2025年12月30日火曜日

初めての飛鳥クルーズ!良かった点と微妙だった点

初のクルーズシップの旅を、飛鳥IIIで体験しました。内房にある自宅から、朝日に光り輝くクルーズ船を何度も目撃し、「自分も乗らなきゃ」って思って、この秋に実現することができました。


私たちが乗船したのは「秋の瀬戸内 岩国・小豆島クルーズ」というツアーで、2025年11月15日から21日までの6泊7日の旅。

クルーズから帰った後も「また船に戻りたい」という気分が続いているのですが、取りあえず、次回乗船のために感想やTIPSを覚え書き形式でまとめておこうと思います。

客室が、思ったより狭い
乗船して、予約した部屋に案内されてまず最初に思ったことには、「部屋があんまり広くないなあ」でした。

この部屋、バルコニーを含めて22平米だそうです。ご覧のように、ベッドの先端のスペースがとても狭い。ただしお風呂にはバスタブがあって、ベッドとバルコニーの間にはソファとデスクも一応あります。しかし、「部屋でのんびり過ごそう」とはあまり思いません。いつかはスイートに乗ってみたいと強く思いましたね。

年齢層がけっこう高い
あくまで個人的な印象ですが、今回のクルーズの乗客は、70歳〜75歳ぐらいがボリュームゾーンな感じでした。ご夫婦、母娘という組み合わせがほとんど。おひとり様女子も数名いましたが、男子でソロの乗客はいなかったみたいです。

レストランはオールインクルーシブで超便利
飛鳥IIIには、レストランは6つ。朝6時から深夜まで開いている「EMSガーデン」、洋食中心の「フォーシーズンズ」の2つは予約なしで入れます。銘柄指定のワインやウィスキー以外は、お酒も含めてオールインクルーシブ。食べ放題飲み放題です。ついつい食べ過ぎてしまいます。



高級レストランの予約は、やや難易度高し
フレンチレストラン「ノブレス」、イタリアンの「アルマーレ」、和食の「海彦」、グリル料理の「パペンブルグ」はいずれも予約がマストです。私たちは「海彦」以外はすべて予約できましたが、それでも各レストラン1回限りでした。乗船前の予約は、1回のみしかできません。また、「アルマーレ」と「海彦」は席料が1人1万円かかります。ただし、お酒以外はオールインクルーシブです。

大浴場、最高。とくにサウナ!
飛鳥IIIは、デッキ12(12階)にグランドスパがあって、大浴場とサウナが楽しめます。ガラス張りの窓から海を眺めながらの船サウナは最高。しかし、サウナは3名分しかスペースがないので、混雑を避けるために毎朝6時のオープン目がけて突撃していました。

スターリンクでネットも快適。あとは会議用の個室が欲しい
飛鳥IIIはWiFiインターネットも快適です。乗客は、スペースXのスターリンクが無料で使えます。


スターリンクは下りで200MB程度出ますので、オンラインMTGも余裕です。しかし、船内に密閉された個室はなく、デッキだと波の音が、ラウンジやライブラリーだとBGMや生バンドが邪魔になりました。ノイズの入らない個室があったら嬉しいなあと。あと、WiFiは6時間で切断されるので、ログインし直しが必要。1人で端末5台まで接続可能です。

寄港地のお出迎えが嬉しい
今回のクルーズでは、岩国と小豆島に寄港しました。岩国は港に接岸、小豆島では沖にアンカー停泊し、ボートで上陸です。


寄港先では、小学生の鼓笛隊によるお出迎えや、火縄銃の鉄砲部隊の射撃実演など、飛鳥を歓迎するためのイベントが色々ありました。「飛鳥が来る」って、当地の人たちにとってはかなり特別なことみたいです。


寄港地の日帰りツアーが絶妙
岩国では厳島神社へのツアーに参加しました。朝9時に飛鳥で港について、送迎バスで宮島の最寄り港まで移動して、定期船に乗って厳島神社へ。お昼12時ぐらいにツアー終了で飛鳥に戻ります。

小豆島では、ロープウェイに乗って寒霞渓への紅葉見学ツアーに参加しました。さらにこの時はツアー終了後に、別途醤油蔵の見学や、オリーブ園など島の観光地をかいつまんで見学することができました。


こうした寄港地ツアーは、別途ツアー料金を支払って参加するのですが、東京から鉄道・飛行機などで移動して訪れるのとは違って、「ついでに回る」的な効率の良さを感じます。一方で、「土地の美味しい食事を楽しんで、温泉に入って宿泊する」という楽しみ方ができません。まあ、一長一短ですかね。

船にはアートが満載
飛鳥IIIの船内は、客室や廊下、レストラン内などなど、アートもゴージャスです。


写真は、階段室を下階から上階まで貫く絵画です。船内に吊られているアート作品は、購入も可能なんだそうですよ。こうした船内のアートを、ガイド付きで案内してもらえる船内ツアーもありました。

下のフロアは、やや騒音と揺れが大きい
乗客が活動するのは、デッキ5から13までですが、もっとも下階のデッキ5で食事していたら、ゴゴゴゴゴ〜とエンジン音みたいな騒音と揺れを感じることが時々ありました。


上のフロアに行くほど騒音はしなくなります。クルーが寝泊まりするのはデッキ3、4だそうです。

映画は微妙、ステージも微妙
飛鳥IIIには「リュミエールシアター」という劇場があります。今回のクルーズで上映された映画は「ローマの休日」「007 カジノロワイヤル」「トップガン マーベリック」の3作品でした。映画以外にも、ダンサーが登場するパフォーミングアーツや、30分ほどのイマーシブなフッテージ上映などの演目があります。まあ、映画はちょっと古いかな。イマーシブアーツの上映も、あんまり没入感はありませんでしたよ。


「飛鳥IIとは全然違うんですね」の声も
私たちは、飛鳥IIIがクルーズシップデビューだったのですが、今回の乗客の中には、飛鳥IIの常連さんも多く乗っていたみたいです。「漫才も落語もなくて、ステージの出し物が今ひとつよね〜」とかこぼしているオバちゃんがいて、ちょっと笑っちゃいました。



クルーの方が、いろいろ教えてくれる
レストランで食事の際に、日本人クルーの方に色々とお話を聞くことができました。「今回、乗船率は60〜70%ぐらい」「クルーは4カ月連勤で、2カ月休みです」「クルーのうち、フィリピン人が70%ほど」なんかは、非常に興味深かったですね。

あと、プールや大浴場などの水は、海水を濾過して使っているんだそうです。これは飛鳥IIも同様とのこと。さすがですね〜。

船からの絶景が格別。船内放送でお知らせが
乗船中、船内放送が度々あって、その主な内容は船長からのロケーションのお知らです。「本船は間もなく、瀬戸大橋を通過します」とか「ただ今、左舷前方に虹がかかっているのを見ることができます」なんて、クルーズ船じゃなければ聞くことのできない放送ですよね。


この船内放送が流れると、デッキには乗客がウワっと集まってくるわけなんですが、「虹が見えます」の放送の時には、生演奏が「虹の彼方に(オーバー・ザ・レインボー)」を奏でたりするなど連携プレーもお見事でした。船からの絶景は、毎日、何かしら見られましたね。ずっとお天気に恵まれたのはラッキーでした。


てなわけで、初の飛鳥クルーズは大変忘れがたい経験になりました。これはクセになりますね。また来年も、クルーズの旅に行こうと色々作戦を考え中です。もちろん、飛鳥IIIにはまた乗りたいですし、他のクルーズ船も乗ってみたい。実に久々に、旅の夢が広がる、ステージが上がった感じを覚えます。飛行機の旅より全然楽しいですよ、船の旅。


まあ、それなりにお金はかかりますけど、その価値は十分にあります。クルーズ船を運行する会社も、いろいろ周到に考えているんだなってことが、今回の旅で大いに分かりましたからね。


船はゆっくり進むわけで、その航海は数日にわたって続きます。その間、いかに乗客を退屈させないか? いかに乗客を楽しませるか? いかにまた乗ってもらうか? なんてことを、日々考えているのだと思います。

2025年12月16日火曜日

ジェフ千葉ようやくJ1復帰。Jリーグ秋春制にギリ間に合った件

 大変な盛り上がりでした。ピッチとスタンドの一体感が半端なかった。試合が終わっても、サポーターは誰も帰らない。帰りたくない。こんな経験は初めてです。


2025年12月13日、フクダ電子アリーナ。J1昇格プレイオフ決勝戦です。12月7日の準決勝で、6位大宮を4-3の大逆転で破った3位ジェフ千葉と、5位磐田を1-1の引分けでしぶとくうっちゃった4位徳島の対戦です。

プレイオフ準決勝大宮戦は、0-3の絶体絶命状態から、17歳の高校2年生、姫野誠選手の鮮烈なデビュー弾などもあって、20分で4点をもぎ取る胸アツの逆転勝利。この結果がSNSで大いにBuzzり、私のタイムラインはジェフ一色になりました。

そして13日の決勝徳島戦。果たしてジェフ千葉は「17年ぶりのJ1昇格」が達成できるのか? 最後の最後に苦杯をなめるのか? 世の中も大注目です。J2の試合にしては珍しく、テレビもたくさん取材に来ていました。


ほら、オシム像の前からレポートしているレポーターさんがいます。


13時05分キックオフ。試合は非常にタイトで渋い展開となりました。お互いに決定的なチャンスが作れないまま前半は0-0。そして後半23分に試合が動きます。日高からのスローインを石川が受け、すかさず右への長いサイドチェンジ。それを受けた高橋壱晟のドリブルからカルリーニョス・ジュニオへの芸術的なクロス。そして、相手DFを紙一重で交わしてカルリーニョスがゴール右上にヘディングで見事なゴール! ジェフ千葉が1-0とリードし、そのまま逃げ切る結果となりました。



タイムアップ後には選手、スタッフ、サポーターみんなが歓喜の涙に包まれ、永らくご無沙汰してしまっていたJ1の舞台に、ようやく戻れることを祝っていました。私の周りでも泣いてる人がたくさんいましたよ。

それにしても、リーグ最終節今治戦(5-0)、プレイオフ大宮戦(4-3)、決勝の徳島戦(1-0)の3試合はいずれもフクアリ開催で、スタジアムは圧巻の盛り上がりでした。

私もすべて現地観戦しましたが、自分のシートの周りで観戦している知らないオッサンたちと、ゴールが入るたびに何度もハイタッチしましたからね。

ここまで盛り上がったのは、奇跡の残留の2008年以来ではないかと。FC東京相手に、0-2から4点奪ってJ1残留を決めた、いわゆる「フクアリの奇跡」ってヤツですね。

その翌年にJ2に降格した後、長きにわたる低迷。時には「チームは何考えてんだ?」って思えるほどの迷走が続いたジェフ千葉ですが、2023年シーズンからチームを率いる小林慶行監督が、ついに「オシムの壁」を乗り越えてJ1復帰を決めたことは非常に喜ばしい。プレイオフでプロデビューし、サポーターの心をわしづかみにした「ジェフのJ1時代を知らない」「オシム時代も知らない」姫野くんが救世主のごとく現れたことは、1つの時代が終焉し、新たな時代に踏み出すことの象徴だと感じます。


そうなんですよ。Jリーグは2026年から「秋春制」という新たな時代に突入するんです。そして、その前のシーズンでジェフ千葉がJ1昇格を達成できたことは非常に重要でした。

2026年、Jリーグは8月からシーズンがスタートする秋春制に変更となるんですが、26年の2月から6月までは「100年構想リーグ」というスケジュール調整のためのハーフなシーズンが設けられています。

つまり、2026年2月から6月の5カ月間、Jリーグ(J1、J2、J3)のチームを東西に分けて、ホーム&アウェイでチャンピオンシップのない試合を行うのです。


J1はEAST10チームとWEST10チームに分かれ、それぞれがホーム&アウェイの18試合。さらに、順位確定の試合がEAST1位対WEST1位、EAST2位対WEST2位、みたいな感じで実施される。1位のチームはACLの出場権を得られますが、それは「リーグ優勝」ではありません。

そして、J2のチームはJ3のチームとマージされた上で東西南北4エリアに分かれて試合をするという、なかなかかったるいレギュレーション。J2なのにJ3のチームとやんなきゃいけない。そして、このハーフシーズンには昇格と降格がありません。つまり、J2のチームがもっとも割を食うんですね。

J3なら上位と試合ができるいいチャレンジだし、J2チームに個人アピールもできる。また、J1に復帰したばかりのジェフ千葉にとっては、本シーズンが始まる前のリハビリ的な5カ月を過ごせる。J1のスタンダードにチームを適合させるためのトライアンドエラーができます。しかし、J1とJ3の間にいるJ2チームにしてみれば、賞金以外のメリットがほとんどない。もう、罰ゲームとしか思えません。

その上で、新しいJリーグのシーズンはJ1、J2、J3ともに2026年の8月から27年5月まで実施。ヨーロッパリーグと同様の秋春制に移行です。なので、このタイミングでの昇格を逃したら、2027年の夏までJ2だった。危なかった〜。


個人的には、久々のJ1なので、もちろんシーズンチケットは更新です。関東を離れてのアウェイ観戦も楽しみです。長崎とか、広島とか京都とか、新しいスタジアムで未訪問のところは是非行ってみたい。

それにしても、この不思議な感じは何に例えたらいいんでしょう。16年間服役していた囚人が恩赦で釈放された感じ? いやいや犯罪者じゃないからね。じゃあ、16年間浪人していた浪人生がようやく大学に受かった感じ? ちょっと近いかも。でも、その前はJ1にいたからねえ。これも違う。

てな具合に、なかなか表現するのが難しい感情を覚えています。まあでもとにかく、戻るべきところに戻れたので来年が楽しみです。もう二度とJ2には落ちたくないので、チーム運営の皆さまにあっては、5カ月のリハビリ期間は大切に使って頂きたいと節に願います。予算もドーンと増やしましょう。スタジアムも拡張しましょう。もう、これから先はチームもビジネスも成長し続ける未来だけを期待したいと思います。