2022年10月23日日曜日

また来るかな、パキスタン? イスラマバードについての覚え書き

一生に一回しか訪れる可能性はないだろうと思ってやって来たパキスタンですが、また来る可能性、なきにしもあらず。


だって、全然観光していない。やり残したことがたくさんありすぎます。とは言え、純粋に観光だけではまず来ない所ですね。いずれにしてもレアなデスティネーションであることは間違いなくて、フォートラベルの旅行記も、イスラマバードのものは全部で40件しかありません(2022年10月現在)。再訪の可能性はさておき、次回来るときに備えて覚書を残しておきましょう。

町を走る自動車は、80%が日本車です。自動車は左側通行なので、日本とおんなじ右ハンドルです。シェアはスズキが断トツ1位。以下、ホンダ、トヨタの順だそうです。


トヨタは、パキスタンでハイブリッド車とその関連設備に100億円投資するって言ってました。今さらハイブリッド! スズキは、パキスタン人は中古車を買うなって言ってました。最近、日本から中古車がたくさん輸入されてるんだそうです。……この国から排ガスが減るのは、早くて30年ぐらい先でしょう。

幹線道路は、舗装されてますが狭い路地は穴ボコ多し。あと、昨日通れた道が今日は通行止めってケースも大変多くて、迂回させられるのは日常茶飯事。警察は、コンテナを交差点に積んで道路をブロックします。


日本人の感覚からすれば、道路はカオスです。4車線の道路に5列で車が走ってる感じ。まあでも、路上に牛がいないだけインドよりはマシですが。この国で車を運転しようとは全然思いませんよ。

次回は、路線バスとか、最近敷設された地下鉄とか、公共の交通機関に乗ってみたいですね。是非。

町は乾燥していてほこりっぽい印象。雨が少ないのか、サンセットが毎日見られました。


この国ではお酒が飲めません。ホテルのレストランでもお酒は出しません。現地の日本人によると、一軒家で看板も出していないレストランに集まって、日本人はお酒を飲むそうです。


今回お酒が飲めたのは、ホテルのルームサービスだけでした。500mlの缶ビールが1本1000ルピー(700円)。ビールは現地に工場があって、けっこう美味しいビールです。


現地人はずん胴の長シャツに、同じ色の長パンツの民族衣装。凄くヒゲが長くてビンラディンみたいな人もいます。これは空港ですが、狭い道にこの装束の男たちがたむろしていると、ちょっと不気味に感じます。

洪水の被害は、都市部ではほとんどないそうです。しかし、カラチにいる駐在員が「カラチではデング熱が増えています」と言ってました。洪水の後は蚊が多くなるから、デング熱も増えるんですよね。


ホテルのロビーに、募金のBOXもありましたので、少額ですがお札を入れておきました。

「イスラマバード」「カラチ」「ラホール」がパキスタンにおける3大都市だそうです。イスラマバードは商業の中心。カラチは政治の中心。ラホールは文化の中心って感じみたい。


ショッピングモールにあるスーパーに行ったけど、ビールは売ってませんでした。コーラは国産とドバイ産でエラい値段が違う。カップラーメンも日清と現地メーカーではだいぶ値段が違う。日清385ルピー、現地メーカー120ルピー。


同じショッピングモールに映画館もありました。ちゃんとしたシネコンでしたよ。

イスラマバードの「セレーナホテル」は、大変エレガントなホテルでした。今度来ることがあったら、必ず泊まりたい。


ホテルの近くに「イスラマバード美術館」があって、Google Mapで調べたら「営業時間中」って出たので行ったみら、思いっきり閉まってたよ。悔しいから外観の写真を撮っていたら、そこら辺にいたオッサンに「撮るな!」って怒られたよ。


でもこの写真、よく見ると鉄格子の意匠がヌスラット・ファテ・アリ・ハーンですよ! ここは入ってみたかった。残念すぎる。

スーフィーは若者にも人気だそうで。現地の若い女子と、ヌスラットや、その甥っ子ラーハット・ファテ・アリ・ハーンの話で盛り上がった。


ホテルにもスーフィーの楽団がいたよ。


ほら、車のフロントウィンドウにも「ALLAH HOO」だって。

「ガンダーラ」「モヘンジョダロ」「ファイサルモスク」あたりですかねえ。次回観光で訪れるべきマストビジットなスポットは。

オレの携帯はahamoなんだが、イスラマバードではまったく使えませんでした。パケットが繋がらなかった。乗り継ぎで降りたバンコクでは普通に使えたんですが。


今回はマリオットホテルに泊まったんですが、バスタブはナシ。トイレは、イスラム式ウォシュレット(ホースの水でお尻を流すタイプ)。

パキスタンの若者がよく使うSNSは、InstagramとWhat's Upだそう。なんだかんだで、Facebook(Meta)はあちこちでやることやってんだなあって思ったよ。

2022年10月20日木曜日

イスラマバードの山頂にある、夜景が美しいレストラン

 パキスタンに来たら、毎日朝昼晩とパキスタン料理です。朝はホテルのビュッフェなので、それなりにバリエーションがありますが、昼夜は連日おんなじ感じのメニューが続きます。パキスタン料理は、羊肉や鳥肉を、焼いたり煮込んだりが多く、インド料理に近い印象。「これ、何の肉だろう?」って思う謎肉もある。


そして今日は、イスラマバードの山頂にある、夜景が美しいレストランで夕食とのことです。楽しみですねえ。お店の名前は「MONAL」です。

ホテルから送迎車で向かいます。片側1車線ずつしかない道路ですが、走る車は皆けっこう飛ばしてます。後から来る車がパッシングをパカパカ浴びせ、ほぼブラインドなコーナーで私たちの車に追い越しをかけてきます。恐い恐い、何なのこれ? 昭和の頃、峠を攻めていた走り屋みたいな感じです。自分では絶対に運転したくない道です。


30分ほどのエラくストレスフルなドライブの後、山頂のレストランに到着しました。確かに眺望が素晴らしい! オープンエアな雰囲気も最高です。


ここはスペシャルなレストランですね。客層は家族連れが多いかな。空には月も浮かび、眼下にはイスラマバードの夜景が広がっています。


踊り場みたいな小ステージには、スーフィーの楽団が! イスラムの音楽を奏でています。


パキスタンは、ビリヤニが美味しいですねえ。今日も山盛りのビリヤニが!


お肉とビリヤニでお腹いっぱい。相変わらずお酒が飲めないので、スパークリングウォーターをワイングラスに注ぎ、スチルウォーターをチェイサーにするという悲しいドリンク事情。


帰り道は、イスラム歌謡を車内で大音声で聴きながらホテルへ帰ります。嬉しいことに、ホテルの部屋からルームサービスで、ビールが注文できることが判明しました。


食後のビール……嬉しいけどなんか空しいなあ。できれば、食事の時に飲みたいもんね。しかしこのビール、美味しいよ。凄いよ。輸入ものかと思いきや、昔イギリス人がイスラマバードに作ったビール工場で醸造しているそうです。ちゃんと、美味いお酒作ってるんじゃん! レストランでも出してくれよ〜。

2022年10月19日水曜日

2年半ぶりの海外旅行は、まさかのパキスタン!

 (2022年の)9月下旬、5泊7日でパキスタンに行ってきました。仕事での出張で、イスラマバードでいくつかのビジネスイベントに参加する旅程ですが、本業とはあまり関係ない案件です。この出張には「行かない」という選択肢もあったのですが、長年の知り合いから是非にと誘われ、「パキスタンって、一生に一回行くか行かないかのデスティネーションだよね」と思って参加を決めました。


周囲からは「洪水で大変なんでしょ?」とか、「タリバンに連れていかれないの?」とか、色んな心配の声が飛んできます。それに加え、今回の旅はビジネスビザの申請、インビテーションレターの確保、PCR検査の英文証明書など、ふだんの旅行では不要な手続きが山ほど必要で、けっこううんざりします。まあでも、2年半ぶりの海外旅行なので、旅行勘を取り戻す意味も兼ねてコツコツ準備していきました。


フライトはタイエアー。成田→バンコク、バンコク→イスラマバードと乗り継ぎます。乗り継ぎの待ち時間を加えて、往路は20時間ぐらいかかる模様。


はい、実に久しぶりの機内食です。エコノミークラス3列席の真ん中で、とっても窮屈です。食べるの大変だ。でも「ああ、この感じ。久しぶりだなぁ」ってなりましたね。ちゃんとワインも飲めますし。


経由地、バンコクのスワンナプーム空港では、オマーンエアーのラウンジに突撃します。PRIORITY PASS持ってきて良かった!


やっぱ海外旅行では、ラウンジでシャンパン飲まないとねw

イスラマバードのイミグレは、入国審査の後にビザのチェックがあったり、バゲッジの受取の後にレシート(チェックインカウンターで、航空券の後に貼りつけくれるヤツ)の回収があったりなど、謎の手続きがたくさんあって疲れます。


が、とにかくパンデミック開始後初の海外旅行にやって来ました。「旅行生活に戻って来たなあ。やっぱ飛行機の旅はいいなあ」とワクワクしながら、出国ゲートを後に。

イスラマバードは、夜なのに気温が30度以上あって、9月末なのにまだ夏です。そして、ホテルにチェックインした瞬間、驚愕の事実が判明しました。


ここは敬虔なイスラムの国。人々はお酒を飲みません。ホテルのレストランでも、酒が出る店は1軒もナシ。ガックシ! さて、明日からどうする???