2015年10月13日火曜日

フランスでSIMフリー 2015秋 バイヨンヌ編 ラーメン・ブレイクも

無事、車も調達できたので、今日の宿泊地、ボルドー地方のポイヤックにあるシャトー・ホテルを目指します。

おっと、その前にSIMを手に入れなくては。スペインで買ったorangeのSIMは、ここフランスではずっと「圏外」です。フランスにもorangeがあるのに、まったく互換性はありません。まあ、プリペイドだから仕方ないけどね。

ランチも摂りたいので、途中、バイヨンヌという町に寄ることにしました。フランス・バスクの中心となる町で、サンチアゴ巡礼路でもあります。

路上のパーキング・エリアに車を停めて、ダウンタウンをぶらぶらしながら携帯のキャリアを探します。


お、ラーメン屋発見。実は去年もこの町に来たんですが、あいにくの日曜日でほぼすべての店が閉まっており、唯一開いていたチョコレート屋でチョコを買って帰った記憶だけが残ってます。

いくつかのお店を冷やかしながらぶらぶらしてると、SFRというキャリアのショップがありました。迷わず突入。

一切英語をしゃべらないお姉さんと、一切フランス語をしゃべれない我々が身ぶり手ぶりで会話した結果、こんなSIMが出てきました。実はこのSIM、トランジットのシャルル・ド・ゴールの売店で見かけたものと同じです。


SIM代金が9.9ユーロ。データ通信ができるプランのチャージ代金が10ユーロ。約2700円ですね。あとで取説を読んでみると、フランス語しか書いてないので半分推測ですが、データ通信は1GBで、15日間有効のようです。通話ができるかどうかは、不明ですw

持参しているiPhoneをお姉さんに渡すと、「このiPhone、言語をフランス語に変えてもらえる?」とのリアクション。

海外でSIMを買うときは、店員が操作しやすいように予め言語を英語に設定しておくのですが、このお姉さんは英語の画面を見ようともしません。しかも、設定を客にやらせるキャリア店員は初めてです。

そして、この言語の設定変更は、実行してから変更が反映されるまで、待ち時間が結構長いんですよ……。

「ちょっと、ずいぶん時間がかかるわね。こんなに時間かかるもんだっけ?」

この娘、ド素人じゃないの?という猜疑心がわき上がってきますが、ほどなく表示はフランス語に変わり、アクティベートも済みました。

しかし……SFRの電波はつかんでいますが、ネットがつながりません。パケットが来ない。

不満の意図を込めてお姉さんをジロリと見つめると、「キャリア側の手続きがあるから、繋がるまで5分ぐらいかかるのよ。その辺歩きながら5分も待てば大丈夫よ」などとシレっと言うではありませんか。フランス語はよく分かりませんが、お姉さんの言ったことはほぼこの内容で間違いないかと。

まあ、この後ランチの予定なので、その間待ってネットが繋がらないようだったらまたこの店に戻ればいいかと判断してお店を出ます。

ランチの前に、チョコレート屋とか缶詰屋とか覗きながらiPhoneをチェックしますが、一向にデータ通信が開通する気配がありません。インターネットに繋がらない。

「てやんでえ! 腹あ減ったけど、ネットが通らねえんじゃあメシも喉を通らねえや」ってばかりに、さっきのSFRのショップにお姉さんを詰めに行きます。お姉さん、いい加減な上に一切英語をしゃべらないので、イラっとした当方もついつい江戸っ子気質になってしまうと。

「おいこらそこの娘! 5分経っても10分経ってもネットが通らねえや。いったいどうゆう了見なんだ。こんなケトX(自主規制)の国で騙されたとあっては、末代までの恥。今すぐネットに繋げるか、さもなくば死んで……」

「ムッシュー、どうか落ち着きになって。あとはこちらの青年がしっかり対応させていただきますわ。はい、わたくしはこれにてお昼休みに……オーボワー!」

「てやんでえ! 誰でもいいからとっととネットを繋ぎやがれ! 繋がらねえんなら、今すぐ銭返せってんだ」

お姉さんから無茶ぶりされた初々しい顔の青年は、こちらのただならぬ気配を察し、店の奥に走っていくと、技術担当のオバさんを連れてきました。

オバさんは私のiPhoneを手に、さらに別のエンジニアと2言、3言会話しながら何やら操作し、ドヤ顔でiPhoneを差し出しました。

「ほら、できたわよ。これで文句ある?」

「てやんでえ! できるんなら最初っからやりやがれ! まったくこの国の連中ときたら……ちゃんと働かないヤツが多すぎる」

ネットは無事に繋がりました。原因はAPNの設定です。


APNの欄に「wapsfr」と入力したら、ネットが繋がりました。ユーザ名、パスワードは空っぽでOK。やることはこれだけです。下の方のMMSのところは何もしなくて大丈夫です。この画面にある「pccw」というのは、香港のキャリアです。昔の設定が残っていただけで今回とは関係なし。

スッキリしたので、江戸っ子モードから我に返り、さっきのラーメン屋(正確には寿司屋。Sushi Cubeというお店)にランチを食べに行きます。このラーメン、確か13ユーロぐらいしたかな。寸胴で出汁をとっていて、なかなか本格的でしたね。うん、満足。


あと、ネットが繋がらない状態でぶらぶらしていた時に入った、オイルサーディンの缶詰専門店の缶詰が超絶美味しかった。

缶が色とりどりで楽しいですね。CONSERVER la belle-eloiseというお店ですね。もしも次回バイヨンヌに行くことがあったら、ここのオイルサーディンを大人買いすること決定です。すんごい美味い。パリにもお店があるようですね、よしよし。


SIMに話を戻しましょう。このSFRのSIMは、テザリングNG、LTEもNGです。スペインで買ったorangeと同等ですね。この後、パリに移動した時にデータ容量1GBを使い切ったみたいで、パケットをリチャージ(トップアップ)することにしました。SFRの看板のある携帯ショップを見かけたので、トップアップできるか聞いてみたところ、ショップのおっさんから「TABACに行け」と言われました。


近くのTABACに行ったら、英語の堪能な中国系と思しきお姉さんが親切に対応してくれました。1GBのデータのみのチャージがしたいと伝えると、10ユーロでこんなレシートを買わされます。


そこに表示されている番号に電話し、自動音声に従って「#」→「2」→「1」→「2」みたいにキーパッドをプッシュしていくんですが、音声はフランス語。それをスピーカーモードで聞きながら、お姉さんが「Push #」「Push Two」「One」「Two」という具合に口で指示してくれる。基本、この手の操作は、お店の人が代わりにやってはいけないみたいですね。あくまで客が自分で操作するルール。てことは、フランス語が分からないと完全にお手上げ。

英語のできるお姉さんのヘルプのおかげで助かりましたよ。無事にトップアップ完了。フランス人、親切な店員もいるじゃん。恐らく、この国は店員の当たり外れが激しいんだね。

てなわけで、次回はボルドーのシャトー・ホテルへ。



0 件のコメント:

コメントを投稿