2018年6月30日土曜日

ヴォルゴグラードは暑かった。日本vsポーランドはしょっぱかった

見たくない試合を見てしまいました。日本対ポーランドは、0-1で日本が敗戦。しかも、ラスト10分ぐらいは日本が自陣でボールを回し、ポーランドもそれを奪いに来ないという「談合試合」。結果、日本はH組2位で決勝トーナメントに進出できますが。


前日に見たフランス対デンマークも談合試合だったのに、まさか日本の談合試合を見る羽目になるとは。グループリーグの3戦目って、これがあるんだよね。


会場はひどいブーイングでした。とても残念な形で、世界を驚かせた日本代表。それまでの2試合で好感度が上がっていたのに、一転してヒールになっちまった。本当にガッカリです。


今回、日本とセネガルは、勝ち点、得失点差、総得点差で並んだために、イエローカードやレッドカードの多寡で判断する「フェアプレーポイント」で日本が上回ったという決着です。

思うに「自陣でのボール回しによる時間稼ぎ」には、審判がイエローカードを出せばいいと思います。GKの時間稼ぎ同様に。そうしないと、何がフェアプレーで、何がフェアプレーじゃないか分からなくなりますよ。


さて、ヴォルゴグラードは暑い町でした。キックオフ時の気温は36度! かつて、スターリングラードと呼ばれたこの町は、第2次大戦の最激戦の舞台として有名です。ドイツを中心とする枢軸軍とソ連軍合わせて200万人以上が犠牲になってます。


あちこちに、巨大なモニュメントが聳え立ち、戦没者を慰霊しています。
この、「母なる祖国像」は、地面から剣の先まで85メートル。左の下に、人間が数名写っているので、そのデカさが分かると思います。

これは、スターリングラード・パノラマ博物館にある、当時の建物ですね。屋根も床も落ち、壁面は弾痕だらけ。


博物館の中には、スターリングラード攻防戦の模様をプロジェクションマッピングで再現する展示があり、しばし見入ってしまいました。

今回、日本戦を見るために、サランスク、エカテリンブルグ、そしてこのヴォルゴグラードを訪れましたが、もっとも印象に残ったのがヴォルゴグラードです。


まあでも、やはり「人生で一度だけ訪れる町」であることに疑いはありません。

さあ、今回のW杯生観戦も、残すところ「スペイン対ロシア」の1試合のみです。ここから先は、もう談合はありません。楽しみです。

……と喜んでいたら、衝撃の事実発覚。なんと「日本対ベルギー」は、私が帰国する7月2日の夜9時キックオフになりました。試合中は飛行機の中です。機内WiFiでツイッター観戦だな、こりゃ。

2018年6月27日水曜日

モスクワでバンクシー展に遭遇!フランスvsデンマークは談合試合

W杯観戦のためロシアに来ています。今日(2018年6月26日)は、夕方にリジニキスタジアムで予選リーグの3戦目、フランス対デンマークを見る予定です。

日中は、モスクワ川のクルーズに行こうということになり、乗船場所を目指します。

色んな旅行記に、「メトロ駅を降りるとクルーズの客引きがいる」と書いてあるので、客引きに引かれる想定で行ってみると、全然そんなのいません。


周辺にあった地図を頼りに、乗り場らしきところに行ってみたら、乗り場はルジニキスタジアムの向かいでした。ロープウェイもある。これも乗ってみたい。

船のチケット売り場は閉まっており、近くにいた警察官とおぼしき人に「船はどこから乗るの?」と聞いたら、自分の携帯で電話して聞いてくれました。「今日はここは閉まっているから、ゴーリキーパークで乗ってくれ」

要するに、試合がある日、スタジアム周辺は交通規制が敷かれているから、クルーズ船は通常と異なるルートで運行しており、ロープウェイも臨時休業ということのようです。

タクシーに乗ってゴーリキーパークに向かいますが、タクシーが公園に到着する間際、公園の向かい側に見逃せない看板がありました。


なんと! バンクシーです。バンクシーの展覧会をやっている模様です。もう、クルーズはあと回し。バンクシー展に突入するしかありません。

バンクシーについての説明は省きますが(ケツにリンク置いておきます)、この人の展覧会は相当レアです。だって、そもそも路上にグラフィティを描くのが本業のアーティストだから、展覧会というイベントとは矛盾します。どんな経緯でこの展覧会が成立したかは分かりませんが、とにかく中に入ってみましょう。


ボックスオフィスはこんな感じ。雰囲気出てますね。チケットは、ひとり600ルーブル。


エントランスを入ると、バンクシーの作品をコラージュした動画のインスタレーションが出迎えてくれます。1つだけ貼っておきましょう。13秒。



こんな感じのコラージュ動画が壁面一面に投影される部屋が続き、続いてはバンクシーのステンシルによる有名な作品が展示されるエリアに入ります。


英国王室をイジっちゃってるこれとか。


モナリザとか。

路上のグラフィティが額装されてるのって、なんか違和感ありますけどね。


「ギフトショップを通って帰ってね」というお約束のあと、Tシャツとポスター(1種類)とマグネットしか売ってないシンプルなショップがあって、展覧会は終了です。

色んな違和感を覚えますが、これはこれで苦労して制作された展覧会であることは伝わりました。平日なのに客もけっこう多く、特に若い女子が多かったのは発見でしたね。

日本でも、8月からバンクシーにまつわる映画「バンクシーを盗んだ男」というのが公開されるので、アートに興味のある方はご覧になると面白いかと。


さて、今日の試合「フランス対デンマーク」ですが、C組の1位と2位の対決。前半はけっこうガチで戦っていたのですが、後半、同時間キックオフの「オーストラリア対ペルー」の試合が0-2になると、フランスもデンマークも無理をする必要がなくなって、談合試合状態に。お互いに攻撃を封印し、0-0のまま終了しました。この試合は眠かったなあ。

さあ、次はヴォルゴグラードに飛んで、「日本対ポーランド」です。しかし気温は40度近いらしく、出発前からバテバテ気分です。

▼ ニューヨークでバンクシーハンティング
http://naokomai.blogspot.com/2013/10/blog-post_30.html

▼ バンクシーを盗んだ男
http://banksy-movie.jp/

2018年6月25日月曜日

日本vsセネガルは引分け。エカテリンブルグで民泊初体験

日本、H組2試合目は、残念ながら2対2でセネガルに引分けという試合結果でした。まあでも勝ち点は4となり、予選リーグ突破にまた一歩近づきました。次回、ポーランド戦は6月28日(現地時間)のキックオフです。


コロンビア戦の行われたサランスクと同様に、セネガル戦のエカテリンブルグもまた、私にとって「人生で一度だけ訪れる町」であることは間違いありません。


こんなオンボロのトラムに乗って、スタジアムに向かいます。レトロすぎます。昭和です。ソ連です。


エカテリンブルグのスタジアムは、ゴール裏に増設された「無理矢理すぎる仮設スタンド」が話題ですが、これ、本当に奇妙な座席群です。


反対側も見てみましょう。ジャンプ台のようにそびえるバックスタンド。

上空をぐるりと回る屋根の向こう側にある座席から、どんな風にピッチが見えるのか気になってしょうがない。

観客は、日本サポがかなり多かったですね。コロンビア戦に比べるとだいぶ増えた印象。とは言え、日本人は全体の30%ぐらいでしょうか。一方のセネガルサポは数百人ぐらいしかいなくて、残り60%は地元のロシア人、その他10%がそれ以外の国から来たサッカーファンというところ。


セネガルはフィジカル、スピード面で日本よりも遙かに強かったですが、1戦目の日本xコロンビア戦同様、日本は中盤を厚くして、後半に勝負をかける西野采配が奏功。セネガルにリードされながら、2度も追いつくというしぶといゲームを行いました。

次のポーランド戦で勝ち点1以上を取って、是非決勝トーナメントに進出してほしいものです。

さて、一生に一度のエカテリンブルグ。2月の時点で予約しておいた宿は、民泊の宿です。エアビーではなく、Booking.comを使ったのですが、どう見ても普通のホテルではありません。いずれにせよ、民泊は初体験ですね。


こんな、築50年以上って感じのオンボロの建物です。鉄の扉が、ソ連時代の公営住宅って感じを醸しています。

部屋はシンプルで素朴。元が住宅なので、キッチンもあるし、洗濯機もあります。


ただ、民泊なので管理人は常駐していません。私たちは住所を頼りにたどり着きましたが、宿の入り口がどこだか分からず右往左往してしまいました。同じブロックにある花屋さんに飛び込んだら、花屋のおばさんが管理人さんに電話してくれ、「鍵が届くまでそこのソファーで待ってていいわよ」ととても親切にしてくれました。

10分ほどで現れた管理人(つか、オーナーですね)のオバちゃんが、かなりエネルギッシュでよくしゃべる。

「私と息子で25の部屋を回しているんだけど、ワールドカップが始まっちゃってとっても大変〜。先週なんて丸2日徹夜で、車を運転してたら、眠くて事故りそうになっちゃたの〜」

「あなたたち日本人からはいただかないけど、ロシア人のサッカーファンが泊まるときは5000ルーブル(約8000円)のデポジットをいただくの〜。だって、ロシア人は部屋で一晩中大騒ぎしたり、部屋のものを壊したりするからね〜」

「今日の試合は、日本が勝つわよ! 応援してるからね〜。頑張って!」

ロシアでは、日本人の評判は悪くないです。そして、ロシア人は日本人にとても親切にしてくれます。


エカテリンブルグの変テコスタジアムは、試合終了後、ブルーにライトアップされていました。本来は、カッコいいスタジアムなんです。

あの仮設のゴール裏スタンドは、W杯終了後撤去されるそうです。大会期間中、事故など起こらないよう切に願う次第です。

エカテリンブルグ。日本は勝利をおさめることができませんでしたが、あの歪なスタジアムの形状とともに、一生記憶に残るに違いありません。

2018年6月24日日曜日

日本vsセネガル戦前日、ベルギーvsチュニジア。サポが電車で大騒ぎ

昨日(2018年6月23日)は、モスクワのスパルタクスタジアムで、ベルギー対チュニジアを観戦しました。


当日は、朝から町の目抜き通りが、両国のサポーターで大盛り上がり。

ベルギーもチュニジアも赤いユニなので、遠目には見分けがつきません。


両国のうち、テンションが高いのがチュニジアサポ。電車の中で歌うは飛び跳ねるは大騒ぎです。動画貼っておきます。30秒。



電車が揺れてる様子が分かりますよね。


試合は、乱打戦の末にベルギーが5対2で圧勝しました。ベルギー強い。優勝候補ですね。ルカクはクリロナと得点王争い確実ですね。

この日は、後半途中から雨が降り(太陽も出ている中)、スタジアムからの帰りには虹が見えました。


そして今日(6月24日)は、日本対セネガル戦に臨むため、モスクワからエカテリンブルクに移動してきました。

セネガル戦キックオフまで、あと4時間です。

2018年6月21日木曜日

日本代表激勝の翌日は、ポルトガルvsモロッコ。クリロナが決めた!

日本代表の勝利翌日、今日(2018年6月20日)はモスクワのルジニキスタジアムで「ポルトガル対モロッコ」を観戦しました。


席がカテゴリ3だったのですが、ゴール裏の前から4列目。


こんな距離感。もう「10メートル先にクリスティアーノ・ロナウドが!」って感じで一同大興奮です。


これ、FKのシーンですね。白いユニフォーム、やや遠目でこっちを向いているのがクリロナです。

前半の早いタイミングで、そのクリロナがダイビングヘッドを決めて、ポルトガルがそのまま1-0で逃げ切ります。モロッコは後がなくなりました。


得点の後は、ポルトガルが攻めなくなってしまい、やや退屈な時間帯が多かった。観客は「ロッシーヤ!ロッシーヤ!」って叫んでましたね。ロシア、昨日も激勝でしたから。

試合のあとは、赤の広場をパスしてホテルに戻り、近くの赤レンガ建造物に囲まれたおしゃれエリアを散策。


ボルシチを飲み、ロールをつまみながら、ウルグアイ対サウジアラビアの中継を観戦です。

左の赤いのが「サッポロロール」右が「カリフォルニアロール」とのことです。ガワの赤いのがちょっと不気味なのと、具がクリーミーなのがご愛敬。でもこれ、日本人なら普通に食べられますよ。

2018年6月20日水曜日

祝・コロンビア戦勝利!サランスク日帰り観戦の長い長い一日

やりました日本。「南米の雄」にして「ブラジル大会で息の根を止められた相手」コロンビアを相手に、2対1と堂々の勝利。かなりラッキーな部分はありましたが、「マイアミの奇跡」などという交通事故的なヤツではなく、「サランスクの会心」とでも言うべき胸のすくような勝利でした。


ところで、この試合を観戦し終わって、モスクワのホテルに戻ったのが翌日のAM02:45でした。もう心身ともに疲労しきっての帰還。一夜明けた今日(2018年6月20日)、簡単に前日を振り返っておきます。

6月19日06:00、前日に予約していたタクシーでホテルからパーヴェルツカヤ駅に移動(約10分・170ルーブル)。アエロエクスプレスに乗ってドモジェドボ空港に。FAN IDでフリーライドしようと窓口に行ったら、「モスクワでの試合のチケットがないとダメ」とのこと。モスクワを離れる便なのにね。カバンの中に、6月20日の「ポルトガル対モロッコ」のチケットがあったので、それを見せたらOKに。アエロエクスプレスのチケットは「大会期間中、1人2枚まで」と思っていましたが「モスクワでの試合1試合につき2枚まで」ということのようですね。IN & OUTでね。


08:25モスクワ発、09:40サランスク着のウラル航空U6-6013便のフライトには、大勢の日本サポーター、もっと大勢のコロンビアサポーターに交じって、鈴木大地スポーツ庁長官や、原博実技術委員長なども乗っていました。

サランスク空港に着きました。サランスクは人口30万人と、青森市と同規模。怖ろしく地味な街です。まずは空港からフリーのシャトルバスで「FAN FEST」会場に移動。


近隣のフョードル・ウシャコフ大聖堂など見学し、ランチを摂ってから徒歩で今日の会場「モルドヴィア・アリーナ」に。

モスクワも毎日暑いけど、サランスクも暑い! 余裕を見せるコロンビアサポーター(かなり大勢)に混じって、日本サポーターもそこそこいます。


スタジアム周辺の酒屋では、ビンのお酒を売ってはいけないらしく、今日のワイン持ち込み作戦は失敗。残念。今日はビールを飲むことにしましょう。グルテンデイだね。

「日本対コロンビア」の試合は、序盤でPKと相手のレッドカードによる退場というラッキーに恵まれましたが(今大会はPKによる得点が非常に多い)、後半は「オレたちのサッカー」がそこそこ出来たんじゃないでしょうかね。「和風ティキタカ」、まだ捨てたもんじゃない。


さて、試合終了が17:00で、モスクワへの帰りのフライトが24:05です。特にこれといった観光地もないし、他にやることもないので、FAN FEST会場に行って「セネガル対ポーランド」のパブリックビューイング(PV)に参加します。


セネガル 2 - 1 ポーランド。セネガル強敵ですね。ドレッドヘアの監督がイケメン過ぎるしw

20時を過ぎて、次のPV「ロシア対エジプト」も見たかったのですが、それを最後まで見てしまうと飛行機に乗り遅れる可能性が出てくるので、シャトルバスで空港に向かうことに。空港でもテレビで観戦できるでしょう、ロシア戦なんだから。

ところが、シャトルバスは空港のずいぶん手前でストップし、「ここで降りろ」と。夜のフライト(試合に合わせた臨時便)が立て込み、空港ターミナルが大混雑するため、空港より5キロほど手前の草っ原に臨時待ち合いターミナルを急造したということのようです。


屋外のバーベキュー場のようなのどかな施設で、一応テレビでロシア対エジプトの試合は見られるのですが、あたり一面草っ原なので、とにかく蚊が多い! 案の定、あちこち刺されたので、耐えきれず草っ原を後にし、バス乗り場へ。「蚊が多い!」って文句言ったら、「バスの中で待ってよし」ってなったので、バスの中でターミナルの混雑緩和を待ちます。


サランスク空港には、W杯合わせで仮設の「ターミナルB」が設置されていますが、これはW杯終了とともに撤去されるそうです。人口30万人の街に、国際線含めわんさかフライトがやって来ることなんて向こう100年ぐらいはないでしょうしね。賢明ですね。

24:05。定刻にウラル航空6018便はモスクワへと飛び立ちました。鈴木大地長官も、やはり同じ便でした。

ドモジェドボ空港からタクシーに乗り、ホテルに着いたのが26:45。もう、空が白々してるんですよ。起床してから22時間後、ようやくベッドに入ることができました。日帰り弾丸ツアー終了。


しかしこれ、日本が勝った試合のあとだったからまだよかったけど、日本が負けていたらどこかで心折れていたかも知れません。暑くて、眠くて、痒くて、辛い一日は、薄まっていく勝利の余韻とともに終了です。

サランスク。この街を人生で二度と訪れることはないでしょう。しかし、日本代表の勝利とともに、忘れることのない地名となったことも確かです。

2018年6月18日月曜日

モスクワで試合観戦、サポ大騒ぎ。「赤の広場」は20日に封鎖解除だってよ

W杯観戦でロシアに来ています。全部で16泊の旅程ですが、そのうちモスクワに13泊します。

夜間、ボリショイ劇場がライトアップされていてビューティフォー。しかし、日がなかなか沈まないので、夜11時ぐらいにならないとこんな景色にはなりません。


さて昨日(2018年6月17日)は、開幕戦も行われたメイン会場「リジニキスタジアム」で今大会初の試合観戦でした。ドイツ対メキシコ(メヒコ)です。

私たちは、キックオフ(18時)の2時間前にスタジアムに着いたのですが、これは大正解でした。遅くとも、1時間半前到着を目指した方がいいでしょう。

地下鉄リジニキ駅からスタジアムまで徒歩でおよそ20分、群衆は同じ方向に向かっているのですが、セルフィー撮ったり、歌ったり踊ったり動きがバラバラなのでゆっくりしか進めません。さらに観客全員は、スタジアムのかなり手前の施設に通され、手荷物をスキャナーに通し、人は金属探知ゲートを通るという、空港なみのチェックが行われています。

メヒコサポは、ポケットから仮面(ルチャリブレのやつ)とか木製の楽器とかいろいろなものが出てきて、その度に再入場をさせられるので、列が一向に進みません。


10分以上かかってようやくチェックを終えて外に出ると、スタジアムはまだまだ彼方。8万1000人収容のスタジアムは、かつて「レーニンスタジアム」と呼ばれていたらしく、エントランスのあたりに巨大なレーニン像がそびえ立っています。

私たちの席(カテゴリ2)は、階段で6階まで上がったところでした。上るのはなかなか大変ですが、景色はかなり良好。


このスタジアムはモダン建築ですね。屋根を支える構造部分に、ただ事ではないテクノロジーを感じさせます。


試合は、1対0でメキシコがドイツを破るという番狂わせ。私たちはメヒコサポのまっただ中におり、メヒコ得点の瞬間、そして試合終了の瞬間はビールの雨と地響きのような大歓声でうるさいうるさい。「試合を見た」というよりは「大騒ぎを見た」という思い出ですね。


そそくさとスタジアムを後にし、メトロの駅へと戻ります。

この日の気づきは、「リジニキスタジアムは、ペットボトルは持ち込めるようだ」「座席にはドリンクホルダーがない」「電車は、メトロ以外は(セキュリティの問題で)運休している」「帰りのメトロには、あまり待たずに乗れる」ということ。

赤の広場周辺までもどり、次のイベント「(21時KO)ブラジス対スイスを見ながらの夕食」にチャレンジしますが、これが大苦戦。


あたりは各国サポや観光客でごった返しており、「祭の3乗」って感じ。レストランに次々と突撃していくのですが、「席はあるけどテレビが見えない」「テレビはたくさんあるけど席がない」「席もテレビもない」など、10軒以上をたずね、ようやくレストランに落ち着いたのが22時。試合は見られませんでしたが、美味しいお酒と食事をクイックに済ませてホテルに帰宅。ホテルが運行する無料のシャトルバスの終バス(23:30パヴェレツキー駅発)で帰ることができてラッキーでした。

なお、昨日も今日も「赤の広場」そのものは封鎖されていたのですが、インフォメーションで確認したら、6月20日は封鎖解除になるとのこと。


どうしても見たい人は、グムデパートの中を通って行くと、こういう画が取れます。手前の木がちょっと邪魔ですが、一応証拠写真にはなりますよね。

2018年6月17日日曜日

W杯開幕!まずモスクワでSIMフリー。FAN IDでフリーライド

昨日(2018年6月16日)、モスクワ入りしました。もちろん、W杯観戦のためです。

これは、街で遭遇したコロンビアサポーター。赤の広場周辺は異常な盛り上がりを見せています。……何故か、赤の広場自体は封鎖されていて入れないんですが。


まだ現地で試合は見ていませんが、これからやって来るサポーターたちへの共有の意味も込めて、1日目の行動について要点のみサクっと記しておきます。

フライトはアエロフロートでした。東京からのアエロフロート便は、シェレメチェボ空港に着陸します。まずはロシア・ルーブルとSIMの調達ですね。到着ターミナルにはATM端末が複数ありますが、3台トライして1台だけうまく行きました。VISA(あるいはMASTER)カードのキャッシングがもっとも手数料が安いと思います。両替所より遙かにお得。

続いてスマホ用のSIMカードですが、MTCというキャリアの出店がターミナル内にありました。1500ユーロ(約2500円、現金のみ)で1カ月有効、データは10GB使えます。かなり安いですね。ロシア全土で使える模様。


お兄さん、Vサインw。たくさん旅行客がいましたが、iPhone渡すとチャッチャカ作業してくれて、ものの1分ぐらいでアクティベート完了。契約書もなければカードの台紙もくれない。なんと、電話番号すら教えてくれません。「あんたら(3人で行きました)同士で、電話かけ合えば分かるだろ」って感じ。まあ確かにね。

このMTCのSIMを使うためには、キャリア(Docomo、au、SoftBank、etc)にロックされていないスマートフォン(iPhone、Androidなど)が必要です。ご注意ください。


このあと、ターミナルからアエロエクスプレスの駅に向かいますが、ターミナルでMTCの出店を見つけられなかった場合は、エクスプレス駅の手前に常設店があって、めっちゃ空いてます。あと、ATMもこのエクスプレス駅界隈の方が空いてます。次回は迷わずエクスプレス駅に直行ですね。


アエロエクスプレスのチケットカウンターに行くと、「FREE RIDE」のサインがデカデカと出ています。

さあ、FAN IDの出番がやってきました。


今回のロシアW杯、観戦チケットを持っている人は、このFAN IDなる特別なIDを取得すると、ロシアの入国ビザが不要になるのです。

さらに、試合観戦のためのロシア国内の鉄道、地下鉄、バス、トロリーバスなどがぜ〜んぶ無料。なんて太っ腹なんでしょう、プーチンさん。

日本でそんなニュースに接し、喜びながらも半信半疑だったんですが、ついにその恩恵に与るときがやってきました。

カウンターのおばちゃんにFAN IDを見せて「これがあればタダで乗れるって聞いたんだけど?」「モスクワでの試合に限るわよ。(3人)全員のFAN IDと試合のチケットを見せて」

ここら辺の事務仕事はしっかりやるのがロシアの職員。我々のチケットをしっかりPCで記録していきます。


バーコードつきのレシートが配られました。これがエクスプレスのチケットになります。シェレメチェボ空港駅からベラルーシ駅まで、420ルーブル(約700円)が無料になりました。なお、このアエロエクスプレスは、期間中ひとり2回の乗車まで無料とのこと。


その後、モスクワの地下鉄にも乗りましたが、複数ある改札機のうち1〜2機が「FREE RIDE」対応になっていて、首からIDぶら下げていればすいすい通れます(半分、人力で対応している)。

念のため、メトロのインフォで聞いてみたら「モスクワでの試合のチケットがあれば、FAN IDの提示で乗車可能だ」とのことです。アエロエクスプレスのおばさんと同じことを言っていますが、さすがにメトロの改札では試合チケット提示の必要はありません。つまり、モスクワの試合のチケットがなくても……。あとは自己責任でお願いします。