2013年3月30日土曜日

国際免許ナシで海外でレンタカーを借りる方法

シドニーではレンタカーを借りました。トヨタカローラの5ドアです。5ドアって、日本でも設定あるのかな?


海外で車を運転するときは、通常、国際免許(正式名称は国外運転免許証)が必要です。
国によっては、国際免許が必要ない国もありますが、もちろん、日本の免許証は必要です。ハワイなんかに行くと、日本の免許証だけでも車を貸してくれるレンタカー屋もありますね。

今回ご紹介するのは、国際免許ナシでも合法的にレンタカーを借りる裏技です。それは、ハーツ(Hertz)の運転免許証翻訳フォーム(HDLT)をゲットすること。HDLTは、免許証の内容を英語に訳した紙ペラ1枚の書類です。

HDLTのメリットは、以下の3点
・コストが1000円。国際免許(2400円)より安い。
・郵送で済む。試験場や運転免許センターに出向かなくてよい。
・申請書は必要だが、写真は必要ない。

デメリット(というか制限)
・有効期間が90日しかない(国際免許は1年)。
・アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでしか使えない。
・Hertzでレンタカーを借りる時しか使えない(試してませんが、よそでも使えるかも)。
・出発の5日前までに手続きしないといけない(返送されるまで5日程度かかる)。


今回、シドニーに旅行するにあたり、実際に試してみることにしました。HertzのWebサイトから申込書(PDF)をダウンロードし、免許証のコピーとともに郵送すると、5日ほどでHDLTが届きました。簡易書留で届きます。支払いはクレジットカード決済のみです。

もちろん、シドニーのHertzで問題なく使えましたよ。カウンターで、日本の免許証にこのHDLTの紙ペラを添えて提出し、スムーズに車が借りられました。

これはいいですねえ。試験場に行くより手続きが簡単です。でも、車を借りるのがHertzに縛られるのはちょっと抵抗ありますが。

そもそもこれって、Hertzだけのサービスなのか? 気になってググってみたら、AVIS(2000円)、DOLLAR(2000円)、ALAMO(1500円)など、各レンタカーチェーンで同様のサービスがありました。まあ、でもHertzが一番安いですね。ってことで、今回はHertzで正解でしたと。

シドニーで役立ったのは、アプリでもガイドブックでもなく、村上春樹

シドニーに旅行するにあたり、iPhoneアプリの編成は次のようになりました。


エリアをフィーチャーする都市ガイド的旅行アプリには、最近どうも食傷気味で、Google MapとTripAdvisorのアプリがあれば、事足りるかなという感じもしています。要するにワンパターンなんですよね。どのアプリも。

そんな中、TimeOutのアプリはちょこちょこ眺めていました。このアプリはGPS連動で、現在いる地点から「近くのレストラン」や「近くのバー」などを探すのに便利です。「近くで行われるGigs」は気が利いてますよ。音楽好きには。ジャンルは問わないから、とにかくランキング上位のお店に行きたい場合は「Top10」をチェックするとグッドです。


また、今回は紙のガイドブックは持って行きませんでした。ガイドブックを、10ページぐらいEvernoteのページカメラで撮影したものは持っていったのですが、これがバグってEvernoteの月間の容量を使い切るハメになり、けっこう迷惑しました。Evernoteももう少しユーザーサポートをマシにして欲しいものです。

さて、シドニー旅行でもっとも役に立ったのは、村上春樹の「Sydney!」という単行本でした。


これは、2000年のシドニー・オリンピックを現地で観戦した村上春樹が、マラソンや野球やトライアスロンといった競技の観戦記に加え、現地での移動や食事など、シドニーの町に暮らした雑感を綴ったものです。けっこうボリュームがあります。

オーストラリアについては、かなり知識が乏しかったのですが、この本はとても参考になる情報が多かった。

オーストラリア大陸は、その昔、南極やニューギニアやインドネシアと地続きだったこと。アボリジニはアジアから来たこと。

オーストラリアは独立を宣言したことがなく、独立記念日もないこと。

2000年のシドニー五輪当時、1豪ドルは60円だったこと。私が行った時(2012年3月)は100円ですよ!

コーヒーが「ブラック」と「ホワイト」、そして「ロング」と「ショート」に分かれていること。実際、コーヒーの注文は慣れなくて大変でした。

スピード違反の取り締まりが厳しいこと。10キロオーバーまでは黙認だが、それ以上だと捕まるリスクが高い。実際、村上春樹は18キロオーバー(!)でキップを切られています。

ボンダイ・ビーチに関する記述が面白いので、そのまま引用。

ボンダイ・ビーチはシドニー市内からほど遠くない所にあるリゾート・ビーチだが、素晴らしい波が立つことで世界的に知られている。江の島のビーチと海をきれいにして、サザン・オールスターズの音楽を流す拡声器と、海の家とラブホテルを取り去ったものを想像していただければいい。


これがボンダイ・ビーチ。

この本、シドニーに初めて行く方には超オススメです。オリンピックの観戦記も、今さらながらという感じはありつつも普通に面白く読めますし。

もう10年以上前の本なので、Amazonで中古が50円ぐらいで売られています。多少コンディションが悪くても、自炊するので全然気になりません。どうしても新品が欲しい方は、文庫版を買うことになります。だけど、文庫本だと2冊に分かれてしまい、各500円。

……やっぱ中古買って裁断するしかないでしょってことで。


それにしても、さすがノーベル賞候補の作家だけあって、学ぶことは実に多いですよ。私はこの本を読んでいなかったら、動物園(フェザーデール・ワイルドライフ・パーク)には行ってなかったと思う。コアラやカンガルーやウォンバットにも、その種なりのストーリーがあるんですねえ。

2013年3月28日木曜日

ブルー・マウンテンでタイムラプス!

シドニーに2泊したあとは、レンタカーでブルー・マウンテンに移動しました。2時間弱ぐらいのドライブです。


グランドキャニオンのような渓谷が広がっていて、なかなかスペクタクルな景観が楽しめます。日本からの修学旅行生を見かけました。中学生ですよ。何というリッチな中学。うらやましい。私の中学時代の修学旅行は札幌だったな。青森から札幌。

さて、このブルー・マウンテンは日帰りで訪れる人が多いみたいですが、私たちはここのリリアンフェルズという瀟洒なホテルにのんびり2泊しました。

景色を楽しむ以外には、あまりやることがないブルー・マウンテン(町の名はカトゥーンバ)ですが、近郊のルーラ(Leura)という町の存在をホテルのリュウさんという日本人スタッフから教わったのが大ラッキーでした。

メインのストリートは200メートルぐらいで、とてもこじんまりな町ですが、オシャレなセレクトショップやオーガニックなカフェや美味しいレストランがあって、なかなか凝縮されたエリアです。この町で、自分の買い物やお土産など、思いがけずショッピングにいそしんでしまいました。

ブルー・マウンテンはシドニーより4〜5度は涼しい感じです。とても気持ちがいい気候ですね。


ロープウェイとケーブルカーには乗りましたが、世界一早いトロッコは、改装中のため乗ることができませんでした。残念。


スリー・シスターズという3本の岩が名所で、この岩を眺められるエコー・ポイントという場所に観光客が集中しています。

ここでもタイムラプス撮影を試みました。やはり日没のタイミングですね。



のべ3回のシューティングで、30分を45秒でアウトプット。いやー、タイムラプスは大変だわ。出来上がりは面白いんだけど。

シドニーのオペラハウスでタイムラプス!

シドニーといえば、何と言ってもオペラハウスですよね。


インスタグラムで加工したら、何だか寒々しい感じになりました。

それにしても素晴らしいです。何度見ても、どこから見ても飽きない。

建物がモダンなので、割かし最近の建築かと思いきや、1973年落成だそうで。実は今年で40周年。1940年代にオペラハウス新築構想がスタートしており、実に長きにわたったプロジェクト。

設計案決定にいたる道のり、また、そこから落成にいたるまでのうんざりするようなエピソードについて、このほどWikipediaで初めて知りました。

やはり現地で現物を見ると、その偉容に感銘を受けます。植物や、動物や、乗り物や、色々なモチーフを想像させてくれる、実にリッチな建造物だと思います。建っている場所がまた絶妙なんだよね。

押しも押されもせぬ、20世紀屈指の建造物ではないかと。

このオペラハウスの景観を堪能すべく、サンセット合わせでクルーズに出ました。クルーズつっても、公共のフェリーで30分ほど移動するだけなんですが。

うまく時間を見計らって、マンリー行きのフェリーに乗れば、往路は船の左手にサンセットが、右手には夕陽を浴びるオペラハウスが。


そして帰りには、左手にライトアップされたオペラハウスを堪能できます。


翌日は、対岸のパークハイアットのそばまで行って、タイムラプス撮影にチャレンジしました。この日は、たまたまクイーン・メリー2がシドニー港に停泊してました。


デッカいですね。全長345メートルだって。東京タワーよりデカい。

では、夕暮れのオペラハウス by タイムラプスをどうぞ。30分を20秒にまとめました。



船がたくさん横切ってますね。雲もけっこう流れてる。

タイムラプスって、最低20分ぐらい撮影しないと面白い画にならないので、その間カメラ(iPhoneで撮ってます)から離れられないのがネックですね。この日は寒かったので、ちょっとした修行でした。

2013年3月27日水曜日

シドニーのアップルストアが残念なことに……

大きめの都市に行くと、特に用事もないのにアップルストアに行ってしまう習性があります。シドニーのアップルストアは、ジョージ・ストリートという通りにありました。隣にマクドナルドがありますね。


どこのアップルストアでも、店内には無料のWiFiがパスワード不要の状態で飛んでいます。なので、日本から持ち込んだiPhoneなんかでも、アップルストアに行けば、通話以外は普通に使うことができます。

まあ、便利っちゃ便利なんですが、このシドニーのアップルストアはちょっと残念なことになっています。WiFi目当ての若者がたくさん来店していて、床に座ってPC広げたりしてて、かなりみっともない。

もうちょっと寄ってみましょうか。女子も普通に座ってます。


お店の人は注意しないんですかね。お国柄なんでしょうか。日本だったらありえないよなあ。


ところで、このシドニーのアップルストア、奥にあるガラスの階段が近未来的でカッコイイ。シドニーに行ったら、是非訪れてみてください。

2013年3月24日日曜日

シドニーの2階建てバスを乗り倒そう!


シドニーは初めてです。初めての街では、街を周遊する2階建てバスを探すことにしています。高いところから風景を眺めつつ、街のスケールをざっくりつかむことができます。


ありました。シドニー・エクスプローラー。

もちろん、2階はオープンエアー。音声による観光案内も装備されており、日本語を含む8カ国語で聞くことができます。


ホップオン、ホップオフで、チケットの有効時間内なら何度でも乗り降り可能です。

24時間有効のチケットが40ドル(約4000円)。ちょっと高い気もしましたが、この料金でボンダイ・ビーチまで行くことができます。足かけ2日間にわたって使い倒すことができ、結果的に大正解でした。

基本的に、この手の2階建てバスでは、2階席の一番前を狙います。ジェットコースターの一番前と同じこと。

しかし、このシドニーのバスは、転落防止のためか、フロントのフードとサイドのフードが高く伸びていて、一番前の席があまり楽しくない。オープンなのに、風を浴びられないんです。

一番前がダメなら一番後ろだろうということで、最後尾の席に移りました。これが大当たり。

シドニー・エクスプローラーは、けっこうバラエティに富んだルートを走ります。


街路樹が生い茂る道を通る時は、乗客が皆、枝に当たらないように頭を振ってよけています。

高速道路のトンネルに入るとこんな感じ。もしも2階席で乗客が立ち上がったら、頭が削られることになります。こういうのは、後ろの席から見てる方がスリリングですよ。


高架が交差するエリアは、コースターライドのようですね。


ハーバーブリッジがドーン! この橋の下をくぐります。

ボンダイビーチ線に乗り換えて、ビーチも訪れました。今や懐かしいiMacの「ボンダイ・ブルー」というカラーは、このビーチにちなんでいます。


シドニーから20分ほどでこんなゴージャスなビーチに来られるなんて、何て羨ましい。東京に例えるなら、大森海岸あたりに一大ビーチリゾートがあるような感じでしょうかね。


波もかなり高い。サーファーもたくさんいます。

それしても、このバスは超オススメです。ボンダイビーチまで行けば、まず元は取れる。24時間チケットと48時間チケットがあるので、シドニーでの滞在期間に合わせてチョイスできます。

シドニーのトランスポーテーションについては、モノレールの話もちょっとだけ。

シドニーには街中を走る環状モノレールがあります。これは非常に珍しい。オフィス街を、ビルすれすれに走る区間などあって、なんだか香港ぽい乗り物です。


早速乗ってみましょう。1回の乗車は5ドルです。

一番前の車両は優先席車両になっているので、残念ながら私たちは乗れません。2両目以降に乗車します。座席が縦並びでなく、横並びになっていてコンパートメントのよう。珍しいですねえ。


レールは一本なので、一方通行。半時計回りに、シドニーのダウンタウンをぐるぐる回っています。速度はとてもゆっくり。Wikipediaによると、平均時速は33キロとのこと。

残念なことに、このモノレールは今年の6月に廃止されるそうです。市民の足というよりは、観光客向けの乗り物ということみたいです。

2013年3月23日土曜日

シドニー空港でSIMフリー

シドニーにやってきました。私にとっては初のオーストラリア、初のオセアニア、初の南半球です。

どの国に行っても、空港に着いたらまず最初にやることは、ATMで現地通貨をおろすこと。最近気づいたんですが、5000円〜1万円程度の現金をATMで引き出す場合、銀行のキャッシュカード(国際キャッシュカード)で普通預金の口座からおろすよりも、クレジットカードでキャッシングした方が手数料(or金利)が安い。日本円で5000円を現地通貨で引き出すなら、およそ200〜300円ぐらい違う。クレジットカードの方が得なんです。なので、私はもっぱらキャッシングで現地通貨を調達しています。

同額の日本円から手に入る現地通貨の額は、現金を両替 < キャッシュカード(ATM) < クレジットカード(ATM)という感じ。これは恐らくどこの国でも一緒だと思いますよ。

さて、空港のATMで現金を入手したら、次はiPhone用SIMの調達です。ターミナルの中を見回すと……はい、ありました。Vodafoneのショップ。


早速突撃です。「SIMおくれ。プリペイドのSIMね。インターネットができるSIMだぞ」

データ専用のSIMは存在しないとのことで、通話とSMSと500MBのデータ通信がパッケージになった、30ドル(豪ドル。以下単に「ドル」)のSIMを買うことにします。


はい、これです。power to youってことで、香港で買ったSIMフリーiPhoneにブチ込みます。今年の1月、マラケシュでiPhone4を盗まれたので、今回は3GSを持ってきています。

特にアクティベートの作業も不要で、iPhoneを再起動したらすぐに使えるようになりました。再起動しないと、通話はできるがデータ通信ができないという状態になるので、必ず一度電源を切って再起動させることが必要。

さあ、これで勇気百倍です。Google MapにTwitter、Foursquareなどなど、iPhoneアプリは何だって使えます。ソフトバンクの海外パケ放題が、いつのまにか1日の上限2980円になってましたから、30ドル(約3000円)で500MBまで使えるって結構嬉しいですよ。ま、それでも他の国に比べたら若干割高なんですけどね。

このSIM、いつ500MBを使いきっちゃうか心配ですよね。でも大丈夫。データの使用状況は、iPhoneの設定画面から確認することができます。

「設定」→「一般」→「使用状況」→「モバイルデータ通信の使用状況」と進めば、データ使用量が分かる画面が出てきます。「送信」と「受信」の合計が500MBに達したらアウトってことなので、たまにこの画面をチェックしておけば、トップアップ(チャージ)までのタイミングを計ることができます。


この画面だと、送信と受信合計で243.6MBですね。500MBのおよそ半分ぐらい使ってる計算。

新しいSIMを入れたら、この設定画面で「統計情報のリセット」を行いましょう。新たに積算が始まるので、自分のデータ使用量が一目で分かるようになります。

500MB使い切って、さらにデータ通信がしたい場合はトップアップです。トップアップは、Vodafoneのお店が周りになくても、コンビニや郵便局で行うことができます。私たちはシドニーを離れて田舎町にいた時にデータ通信がなくなったので、郵便局で30ドル払い、追加の500MBをトップアップしました。


トップアップは、レシートの指示に従って行います。とっても簡単ですよ。

あ、そうそう。このSIM、iPhoneでは何の問題もなく使えたんですが、GALAXY S II(もちろんSIMフリー)では使えませんでした。何か設定が必要なのかもしれません。

もう一点。このSIM、テザリングにも対応してました。これは便利でしたね。ホテルの部屋でネット使うときって、だいたいWiFiが有料で、24時間コースを購入ってパターンじゃないですか。なので、部屋でちょっとだけメールチェックしたいって時に、iPhone経由でMacBookをネットに繋げられるのはなかなか良かったです。