2011年3月21日月曜日

フェルメール展はガラガラ。マイケル・ジャクソンもあるよ

今日はBunkamuraザ・ミュージアムにフェルメールを見に行ってきました。「地理学者」が3月3日から展示されているのです。


フェルメールの遺した作品は、32点とも36点とも言われていますが、個人的にはこれまで19点を鑑賞済み。折り返し地点をクリアし、これで記念すべき20点目だなと思いきや……。

「フェルメール<<地理学者>>とオランダ・フランドル絵画展」と題された会場に行って、ガラガラの場内を見て回っているうち、何か見覚えのある絵が多いなあというデジャブに苛まれます。

それもそのはず、私たちが2008年にフランクフルトを訪れた際、シュテーデル美術館で見たフランドル絵画たちが大挙来日していたのでした。ということで、「地理学者」も2度目の鑑賞。ここ数年、フェルメール作品が来日した折は無条件に美術館に出かけていたのですが、ついにホーム&アウェイで同一作品を経験する事態に。

もちろん、フェルメールは何度見ても素晴らしいわけで、会場がかなり空いていたこともあって、十分に堪能できました。日本で行われるフェルメール展は、いつも異常な混雑ですからね。


こちらは、5年ほど前にパリのルーブル美術館を訪れたときの光景です。フランドル絵画のコーナーは閑散としていて、幼稚園の先生と子供が絵の前で床に座って大声上げてお勉強しています。懸かっている絵をよく見て下さい。「地理学者」の姉妹作「天文学者」です。フェルメール、子どものおもちゃ状態。当時、日本での特別展でしかフェルメールを見たことがなかった私は気絶しそうになりました。ちなみに、ルーブルではフラッシュ焚かなきゃ写真もOK。

そういえば、今年は6月にも京都市美術館に、「青衣の女」「手紙を書く女」「手紙を書く女と召使」と3点のフェルメールがやってきます。そして来年は「真珠の耳飾りの少女」もやってくる。

今回の地震が、今後の美術系来日イベントに影響を及ぼさないことを祈るばかりです。いま、外国人の間に、日本は危険だから行ってはいけないという雰囲気が蔓延していますが、これは人間だけでなく、美術品にも当てはまるわけで。

おまけです。この展覧会のちょっとしたサプライズは、バーレント・ファブリティウスの「自画像」。


17世紀のマイケル・ジャクソンと呼ばれてますよ。

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