2023年8月18日金曜日

いつの間にか、富津市に図書館ができていた件

 東京都新宿区と千葉県富津市で2拠点生活をしています。2023年の夏のある日、イオンモール富津に買い物に出かけたら、3Fに「富津市立図書館」という真新しいテナントがありました。


「ええっ! 富津に図書館できたの? いつの間に???」

富津市に家を建てて2年が経ちますが、富津市に図書館がないのはとても残念に思っていました。市役所のWebサイトを見ても「移動図書館」なるものがあるだけ。

「移動図書館って何だよ。昔オッちゃんが引っ張って小学校にやって来た紙芝居とか貸本屋みたいなもんですか?」ってね。そんな、子ども向けの本だけじゃなくて、ちゃんとビジネス書とか小説とか取り揃えた図書館のひとつもまともに作れない自治体が世の中にあるなんてマジ信じられないって思ってましたからね。

それが、まさかの「富津市立図書館@イオンモール」なわけですよ。しかもなかなかのオシャレ空間です。図書館のヘビーユーザーとしては、興味津々で受付カウンターに突撃します。

「この図書館、いつできたんですか?」

「今年(2023年)の4月です!」

「本の貸し出しも行ってますか?」

「もちろんです。ひとり6冊まで貸し出しできます!」

「富津市に家がありますが、住民票は東京です。貸し出し可能ですか?」

「居住の事実が分かる書類があれば大丈夫です!」

ということで、私でも貸し出しカードが作れそうです。富津の家の電気代とか水道代を支払った領収書とか、固定資産税の納付書とか持っていけば間違いないでしょう。

ということで後日、「浄化槽の点検証明書」を持参してイオンモール富津に突撃しました。無事に貸し出しカードが発行されました。


2023年、図書館の蔵書をベンチマークするのに用いるワードとしては「イーロン・マスク」がオススメです。
文京区図書館 22件
新宿区図書館 28件
千代田区図書館 14件
富津市図書館 7件
「図書のみ」という条件で「イーロン・マスク」と検索した結果が上記です。富津市、なかなか頑張ってます。


そのイーロン・マスク案件から、まだ読んでいない「天才読書」を借りて読もうと思いました。
文京区 46人待ち
新宿区 35人待ち
千代田区 11人待ち
富津市 即日貸し出し可能

……なんて素晴らしい!

もう少しポピュラーなやつ、村上春樹の「街とその不確かな壁」で調べてみましょう。
文京区 518人待ち
新宿区 371人待ち
千代田区 139人待ち
富津市 即日貸し出し可能

どうですか! 私の中で富津市立図書館は、図書館利用における「穴場」あるいは「裏技」として認定されました。東京都内で長い順番待ちを強いられる図書が、待たずに借りられるなんて素晴らしい。

まあしかし、東京の図書館に比べると、まだまだ蔵書のボリュームは少なめです。例えば先ほどの「天才読書」という本は、イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツの3人が愛読する図書を紹介するという内容なのですが、その中に登場でする図書のうち「経営者の条件」(ドラッカー)、「ゼロ・トゥ・ワン」(ピーター・ティール)の2冊が気になったので、図書館で借りて読もうと思ったのですが、いずれも富津図書館にはナシ。この2冊は、都内の図書館で借りました。


富津市立図書館は、イオンモール富津にあるのが「本館」です。他にも「中央公民館図書室」(富津市小久保3014)、「富津公民館図書室」(富津市新井932-34)、「市民会館図書室」(富津市湊765-1)、「移動図書館さくら号」のブランチがあって、借りた本はどこで返却してもオッケーです。ネット予約してこれらのブランチでピックアップも可能です。

富津市の住民以外にも、木更津市、君津市など近隣に在住、在勤、在学の方々は利用可能です。以上の条件を満たす皆さん、この図書館は穴場です。