2016年1月29日金曜日

これは映画になったヤツ。「世紀の空売り」こと「マネー・ショート」

アカデミー賞候補になっている映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」の試写を見てきました。感想をひと言で言えば、「凄く面白い!だけど、凄く難しい!」ということになります。

2008年のリーマン・ショックの時に、「ウォール街が破綻する」方に賭けて、大勝利をものにした金融マンたちのお話です。実話に基づくストーリー。


原題は「Big Short」です。Shortというのは「空売り」のこと。金融の世界では「買い」が「Long」で「売り」が「Short」です。映画には原作があって、その題名は「世紀の空売り」(文藝春秋・刊)。

この映画を理解するためには、まず「空売り」が何であるか知っておく必要があります。まあ金融に興味のない人はそれほど詳細に理解する必要はないですが、概念は分かっていた方がベターですね。株式市場などで、対象となる会社の株価が上がる方にかけることは「株を買う」行為、一方、株価が下がる方にかけることを「株を空売りする」と言います。株を借りて空売りした後、後で買い戻す取引です。詳細はWikipediaなどで。

続いて、サブプライム・ローンってどんなローンのことでしょう。Wikipediaから引いてみます。
サブプライムローン(米: subprime lending)とは、主にアメリカ合衆国において貸し付けられるローンのうち、サブプライム層(優良客(プライム層)よりも下位の層)向けとして位置付けられるローン商品をいう。通常の住宅ローンの審査には通らないような信用情報の低い人向けのローンである。
これらのローン債権は証券化され、世界各国の投資家へ販売されたが、米国において2001 - 2006年ごろまで続いた住宅価格の上昇を背景に、格付け企業がこれらの証券に高い評価を与えていた。また、この証券は他の金融商品などと組み合わされ世界中に販売されていた。

はい、「プライム」な層よりも下層(=サブ)の人たち、信用情報の低い人たち向けのローンが「サブプライム・ローン」だということが分かりました。



ウォール街の連中は、このハイリスクなローンを束ねて、CDO(Collateralized Debt Obligation)という金融商品を作ります。それを切り刻んで世界中の投資家に大量に売りさばいていたと。

しかしハイリスクなローンの集合体なのに、なぜ大量に売れるんでしょう? Wikipediaでも言及されてますが「格付け企業が高い評価を与えていた」というところがミソです。

このあたりをもう少し詳しく理解するために、原作本の力を借りることにしましょう。以下引用。
なぜムーディーズとS&Pは、危なげなモーゲージ・ローンの80パーセントに、アメリカ国債と同じトリプルAの格付けを気前よく授けたのだろう?
商品の価格は、商品に与えられた格付けによって変動し、その格付けは、ムーディーズとS&Pが使うモデルによって決まる。モデルの仕組みは社外秘とされ、ムーディーズもS&Pも、不正操作など不可能だと断言している。しかし、そういうモデルに携わる人間が、不正な働きかけに弱いということは、ウォール街の常識だった。
「ウォール街に就職できない連中が、ムーディーズに就職するんですよ」と、ゴールドマン・サックスのトレーダーからヘッジファンド・マネジャーに転身したある人物が言う。格付け機関の内部にはまた別の階級制があって、サブプライム・モーゲージ債の格付け役は、その中でもさらに陽の当たらない場所にいた。「格付け機関の中で、いちばんましなのは企業信用の担当者ですね」と明かすのは、モルガン・スタンレーでモーゲージ債の開発に当たっていた計量アナリストだ。「次がプライム・モーゲージの担当者。その次が資産担保の担当者で、この連中はたいてい能なしです」
年収数百万ドルのウォール街のトレーダーたちが、年収7万ドルないし9万ドルの能なし連中をおだてて、考えられるかぎり最悪のローンに可能な限り高い格付けをさせる作戦行動に乗り出した。


何ということでしょう! ムーディーズやS&P(スタンダード&プアーズ)の「能なし連中」が、クズのようなローンを寄せ集めて作った債権にトリプルAの格付けを与え、それを欲深いウォール街の証券会社が右から左に売りさばいた結果起こったのが、リーマンショックなわけ。もう少し引用します。
「格付け機関の社員は、みんな公務員みたいな感じなんです」とダニエル。集団としては債券市場でいちばん力を持っているのに、ひとりひとりは非力なのだ。
「給料面で恵まれてないんだよ」と、アイズマン。「その中で、目端の利くやつはさっさと投資銀行に転職して、その経歴を武器に、元の職場を操作する側に回ってしまう。本来、ムーディーズのアナリスト以上に大仕事ができるアナリストなどいないはずだ。『アナリストとして、これ以上の地位は望めない』と胸を張っていい。ところが、稼ぎはびりっけつ!  
ゴールドマンがゼネラル・エレクトリック(GE)の社債を気に入っても、別にどうってことはない。ムーディーズがGEの社債を格下げすれば、大騒ぎになる。なのに、どうしてムーディーズの社員がゴールドマン・サックスに転職したがらなきゃいけないんだ? ゴールドマンのアナリストがムーディーズに行きたがるというのが、筋だろう。そういうエリート集団であるべきなんだよ」

この格付け機関のくだりは、映画の中でも原作本の中でも決して本筋ではありません。だけど何度も何度も繰り返されるテーマです。私は、ここに一番衝撃を受けましたね。スタンダード&プアーズとムーディーズの実態が、こんなにデタラメだなんて。



映画「マネー・ショート」は、アカデミー賞で作品賞以下5部門でノミネートされました。助演男優賞にノミネートされたのはクリスチャン・ベールですが、スティーブ・カレルが演じるファンドマネージャー役の方が印象に残りました。強欲な相場師であるだけではなく、取引の善悪の本質について見る者のカルマに直接訴える、そんな複雑な演技を披露しています。

映画を見て、きっちりと理解できなかった部分があったので原作を読んだわけですが、ようやく全体が理解できました。例えば、この映画における「空売り」に対する「買い手」が誰なのか、今ひとつ分かりにくい。競馬で言うなら「ノミ屋」みたいなもんですかね。実際にリスクを受けている相手が誰なのか。それが、原作を読んでよく分かりました。てか、映画ではだいぶ端折っちゃってます。大胆な省略w

この映画見て面白かった人は、原作本おすすめです。いまの金融の世界が、いかに複雑怪奇で、しかも堕落した世界なんだってことがよく分かります。リーマンショックの後始末についても言及されてるし。そこら辺がまたヒドい話なんだよなぁ。

原作はマイケル・ルイス。聞いたことあんなぁと思ったら「マネー・ボール」の原作者でした。「マネー・ボール」は読んでますが、「ライアーズ・ポーカー」とか「フラッシュ・ボーイズ」とか、読んでないのがけっこう多いので、過去の本も追い追い読んでみようと思います。

日本での映画の公開は3月4日です。 原作本は発売中。




2016年1月25日月曜日

これも誰か映画化してくれ、イーロン・マスクの評伝が面白すぎる

映画化希望シリーズその2です。「イーロン・マスク 未来を創る男」です。

イーロン・マスクについては、2013年に出た「イーロン・マスクの野望」という本がすでにあって、それ読んだ時にブログにレビュー書いているんですが(ケツにリンク置いときます)、今度の本はシリコンバレーのど真ん中から出てきたヤツで、こっちの方が全然面白い。筆者はアシュリー・バンスという人で、ニューヨーク・タイムズやブルームバーグでテック系の記者をやってる人物。


早速引用してみましょう。かつて、シリコンバレーのナンバーワン・ヒーローはスティーブ・ジョブズでしたが、今はイーロン・マスクなんだそうです。
この男は本気だ。宇宙移民の実現は、彼の人生の目的でもある。
自然体でこの世の不可能に挑戦するマスクのやり方は、シリコンバレーでは半ば神格化されていて、ラリー・ペイジのようなCEO仲間からも崇め奉られているほどだ。
かつてはスティーブ・ジョブズに心酔していた駆け出しの起業家らも、今はこぞってイーロン教に宗旨替えしている。シリコンバレーの起業家は時代の先を歩んでいるとはいえ、所詮、現実の域を外れていない。
ところがマスクは、シリコンバレーの居心地のいい世界とも一線を画し、常に波風を起こし、論争の的になっている。電気自動車、太陽光発電、ロケットなど壮大な夢を説き回っている。19世紀に人々の不安を煽って莫大な財産を築いたP・T・バーナムという興行師がいたが、マスクはそのSF版と言っていいだろう。


彼の1週間は次のような感じだそうです。自家用ジェットで全米中を飛び回っています。もう驚くしかない。
そんな崇高な目標のためにマスクが実践している生活は常識からかけ離れたものだ。典型的な1週間はテキサス州ベレアにある邸宅から始まる。月曜日にはプライベートジェットでロサンゼルスに飛び、スペースXで終日仕事だ。そのまま泊まり込み、火曜日はシリコンバレーに移動、今度はテスラで2〜3日過ごす。同社のオフィスはパロアルトに数カ所、工場はフリーモントにある。北カリフォルニアには住居がないため、高級ホテルのローズウッドか友人宅に泊まる。
金曜日の8時ごろだった。子どもたちとベビーシッターを引き連れてプライベートジェットで一気に移動し、空港からはクルマで友人らが待つキャンプ場に向かうことになっていた。友人たちはマスク御一行の荷ほどきを手伝い、真っ暗闇での到着をサポートするのである。
週末はハイキングだ。日曜の午後には子どもたちを連れてロサンゼルスに戻る。その晩には1人でニューヨークへ。そして睡眠。
月曜は朝のトーク番組に出演、会議に出てメールに返信してベッドに潜り込む。火曜朝にはロサンゼルスに取って返し、スペースXに出社。同日午後にはテスラの工場に顔を出す。その晩、ワシントンDCに飛び、オバマ大統領と会談。
水曜夜にロサンゼルスに戻る。スペースXで数日過ごし、週末はグーグルのエリック・シュミット会長がワイオミング州イエローストーンで開催する週末会議に出席する。当時、マスクは2人目の妻である女優タルラ・ライリーと離婚したばかりで……。


世の中に、プライベートジェットが存在しなくてはならない正統な理由がようやく分かりました。「飛び回る」ってこういうのを言うんだ。

ちなみにマスクはバツ2で、最初の妻との間に5人の子どもがいます。だから、テスラのモデルSが7人乗り(補助シート使用時)なんですよ。

テクノロジー業界の関係者は、マスクの取り組みや野望をビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズの例になぞらえたがる。
かつてジョブズやゲイツのもとで働き、マイクロソフトのチーフソフトウェアアーキテクトに上り詰めたエドワード・ジョンは、「イーロンは技術に造形が深く、しがらみや常識にとらわれずに大きなビジョンを掲げる。そして長期にわたって何かを追求する決意がある。加えて、ジョブズが得意とした天性の消費者感覚を持っている。自分の専門外で優秀な人材を引っ張ってくる才能はビルに近い」と評する。
「ゲイツとジョブズの2人を掛け合わせてバージョンアップしたのがマスクだ」と表現するのは、ベンチャー・キャピタリストとしてスペースX、テスラ、ソーラーシティに投資するスティーブ・ジャーベットソンだ。彼もまたかつてジョブズのもとで働き、ゲイツとも親交がある。

もう絶賛なわけですよ。シリコンバレー関係者は。「ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズを掛け合わせてバージョンアップ」だって。がしかし、彼の下で働く社員の言葉はこんな感じ。

「あの人は信義とか人間関係みたいなものが完全に欠落しています。みんな長年、彼のために辛抱強く働いているのですが、よく考えもせずにゴミ屑同然にクビにされた人はたくさんいます。たぶんほかの社員に対する見せしめ的な意味もあるんでしょう。人間関係をすっぱり忘れることができるのだと思います。彼の下で働いている人たちは、戦争のための弾薬みたいなものです。ボロボロになるまで使われて、目的を達成したらお払い箱なんですね」

ジョブズと一緒じゃないですか! 典型的な「毀誉褒貶相半ばする人物」だよ。やっぱ天才CEOはこうでないと。

ジョブズとまったく違う面もあります。

マスクのやり方は限界がある。マーケティングやメディア対応はジョブズほどうまくない。プレゼンテーションのリハーサルもしないし、スピーチを磨くこともない。せっかくの大ニュースを金曜日の午後に出すような素人っぽさもある。記者たちの都合など考えもしないのだ。
ジョブズはすべてのプレゼンテーションやメディア掲載のタイミングをとにかく重視した。マスクにはそういう余裕がない。
「練習するような暇はないね。ぶっつけ本番で話すから、結果はそのときどきで違ってくるよ」とマスクは気に留めない。
グーグルの共同創業者でCEOのラリー・ペイジもマスクの熱狂的な支持者のひとりだ。マスクがあちこちのオフィスを飛び回る関係で寝る場所も毎日のように違うことはすでに説明したとおりだ。ペイジの家も、その宿泊先のひとつにされてしまった。
「彼はホームレスみたいなものですよ。本当に面白い。たいていは『今夜泊まるところがないんだよ。行っていい?』っていうメールが来るんです。さすがに鍵までは渡してないですけどね。

いま、宇宙開発の分野では、イーロン・マスクとジェフ・ベゾスがガチでやり合っています。マスクのスペースXと、ベゾスのブルーオリジンが、「自力で戻って来るロケット」を打ち上げる実験をやっていて、両社とも成功させています。そしてマスクは、ベゾスに対して怒りを隠しません。
スペースXが複雑なシステムを進化させた例は枚挙にいとまがない。同社の工場には不気味な巨大装置がある。摩擦攪拌接合法(FSW)という方法で溶接する機械だ。この装置のおかげで、ファルコンロケットのボディーに使う巨大な板金の溶接が自動化できるようになった。
この技術が有効とわかるや、ライバル各社は一斉にFSWに飛びつき、中にはスペースXから専門家を引き抜こうとする動きも見られた。
特になりふりかまわなかったのは、アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾスが設立した航空宇宙会社ブルーオリジンだ。同社は、世界トップクラスのFSW専門家であるスペースXのレイ・ミレクタを引き抜き、マスクとの仲違いを引き起こした。マスクが憤慨する。
「ジェフの奴がレイを引き抜いて、特許を取らせようとしたんだ。そもそもレイがウチの会社でやっていた技術なのに、図々しいにもほどがあるよ。ブルーオリジンはこういう専門能力のある人材を見つけると、給料2倍を餌に一本釣りで引き抜こうとするんだ。まったく余計なことをしてくれる。不愉快だ」
「彼は大王様になりたくてたまらないんじゃないか。倫理観もへったくれもなくて、ネットショッピング業界で邪魔者がいれば皆殺しにしている。正直言って、まったく面白くない男だよ」とマスクはバッサリ切り捨てたのだった。

いずれにせよ、この2人が21世紀の宇宙開発における超重要人物であることは間違いありません。マスクは「火星で死ぬ」のが夢だそうです。

「火星で死にたいね。できることなら、火星に行って戻ってきて、70歳くらいになったら再び火星に行って、あっちで暮らしたい。順調に行けば不可能じゃない。誰かと結婚して、たくさんの子どもが生まれていたら、たぶん奥さんは子どもたちと地球に住むと思うけどね」

誰か、このスーパースターの映画を作ってください。「スティーブ・ジョブズ」より絶対面白くなるはず。自家用ジェットで移動するロードムービー(スカイムービー?)でも面白いかも。

【過去記事】イーロン・マスクの評伝が面白すぎる。私を火星に連れてって!


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2016年1月22日金曜日

米Yahoo!がキナ臭いので、こんな本を読んでみたらクソ面白かった

アメリカのヤフーがなにやらキナ臭い事態になってきています。2016年1月20日のAsahi.comの見出しがなかなか扇情的です。

米ヤフー、窮地 事業売却・CEO退任…株主が要求

ヤフーと言えば、何といってもIT業界のパイオニアにしてビッグ・プレイヤーです。確かに最近は、2013年のTumblr買収以降大したトピックもない印象です。株価もパッとしません。


いったい、ヤフーに何が起きているのか? ちょっと気になったので、美人CEOのマリッサ・メイヤーがにっこり笑う姿が表紙になっている「マリッサ・メイヤーとヤフーの闘争」という本を読んでみました。

そしたらもう、面白いのなんの! 私も20年近くIT業界の周辺で仕事してますが、米ヤフーが立ち上がった94年頃は、ニフティやAOLのフォーラムで遊んでいました。96年のヤフー・ジャパン設立と、その後のITバブルははっきり覚えています。その後、AmazonとかGoogleとかYouTubeとか、FacebookとかTwitterとかmixiとか(笑)、その後重要なプレイヤーになるスタートアップの誕生も見てきています。

そこら辺を知っている者としては、もうこの本読んで開いた口がふさがりません。実に壮絶なヤフーの黒歴史。


例えば、時は2006年。当時のヤフーのCEOはテリー・セメル。ワーナー・ブラザースの元CEOで、「バットマン」や「リーサル・ウェポン」など数々のメガヒット作をものにしてきた人物です。彼は、創業2年目のFacebookを買いに行きます。まだ、MySpaceがハバをきかせていた頃です。

ヤフー側の取締役会は、MAX12億ドルまで出していいと、このM&Aを承認。しかし、ザッカーバーグは売りたくない。Facebookはまだまだ自分の手で成長させられると思っていたからです。しかし、Facebook側の取締役会は「ヤフーが10億ドル以上を提示したら必ずYESと言うこと」とザッカーバーグに通達します。

セメルがザッカーバーグをヤフーのキャンパスに呼んで、交渉が始まりました。

「君が望んだ10億ドルを出すわけにはいかない。8億5000万ドルで手を打とう」

セメルは、下交渉でザッカーバーグと10億ドルで握っていたにも関わらず、土壇場で15%値切ろうとしたのです。以下引用。

「ザッカーバーグはじっと黙っている。部屋の雰囲気は最悪だ。30分もたたぬうちにザッカーバーグはヤフーのキャンパスを後にした。

フェイスブックの本社に戻ったザッカーバーグは、彼の共同創業者でありハーバード大学時代からの仲間でもあるダスティン・モスコービッツのもとに向かい、顔を合わせるやいなやガッツポーズをして喜んだ。10億ドルが提示された場合、必ず売却に同意すると、ザッカーバーグは取締役会に約束していた。しかし、提示額が10億を下回った。フェイスブックを手放す必要はない」


「その1年後、Facebookはマイクロソフトから150億ドルの評価を受ける。2011年、ウェブ広告市場におけるフェイスブックのシェアはヤフーのそれを超えた。2014年、フェイスブックの時価総額は1900億ドルに達した。一方のヤフーは350億ドルだ」

やってくれますね、テリー・セメル。本書には「彼はEメールも満足に使えなかった」と書いてあります。なんでそんな爺さんがCEOに? 当時、ザッカーバーグ22歳、セメル63歳。「こんな若造に10億ドルもくれてやるなんて屈辱的だ」と思ったかもしれませんね。

ヤフーが買い損ねたのは、Facebookだけではありません。

「セメルの時代に買収が成功せずに、のちに巨大企業に成長したスタートアップはフェイスブックだけではない。ビジネス向けSNSのリンクトイン(Linkedin)やツイッター(Twitter)にも目をつけたが、この2企業とも、2014年の時点で250億ドルの大企業になっている。ユーチューブ(YouTube)を手に入れるチャンスも、ヤフーにはあった。ユーチューブの共同創業者は、2006年に身売りを検討していただけでなく、テリー・セメルがハリウッドと繋がりがあることからグーグルよりもヤフーの方が売却相手として適していると見なしていた。乗り気でないヤフーを尻目に、結局ユーチューブはグーグルに買収される道を選んだ。買収額は16.5億ドル」

信じられません。YouTubeもTwitterもLinkedInも買い損ねたんです。しかもセメルは、Google買収のチャンスも逃しているんです。世界有数のIT企業が、IT音痴に経営を任せてはいけません。

買い物がイケてないだけじゃない。ヤフーは、買ってもらう機会も逸してしまいます。2008年、マイクロソフトのマイケル・バルマーがヤフー買収を試みます。

「11月中旬、ヤフーの株価は10ドルを切った。(当時のCEO)ジェリー・ヤンは、マイクロソフトがヤフーを過小評価しているとして、450億ドルのオファーを蹴った。そして今、ヤフーの株価は140億ドルでしかない。かつて、これほどの短期間で、これほどの読み違いをし、これほどの痛手を受けた人物がいただろうか?」

この本の中には、ソフトバンクCEOの孫正義が何度も登場します。これがまた面白い。以下引用。

「マーはアリババに託すビジョンについて話した。話し終わると、マサは古い大きな電卓を取り出した。いくつかの数字を入力して言った。『会社の40パーセントに相当する3000万ドルを出資しましょう』

マーは率直に答えた。『でも、それは多すぎます。マサ』

『じゃ、これで』。マサはわずかに額を下げた。それでもまだ高すぎる。

マーが落ち着きをなくしていることに、ツァイは気づいた。ゴールドマン・サックスの男にさっき言われた言葉を思い出す。打ちのめされるな!

ツァイが口をはさんだ。『マサ、そんなオファーなら、もって帰って取締役たちと相談する必要もありません。私とジャックの二人の判断で、お断りするしかないでしょう』

マサはじっとしている。彼の両脇のスーツ連中はあぜんとしていた。孫正義にそんな口のきき方をする者はいない。

マサは言った。『そうですか。わかりました』そして電卓に顔を向ける。

『会社の三分の一、2000万ドルでどうでしょう?』

交渉は成立した。詳細は12月に取り決められ、翌年2000年の1月に支払いが行われた」


孫正義の登場シーン、もうひとつ貼っておきましょう。

「しばらくたったある日、東京への出張を終えたマーは帰国するために空港に向かっていた。そこに孫正義から電話がかかる。

『ジャック、今どこにいる?』

『いや、じつは……東京にいるんだ。顔を見せなくて、ごめん。急ぎの用事で来ていただけで、今はもう空港に向かっているんだ』

『キャンセルしろ。話したいことがある』

マーは運転手に、Uターンするように頼んだ。

巨大なオフィスのなか、ソフトバンクのCEOはアイディアがあるとマーに言った。アリババは消費者間電子商取引に参入すべきだ。中国のイーベイになれ。ヤフーとのジョイントベンチャー、つまりヤフー・ジャパンがこの種のビジネスを始めたところ、会社の営業利益の60パーセントを集めるまでの存在になった。

マーは答えた。『まったく同じことを考えていたんだ!』

2人は興奮した」

「2003年、消費者間商取引サイト『タオバオ』がオープンした。好調なスタートを切った。2004年の後半には、イーベイの幹部3人が杭州へやってきた。資金提供と引き替えに、提携関係を結ぶためだ」

ちなみに、2016年1月22日時点で、ソフトバンクの時価総額は5兆458億円、保有するアリババ株の時価総額は6兆4070億円だそうです。

ソフトバンクの時価総額が保有のアリババ株下回る、スプリント懸念

実はこの本の中で、マリッサ・メイヤーに関するパートはそれほど多くありません。いや、そこそこボリュームはあるけど、あんまり重要じゃないと言った方がいい。彼女についての記述で、一番面白かったのはこれ。

「メイヤーの冷たさをより際立たせていたもう一つの要素は、彼女の遅刻癖だ。いつも遅れて来る」

「しかし、メイヤーは必ずと言っていほど遅れてくる。少なくとも45分。開始が大幅に遅れて、ヨーロッパの幹部が午前三時を過ぎても回線を切れないこともあった」

ヒドい遅刻魔なんですねえ……。

ところで、アメリカのヤフーと日本のヤフーって、ロゴが違うって知ってました?


これがアメリカのもの。2013年にこれを作ったのがメリッサです。


日本のはこれ。創業以来変わってません。ヨーロッパや南米のヤフーはアメリカのと同じロゴにならっています。というか、世界中でロゴもページも同じUI。しかし、日本だけは昔のロゴのままなんですね。

日本のヤフーには、経営上これといって大きな問題はないですから、調子の悪いアメリカ版にならって変更する必要はないってことですよね。

冒頭に示したとおり、本日現在、ヤフーの株価は29.31ドル。時価総額は276.8億ドル。約3兆2000億円ですね。しかしその価値の大半は、アリババとヤフー・ジャパンの株式です。中核となるメディア事業の価値は、その10分の1以下と評価されています。

いずれにせよ、ITプレイヤーとしての旬の時期はすぎてしまったヤフー。この先、いったいどこへ向かうのでしょうか?


それにしてもこの本、あまりに面白かったので、誰か映画化してくれないかなと思った次第。 

2016年1月17日日曜日

500MBまで無料!デジモノステーションのSIMゲット

年末、日本中のSIMMER(SIM愛好者w)に衝撃が走りました。デジモノステーションという雑誌に、月額無料のSIMが付録でついているというのです。


確かに。「超特典!業界初コラボSIMが特別付録!!」と表紙のヘッダで踊っています。

そのSIMはデータ専用で、毎月499MBまでは無料。500MBを超えた分は、100MBごとに100円、2GBを超えると5GBまでは1600円という料金体系だそうです。

回線はDocomoのLTE回線。前回紹介したFREETELと同じクオリティです。これは早速買うしかないとAmazonに行ったところ、SIMMERが殺到したのかデジモノステーション2月号はとっくに売り切れていて、定価620円のところマーケットプレイスで1200円で売られています。

それでも「買い」だろうと年末に旅行中のハワイから2冊注文し、奥さんの実家に届けてあったのをようやく昨日ピックアップしてアクティベートしたと。1月中にアクチしないと無効になってしまうのでした。


問題のブツは、So-netが提供する「0SIM」というもの。「オシム」じゃないですよ、「ゼロシム」です。これ、笑い話でも何でもなくて、ジェフ千葉サポの私は当然オシム信者でもあるのですが、設定用のURLに/0sim/って入力しなくちゃならないところ、ゼロをオーと取り違えて/Osim/ってやって「繋がらない、繋がらない」としばらく悶々としてましたからね。

前回のエントリで紹介したFREETELは、100MBまで299円、1GBまでだと499円、3GBまで900円というのが目安です。今回のSo-netは、499MBまで無料、700MBなら300円、1GBなら600円、2GB超えなら1600円(5GBまで)です。

So-netのWebサイトを見ると、このSIMはデジモノステーション以外では見あたらないので、恐らく限定商品なんでしょう。FREETELに乗り換えたばかりですが、さらにSo-netに乗り換えてしばらく使ってみようと思います。



スピードもまずまずですね。しばらく500MBの壁と戦ってみようと思います。 しかしこれ、サービス提供側にしてみれば、凄いギャンブルですよね。ユーザーがみんな500MBカツカツで使っていたら、大損こくんじゃないでしょうか。

MVNO事業者が、Docomoからいったいいくらで回線料仕入れてるのか、とっても気になる今日この頃です。

余談ですが、デジモノステーションの本誌は、SIMの取説ページ以外は一切読まずに捨ててしまいました。子どもの頃、スナック菓子を買って、付録の仮面ライダーのカードだけ残してお菓子を捨てていたのを思い出しましたね。なんか空しいね。

月額299円から。FREETELのSIMを買ってみた

ハワイ旅行を回想する日々は終了しました。東京でガジェットと暮らす日々に戻ります。

昨年(2015年)の11月にiPad Proのセルラーモデルを買ったのですが、それまで、Docomoの普通のSIM(をnanoサイズにぶった切ったやつ)を使ってました。月額で6000〜7000円払っていたと思います。iPadなので、通話を一切しませんからこの月額はもったいなかった。

さらに言えば、自宅にも会社にもWiFiが飛んでいるので、キャリアの回線でデータ通信を行うケースって実はあんまりない。なんて言うと、「WiFiモデルのiPadで十分じゃん、何でセルラーモデルなんだよ」って突っこみを浴びそうですが、理由は単純で、「WiFiに接続する手間がかからないから」。電車の中や、出先などでちょこっとネットを使いたい時とか、すぐに使えるのがいいんです。あと、海外で現地のSIMを使えるからってのもあります。Apple SIMもね。とにかく、一度セルラーモデルを使っちゃうと、もうWiFiモデルには戻れない。もちろん、iPadもiPhoneもSIMフリーモデルがデフォルトです。


で、年末にFREETEL SIMというのを買いました。「for iPhone」って書いてありますが、iPadでも使えます。AppStoreへのアクセスの際、パケ代が無料という珍しい仕様。だけどこれ、本当に嬉しいか?「Appのバックグラウンド更新」をオフっておけばいいだけの話じゃないの?


それはさておきこのSIMの特長は、パケ代が月額299円からで、使った分だけ払うという料金体系にあります。何か裏がありそうですが、Webに載っている料金の推移を見ると、特に不審な点はありません。まあ、階段の高さの表現はちょっと意図的なものを感じますがw


299円で済むのは100MBまで。その上が1GBまで499円。おそらく私のように、ほとんどWiFi環境で使っているユーザーならば、1GB以内で納まるんじゃないかと。だけど、さすがに100MBはあっという間に超えそうなので、このSIMの運用費は、月額299円じゃなくて499円と考えるべきですね。まあでも月額500円で済むんなら、凄まじくリーズナブルです。

オンラインで注文すると、2〜3日でSIMが届きました。


SIMをiPadに入れただけでは使えません。設定画面で、APNの設定が必要です。

いったんFREETELのSIMをAPN設定し、また違うSIMを使う場合には、この設定をリセットして新たなSIM用のAPN設定を行う必要があります。

FREETELは、Docomoの回線を使うMVNOです。LTEにも対応しています。ある日のスピードはこんな感じ。


もうちょい高速だと嬉しいですが、ぼちぼちじゃないですかね。

12月17日に購入し、およそ1カ月が経ちました。Webのユーザー用ページにログインして利用料金を照会してみたところ、12月の確定料金が499円(ユニバーサルサービス料と消費税が加わって総額541円)。やはり100MBをハミ出してました。

1月は、まだ月の途中ですが今のところ299円です(総額325円)。あと半月ありますが、もしも299円で済むんなら、月額がこれまでの20分の1ってことです。100MBを超えても、1GB未満なら499円なので10分の1以下。

SIM自体の価格は3000円です。データのみだと月額のミニマムは299円ですが、通話つきのSIMは月額999円からってのがあります。MVNO凄い。日本の通信業界もやればデキるじゃんって感じ。

FREETEL

新年早々、いい感じの達成感に浸っていたのですが、もっと凄いSIMが登場しました。その話はまた次回。

2016年1月16日土曜日

次のハワイ旅行のための覚え書き・カウアイ島編

では、続いて次回のカウアイ島行きのための覚え書きです。カウアイでは、コアケア・ホテル&リゾートに宿泊するのが前提になってます。


・リフエ空港のアラモレンタカーは、自動チェックイン機でチェックインできる。だけど、有人カウンターでも所要時間はあんまり変わらない。が、免許証は番号を入力するだけ。現物を出さなくてもOKだった。

・コアケアにいるなら、食事はククイウラのショッピングセンターのほぼ一択。メリマンズがあり、メキシカンがあり、タパスがある。そして朝食が素晴らしい。リヴィング・フーズ・マーケットね。


・徒歩でも行けるポイプ・ショッピング・ビレッジは、プカプカ・ドッグ(ホットドッグ)とスーパーマーケットぐらい。スタバがあるけど。
・ポイプ・ショッピング・ビレッジは、メインのレストランも閉店していた。
・ククイウラにおいて、WTCFのWi-Fiは30分無料で使える。
・ククイウラまでは、歩くと小一時間かかるので、車で行くしか……。
・しかし、カウアイ島にはウーバーはない。残念。
・ククイウラのリヴィング・フーズ・マーケット&カフェのサラダバーは、休日明けは野菜が無い場合あり。クリスマス明けがそうだった。



・リフエから530号でポイプに向かうなら、ポイプ・ロードではなく、手前のアラ・キノイキ・ロードで曲がるべし。長い木のトンネルが続く。
・ゴルフ場(Joe’s on the Green)の朝飯は大したことないよ。外の席だとハエも飛んでる。
・リフエのセーフウェイの隣にヴェライゾンがある。しかし、1か月で60ドルのコースしかない。
・AT&Tは、セーフウェイの先、50号の左側にある。
・Apple SIMは、意外に使えない。T-mobileは、アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリスのカードしか受け付けない。GigSkyは高すぎ。
・セーフウェイに行けば、日本のインスタントラーメンとか、うどんとか日本食がいろいろ手に入る。


・カウアイ島では、車はデカイの借りた方がいいよ。小さい車だとみすぼらしい。
・朝、ランニング行くと、雨を浴びるよ。
・だけど、雨が上がると虹が見られるから、ランニングの時でもカメラ持って行ったらいいかも。
・ザッカーバーグの買った土地は、Kahu’aina Plantationという場所らしい。Google Mapに載ってる。
・ワイメア渓谷の展望台は、景観が素晴らしいのだが、天気が悪いと何も見えないらしい。


・ワイメアに行くときに、イシハラマーケットでお弁当買って持って行くといいと書いてるガイドブックがある。
・だけど、イシハラマーケットの弁当は、全然美味しそうに見えないんだよね。
・ワイメアでピクニックするなら、ククイウラのショッピングセンターで食事調達して行った方がいいんじゃないかと。


・ワイメアの展望台に、愉快な半裸のガイドくんがいた。Shell-Phoneの話で大笑い。
・ピクニックに行っても、酒は飲んじゃダメだからね。アメリカは屋外で酒飲んじゃダメ。
・ワイメアのヘリコプターツアーは意外に混んでる。早めに予約した方が。
・ワイメアにNASAの施設がある。もちろん、立ち入り禁止だけど。


・コアケアに泊まるなら、マリオットの売店が近くて便利
・マリオットの売店に、痒み止めの軟膏が売ってたな。
・コアケアのレストラン(Red Salt)は混んでる。17:30、19:00、20:30の3回転。
・コアケアのパーキング係で、ケイさんという日本人がいる。1971年にカウアイ島に初めて来たそうだ。カウアイに住むようになって30年以上だと。


・今度は隣のアウトリガーのコンドで自炊してみるかな。外にデカいBBQコンロもある。コアケアとはビーチで繋がっている。
・セントレジスのレストランは、けっこう本格的な寿司メニューがあるが、夜しか食べられない。次回チャレンジ。プリンスビルね。


・しかし、カウアイは鶏がとんでもなく多い。車で轢かないように。

……ハワイ旅行記、ようやく終了。意外に取れ高の多い6泊8日でした。

2016年1月13日水曜日

次のハワイ旅行のための覚え書き・ホノルル編

ハワイから帰って来ると、まず間違いなく、次回ハワイに行くときのことを考え始めてしまいます。いつ行くか(行けるか)、どこに行くか、何日間行くか。

しかし東京での生活に戻ると、仕事とか、家族の用事とか、世界各地から届く重大なニュース(デヴィッド・ボウイが死んだりとか、イスタンブールでテロが起きたりとか)に追いやられて、いつしか「次のハワイ」という企みは雲散霧消してしまいます。それどころか、ついこないだハワイに行ったという記憶すら、事実ではなく幻だったのではないかと思わされるほど、圧倒的に日常に追い込まれてしまうんです。

もう、ハワイから帰ってきて2週間が経ちますが、そんな日常に抵抗するために、今回の旅で記憶に残ったあれこれを、次回ハワイに行くときのための覚え書きとして残してみようと思います。あくまでパーソナルに。

次のホノルル行きのための覚え書き

・ハワイに着いたら最初にするのは、日没の時間を確認すること。
・ダイヤモンドヘッドには、朝早く登ろう。9時過ぎには駐車場は満車だ。
・ダイヤモンドヘッドから上る日の出は、天気予報の日の出から30分後。
・ウーバー最強。リフトもある。運賃はタクシーの半分よ。
・夜、住宅街を歩くのは危険らしい。現地在住の人に驚かれた。
・バスは一律2.5ドル。意外に使える。アプリが便利。
・JCBカードを持っていくといいかも。トロリーバスにタダで乗れるみたい。


・スカイワイキキのドレスコードは無意味。Tシャツに短パンの客もいた。だけどサンダルはまずいかも。
・スカイワイキキは有名シェフが料理を作ってて美味しい。だけど、しっかり食事するような席じゃない。
・スカイワイキキはオープンテーブルで予約できる。絶対に予約してから行った方がいい。
・オープンテーブルのアカウントは、お店のPCに日本語で表示されるので、受付で注意が必要。画面見て確認するとベター。


・いやすめは流行ってる。凄い行列。いま4店舗。
・いやすめはクレジットカードが使えない。
・義経のシャケ定食は、皮まで食べないと女将に注意される。
・ボガーツの朝食は、テイクアウトしてビーチで食べると最高。
・アサイーボウルは冷たいので、温かいコーヒーは一緒に買わない方がいい。
・ボガーツも、クレジットカードが使えない。
・ナカムラ(小倉智昭のラーメン屋)は激混み。向かいのえぞ菊が意外に空いてる。座席数の問題かも。


・麒麟(カニが美味い)に行くなら、一応、電話して予約した方がいい。いつも混んでる。
・麒麟でカニを食べると手がとても汚れるので、日本からカニスプーンを持って行くといいかも。
・麒麟のチップは18パーセント。義経も18パーセント。予め伝票に記入されている。
・カカアコは、日曜日には行かない方がいい。お店が全部閉まってる。
・カカアコには、テントの家がたくさんある。ちょっと緊張するよ。


・ワイキキはランナーがとにかく多い。老若男女、みんな走ってる。次回はランのコースを調べよう。
・ノースショアーに行くなら、東海岸沿いのルートを選んだ方が景色がいい。
クアロアランチ付近の海岸が意外にいい。道路と海がとても近い部分がある。日本では考えられないほど近い。
・途中、クアロアランチでトイレ休憩するといい。ジュラシック・パークのロケ地があるところ。コーヒーも買える。



・ライエの岬の岸壁は凄いパワースポット。打ち寄せる波が最高にスペクタクル。
・ライエ岬の地面の岩は鋭角的すぎるので、瞑想するならマット持参。
・ノースショアーのライエ付近は、モルモン教徒が多いらしい。


・HNL空港では、75分前に端末でのチェックインができなくなる(Unitedの場合。有人カウンターでは可能)。Cクラスの場合でも、75分前到着を目指した方がいい。
・HNL空港で別の島へ飛ぶ場合、ハワイアン航空はバゲッジドロップも自動化されてる。端末に予約番号を打ち込んで、スリップをプリントアウトしてバゲッジの取っ手に巻き付けて、ベルトコンベアにドロップする作業を自分でやる。
・HNL空港でのアラモのレンタカーリターンは、他のメジャーなレンタカー会社とは別な場所にある。15分ぐらい余分に時間がかかる。あせった。
・ワイキキビーチの駐車場は、海を右手に見て、縦列駐車の枠はタダ(常に満車)、ぐるっと回って斜めに入れるエリアは意外に空いてる。パーキングメーターあり。あとは、zooの駐車場もある。ここはカードも使える。1時間1ドル。
・ハワイを訪れる日本人の数は、1日に5000人。
・ハワイって海に囲まれているのに、猫が少ない。何でだろ。