2012年8月29日水曜日

世界を席巻する「江南スタイル」。YouTubeで7000万回ってどういうこと?

竹島問題、そして、アップルとサムスンの特許をめぐる訴訟と、韓国周辺の話題がホットな今日この頃ですが、今日のエントリでは、いまYouTubeでバカ受けしている韓国ポップスをご紹介します。

PSY(サイ)というアーティストの「Gangnam Style 江南スタイル」がそれで、何とYouTubeで今日現在7000万回再生されています。


江南というのは、ソウルのオシャレエリア。東京でいうなら、六本木とか渋谷ですね。グエムルで有名な漢江(ハンガン)の南側なので、江南です。

日本語字幕つきのものがありました。これを見ると歌の大意は分かると思います。


この曲、8月の22日にはiTunesのミュージック・ビデオチャートで1位を記録したほか、
韓国系メディアによれば、ビルボードのYouTube部門で2位、ソーシャル部門で9位になったとのこと。CNNの番組でも紹介されています。

今年の2月、このエントリで、やはりYouTubeで爆発的に流行していたボリウッド映画のPVを紹介していますが、この時は、楽曲をカバーし、それを投稿する人たちがやたらと多かった。

この「コラヴェリ・ソング」、エントリを書いた時が4200万IMPで、いま6000万。半年で1800万IMP増えてます。

ところが、この「江南スタイル」は、先週末の時点で4900万、今日が7000万。たった4日で2000万IMP以上増えています。まさに、お化けPVですね。

で、この楽曲の「関連動画」でやたらと目につくのが、[MV Reaction]と記された、リアクション動画の数々です。


友人・仲間たちとこの曲を視聴し、そのリアクションを撮影してまた投稿するというもので、こういのが、軒並み50万とか60万IMPを集めています。


これって、動画撮影ソフトに、YouTubeリアクション用のプラグインとかあるんでしょうかね? 画面に元ネタPVがキレイにはまっています。

PSYって人は、大橋巨泉とタモリを足して2で割ったようなルックスですが、そんなアジアのオッサンがヘンなダンスを力いっぱい踊ってるPVがあるよって感じでバイラルしているんでしょうかね。これ、「馬ダンス」と呼ばれているらしい。

それにしても、4日で2000万って凄まじいですよ。9月の早いタイミングで1億IMP到達は間違いないでしょう。PSYの元にはCMのオファーが殺到してるというし、北米のアーティストとのコラボレーションの噂もあるし、当分この曲がらみの話題は途切れないでしょう。

個人的には、黄色いスーツで登場するマッシュルーム頭のお兄さんがお気に入りでした。

2012年8月25日土曜日

世界は陰謀に満ちている、のか?

先日、業界の仲間たちと飲みに行った席での会話。

「お前、知らないの? キューブリックはフリーメイソンに殺されたんだぜ」

「ええええ、マジで? そう言えば、あの仮面パーティーとか、実はフリーメイソンの秘密の儀式なのか?」

「そうだよ、キューブリックもメイソンのメンバーだったし」

初耳でした。少し古い話ですが、スタンリー・キューブリック監督の遺作「アイズ・ワイド・シャット」にまつわる陰謀説です。

この映画で、キューブリックは、描いてはいけないものを描いてしまったのでしょうか。

キューブリックは、「アイズ・ワイド・シャット」の公開前に死んでいます。とすると、あの本編のファイナルカットはフリーメイソン監修のもとに行われたものだとも考えられます。

本当は全然違う映画になるはずだったとしたら……。

ワクワクしますねえ。そう言えば「アイズ・ワイド・シャット」って、どうにも不完全燃焼な後味の映画でしたよ。だけど、組織の人間が、都合の悪い部分をカットした上で編集した代物だとしたら、妙に納得感がありますね。

ディレクターズ・カット、見たいですねえ。

最近、たまたまこんな本を読んでいたこともあって、いろんな陰謀案件に共感することしきりでした。


この「世界陰謀大全」の著者の1人でもある、ベンジャミン・フルフォードなる人物は、世界に蔓延する陰謀について次のように主張しています。

・世界は闇の勢力(フリーメイソンとか、イルミナティとか)によって支配されている。
・闇の勢力は、次の5つのリーダーが牛耳っている。
・ロックフェラー家……エネルギー、軍事担当
・ロスチャイルド家……金融担当。おもにヨーロッパが守備範囲
・英国王室……穀物マーケットを支配
・ヴァチカン教皇……不動産担当。実はカトリックではなく悪魔信仰
・ブッシュ家……石油、軍事担当。スカル&ボーンズの総裁でもある
・9・11は、ジョージ・H・W・ブッシュ(パパ・ブッシュ)が製作総指揮をとった自作自演テロ
・闇の勢力は、世界の人口は20億人ぐらいが適当と考えている。SARSや鳥インフルエンザは、人類から有色人種を間引きするために行った生物兵器テロ

もう、素敵すぎます。フルフォードは最近、3・11は地震兵器によって人工的に起こされた災害だという説も述べていて、それはさすがに無理筋だろうと思いますが、フリーメイソンとかイルミナティなどの秘密結社系の話には、ある種のロマンを感じますよ。

彼は、外交官の家庭に生まれ、上智大学やブリティッシュコロンビア大学に学んだカナダ人です。フォーブスのアジア太平洋支局長を歴任した後、日本に帰化、古歩道ベンジャミンとなりました。


この「闇の権力と闘う男」は、フルフォードの自伝も兼ねた陰謀解説本で、とても分かりやすかったですね。

これ以外にも、著作物は山のようにありますので、陰謀に興味のある方は是非一度読んでみることをおすすめします。時折、強烈に胡散臭さを覚えますが、全体的には実に説得力豊かに論陣を張っています。

あ、そうそう。先日の飲み会の時に出た話をもう一題。

「お前、知らないの? フェイスブックはCIAが裏で牛耳っていて、ユーザーの個人情報はすべてCIAの手に渡ってるんだぜ」

「でええええ。……そうか、てことは、チュニジアやエジプトの革命もCIAの仕業か」

「ま、そういうことかも知れないな」

さて、あなたはどう思いますか?

2012年8月14日火曜日

羽田空港の駐車場をどうにかしてくれ

首都高の湾岸線・空港中央インターが開通してからというもの、羽田から飛行機に乗る際には、車で行くのが常でした。銀座あたりから首都高に乗れば、渋滞することはほとんどなく、20分もあれば到着します。空港の駐車場も余裕で止められます。意外にも、モノレールよりも京急よりも、車で行くのが最短で羽田空港に着ける手段なのでした。

「なのでした」と過去形にしたのは、この手段がもはや最短どころか最悪で、搭乗便乗り遅れのリスクもはらんでしまっているからです。


羽田には、JAL側(第1ターミナル)のP1、P2、ANA側(第2ターミナル)のP3、P4、そして国際ターミナルと5つの駐車場があります。

私は、青森へ年に数回帰省しますが、羽田〜青森、および羽田〜三沢はJAL便しか飛んでないので、駐車場は必然的にP1かP2となります。これまで、駐車にストレスを覚えたことはなかったのですが、今年の春あたりから、週末のP1、P2が多少混雑するようになりました。でも、たとえ「満車」表示が出ていても、5分も並べば入庫できました。

ところが、7月の14〜16日の3連休は大ピンチでした。14日の昼に羽田についたら、P1もP2も見たことのないほどの大行列、ぐるっと回ってP3、P4もチェックしましたが状況は全然変わりません。さらに大きく回って国際ターミナルに行ってみたらここも行列です。「これは無理だ」と羽田空港の駐車場を諦め、民間の駐車場をググっていくつか電話してみますが、どこも話し中です。サーバーが落ちてるところもありました。多くの駐車場難民が右往左往している模様です。

出発まで1時間を切りました。羽田での駐車を完全に諦め、首都高を20キロ激走し、勤務先の中央区に戻りました。会社で契約している月極の駐車場に車をブチ込むと、流しのタクシーをつかまえて羽田へ折り返し激走。搭乗時間の15分前に着いて、どうにか搭乗には間に合いました。タクシー代は6000円もかかっちまったけど。

何で、こんなに羽田の駐車場が混雑するようになってしまったのか?

それは、2010年秋に羽田の国際ターミナルが開業した際に、それまで安かった国際ターミナルの駐車場料金と、国内線のP1〜P4の駐車料金を同じにした(安い方に合わせて値下げした)からだそう。

ちなみに、駐車料金は丸一日停めて1500円、3日でも4500円とけっこうリーズナブルです。「羽田、車で行くのが一番安いんじゃね?」というクチコミがじわじわ広まって今に至るということでしょう。

先週末、お盆で青森に帰省したのですが、今回は最初からモノレールで行くことに決めてました。普通の週末でも厳しいのに、お盆とか大型連休とか、間違いなく駐車場は使えません。駐車場は予約しておかないと無理です。しかし、2週間前でも予約が入らないんだよね……。

案の定、羽田は超満車でした。この混みっぷりだと、飛行機に乗り遅れている人が絶対にいると思いますよ。少なからず。

ところで、羽田空港の駐車場、P1とP4、P2とP3はそれぞれ経営が違うってご存知でした?

P1とP4は「日本空港ビルディング株式会社」、P2とP3は「財団法人空港環境整備協会」の経営です。JAL側、ANA側に分かれているわけでなく、たすきがけに分かれているんですね。うーん怪しい。

これが何を意味するのかは、ちゃんと調べてないのでよく分かりませんが、両法人におかれては、今の混雑をどうにかしてくれるよう切に要望する次第ですわ。

■2013年11月27日追記;
羽田の駐車場で路頭に迷わないためには、やはりネットで予約するのが確実です。週末に停める場合、3日前だともう手遅れで、1週間前なら何とか予約が入るレベル。3連休とかだと1週間前でも厳しい。予約可能なのは、P2とP3なので、JALの方はP2、ANAの方はP3をまずチェックしてください。

例えば、土日月と3日間利用したいのに、土曜しか空きがない場合などは、土曜1日のみの予約でも大丈夫です。1日の予約で停めて、そこから無断で2日間延泊しても、割り増し料金はとられません。3日分の料金+予約料金(500円)のみで精算できます。そこら辺は、駐車場の運営会社も歩留まりを読んで空・満情報を割り出している模様です。

私は、この予約料金500円に最初は抵抗があったのですが、今では必ず予約しています。土曜日の朝10時頃から夕方まで、まず確実に「満車」ですからね。

■2015年5月8日追記;
ゴールデンウィークで帰省するために羽田の駐車場ページを見たところ次の2項目が!

◆ ご予約期間を超えて出場された場合は追加予約金(1日毎1000円)を別途お支払いいただきます。
◆ この事案は1回目で警告、2回目で6ヶ月間の予約サービス停止、退会禁止となります。

何ということでしょう。「1日のみ予約」作戦が規制されてしまいました。退会禁止ってなんだよ。そんならもっと駐車場増やしてくれよって感じです。

一応、国際線の方の予約ページには上記ペナルティが記されていません。多少面倒ですが、国際線に停めて巡回バスで国内線に戻れば「1日のみ予約」ができるかもしれません。
あと、国際線の「個室」は比較的空いてます。料金がバカ高いんだけどね。入場から24時まで7000円(予約金1400円含む)だって。

しかしまあ、羽田の駐車場のWebサイトは、国内線にしても国際線にしても、予約ページに行くと駐車料金がTOPページに明記されてなくて極めて不愉快ですね。もう車で羽田に行くのはやめることにします。電車で行こう。早朝便ならUberだ。

2012年8月1日水曜日

人間ドックで咆哮するロシア人


世の中はロンドン五輪で盛り上がっていますが、私は年に一度の人間ドックに行ってきました。

例年、申込の際に胃のレントゲン(バリウム)か、内視鏡(胃カメラ)のどちらかを選ぶのですが、今年は3年ぶりに胃カメラにチャレンジすることにしました。勇気を出して。


受診する場所は、会社からほど近い聖路加病院のクリニックです。毎年ここに来ています。

人間ドック(日帰りコース)は、身長体重の測定から始まり、血圧、採血、超音波……と進んでいくのですが、今年は待合に外国人(オッサン)が2人います。通訳もついてます。

胸部X線、CTと進んでいくうち、彼らの話す言語から、ロシア人であることが分かりました。

PETなどの高度医療を受けに日本にやってくる中国人ツアーの話は聞いたことがありますが、日帰り人間ドックにも外国人がやってきているとは。

あるいは、単なる在東京のロシア人なのかも知れませんが。

例年になくコースは順調に進み、およそ1時間あまりで本日のハイライト、胃カメラ検査に到達です。

ロシア人も私のすぐ前で検査サーキットを回っています。胃カメラのカウンターで、通訳を介して、「検査中に胃の組織を採取する場合もあるので同意するか」「その場合、日本の保険証がない人は保険は利かないことを承諾せよ」というようなことを説明され、「ダー、ダー」と言っています。彼らは正確に理解しているんでしょうか。

そうこうするうち、私の胃カメラの順番がやって来ました。部屋に入って、麻酔の注射を打たれたり、薬を飲まされたり。胃カメラってイヤですよね、飲む前は気分が滅入りますよね。

と、隣の部屋から突然叫び声が聞こえて来ました。

「グオーーーーッ! ガオーーーーッ!」

間違いなく、例のロシア人です。声のデカさにちょっとビビります。
思わず、目の前にいる医師や看護師と目が合いますが、みな、困ったような微笑を浮かべています。

私はちょっぴり気が楽になりました。
「おい、ロシア人。そんな死にそうな声出すなよ。たかが胃カメラじゃん」

おかげで胃カメラ(オリンパス製)もスルスル入って、「いいですよー。とてもお上手ですよ」なんてお褒めの言葉なんかいただきながら、ほどなく終了。
ま、担当が愛想のいい女医さんでないと、こううまくはいかないんだろうな。

「ウゲーーーーッ! ゴエーーーーッ!」

隣はまだ叫んでいます。なかなかワイルドな咆哮です。
「ロシア人、そんなに辛いのか。でも、自分の国で飲む胃カメラよりは遙かにマシだろう?」

さて、私はモニター画面を見ながら説明を受けます。胃の中もキレイでした。ちょっとした達成感。


帰りがけ、あまりの暑さに側溝で水浴びするカラスを見かけました。

聖路加タワー向かいの聖路加病院の前から、中央区のコミュニティ・バス「江戸バス」に乗って会社へ。運賃100円。

バリウムの時は、検査後に下剤を飲んで、白い便を出しきる作業が残りますが、胃カメラの後は何もしなくていいので楽です。身が軽い。

まあでも、やっぱり胃カメラは大変です。こりゃ3~4年に1回だな。オリンピックの年は胃カメラってことにするか。来年はバリウムにしとこ。