2011年5月23日月曜日

イギリス旅行記2011 その7 ニュー・フォレスト、車好きなら失神覚悟!

前回のエントリから続く;

英国王のエコな店から、Ford Focusディーゼルで一気に南へ向かいます。今日の目的地は、ニュー・フォレスト。イギリスでもっとも新しい国立公園で、さまざまなエコロジカルな取り組みが行われているエリアです。


ほら、ご覧のように緑あふれる国立公園。やや雨模様。

エコな取り組みというのは、例えば同地への観光客は、車ではなく電車を使った移動が推奨されており、電車で到着した証拠(切符の半券とか)を見せると、ペンションへの宿泊代が10%オフになる。

また、レンタルサイクル業者がたくさんあり、森を散策するのに自転車を利用することを推奨していたりとか。これはロンドンの自転車とはまた違って、マウンテンバイクなんかのオフロード仕様の自転車が中心ですね。

そんなエリアなんですが、電車にしても車にしても、ロンドンからおよそ1時間半〜2時間ということで、日帰りの家族連れ客から、別荘買って週末ごとに訪れるセレブまで、色んな属性のビジターがいるようです。

いわゆる「観光地」とはちょっと違うところだと直感しました。

その証拠がこれ。



この写真は、ニュー・フォレストの中にある、リンドハーストという町のメインストリートです。こんなチロリアンな田舎町に、フェラーリのディーラーがあるんですよ。凄く立派な。



ほら。赤レンガのフェラーリのディーラーです。フェラーリがゴロゴロ。

同じ敷地内、フェラーリの右手前にはマセラッティのディーラーもあるんです。こんなにたくさんのマセラッティを見たのは生まれて初めてです。

Wikipediaで調べたら、リンドハーストは人口3000人弱の町です。なんでそんな小さな町にフェラーリやマセラッティがゴロゴロしてんのか。

恐らく、このエリアは軽井沢みたいなもんなんでしょう。ロンドンの避暑地。まあ、避暑じゃなくても、週末ごとに訪れる町。そう考えると合点がいきます。

エコな地域で、思いがけず大量のスーパーカーに遭遇してしまいましたが、ニュー・フォレストではもっと凄い車たちに遭遇することができます。

ビューリーにある、ナショナル・モーター・ミュージアムです。

このナショナル・モーター・ミュージアムは、英国貴族のコレクションをベースに作った自動車博物館で、広大な敷地にモノレールを走らせ、レストランやアトラクションなども付加された一大テーマパークになっています。

ミュージアムに入ってみましょう。面白い車があふれていそうです。


カニ目の車がズラリと並んでいます。すべての車にナンバーがついています。


佐藤琢磨が表彰台に上った時のBAR HONDA。琢磨本人の所有のようです。


デロリアンですね。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でマイケル・J・フォックスがタイムトラベルに使ったやつ。


ミスター・ビーンのミニ。写真では分かりにくいですが、室内にはテディ・ベアもぶら下がっています。


右側にはリライアントも。3輪車大集合ですか。


ロータスのF1マシン。60年代、フォード・コスワースのエンジン積んでジム・クラークが乗ってたやつでしょうか。カッコいいですねえ。まさか生で見られるとは。


別棟には007企画展もあって、歴代ボンドカーがずらり。こちらは「私を愛したスパイ」(77)に出演したロータス・エスプリですね。77年つったら、世の中スーパーカー・ブームだったかも。


これは、キャドバリーというチョコレートメーカーがチョコの販促用に作った車です。ヘッドライトはシトロエンの2CVのもの。車幅が広くて、アクセルやクラッチのペダルの位置がかなりオフセットされているために、相当運転しにくかったようです。

そして、個人的にもっとも興奮したのはこれですね。


ブガッティですよ。1910年製のブガッティ タイプ15。100年前の車です。この車の前を通りかかった時には、あまりの美しさにしばらく動けませんでした。

ニュー・フォレスト、この町(エリア)はいったい何なんでしょう。マセラッティやロータスはともかく、ピカピカのブガッティに遭遇できるなんて。

数年以内に、またこいつに会いに来てしまうかも。

続く

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