2014年10月26日日曜日

iPhone 6 Plus、どうなのよ? いい点と残念な点

iPhone 6 Plusが届いて1カ月ほど経ちました。SIMフリー版を買って、それまで使っていたiPhone 5sのソフトバンクSIMをブチ込んでそのまま使っています。

私の周りには、すでにたくさんのiPhone 6/6 Plusユーザーがいます。5sに比べ、明らかに6/6 Plusの方が売れていると実感します。まあ、2サイズで、カラバリも3種類で、容量も16GBから128GBまで3タイプあるわけですから、SKU単位では2x3x3=18種類です。いや、これに3キャリアとSIMフリー版をさらにかけると72種類ということになる。今回、歴代のiPhoneの中でもっとも売れてるというのは、選択肢がたくさんあるという点も貢献していそうです。

だって、みんな「6にしようか、6 Plusにしようか」迷ってる。「iPhone 6にしようか、GALAXYにしようか」悩んでいる人はいませんよ。私の知人では。

さて、iPhone 6 Plusですが、私の場合、以前にもこちらのエントリーで書いたように、GALAXY NOTEで予行演習していたので、大きさについては完全に想定通りです。

iPhone6は予想通り、Apple Watchはかなり微妙。本日のアップル発表会
http://naokomai.blogspot.jp/2014/09/iphone6apple-watch.html


ほら、並べてみるとほとんど同じ。厳密には、右の6 Plusの方が若干縦に長いんですが。

文庫本と並べてみましょう。縦はほぼ同じ。幅は文庫本の方がだいぶ大きい。文庫本って、電子書籍の場合1冊の容量は1MBもないので、128GBのiPhone 6なら、電書化された文庫本を何万冊も持ち歩くことが可能ってことですね。


では、iPhone 6 Plusを1カ月使ってみて、いい点と残念な点をあげてみましょう。

いい点

1. 文字が大きくなって読みやすい!
はい、画面が大きくなって、文字もデカくなって、老眼には大助かり。ただし、アプリによっては、設定で文字が拡大されないものがあり、若干の不便はありますよね。SmartNewsのトップページとか、Facebookとか。あと、Gmailアプリとか。


まあでも今のところ許容範囲です。巷間言われているように、おかげで私もiPad miniを使わなくなりました。
iPad miniは、文字が小さいんですよね。ブラウザとかメールとか。

2. 容量が大きくなって、アプリも写真も音楽も入れ放題!
128GB、マンセー!です。私のように、じゃんじゃんアプリをダウンロードするユーザーには、64GBなんてあっという間。今回、128GBモデルが出たことは2番目に嬉しい出来事。

3. バッテリーが凄く長持ちに!
これも嬉しいですね。朝満タンで出かけたら、夜家に帰るまで充電しなくても大丈夫。これで、モバイルバッテリーを持ち歩く必要がほぼなくなったもんね。

4. カーナビとして十分つかえる!
ウチのカーナビはiDriveなんですが、これがもうクソナビ以外の何ものでもないという……。とにかく、操作はダイヤル状のデバイスをグリグリ回して行うタイプなので、目的地を入力するのに2〜3分もかかる。しかも、走行中は操作できない(ここは当たり前か)。なので最近は、出かける前にiPhone 6 Plusのナビアプリに予め目的地を登録しておき、車に乗ったらそのまま6 PlusをiDriveの手前にちょこっと置いて使ってます。いやあ、快適快適。



以上、すべての長所は、iPhoneの「大型化」に起因するものです。じゃあ、残念な点は……。

1. 端末がデカすぎて、ポケットからハミ出してしまう!
これまた、大型化ゆえのデメリット。特に残念なのは、時間を見るのに不便すぎるという点。これ、2台持ちの時には気がつかなかったポイント。ちなみに私は、日頃腕時計を使ってません。


ジーンズやパンツのお尻のポケットに入れると、頭がちょろっとハミ出るほどの存在感。ジーンズが重さでズルっと下がります。だからとっても邪魔。しょうがないので、上着(ジャケットとか)の脇腹ポケットに入れることが多くなる。この、脇ポケットはまだ出し入れが簡単だからいいんですが、上着にポケットがない場合は、手で直に握りしめるか、カバンに入れることになる。カバンに入れてしまうと、時間を見るためだけにiPhoneを取り出すのがなかなか難儀です。時計がすぐに見られないって不便だよ……。

だからアップルは、こないだのイベントで、Apple Watchを一緒に発表したんじゃないかと強く思いましたね。

腕時計、復活は時間の問題ですわ。ちきしょう。

まあ、Apple Watchについては、少なくとも1台は買うと決めているんですが、生涯使い続けるかどうかはまた別の話です。せっかく解放された我が左手に、また異物を巻き付けるというのはちょっと残念。

2. Kindleアプリにおいて、ページめくりにボリュームボタンが使えない!
これは細かい話ですよ。でも、個人的にはとても残念。Kindleアプリの、アンドロイドにできてiPhoneにはできない元々の仕様です。アンドロイドは、Kindleでの読書中、ボリュームボタンでページ送りができて、大変楽なんです。もしかして、iPhoneも6 Plusにはこの機能が加わるかなとちょっと期待したんですが、あえなく不採用に。

でもよくよく考えると、iPhoneで音楽聞きながらKindleアプリで本を読むという状態って、けっこう各地で起こりそう。この場合、ボリュームボタンをどっちに割り当てるかという問題がありますよね。普通は音楽だわな。……自己完結してしまった。

3. エッジが丸くなっちゃった!
iPhone4以降、5sまでは、端末の周囲の面取りがフラットなので、iPhoneは自立できましたよね。スタンドがなくても。あまりiPhoneを立てて使う機会はないと思いますが、私の場合、会議の時にiPhoneをデスクにそっと立てて、Bluetoothキーボードでメモを取るみたいな使い方をよくします。……もうこれができなくなった。

あと、ケースをつけない裸の状態で握ってるときの感触が、ソリッドなのにソフトな感じで凄く気に入ってたんですよね。5sって、冷たくて、硬くて、柔らかい。だけど6/6 Plusは、縁がツルツルして怖いんですよ。落っことしそうで。

色々考えるに、いっそ5sと6 Plusの2台持ちか?とも思ったんですが、そうなると5sは時計の役割でしかないので、結局却下となりました。今は、6 Plus1台持ちで快適に暮らしています。GALAXY NOTEの出番がほぼなくなった……。

さあ、使わなくなったGALAXY NOTEのSIM(Docomo)はどうするかな?

iPad Air 2のセルラー版買っちゃうかな。

2014年10月13日月曜日

イダン・ライヒェル初来日ライブに行ってみた!気になる裏事情

10月7日は、イダン・ライヒェル(イダン・ライヘル改め)の初来日ライブが、六本木のビルボードライブ東京で行われました。


私は昨年、エル・スール・レコードのTwitterで彼とそのバンド、イダン・ライヒェル・プロジェクト(以下IRP)の存在を知り、一発でハマってアルバムを全部買い、ニューヨークで行われたライブも見に行ったほどのファン。

もちろん、来日公演が決まった際には、速攻でチケットを買って楽しみに待っていました。ある大きな疑問を頭の片隅に抱きながら。

その疑問解明にトライする前に、まずはライブの感想を短めに。

バンドは、演奏スタート時、イダン(Piano, Vo)に加えドラムスとベースのトリオ編成。

この、ロンドンのライブが参考になるかな。

ピアノ・インプロビゼーション


https://www.youtube.com/watch?v=ZjAgw1xeUuk

このロンドンのライブは4人編成でしたが、東京のライブは最終的に6人編成。

トリオでスタートして、30分ほど経過して笛吹きを追加。さらに女性ボーカルが1人、また1人とジョインして総勢6名の編成となり、6名で最後まで演りました。

ビルボードというベニューに合わせてか、演奏は非常にスロウでジャジーで、アダルト・オリエンテッドな雰囲気。

ピアノは、いつもは電子なのですが、この日はスタインウェイのグランドピアノがデーンと鎮座しており、かなりゴージャス。

楽曲は、インストルメンタル・ナンバーも含め、知らない曲も何曲かありました。バンドのメンバーが少ない分、それぞれのアーティストがしっかりフィーチャーされて、インプロビゼーションも随所に織り込まれています。改めてその実力に感服です。このバンド、みんな恐ろしく演奏(歌)が上手い。

9月中旬の、ベルリンでのライブが同じ6人編成だったようです。

Mi’Ma'amakim



https://www.youtube.com/watch?v=3B73ioYeYvM

この曲と、「Bo'ee」と「Im Telech」は凄い人気ですね。最後の方のアップテンポなナンバーでは、お客さんも立ち上がって踊ってましたよ。外人さんたちがね。

率直に言って、昨年のニューヨーク公演よりも遥かに良かったですよ。構成、アレンジ、そして雰囲気も。イダンが帽子かぶっていたのもグッドだね(笑)。

さて、疑問に戻りましょう。それにしてもこの来日公演は、どうやって実現されたんでしょう。この日本で、彼とバンドのことを知っている人間が何人いるのか? この公演、経済的に成立するのか?

イダン・ライヒェルはイスラエルのアーティストで、もちろんユダヤ人です。

過去、全米ツアーの際にこのエントリでも書いたんですが。
イダン・ライヘル、全米ツアーの謎について考察してみる

北米には、あちこちの町にユダヤ人コミュニティが存在し、しかも富裕層が中心なので、それほど知名度の高くないIRPでも全米ツアーが可能だということは分かりました。

ちなみに、今回のIRPのツアーは、東京のほかに、ソウルと台北も周ったんだそうです。どの町にもユダヤ人コミュニティは存在しないに等しい。純粋に音楽好き、しかもワールドミュージック好きだけで客席を埋められるんでしょうか?

東京公演には、SABONという、イスラエルの美容関連企業がスポンサーについていました。しかし、それだけではまだ不安ですよね。関係者でも何でもない私が外野でどうこう言う話でもありませんけど。

実際、当日のビルボード東京は空席もちらほら。そもそもキャパが大きくない(300席程度)ので、動員かければある程度埋まりますが、それは売上げにはならないでしょう。

疑問は頭を離れませんが、ライブは非常に素晴らしい内容で終了しました。そしてその直後、ユダヤルートから気になる情報が!

やはり、SABONの他にもスポンサーがいたっぽい。公式に発表されていないのでここでは明言できませんが、とても意外な筋のスポンサーが。

いやあ、驚いた。

驚いたというか何というか、なるほどザワールドって感じですw。

ユダヤ人、半端ねえわ。集金能力から何から。

京都の山奥にある、古民家移築の宿に泊まってみた

9月下旬の飛び石連休で、私と私の母、奥さんと奥さんの母の4人で京都へ行って来ました。

私の母が、50年ぶりの京都だということもあり、金閣、銀閣、竜安寺など、初日はベタに観光し、次の日はちょっと足を伸ばして美山(南丹市美山町)まで行きました。レンタカーを使います。

かやぶき屋根の家で有名な美山地区では、原生林がそのまま残り、そのふもとに田園が広がる、日本の正しい里山の風景に出会えます。まさに風光明媚という形容がふさわしい。



この美山で、粋仙庵という宿に宿泊しました。一日一組しか予約を受けません。

夕刻、宿からの風景はご覧の通り。


できれば、夕食までベランダでのんびり過ごしたかったのですが、さすがに蚊が多くて無理でした。

夕食は豆乳の鍋のほか、野菜が中心。食材に対するこだわりが伝わってきます。


関西ではちょっとした人気者、英国人杜氏のフィリップ・ハーパーさんが、この宿のために作った「京美山」という日本酒を試してみます。

アルコール度数が18度ぐらいと、通常よりやや度数高め。だけど、フルーティですっきりした飲み口です。なかなか美味い。


ボトルもオシャレで、13年には京都デザイン大賞を受賞したそうです。

古民家なので、高級という感じではなく、なんだか、知人の家を訪問したらあまりに居心地が良かったのでそのまま泊まっちゃった、みたいなカジュアルなステイです。値段もお手頃。


朝は朝で、向こうの山に雲がかかって神秘的。ちょっと暑くなりそうな空模様。

この宿では、大学の教授を退官したご主人と、奥さまのお2人が、適度な距離感でおもてなししてくれます。

チェックアウトの10時までのんびり過ごし、日本酒のお土産を宅配で頼んで宿を後にします。支払いは現金のみでした。

紅葉の時期や、桜の時期にまた再訪したいですねえ。

京都への帰りがてら、知井地区のかやぶきの里へ。


38棟残る茅葺きの家には、今も人々が暮らしています。この屋根を葺くのに、1500万円ぐらいかかるんだそうです。

だから、かやぶきの里以外のエリアは、家の形状はそのままで、瓦やトタンで葺いた屋根の方が圧倒的に多い。


家の本体はまだ耐用可能なのに、屋根が葺き替えの時期を迎えて、こんな家になってしまうんでしょうか。でも、これはこれで忍者屋敷のようでカッコいいですね。

さて、美山を堪能しました。京都に戻ってすきやきでも食べよう。

夕食は、河原町の三嶋亭というお店ですき焼きを食べることになりました。

お肉の上に白砂糖をちゃっちゃっと撒いて(ザラメではない)、甘くない割り下をじゃーっとかけて焼かれる牛肉は、かなりの甘さです。

これは、食べ慣れていないとなかなか厳しいかも知れません。

美味しいんだけど、甘い。インドのデザートみたいな感じ? いやちょっと違うか。


野菜セッションは、タマネギが大量なのと、カボチャやお麩なども主張していて斬新です。東京とは全然違うっす。

7時の予約でしたが、我々が食べ終わった8時半には、もう他のお客さんは誰もいなかった。

以上、やはり京都はたまに行くといいですね。

それにしても京都、寺院の数がハンパない。どうやって維持してるんだろ……。