前回のエントリから続く。
個人的には、第一部:ニティン・ソーニー 第二部:フィリップ・グラスって感じの貴重な一夜でした。大満足です。
さて、今回のイギリス旅行におけるメイン・イベントがやってきました。それは、ニティン・ソーニーのライブ鑑賞です。ロイヤル・アルバート・ホールで1回だけ行われるライブです。
今日は地下鉄とバスを乗り継いでやってきましたが、ロイヤル・アルバート・ホールの目の前にも自転車ドックはありますね。
さて、ニティン・ソーニーのステージを見に海外に出かけるのは3度目のこと。前々回が09年夏の英コーンウォール、前回が10年5月のシンガポールだったので、3年連続、もはや毎年恒例になりつつあります。
今回のライブは、ニュー・アルバムのリリースに先行して行われるもの。ニュー・アルバムのタイトルは「LAST DAYS OF MEANING」で、ニティン9枚目のスタジオ・アルバムです。公式サイトの説明を読むと、ジャケットに写る老人はジョン・ハート(「エレファント・マン」)のようです。ナレーションでも参加している模様。アルバムからの先行リリースなど一切なく、音源のまったく分からない中でのライブ参加、とても楽しみです。
ライブは2部構成となっていました。
第1部は、ニュー・アルバムからの曲も交え、「サンセット」や「ホームランド」「デッドマン」といった、ライブではおなじみのヒット・ナンバー。場所がロンドンだからか、ドレッドヘアのナッティもゲスト・ヴォーカルとして登場し「デイズ・オブ・ファイアー」と新曲の2曲を披露。客席はやんやの喝采です。
バンドはその後も「カンファレンス」「ナディア」といったインド色強いナンバーで客席を盛り上げ、カーテンコールの後は「プロフェシー」で締めくくられました。
いつもならそこでライブ終了なんですが、今日はこの後さらに凄いハイライトが用意されていました。ニティンの盟友ジェイムス・テイラー(JTのジェイムス・テイラーとは別人)が現れ、ステージの2階部分にあるパイプオルガンのシートに着席します。ロイヤル・アルバート・ホールのパイプオルガンは、9999本のパイプで構成されている世界最大級のパイプオルガンなんです。
そして、ニティン・ソーニー作曲による15分のシンフォニー(まだ「無題」とのこと)が演奏されました。
この動画を見ると分かりますが、ニティンは太鼓叩きながら、右手でタクトも振ってます。下のステージと上のパイプオルガンをシンクロさせる策なんです。パイプオルガンの前には大きな鏡があり、テイラーから指揮するニティンが見える仕掛けになっています。
出来たてほやほやのシンフォニーって感じで、ステージもややぎこちない感じはありましたが、15分に及ぶ演奏後、客席はスタンディング・オベーション。万雷の拍手です。
いやあ、ロイヤル・アルバート・ホールのお客は上客ですね。音楽を分かっていらっしゃる。
いやあ、ロイヤル・アルバート・ホールのお客は上客ですね。音楽を分かっていらっしゃる。
この交響曲は、ロイヤル・アルバート・ホールのコミッションの下、ニティンが作曲を依頼されたもののようです。で、彼は盟友(幼なじみでバンド仲間)ジェイムス・テイラーと共作したと。翌日のインディペンデント紙にもこんな評が出ていましたよ。
個人的には、第一部:ニティン・ソーニー 第二部:フィリップ・グラスって感じの貴重な一夜でした。大満足です。
さて、ニティンのニュー・アルバムは、6月6日にiTunesでリリース予定ですが、このライブ当日からDL販売が先行スタートしました。値段は9.99ポンドで、毎週1セグメント(2〜3曲)ずつDLできます。6月6日までに8セグメントが提供され、最終的に19曲DL可能、加えて6曲のボーナストラックが用意されているとのこと。
今週までに3セグメント・8曲がリリースされており、私も3度に渡ってDLしましたが、このバラ売り方式は一長一短ですね。全曲がシングルカットに耐える楽曲ってことでもないから、毎週毎週楽しみにDLするほどでもない。要は何度もDLするのがかったるい。アルバムの印象がボヤけてしまうんですね。だから、まとめて一発DLでいいかな。残りは6月にまとめて落とそう。
明日はロンドンを離れ、一路南へ。
続く。
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