2012年10月25日木曜日

iPad mini? Kindle Fire? タブレットはどれを買うべき?

昨日は凄い一日でした。

未明のAppleの発表会で発表されたiPad mini。そして夕方に突然日本発売が発表されたKindleデバイス群。既発のNexus7なども加え、タブレット戦争が開戦した一日となりました。

まずはiPad miniですが、Retinaディスプレイが採用されてない割には、価格が2万8800円(16GB)からと、かなり高めの設定。iPad2と同程度のスペックで、iPad2より6000円安いだけというかなり微妙なポジショニングのデバイスになっていました。

ルックス的にも、SAMSUNGのGalaxy Noteを引き伸ばしたような感じで、あまり新味がありません。せめて、iPod Touchのように5色展開してくれたら嬉しかったのですが、5色出てきたのは風呂フタのみでした。


上の写真では、手を大きく広げてわしづかみしていますが、日本人の手のサイズでは、わしづかみはまず無理だと思ってください。

ここではベゼル(画面の外側の縁部分)に注目です。左右のベゼルは上下のそれに比べてかなり細身になりました。まあ、それがGalaxy Noteに似ている由縁です。これって実は大きいiPadでも実現可能ってことですよね。つまり次のiPadは、画面そのままで少しスリムになるかも知れません。

こちらがGalaxy Note。似てませんか? ホワイトモデルだと似てますね。

さて、そのAppleの発表から10時間あまり後、東京に潜伏していたジェフ・ベゾスが究極の後出しジャンケンのように発表したのが、一連のKindle端末群です。

Kindleは、PaperwhiteのWiFi版と3G版、Kindle Fire、Kindle Fire HDの4種類が日本にも投入されました。Kindleのストロングポイントは、一言で言えばその低価格です。端末はトントンでいい、電子書籍を買ってもらって収益を上げると。Appleとは180度違うビジネスモデルです。

よって、Kindle Paperwhite WiFi版が8480円、一番高いKindle Fire HDでも1万5800円と価格はかなり戦略的。iPad1台買う料金で、Kindleが2~3台買えるイメージですわ。

なかなか心揺さぶられる価格です。しかし、Amazonでポチる前によく考えてみましょう。

そもそも北米では、Kindleは2007年から発売されています。すでに5年の歴史があるわけですね。一方、日本では2010年にiPadが発売され、バカ売れしてきたのはご存知の通り。Kindle(電子書籍リーダー)の普及をすっ飛ばして、タブレットPCが先に市場に定着してしまった格好です。その後、iPadの市場を切り崩すべくアンドロイドタブレットも続々登場しています。

で、iOS用にもアンドロイドOS用にもKindleアプリは存在します。つまり、タブレットがあれば、Kindle書籍を読むことができるのです。だから、すでにiPadやアンドロイドのタブレットを持っている人が、Kindle Fire および Kindle Fire HDを買うのはナンセンスです。

しかしながら、この度初めてタブレットを買うという人には、Kindle Fire および Kindle Fire HDは重要な選択肢の一つでしょう。何と言っても価格が1万5800円。このページを見る限り、なめこ探偵もあるし、アングリーバードもあるし、日経新聞も読めるし(有料ですが)、何でもできそうですよ。

だけど、UIのデザインはいただけません。このKindle Fire HDのベゼルの太さはどうでしょう。液晶画面に対してベゼル面積が大きすぎて、何やら中華パッドみたいですよ。あまりに不格好で、買う気が失せますよねえ。


では、Paperwhiteはどうでしょう。読書専用機です。個人的には、このKindleに一番心が動きました。端末のデザインバランスも悪くない。

3年ほど前にUS版のKindleを買ったことがありますが、何しろそこから確実に進歩しています。値段もWiFiモデルで8480円。楽天のKoboと500円しか違わない。しかもバックライトがついています。

はっきり言って、このPaperwhiteの登場でKoboは完全に終了しましたよ。Paperwhite、バッテリーは8週間持ちます。8時間じゃなくて、8週間でっせ。

やばい。買っちまいそうだ。

そうそう、7インチのタブレットということで、Nexus7についてももう一度ふれておきましょう。過去のエントリで紹介して以来、私はこの端末をほぼ毎日使っていますが、Nexus7は、基本、縦位置でしか使えないと思って下さい。まあ、iPhoneやアンドロイドのスマホなんかと同等です。


ほら、横位置でキーボードがせり上がってくると、使える面積はほとんどない。ケータイなら諦めもつきますが、タブレットでこのレベルだとちょっと悲しくなりますね。その点iPad mini(およびiPad)は、画面アスペクト比が縦横4対3なので、横位置でもスペースが広々としているはず。

冒頭で相当クサしましたが、相対的に評価すると、やはりAppleの物作りは他とはレベルが全然違うということが分かります。なので、私も恐らくiPad miniは買ってしまうことでしょう。だけど、読書専用にKindle Paperwhiteも買ってしまおうかと悩む今日この頃です。

だって安いし。軽いし。

さてさて、Kindleストアも今日オープンしたようです。早速電書を漁りに行ってこよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿