2012年1月2日月曜日

南インド旅行記2011-2012 その8 水辺で暮らす人々

朝から、思いがけず雨。今日から3日間は車をチャーターし、コーチンからさらに南を目指します。

まずはアレッピーへ向かいます。インドの道路はどこもカオスです。片側1車線ずつ計2車線の道路を、自動車、リクシャー、バイク、自転車がワラワラと走っています。常時3.5車線が使われている感じ。ウチのドライバーの運転を見ていて分かったことは、「自分の車より遅い車は絶対に追い越す」ということ。「そのタイミングで追い越しかけんのか!」「その隙間に突っ込むのか!」……。進行方向を見ているとハラハラドキドキの連続なので、車内では自然と横の窓から景色を眺めることが多くなります。


アレッピーに着き、バックウォーター・クルーズのハウスボートに乗船。今回は3時間ほどのクルーズですが、我々の船は、寝室やシャワーもついていて宿泊も可能。ディーゼルエンジンのサウンドとともに、船はゆっくりと水郷地帯を進んで行きます。


地図で見ると、こんなところをクルーズしていきます。バックウォーターなので、ほとんど水の流れはありません。



かなり強い雨が降っていますが、水辺で洗濯している人とか、水浴びしている子どもとか、普段と変わらない生活が垣間見えます。



ランチもハウスボートの上で。バナナの葉っぱがテーブルに広げられ、ライスやカレーや魚がドサドサと盛りつけられます。



一瞬、現地の人たちと同じように、手で食べたい誘惑にかられますが、ここは我慢(というか日和った)してナイフ&フォークで。


船の停留所で乗り合いの船を待つ女性。ここでは、通勤も通学も船を使います。ただ、東南アジアのように、水上で暮らしている人はいません。皆、水路の縁にある地面の上に家を建てて、電気・水道のある暮らしをしているようです。



およそ3時間のクルーズは終わりました。実は今回、このバックウォーター・クルーズに参加するかどうか、結構悩みました。そんなに楽しそうなエクスカージョンとは思えなかったんですね。現に、去年の南インド旅行ではこれをパスしています。

で、今回参加して思ったことには、これはこれでなかなか悪くない。むしろ、1泊2日とか2泊3日とか、長いクルーズの方が楽しいんではないかと。喧噪を離れて思索にふける。しかも、水の上に浮かんで。波はないから揺れて気持ち悪くならない。人々とすれ違うのも、常に一定の距離がある。なかなか得難いシチュエーションです。


もちろん、船は貸切という条件ですよ。こんなデカい船で何日も過ごしている人もいました。

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