2014年8月10日日曜日

旅行の行き先が、ロシアからバスクへ変更

今年(2014年)の夏休みの旅行先は、ロシアの予定でした。

航空券を確保し、ビザも手配し、モスクワ4泊、サンクトペテルブルグ3泊のホテルをすべて予約し(一部プリペイド)、キジー島往復・特急列車で1泊2日というチケットも確保(神田の代理店で予約)済みでした。


私のiPhoneにしても、ロシア対策バッチリです。

ところが、出発の10日前……。

モスクワ首都の地下鉄脱線事故で19人死亡
http://jp.rbth.com/society/2014/07/15/10_49117.html

そして2日後には……。

マレーシア航空旅客機がウクライナ東部で墜落
http://jp.rbth.com/politics/2014/07/17/49177.html

みんなが「ロシア、ヤバくね?」と言ってます。この時点で、出発まで1週間です。

母親が心配して、毎日電話してきます。「本当にロシアに行くのか? ただの旅行なんだろう。ロシアじゃないとだめなのか?」

マレーシア機が墜落したのはウクライナのドネツク付近で、モスクワからは1000キロの遠方です。しかし、テレビでニュースを見ると、この墜落のニュース(ロシア側が撃墜したという口調)のあとにはガザの交戦に関するニュースが続くことが多く、どうやらウチの母親にはモスクワ(=ロシア)が「激戦地」と映っているようです。

そんな激戦地へ赴く息子を案ずる親に対して、「絶対に無事に帰ってくるから」と合理的に説明できる裏付けは乏しく、ここは百歩譲って目的地を変更することにしました。

「ロシアには、4年後、ワールドカップの時に行けばいいか」。そう自分に言い聞かせながら、航空券、ホテルなど、すべての予約を次々にキャンセルしていきます。失った費用も10万円はくだらない。ぐぐぐ……。

そして、代替の目的地を速やかに決めなくてはなりません。出発予定日まで1週間……ふう〜、空席がありましたよ!成田〜パリ(CDG)往復が。JALの特典航空券、Cクラス2枚ゲットです。

パリ便が確保できましたが、パリに滞在するつもりはありません。その先のファイナルデスティネーションを検討します。いくつかの候補地のうち、ビビっときたのがこれ。


サン・セバスチャンのことです。バスクです。

人口18万人の町に、ミシュランの星付きレストランが16もあるという驚異の美食の町、サン・セバスチャンをメインに、バスク地方を周遊する8泊10日の旅というプランを思いつきました。

なかなか楽しそうじゃないですか。さらに資料を探します。


この本は食べ歩きに便利そう。バスクはピンチョス(タパス)で有名です。男が料理するんだよね。

旅行のガイドブックも併行して探すのですが、バスク方面、まともなガイドブックは発売されておらず、「地球の歩き方」スペイン版にしても、サン・セバスチャンが4ページ、ビルバオも4ページとまったく用をなしません。

「待てよ」と思って我が家のHDDを漁ってみたら、2008年の「旅」と「Pen」が出てきました。自炊データです。


完璧です。スペインとフランスのバスクをまたいでいます。6年経ってるけど、大勢に影響はないでしょう。ちなみに、「旅」は2012年頭に廃刊になってます。新潮社ね。


おおー、グッゲンハイム。カッコいいですねえ。食べ歩きだけじゃないんだねえ。なんだか、ロシアより楽しそうじゃん。

ちなみに、Amazonで探すと、上記2冊のバックナンバーはとんでもない値段になってました(下の方のアソシエイト参照)。この2冊を、かつて購入していたことに我ながら驚きました。それにしてもこのスキャンデータ、発掘できて本当に良かったわ。

シャルルドゴール〜ビルバオのエールフランス便を往復で確保して、旅程もあらかた決まりました。心配性の母親には、バスクという単語は言わず「フランスとスペインに行くことにしたよ」と報告。「それは良かった。安心した」というリアクションに苦笑しつつ、旅の準備を7割がた終えました。

2〜3日分の目的地と宿泊先については、現地で決めることにして、いざ出発です。












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