2012年6月13日水曜日

バックパッカー的プロサッカー選手

ユーロ2012(イタリアvsスペインは興奮した!)に日本代表のアジア最終予選(オーストラリア戦の審判はクビにしろ!)と、サッカーファンには眠れない日々が続いていますが、個人的にはマイチームであるジェフ千葉が、今日J2で遂に首位に立ったのがもっとも喜ばしいサッカー関連ニュースです。

千葉のように、J1からJ2に落ちて、なかなかJ1に戻れない状況を見ていると、プロサッカーの世界って、生存競争がなかなか大変だよなとつくづく思います。選手がどんどん入れ替わるんですよね。J2マーケットには「安い選手」が漂流している感じ。

J1のトップレベルの選手なら、年俸1億円以上の選手もいるでしょうが、Jリーグの最低年俸は480万円と決まっているそうです。長い目で見るとサラリーマンの方がマシですよね。サッカーで食っていくのって大変そうだなあと、J2の試合を見るにつけ思うわけです。

J2で漂流していたけれど、落ち着き先がない選手たちはどこに行くのでしょう? 韓国のKリーグ? 中国? 年俸はどれぐらいになるんだろう?


そんな疑問も頭をよぎる今日この頃、プロであることにこだわり続ける日本人サッカー選手の赤裸々な姿を綴った面白い本を読みました。「越境フットボーラー」(佐藤俊・角川書店刊)というのがそれです。

例えば、ベガルタ仙台をクビになり、シンガポールやベトナム、モルジブ、インド、ミャンマーなど13カ国のプロサッカーリーグを渡り歩いた男。また、JFLをリストラされ、トリニダード・トバゴのリーグで月給1000ドルでプレーし、リーグ優勝などクラブが4冠を獲得するのに貢献した男。そして、かつてジェフ市原にも所属し、トルシエのU-20代表で活躍した酒井友之の話もあります。彼はインドネシアに渡り、ニューギニアのワナメというクラブで今も現役です。

こうした、サッカー後進国を転々とする「旅芸人」選手のたくましさには大いに感銘を受けました。「サッカー・バックパッカー」とでも言いましょうか。

海外で、苦労しながらもたくましく生きているサッカー選手って、プロを引退しても、充実した第2の人生を送れそうな人たちだと思います。普通のJリーガーの第2の人生よりも、よっぽどつぶしが効きそうです。

さて、今晩はデンマークvsポルトガルだ。オランダvsドイツは録画すっか。

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