2011年10月22日土曜日

シャンパーニュへGO! フランス・クロアチア旅行記2011その6

パリ、東駅からからTGVで40分。シャンペンで有名なランスへやってきました。いわゆるシャンパーニュ地方です。

目的は、もちろんシャンペンを飲むためにシャトーを何カ所か訪ねる予定です。しかし、ちゃんと予約してないと入れてくれないところも多く、結果から言えば2勝2敗。

ランス駅を降りて、まずはランチ。そして、世界遺産の大聖堂を見学。


シャガールのデザインしたステンドグラスは大人気。


そして、3時半に予約していたポメリーへGO。


ここのカーブは、内部に現代アートの展示が行われていて、ちょっと不思議な空間になってます。


アートに加え、インダストリアル・ノイズがずっと流れていて、さながらデビッド・リンチ的な空間世界。


ツアー見学の後、各自2杯ずつ飲んで27ユーロ。ポメリーを後にします。もう夕方5時近い時間。


テタンジェは最終のツアーが終わっており、門前払い。


すぐ近くのG.H.マーテルに行きますが、営業時間内ながら、予約客でいっぱいなのでとこちらも門前払い。


主よ。もう一杯ぐらい飲ませてくださいよ。

とはいえ、もう開いているシャトーはないので、レストランでシャンペンを頼み、生ガキに生ムール貝のディナー。


翌日、朝イチでマムに突撃! やった、入れた。


お姉さんがガイドしてくれます。

朝なので、1杯つきで10ユーロのコースをチョイス。一同、大満足でパリに戻りましたとさ。次はドンペリ飲みに行きたいもんだ。

2011年10月5日水曜日

パリで自転車ヴェリブに乗ってみた フランス・クロアチア旅行記2011その5

今年5月にイギリスを旅行した際、ロンドンの公共自転車に乗りました。これはもともと、パリで07年に導入されたものがベース。パリのヴェリブという公共自転車システムを、ロンドンがパクったわけですね。

さて、パリにやって来たからには、ヴェリブに乗らないわけにはいきません。


自転車ステーションはこんな光景。ロンドンと変わりません。しかし自転車の色が渋いっす。さすがパリ。


ステーションには操作パネルを装備した司令塔が立っていて、ここでユーザー登録と貸し出しを行います。日本語には対応していませんので、英語の表示に切り替えて操作します。


旅行者は、ICつきのクレジットカードがあればユーザー登録可能。ユーザー登録すると、こんな紙が出てきます。右下に印字されている8ケタの番号と、ユーザー登録時に入力した4ケタの暗証番号を組み合わせて利用します。


1日1ユーロが基本料金で、30分までは無料。以後30分刻みで利用料が課金されます。

パリでは、まず乗りたい自転車に目星をつけてから、操作パネルを操作した方がベター。

なぜなら、ロンドンでは各自転車が格納されているドックで番号を入れて自転車を取り出しますが、パリでは司令塔で自転車を選択するからです。パンクしてたり、チェーンが外れていたり、サドルが汚れていたりと、コンディションの良くない自転車もけっこうありますから、まずは状態のいい自転車を選び、その番号を覚えて操作パネルに向かいましょう。


ドックから自転車を取り出します。自転車を外す操作はロンドンよりイージー。自転車は20キロぐらいの重量。3段変速つき。これはいずれもロンドンと一緒です。


ヴェリブがロンドンのともっとも異なる点は、カゴとカギがついていること。

カゴは荷物を入れるのに便利ですが、信号待ちでひったくりに荷物を盗られないように、ハンドルにバッグの取っ手を引っかけておくことを忘れずに。


また、カギがついてますから、こんな風に、柱にくくりつけられたヴェリブも時々見かけます。


ただし、これだと盗難に遭ったり返却を忘れたりするケースもあるので、ドック・トゥ・ドックで使った方がいいですね。ロンドンみたいに。

ただしこの日の私は、サンミッシェルでヴェリブを借りて、10分先のルーブル美術館付近で返却しようとしたら、ルーブル近くの3カ所のステーションがどこも満車。10分乗って、返すのに30分待ちというマヌケな状態に。


こんなiPhoneアプリ(Paris by Bike。無料)を使えば、AR機能が最寄りの空いているステーションをナビゲートしてくれます。だけど、目的地が目の前なのに、500メートル先のステーションに返してそこから歩いて戻るってのも何だかなあ。

それはともかく、ロンドン同様パリも道路は自転車向けにきっちり整備されていますので、そこは好感度大。


当たり前ですが、パリは自動車同様自転車も右側通行なので、くれぐれもお間違えなく。これに慣れるのが意外に大変。そして、自転車は歩道じゃなくて車道を走らなくてはいけませんよ。


こちらは、犬も車道を歩けってサインです。パリではなく、ランスで見かけました。

2011年10月2日日曜日

モンサンミッシェルの罰当たりなオムレツ屋 フランス・クロアチア旅行記2011その4

パリからTGVでレンヌへ。そして、レンヌでレンタカーに乗り換えてモンサンミッシェルへやって来ました。前回ここを訪れたのは、1998年のワールドカップ・フランス大会の時。つまり、13年ぶりの再訪です。


到着したのがちょうどお昼時ということもあり、例のオムレツ屋で食事ということになりました。13年前、やはりお昼時にこの店でランチということになり、行列に並んだ末に、たいして味もしない名物料理に割高な勘定を支払った記憶があります。

しかし、主よ、人間は過ちを繰り返してしまう生き物なのですね。


その店、有名なプラールおばさんの店は、お昼時なのに意外なほど空いていました。給仕が、表紙の右肩に日の丸のついた、ペラペラのメニューを持ってきます。早速開いてみると、20ユーロ、10ユーロといった値段が見えます。そうだよ、13年前は味のしないプレーンなオムレツに20ユーロぐらい払った記憶があるよと思い出しながらメニューの検討を始めると、先の給仕が戻ってきて、我々のメニューを取り上げてしまいました。

新たに持ってきたメニューは、分厚い合成皮革の装丁に、やはり日の丸がプリントされた豪華版。

今度は、25ユーロ、35ユーロ、50ユーロと先のメニューより高い数字が目に入ります。思わず「さっきのメニューも見せて」と言いますが「ノン、ノン」と断られます。もう、ハナからうさん臭い。恐らく、さっきのは団体客向けのメニューだったのでしょう。

メニューのトップに載っている、オムレツにオマール海老が添えられているランチセットみたいなものを頼むことにします。25ユーロ。どうやら、これより安いものは頼めないようです。日本人は。

腑に落ちない感覚を抱きつつ、一行4人は同じものをオーダーし、白ワインのハーフボトルをシェアすることにしました。オーダーの際に「海老は1匹? それとも半分?」と聞かれます。答えはもちろん「半分」です。海老を食いに来たわけではありません。

ワインがきて、付け合わせのサラダがきて、乾杯してる間もなく、オムレツと海老がやってきました。「早い!」いや「早すぎ」です。作り置きしてあったのは間違いありません。


もともとオマール海老なんて食べるつもりはありませんでしたが、その効用は認めることにしましょう。味のないオムレツと一緒に食べることにより、食事の淡泊さが緩和されます。昔に比べ、1人前あたりのオムレツの量も少なくなっているようで、普通に完食できます。

だけど、オマール海老とオムレツ、主客逆転してないか? まあいいか。そんなことより、問題は勘定です。勘定を見て、ほろ酔い気分が一気に醒めました。

4人で344ユーロ(約3万6000円)。オー・ララー!

勘定書には、例のオムレツセットが1人75ユーロと書いてあります。そんなはずはない。メニューには25ユーロと書いてあったじゃないの。給仕を呼びます。

「ちょっと、何これ?」

若いお姉ちゃんは、声をかけられた瞬間説明責任を放棄して、近くにいたチンピラ風のオッサンを連れてきます。

「ちょっとこら、何だこの勘定は?」

オッサンは我々に説明を試みますが、英語が良くしゃべれないので、何を言ってるのかさっぱり分かりません。らちが明かないので、奥から一層極悪な風体の若頭を連れてきます。

若頭が言うには、「オマール海老は100グラムで25ユーロ。あんたらが食べたのは、300グラムだから75ユーロなんだ」と。「オマール海老は、ミニマムで300グラムからだ」と。

「そんなの聞いてねえ。もう一回メニュー見せてみろ」

メニューには、確かに金額の下に「海老100グラムの値段」と小さく書いてあります。しかし、ミニマム300グラムなんてどこにも書いてません。オーダーの際に説明も受けてません。

「なあ、あんたらは海老を300グラム食べたんだ。だからこの値段なんだよ」


大天使ミカエルの足下で、かくも悪辣な商売に精を出す一家は、間違いなく地獄に堕ちることでしょう。聖なるプラールおばさんの伝説すら、もはや美談などではなく、守銭奴経営者たちが捏造したのではないかと思わされるほど。

これから彼の地を訪れる方、決してこの呪われた店で食事をしてはなりません。店の前で演じられる、チャンチャンチャンと卵がかき混ぜられオムレツに焼かれる見世物を堪能したら、通りに並ぶ他の店で食事されることをおすすめします。どうしてもオムレツが食べたい方は、この店以外でも食べることができますから。

2011年10月1日土曜日

ドブロブニクの変貌 フランス・クロアチア旅行記2011その3

アドリア海の真珠、ドブロブニクにやって来ました。金曜日の午前11:35の便、パリのCDG空港からクロアチアン・エアーで2時間半。帰りは日曜日の午後2時半DBV出発の便です。パリからの直行便は、週にこの往復しかありません。パリからこの町を訪れる客は、もれなく週末2泊3日を同地で過ごすよう強制されるフライトスケジュールです。


2008年の9月以来、3年ぶり2度目のドブロブニクですが、前回に比べ、たくさんの日本人を見かけます。

例えば、ドブロブニク港で人気のシーフード・レストラン「KONOBA」でランチを摂りましたが、店の中を見回すとお客の5組に1組は日本人という状態。イカスミのリゾットはじめ、ここの料理は実に日本人好みということもありましょうが。

それから、今朝乗ったスルジ山頂行きのケーブルカーは、一台まるごと日本人! げー。

ここ最近JALがチャーター便を飛ばしたりして、日本からも半直行で行けるようになりました。治安がいいし、食事も合うしで、世界遺産好きの日本人にとっては格好の観光地です。にしても、たった3年でこんなに増えているとは! ちょっとした驚きです。

先ほども出てきましたが、このたびのドブロブニク旅行最大のサプライズは、ケーブルカーの再開通です。


ほら、真新しいケーブルカーが、ドブロブニク旧市街とスルジ山の山頂を行ったり来たりしているでしょ。

実はこの山頂のケーブルカー駅、2008年にはこんな状態だったんですから。


1991年から4年間に及んだユーゴスラビア紛争で、ドブロブニクはNATO軍から激しい砲撃を食らったんですよね。頂上のケーブルカー駅を降りると、戦争記念館があり、戦争当時の模様をいろいろ知ることができます。NATO軍の砲撃がこの世界遺産の町に次々に着弾する模様の映像なども流れていて、かなり衝撃的です。

しかし、まさかこのケーブルカーが再開するとは思ってもいませんでした。ググってみたところ、2010年7月に復活した模様。

朝から大人気ですよ。

そして今回、現地でその存在を知り、参加できなかったのがこれ。セグウェイのツアー。ちょっと気がつくの遅すぎたな。