2018年6月4日月曜日

ニースでマティスにシャガール、そしてミニトレインで絶景を堪能

結局、カンヌ映画祭は4日間参加し、5月12日には帰国の途に。ただ、ニースからの便が夜の8時なので、最終日も日中はフルで自由な時間を過ごすことができます。


午前中、カンヌから鉄道でニースへ移動。ニース駅の荷物保管所にトランクを預けます。

しかしニース駅で荷物を預けると、エラい高いのよ。LARGEが1個9.5ユーロ、MEDIUMが1個7.5ユーロ。日本のコインロッカーの3〜4倍ですね。


まあでも、身軽になって良かった。駅からUberを呼んで、まずはマティス美術館へ。


パリから南仏へと拠点を移した画家は、マティスの他にもシャガールやコクトーやピカソなどたくさんいますが、まあ、南仏に行ってみればその理由は分かりますよね。


本当はヴァンスのロザリオ礼拝堂にも行きたかったのですが、そちらはまた次回にとっておきましょう。

マティスのあとは徒歩でシャガール美術館へ。

ここは、絵の解説がフランス語しかないものが多かった……。


シャガールと言えば、我が故郷の青森県立美術館を思い出します。ちなみにシャガールは、帝政ロシア出身のユダヤ人です。ホロコーストを免れてアメリカに渡った後、フランスに戻ってきます。

宗教がテーマとなった絵画の展示が凄い迫力で胸に迫ります。


個人的には、ホールの舞台に置いてあったハープシコードの裏蓋に描かれた絵が興味深かったですね。旧約聖書の創世記がモチーフなんだとか。


朝から美術館を2つも見たのでお腹いっぱい。いや、お腹が空いたので、ニース駅に戻って遅めのランチ。レバノン料理、ベリーグッド。

そして、今年の南仏旅行の締めに選んだのは、ミニトレインによるニース市内観光。


ラブリーな乗り物ですね。ツアーの所要時間はおよそ45分、運賃は1人10ユーロ。

プロムナード・デ・ザングレ(イギリス人の散歩道)の脇を通り、城の丘というポイントで15分ぐらいのフリータイム。


ここが絶景ポイントでした。眼下に広がるコートダジュールの海岸線や街並みが素晴らしい。

そして、水浴びに飛んでくるカモメを眺めるのがまた面白い。全身に水を浴びて、実に気持ちよさそうに舞い降りて行くんですよ。


このトレインは、正直言って、この城の丘以外に見どころは特にありません。だけど、城の丘はとっても気持ちのいい場所なので、それだけで乗る価値がありますね。ただし、雨の日はやめておいた方がいいでしょう。

6時前にツアーは終了し、駅で荷物をピックアップ。ニース空港へと向かいます。

今回は、コートダジュール全7泊のうち、ニース1泊、サントロペ2泊、カンヌで4泊という「休暇プラス出張な旅」でしたが、日々なかなか有意義でした。

南仏の青い空、青い海、美味しい食事とワイン……。そこで行われているイベント云々でなく「また、来年」ってなりますよねえ。マティスやシャガールが晩年を過ごす地として選んだのも良く分かります。次回は「ちょい住み」で考えるかな。1カ月ぐらい滞在したいものです。

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