2011年4月3日日曜日

昭和8年築、都内最古の木造銭湯

桜も徐々に咲いてきていますが、例の都知事の一言のせいか、花見客はとても少ない週末でしたね。私の家の近所には、桜の名所・江戸川公園があって、毎年桜の時期は散歩がてらこの公園を何度か訪れます。神田川の土手に並ぶおびただしい桜の木が、川面に向かって枝垂れる景色が見事です。


今日の午後は、そんな桜の景色を眺めながら早稲田まで散歩。都電荒川線に乗って東池袋へと移動します。豊島区中央図書館で、予約していた図書をピックアップ。東京の図書館は、自分の居住している区以外の図書館でも、普通に貸し出しやインターネット予約のサービスが利用できるので便利です。


自宅に帰り、最近、ひょんなことから存在を知った近所の銭湯に行くことにしました。「月の湯」という何ともロマンチックな名前を持つこの銭湯は、昭和8年築といいますから、かなりクラシックな建物です。「月の湯かわら版」という公式のブログによると、「都内最古の木造破風造り銭湯」とのこと。エントリーを見ると、「ゆず湯」とか「バラ湯」などのテーマ風呂的イベントの他にも、音楽イベント「歌ごえ銭湯」とか、その名の通りの「古本まつり」など文化的なイベントも数多く催されています。

気になりますねえ。営業は、日曜、火曜、木曜の週3日。日曜は夕方4時からの営業ということで、4時15分頃に行ってみました。


外観はご覧の佇まい。先の地震の影響で、屋根の鬼瓦と煙突に被害があったようです。煙突は3月中に撤去してしまったとのこと。

脱衣所の、男湯と女湯の境目にある掛け時計がレトロでなんともいい感じ。見回すと、何だか若い人がたくさんいて不思議だなあと思ったら、彼らはテレビの取材クルーでした。20日の午前11時台にオンエアされる、テレビ東京の番組だそうです。


入浴料は、大人450人、中人180円、小人80円。中人というのは6歳〜11歳、小人は6歳未満のことです。

お風呂は、気泡が床から出ているマイクロバブル風呂。温度はやや熱めです。そして銭湯の定番、ケロリンの黄色い桶がありますねえ。やっぱこれでないと。

建物や内装は、さすがに年代を感じさせる古さですが、キレイに掃除されているせいかあまり気になりません。番台に座るおかみによると、毎月第2・第4日曜日は大人でも100円で入浴できるそうで、とても賑わうんだとか。

ポカポカに暖まって帰路につきます。それにしても、家から徒歩5分圏内にこんな伝統ある銭湯があったなんてまったく知りませんでした。これからちょくちょく利用することになるでしょう。

最後に、都電荒川線の中にぶら下がっていたナイスな広告を。


震災後、やれ不謹慎だ、まだ自粛だとか喧しい広告業界ですが、この電車の中は世間とはまったく違う空間みたいです。すがも平和霊苑、URLもナイスですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿