2012年1月13日金曜日

南インド旅行記2011-2012 その12 ムンバイでタクシーに乗るときは……


インド最終日、トリヴァンドラムのネイピア博物館や動物園を軽く冷やかして、午後1時半の便でムンバイに飛びます。ムンバイには3時に着いて、香港への乗り継ぎ便は深夜1時50分。到着後10時間以上も先です。一旦ムンバイの町に出て、夜10時半ぐらいに戻ることにします。


写真は、ムンバイ空港の女子トイレのサイン。お洒落ですね。

国内線から国際線のターミナルへシャトルバスで移動し、荷物をスキャン台に通していったんターミナルの中に入ります。手荷物預かり所があるはずなので、空港の職員に場所を聞いたところ「ターミナルの外に出て、エレベーターで下のフロアに降りて左の方に行ったところにある」とのこと。

ところが、ターミナルから外に出ようとしたところ、出入り口を固める兵士に止められ「一度中に入ったら、二度と外には出られない」と言われてしまいました。アッチャー。

インドはテロが多いし、空港は狙われやすいのは分かるのですが、それにしてもターミナルの中で10時間はちょっとカンベンだ。行きに香港で6時間の待ち時間を経験してかなりうんざりでしたが、それより遙かに長い。「ターミナル」のトム・ハンクスの姿が脳裏をよぎります。兵士にしぶとく食い下がっていたら、上官とおぼしき制服の紳士がやってきて、我々のパスポート番号を控えて放免してくれました。やれやれ、これで娑婆に出られる。

ムンバイ空港でタクシーに乗る場合は、いったん到着ロビーから外に出て、プリペイド・タクシーのカウンターで手配してもらうのが安全です。タチの悪い客引きにダマされず、安く目的地にたどり着けます。この日は、ムンバイのマリンドライブあたりまで、エアコン付きの車で590ルピー(900円ぐらい)でした。ホテルや旅行代理店の送迎だと、5000円〜1万円ぐらいかかります。


しかしムンバイの渋滞は相変わらずひどいですね。途中、片側3車線ずつ、合計6車線の道路を通った時のこと、交通の多い側が4車線に膨れ、反対側が2車線になっているところがありました。混んでいる側の車が、勝手に対抗車線にハミ出して、後続もそれに倣って走るんです。中央分離帯が出現すると、その手前で元の3車線に収束していくという……。この国の道路は、正面衝突の事故がけっこう多いんじゃないかと推測します。

また、ムンバイの町中でタクシーに乗ると、驚くべきことにちゃんと料金メーターが動いています。メーターの数字の通り料金を払えばいいので、安心で明瞭会計。と思いきや全然そんなことはなかった。実は、このメーターが曲者なんです。表示されてる数字が、何を示しているのかよく分からないんです。実際私たちが乗った時も、かなりの距離を走ったのに、メーターに表示されている数字は「20.8」というもの。「たったの20.8ルピー? あまりに安すぎて申し訳ないから50ルピーぐらい払ってあげよう」と50ルピー差し出すと、運転手は大きく頭を振って、何やら一覧表みたいなものを取り出してごにょごにょ言ってます。


そこで思い出したのが、自分のiPhoneにインストールしてあった「Mumbai Taxi Fare」というアプリ。こいつに「20.8」と入れると「346.0ルピー」と計算結果が出た。表示の16.6倍が運賃でした。よく意味が分かりませんが、おそらく、料金が改定されてもメーターの設定を変えずに早見表の方をアップデートして使うシステムなんでしょう。チップを加えて400ルピー払い「どうだ。文句あるまい」。それにしても、このアプリ便利すぎ。もっと使いたいが、そろそろ帰りの便に乗らないと!

インドでは、タクシーに乗って渋滞していると、路上に色んな物売りがやって来ますが、この日はこんなものを売りに来た少年がいました。思わず車内からパチリ。


ジョブズは、アップル創業前にインドを放浪していたわけでゆかりの地ってこともありますが、それにしてもこの少年、ナイスすぎるよ。

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