかない。超メンドい。やはり、海外でガジェットを購入する(並行輸入する)のはリスキーだって話ですね。

さて、寝室に活躍の場を見つけた新しいエコー。早くも、毎晩使うスキルが決まりました。


「寝たまんまヨガ」、これサイコーです。安眠できなくて悩んでいる方に超オススメ。iOS版やアンドロイド版もありますよ。

「アレクサ、リラックス・ヨガをスタートして!」

これが、我が家におけるもっとも正しいアレクサの使い方となりそうです。これはこれでオッケーかな。