2011年3月27日日曜日

災害Hack その3 避難時、iPhoneと一緒に持って行きたいもの

今回の地震直後は、安否確認にあたって携帯電話も固定電話も繋がらず、メールやTwitter、それにFacebookやmixiが大活躍したという意見がもっぱら。もちろん私も同感です。だから、地震で避難する際に何を持っていきますか?と聞かれたら、迷わず「iPhone」と答えます。ただし、iPhone単品ではダメなんですよね。

日本におけるiPhoneの最大のネックは、キャリアがソフトバンク(SB)であること。何度も言いますが、ソフトバンクの電波は繋がりにくく、回線の品質も劣悪です。だから、災害時にiPhoneを使い倒すためには、SB以外の回線も確保することが望ましい。

それから、iPhoneのもうひとつのネックは、バッテリーがすぐなくなること。ま、これはSBのせいではありません。以上2点を考慮し、自分なりに「避難する時にiPhoneと一緒に持っていく一連の周辺機器」をパッケージにしてみました。


iPhoneの真上とその右。E-モバイルのポケットWiFiと、b-モバイルのWiFiルーター(b-モバイル=DocomoのSIM入り)をダブルで装備というのはかなり贅沢ですが、これによって周りのパケット難民を10人ぐらいまとめて面倒みられます(笑)。WiFiルーター持ってない人でも、iPhoneとSB以外のガラケー(スマホなら尚可)2台持ちの人は、それで十分こと足りますね。大事なのは、SB以外のキャリアに繋がるデバイスを最低1つは準備しておきましょうということ。

iPhone左上。こちらでも紹介した、バッファローのワンセグチューナーは必需品です。パケットが捉まえられない時でも、TVの電波は届く可能性が高い。災害時、TV(=NHK)は情報収集に極めて重要。

iPhone右手。純正ACアダプターの他に、単3電池の充電器、そしてエネループ製スティックブースターも携帯したいですね。左手にあるケーブル3種類(30PIN、マイクロUSB、ミニUSB)を一緒に持っていれば、iPhoneに加え、WiFiルーターやワンセグチューナーも充電可能。また、停電等でACアダプターが使用できない場合でも、単3の乾電池が入手できれば、スティックブースターでiPhoneや周辺機器を充電できます。

そして写真の右上隅には、ソーラー充電器を置いてみました。停電になり、乾電池も売り切れてしまったら、残るは自家発電しかありません。そんな究極の状況も想定し、ソーラーも用意しておこうと。

しかし今回のパッケージの中で、一番微妙なのがこいつですね。試しに太陽光に8時間ぐらい当ててiPhoneに突っ込んでみます。「チャリン」と音がして充電中の表示が出ますが、なんとたったの5分ほどで充電状態が終了してしまいました。iPhoneの電池スケールの残量目盛りは1ミリも進んでません。取説には「充電時間は晴天下で6〜12時間」とか書いてますが、まったく当てになりません。幸い、この機種はACまたはUSBからも充電できるので、それらで予めフル充電しておき、災害になったら日光を浴びせ続けて最後の出番に備えるというのが正解でしょう。


このソーラー充電器、2000円弱ぐらいで買えるのですが、この程度の大きさ(パネルの面積)ではまともに充電できないということが分かりました。もともとソーラー発電はとても効率が悪いので、受光パネルの面積がそれなりに必要です。ちなみに今、iPhoneに限らず携帯用のソーラー充電器は、ネット通販では軒並み売り切れ状態。この充電器にしても、地震が起きて3〜4日後の時点では入手可能でしたが、今は手に入りません。ソーラー充電器なら、何でも売れるという状態。しかし、ちゃんと使える充電器はそれほど多くないのです。

当面のミッションは、もっと大容量の携帯用ソーラー充電器を入手するということに決定。久々にe-Bayなんかもチェックしています。

今回の地震を機に、携帯用に限らずソーラー発電全般に興味が湧いてきました。ポスト原発時代を担うエネルギーとして、自分の住まいにも導入していきたいと考え始めています。

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