「テスラは自動車保険が高い」という風評がありますが、これは、個人的な経験値からも「ほぼその通り」と言って差し支えないでしょう。とくに最近「テスラに関しては車両保険は加入NGよ」という会社が多く、色んなテスラーさんがどこの保険に入ろうかと悩んでいるみたいです。
私自身の場合も、モデル3を5年ほど乗っていますが、直近まで加入していたSBI損保が、2026年1月からテスラは車両保険NGという方針を打ち出したので、2025年8月の満期を持って他社に乗り換えることにしました。
SBIから退出する理由は、車両保険テスラNG問題の他にもう一つあって、こっちの方が実はヘビーなんです。というのも、2025年の1月に起こした衝突事故(こちらが100%悪い)の処理で、相手の方との示談交渉をお願いしていた件で酷い目に遭ったと。
ちなみに、事故そのものは極めて軽微で、駐車場でバンパー同士が軽くぶつかったというもの。当方の車は修理する必要ナシ、先方の車もバンパーにちょっと擦り傷というレベル。
最寄りの警察に届け、SBIの事故受付窓口に電話し、処理を対応してもらうことになりました。SBIからは何度かの経過報告を受け、3〜4カ月ほど経過したところで、以下のやりとりに。やりとりは、最初だけ電話。その後は基本的にメールです。
SBI「当社の修理費用の見積が、先方の見積と折り合わず、示談がなかなか成立できません」
私「了解です。今回、保険を使わずに現金で支払う対応も検討しておきます」
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数週間経過
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SBI「先方が、今回修理を行わないから、現金で支払って欲しいと希望しています」
私「了解です。現金で支払うので、金額を教えてください」
こんなやりとりの後、先方(事故の被害者)の弁護士が私に対して訴訟を起こし、裁判所から私の自宅に訴状が送られてきたのです。訴状には「速やかに修理代金を払え」と書いてあります。
繰り返しますが、事故とは言ってもかなり軽微なかすり傷で、修理代は十数万円相当です。しかもこちらは「支払います」って言ってるのに、訴訟を起こされた。訴訟を起こされたのは人生で初めてで、大変驚きました。
すぐに弁護士の友人に連絡し、先方の弁護士とのコミュニケーションの結果、速やかに修理代を振り込んで決着しました。裁判所には出頭せずに済んだのですが、弁護士の友人によると、この案件には別の側面もありました。SBIの対応が全面的に酷いということでもなくて、むしろ、日本の法曹会の闇というか実体を垣間見るような話です。
交通事故の示談に便乗して、被害者側の弁護士が訴訟を起こす。これで数万円の手間賃をゲット。
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相手を裁判所から出頭命令が来る。口頭弁論など裁判所でのイベントに出席することで、日当をゲット。
事故はともかく、その後始末の過程で私は何も悪いことをしていないので、こちらには裁判所に行く理由がありません。なのに、相手方の弁護士が勝手に自分たちの仕事をこしらえている……。
仕事がなくて食い詰めた弁護士は、こういうセコい作業を行って、日銭を稼いでいるんだそうです。日本では弁護士が余っているからね。
それにしても、SBIもなかなかの塩対応でした。事故が2025年の1月で、訴状が来たのが7月のこと。半年もかかったあげく、訴状ですからね。あげくの果てに、「現金で処理するから保険使わない」って散々言っているのに、「更新のお知らせ」がハガキで届いて、等級が下がっているという……。顧客とのコミュニケーションがあまりに緩く、しかも不誠実だと感じました。
そんなこともあったので、SBIからは何の躊躇もなく退出です。「ネット保険って、事故処理が全然ダメだね」って評判には、頷くしかありません。
まあ、SBIに関して言えば、個人的にSBI証券も長く使っているし、住信SBIネット銀行も愛用しているし、金融プラットフォームとしてはコスパに優れた素晴らしいサービスを提供していると思います。しかし、損保サービスとなると、事故処理みたいなセンシティブな用件が出てきちゃう。加害者&被害者&修理工場なんかと色んな交渉をしなくちゃならない。そんな、人的な手間のかかるサービスは不得意なのかなと思った次第。
では、SBI抜けて、次はどこの保険に加入するか?
以下次号。
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