2016年5月26日木曜日

スタバの公式アプリを早速使ってみた。iPhoneで簡単に決済可能!

コーヒーを日常的に飲む方で、キャッシュレス主義の方々に朗報です。そうです。スタバが決済可能のアプリをリリースしたのです。iOS用、アンドロイド用両方でました。


これまでスタバの決済は、現金か、スタバ専用のプリペイドカードしかありませんでした。au walletとか、オサイフケータイなども使えるみたいですが、iPhoneでは使用不可能です。クレジットカードも使えるは使えるみたいですが、コーヒーほど少額だと、クレジットカードを出すのが面倒くさいってなりますよね。

じゃあプリペイドカード買えばいいじゃんって意見もあると思いますが、持ち歩くカードはできるだけ少なくしておきたいんですよ。

スタバでコーヒー買ったあと、釣り銭の一円玉をジャラっと受け取りながら、なんでスイカ(パスモ)使えないんだよって悪態をつく、そんな日々もようやく終わりです。

さあ、早速アプリをインストールしてみましょう。AppStoreで「スタバ」というワードで検索すれば出てきます。


確認メールのURLをクリックし、新規ユーザー登録画面で個人情報を登録し、利用規約に同意し、アクティベート完了。

しかし、決済用のお金をアプリからチャージすることはできません。結局、この段階でプリペイドカードが必要となるのでした。


今やってるアクティベート作業、実はスタバの店内でやっています。レジでプリペイドカード1000円分を購入し、シリアルナンバーとPINをアプリに入力。無事に1000円がチャージされました。これ以降、カードそのものは必要ありません。iPhoneさえあれば、キャッシュレスでコーヒーが買えるようになりました。




コーヒーを買って、iPhoneに入っているスタバアプリから「支払い」を選ぶと、バーコードが表示されます。そのバーコードをレジのおネエさんにスキャンしてもらえば支払い完了。なかなかいいですねえ。実に簡単。スイカみたいなオートチャージ機能もありますよ。

日常の大きな問題がひとつ解決した気分です。実に素晴らしい。

2016年5月11日水曜日

今さらだけど、今年のオスカー作品賞「スポットライト」を軽くDISっておく

今年のアカデミー賞作品賞受賞作は「スポットライト 世紀のスクープ」でした。公開間もない時に見て、このエントリも当時書いてあったのですが、ポストしそびれていたのを思い出し、1カ月遅れながらポストしてみることにします。


この映画を語る前に、まずは物語の舞台となる「ボストン・グローブ」という新聞社について確認しておきましょうか。以下Wikipediaから引用します。

ボストン・グローブ(The Boston Globe) は、マサチューセッツ州ボストンにおいて最大の部数を発行する日刊新聞で、2002年9月現在の1日当たり発行部数は467,745部。ボストンにはもう一つの日刊新聞、ボストン・ヘラルド(Boston Herald)がある。

1872年にエベン・ジョーダンを始めとするボストンの実業家6名が15万ドルを投じて設立。創刊は1872年3月4日で、当時の価格は4セントであった。

グローブ社はもともと私企業形態で運営されていたが、1973年にアフィリエイテッド・パブリケーションズ(AP)社に買収され、同社の子会社となった。1993年10月1日には、AP社は、ニューヨーク・タイムズを発行しているニューヨーク・タイムズ社と合併したため、グローブ社はニューヨーク・タイムズ社の100%子会社となった。その後は購読者が減少し、2013年8月3日、ボストン・レッドソックスの主要オーナージョン・ヘンリー(英語版)に7000万USドル(約70億円)で売却することが発表された。

引用おわり。

いわゆる地方紙ですね。ローカル新聞。参考までに、日本の主要な全国紙の部数を紹介すると、朝日新聞が710万部、読売新聞が926万部、日経新聞が275万部という感じ。部数が46万というのは、国内の地方紙で言えば、河北新報とか信濃毎日新聞、京都新聞といった新聞と同等の新聞社だとお考えください。


そんな地方紙勤務のたった5人の記者が、世界を震撼させる大スクープをものにするという映画です。5人は独自の秘密調査に基づく特集記事を掲載する「スポットライト」というコーナーを担当する記者で、彼らがこの映画で追うのは、カトリック教会の神父が教区の子どもたちに対して、長年にわたって性的虐待を行っていたというネタ。2002年の1月に記事が掲載され、ローマ・カトリック教会を揺るがす大スキャンダルへと発展しました。後にローマ法王が被害者たちに直接謝罪しに渡米するという事態になったほど。

ジャーナリズムの意義、新聞記者としての矜恃、聖職者のあるべき姿など、この映画で描かれるテーマはどれも「正義」という言葉に収れんされていきます。満塁ホームラン級のスクープは、清廉でなくてはならない教会の悪を暴き、世に正義を問い質す内容です。ボストン・グローブの記者たちにとっては、非常に大きなカタルシスだったことでしょう。

2002年当時だったら。

だけど今、時代は流れて、インターネットの時代なわけですよ。

足をつかいコネを駆使した手間のかかる取材を行って、ライバル紙に出し抜かれないように情報漏洩に気をつけて、記事がもっとも効果的に世間に伝わるように掲載日を選んで……といったような、「レガシーメディア」のお仕事を、この2016年に映画館で見る意義って何なのでしょう?

これは「ブリッジ・オブ・スパイ」を見たときに抱いた感想と似ています。確かにいい話です。それは認めます。しかし、今頃こんな話を見せられてもねえ……。


冒頭のWikipediaの引用にもありますが、「その後は購読者が減少し、2013年8月3日に7000万USドル(約70億円)で売却することが発表された」新聞社ですよ。オワコンじゃないですか。

こんな、老人にしかアピールしないような映画作りはもうおしまいにして、もっと前のめりに行きましょうよ。若い世代に「スゲエ!」と思わせるような映画を作りましょうよ。

個人的には、「新聞社に新しくやってきたユダヤ人の社長が、町で悪事を繰り返すカトリック教会の連中を懲らしめる話」と解釈しました。そんな主題だから、映画化が実現したんじゃないでしょうか。

いずれにせよ、オスカー作品賞は出来すぎです。2年連続でイニャリトゥ(今年は「レヴェナント」、昨年は「バードマン」)に作品賞を渡すのははばかられたという分析で正解だと思います。

2016年5月7日土曜日

富士山麓の芝桜まつりを見に行く場合の注意点

ゴールデンウィークの谷間、5月6日の金曜日、富士山麓(富士河口湖町)で行われている「富士芝桜まつり」を覗いてきました。


ほうら、こんな感じ。一面の芝桜は合計80万株あるそうです。2016年は4月16日から5月29日まで開催されています。

もともと、当日の朝まで2日ほど山梨県甲斐市のノースランドに滞在しており、東京への帰りがけにちょろっと寄っていこう、みたいな軽いノリだったのですが、これが全然軽くなかった……。

中央道を東京に向かって進み、甲府南インターで降りて国道139号を南下します。途中、精進湖付近でご覧のような富士の雄姿に遭遇。


芝桜まつりの会場に近づくと、3キロほどの渋滞が。この日は平日だったので3キロで済みましたが、土日はもっと渋滞がヒドいらしい。混雑状況は、芝桜まつりのFacebookなどで確認した方がいいですね。

結局、甲府南インターから1時間ほどかかって会場の駐車場に着きました。

さっきまでギリギリ晴れていたのですが、到着した時点で小雨模様に。


富士山は雲に包まれ、ご覧の景色。


天気が良ければ、こうなってるハズだった……。

代わりに、花で彩られた富士山をどうぞ。


天気は今イチでしたが、花畑はいろいろキレイです。しかし、富士山がビシっと見えないことには、物足りなさが残りますよね。


そして帰り道もまた渋滞です。国道139号、精進湖付近がヒドかった。東名を目指した方が渋滞なしで行けそうです。東京方面への帰り道はこちらの抜け道マップをどうぞ。

以下、覚え書き。

・混雑を避けるなら朝早く行こう。朝8時から開園している。GWは朝6時からだって。
・天気のいい日に行こう。富士山がクリアに見えないと、達成感が今ひとつ。
・出かける前に天気をチェック、渋滞状況をチェック。公式Facebookは更新少なめ。ツイッターで「芝桜まつり」で検索するのが一番いい。インスタでも同様。
・会場には係員が大量に動員されているので、混乱はない。よくオーガナイズされている。
・トイレは仮設しかない。女子は厳しいかも。トイレ済ませてから行こう。
・トイレはチケット売り場のほかに、レストランエリアにもある。しかし周囲にアンモニア臭が漂い、とても食事する気になれない。
・駐車場への導線は、砂利道を10分ほど走る。車がホコリまみれになるよ。
・駐車場に車を停めてから芝桜まで、7〜8分ほど歩く。
・「ペットは入場不可」の表示がそこら中に。しつこいぞ。
・中央道から1時間、滞在1時間(場内の移動を除くと正味30分ほど)、帰りも1時間。合計3時間かかった。時間に余裕のない日は止めた方がいい。
・なかなかつぶしの効かないロケーション。敢えて他の観光地と組み合わせるなら、鳴沢氷穴とか青木ヶ原の樹海とか?
・富士急ハイランドのコースターの数が凄いことになってる。鉄のレールが林立する光景は極めて異様。

迂回路マップ(東京方面へ帰る場合)
http://www.shibazakura.jp/assets/docs/map.pdf

2016年5月2日月曜日

分子料理週間。「ノーマ」の映画を見て「セララバアド」へ

先週は、思いがけず「分子料理週間」となりました。

まずは、ドキュメンタリー映画「ノーマ、世界を変える料理」を鑑賞。

デンマークにある、世界ナンバーワンレストランに4度輝いたレストラン、ノーマと、そのオーナーシェフ、レネ・レゼピに密着したドキュメンタリーです。


3年ほど前に、スペインにあったエル・ブリを描いたドキュメンタリー「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」という映画がありましたが、あれに比べれば随分地味な印象です。エル・ブリの映画は、いわゆる分子料理の開発過程や派手なプレゼンテーション、最後の営業にセレブがヘリで次々やってくる映像など、結構なシズル感がありました。


ノーマの場合は、実はちょっとコンセプトが違います。北欧(スカンジナビア)の食材を、その旬の時期に具すことを旨とする。だから、まずは食材ありき。シェフのレネ・レゼピは野に山に海に、今が食べごろの食材を求めて駆けずり回る。


アリを使った料理も登場します。ビックリ。これ、みんな食べるんだろうか?

興味深かったのは、レゼピがマケドニアからの移民であること。親の事情でデンマークに移住したのですが、幼少の頃はワイルドなマケドニアの自然の中で育ち、その時期の食体験が創作の源になっています。

そしてレゼピはけっこうエゴイスティックで、スタッフに厳しいんだよね。怒り爆発! その分気遣いもぬかりない。このシェフが欠けたら、店は続かないでしょうね。ワールドクラスのレストランって、とっても俗人的。

代々木上原のセララバアドのシェフに見せたい映画だなあと思っていたら、セララバアドからメッセージが!


そうなんです。実は4月30日に4席予約していたんです。何というタイミング! 前回の訪問が1月9日ってなってるので、およそ3カ月半ぶり。

この日は、春仕様のメニューとなっていました。


まずは「鯛茶漬け」。通常なら締めの一品になりがちなメニューを一皿目に繰り出してきます。出汁がゼリー状に固められ、あられがふりかけられてます。鯛の身と併せて一口で。


続いては「枯山水」。右下のコケみたいのは、泡状のバジルです。真ん中の石は、割るとイモになってます。黒い3個の石は食べられません。敷いてある白いのは岩塩です。


こちらは「春の高原」。チーズ、ハチミツ、バラ、泡。周辺に草がたくさんありますが、草は食器の内側に入っているもので、食べるものではありません。

こんな感じで全13品。とっても春を感じさせるメニューで大満足。

食事が終わったところでシェフがやってきたので、「ノーマ」の映画を知っているか聞いてみました。

「見ましたよ。(映画会社から)感想を教えてくれって言われてるんですけど、忙しくて返事ができてないんです」

なるほどぉ。ノーマ、行ったことありますか?

「ええ。開店する前に手伝いに行ってましたよ」

さすがです。橋本シェフ。日本からノーマに行くのは大変ですが、私たちには上原のセララバアドがありますよ。予約が入るのは、3カ月後ですけどね。