2011年3月12日土曜日

今回の地震で分かったこと。災害Hack

2011年3月11日、東日本を襲った大地震から24時間が経ちました。地震のあった時、私は中央区の勤務先にいて、会社のスタッフたちと築地本願寺に避難しました。


家族や知人と連絡を取るのに、皆大変苦労していたわけですが、地震などの災害の際、もっとも重要なのは「情報収集」そして「安否確認」の2点だと思います。

まずは「情報収集」ですが、これは圧倒的にツイッターでした。地震発生後、私のツイッターのタイムライン(TL)はあっという間に地震情報一色に。ただ、地震直後は、皆浮き足だっているのと、野次馬根性が発揮されるせいか、ガセ情報も次々出てきます。

私のTLにも、「フジテレビが火事だ」とか、「昭和通りが陥没してる」とかいうのがあって、あやうく拡散しそうになりました。もちろんガセ情報です。でも、いわゆるインフルエンサーとかパワーブロガーたちが、次々に正しい情報をツイートしてくれますから、それを信じていれば大丈夫です。

次に「ツイッターにどう繋ぐか」というのが実は重要。災害が起こると、携帯電話は繋がらないし、固定電話も繋がりにくい状況が続きます。今回、意外に役に立ったのがWiFiルーターです。地震直後、会社に常設してあるWiFiルーターはちゃんと動いていて、社内にいる間は、ネットをみたりメールを送ったりという部分では不便を感じませんでした。

ところが、iPhone握りしめて外に出てしまうと、ソフトバンクの電波は心許なく、通話はおろかパケット通信も不安定になってしまいました。SMSも届きません(24時間経っても届いてない)。

しかし、E-mobileのポケットWiFiを持ってiPhoneを使ってみたところ、ツイッター(やネット)にさくさく繋がります。これは「安否確認」でも有効です。G-mailやMobile MeのメールをWiFi経由でやりとりする分には、特にストレスなくできたのです。

携帯電話網がダメでも、WiFiが繋がっているのであれば、SkypeやViberなどのアプリ経由で通話も可能です。今日になって、ソフトバンクやライブドアが、公衆無線LANスポットを無償で解放したのも、同じ趣旨ですね。

ですから現時点では、災害に備え、携帯プラスWiFiルーター持ち歩きというのが理想だと思います。ただ、E-mobileはサービスエリアの問題もあるので、どのキャリアのルーターを選ぶかは、よく考える必要がありますね。

今月サービスインのこの製品なんか、料金的にもサービスエリア的にも最強になりそうな予感です。


最後に、今回フェイスブックもチェックしていましたが、そこでは私の友人たちが元気いっぱい発信しているのを確認できるだけで、(ITリテラシーの低い)親や妹たちの様子は分かりませんでした。現時点では「友人の安否確認」という限定的な役割しか担えないかも知れません。でも、もっとユーザーが増えたら、本当に役に立つのはツイッターよりフェイスブックだろうという気もします。ひょっとしたら、「国民全員の安否確認」ができるサービスになるかも知れないわけで。

いずれにせよ、それほど被害の甚大でなかった東京での話。宮城や岩手や福島あたりでは、ネットに繋ぐどころの話ではなかったでしょうから。

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