2015年1月31日土曜日

iPhone6の重大なバグ?それとも神の指?ジップロックを透過するタッチID

今日は、凄い発見をしました。興奮するとともに、動揺もしています。それは、入浴中の出来事でした。ちょっとした奇跡と言ってもいいかも知れません。

私は、入浴中はジップロックにiPhoneを入れて、ニュースやTwitterやメールをチェックしています。正確には、ジップロックではなく、IKEAの「ISTAD」というストック用のポリエチレン袋です。50枚ぐらい入ってて500円ぐらいで買えます。


そして、iPhoneを指紋でアンロックするタッチIDについては、iPhone5sが出たばかりの頃は面白がって使っていましたが、その後かったるくなって設定を解除していました。

で、先月、海外旅行(スリランカ)に行った際に、盗難とか紛失とかに備えて指紋でiPhoneをロックしておこうと思い、久々にタッチIDを設定したんです。そしたら、指紋の認証能力がかなり上がっていて、5s時代の「もう一度試してください」が連発するというストレスフルな状態が、ほぼなくなっています。

以降1カ月ぐらいにわたって、タッチIDをそのまま使っていましたが、入浴中はジップロックに入った状態なので、指紋ではなく4桁のパスコードを使ってアンロックを行っていました。

ところが……。

今朝、お風呂でSmartNewsを読もうと思って、ついついジップロック越しに親指を押しつけてみると……。

なんということでしょう! タッチIDが指紋を判別し、ロックが解除されました!

マジか……。

ジップロックのビニールは、指紋を透過するのか……。

……するんです。証拠の動画を撮りました。



https://www.youtube.com/watch?v=OI_RxeHC9Xk

これは衝撃です。もちろん、誤動作の可能性はあり得ません。だって、登録されてない指の指紋ではロックは解除しない。プルプルって震えて「もう一度お試しください」って言われるだけ。

それにしても、指紋ってビニール越しにも認識されるもんなの? どうにも納得がいきません。IKEAのビニールが凄い素材なのか?

試しに、スーパーのレジ袋でも試してみました。



https://www.youtube.com/watch?v=yDM4gs7rRnM

あっさりロック解除。こちらの袋の方が、薄いせいか百発百中でアンロックできます。IKEAのは3回に1回ぐらいはうまくいきません。

気になって「タッチID」「ビニール」などでググると、いろんな動画が出てきました。ビニール手袋でアンロックしてるのとか。ずいぶん前から、この現象は知られていたんですね。いやー知らなかった。バグでも奇跡でも何でもないのね。

指紋は凸凹なので、その凸凹がビニール越しでも感知されていて、ロックが開くということなんでしょうね。どちらかというと、指紋の模様が重要なんだと思っていました。図柄を読んでいるんじゃなく、凸凹を読んでる。

目からウロコが落ちました。風呂でも使えるんです、タッチID。お試しあれ。



2015年1月25日日曜日

Uber初体験。タクシーとどっちが安い?

土曜日は、知人宅のホームパーティーにいってきました。美味しい料理とワインをしこたまごちそうになり、気がつけば深夜0時。

おそらく、もう終電はないでしょう。タクシーで帰ろうと思ったのですが、知人宅は杉並区の閑静な住宅街。タクシー拾うにも、大通りまで行かないと難しい。あとは電話でタクシー呼ぶか。

そこで、Uber(ウーバー)を思い出しました。半年ほど前にアプリをダウンロードし、設定もしてあったのに、使う機会がなかなかなかった。


深夜……。住宅街……。そうだよそうだよ。こんな時こそUberだよ。

アプリを立ち上げ、現在地をタップ。近くにいる車が地図上に見えるので超便利。


地図の右下に見える黒い車が、10分で到着すると表示されています。

おみごと。ぴったり10分後にUberの黒いハイヤーがやってきました。

到着したドライバーから電話がかかってきて、無事に乗車。

初Uberということもあって、道中いろいろドライバー氏に取材。

この車は、Uberのものではなく別のタクシー会社のものだそう。業務委託です。

日中だとタクシーに比べて割高ですが、深夜だと、割り増し料金がないので逆に割安になるんだとか。


30分強で、杉並区の知人宅から文京区の自宅に到着。料金は6584円でした。タクシーだと8000円を超えるでしょうとのこと。

クレジットカードを登録してあるので、支払いもサインも何もせずに車を降ります。とっても楽です。

メールにレシートがやってきました。経路と乗車時間、降車時間が記されています。


これがドライバー評価画面。快適なサービスだったので、星5つさし上げましょう。

無愛想だと、客に悪評価を下されてしまうので、基本、Uberのドライバーは愛想がいいんだと。

最近、インドや韓国などでいろいろと問題も起こしているUberですが、東京においてはなかなか快適な交通手段だと言えましょう。

この、アプリでタクシー配車するジャンルは、日本交通が先頭を走ってますが、今年に入ってLINEがLINE TAXIをリリースしたりと、俄にホットになってきました。このジャンルは、実は中国が凄いんですよ。ITの2大巨人、アリババとテンセントが熾烈な戦いを繰り広げてる。

東京の繁華街やビジネス街では、タクシーは簡単につかまえられるので、アプリを使うとなると、やはり住宅街とか地方での需要でしょうね。

そういう意味では、Uberもこの先必ずしも順風満帆とは行かないでしょうが、「車が清潔」「ドライバーの愛想がいい」「深夜はタクシーより割安」と、現時点では強みがはっきりしているので、案外ファンは増えて行くかもしれませんね。

個人的には、キャッシュレスってところが一番気に入りました。タクシー車内でのお金の受け渡しって、意外に気を遣いますよね。小銭落っことすと座席の下に入って取り出しにくくなったり、クレジットカードの場合はクルクルっと反り返ったレシートにサインするのが何気に面倒。

その点、Uberなら、何もせずにそのまま降りられてレシートはメールで届く。社用でも精算OKです。

便利です。便利すぎるよUber。今度は海外でも使ってみよう。

2015年1月21日水曜日

香港ぷらぷら。朝は絶景スポット、午後はオシャレスポット、最後はもちろん…

香港には何度も訪れているんですが、毎回、過去に行ったことがないスポットを最低1カ所は訪ねるように心がけています。

今回、かつて未訪問のスポットで我々が行きたかった所はおもに2カ所。1つは絶景スポット、もう1つは若者向けスポットです。

まずは絶景スポット「ゴンピン360」。これ、ランタオ島にあるロープウェイの名称です。絶景スポットというか、絶景乗物ですね。

香港ディズニーランドへ方面への足である、地下鉄東涌線の終点、東涌(Tung Chung)駅で降り、3分ほど歩くとゴンピン360の駅があります。


東涌、空港、ディズニーランドはこんな位置関係。

ロープウェイは朝10時(土日は9時)から18時まで運行しています。

東涌から乗って山頂のゴンピンビレッジ駅まで行き、ビレッジ周辺を散策して、同じルートを戻ってくるという行って来い旅です。

ロープウェイに乗る場合は、できるだけ朝イチを目指した方がいいですね。我々は平日の11時頃に着いたんですが、乗り場は長蛇の列。1時間以上並んでようやく乗ることができました。なお、前日までにネットで予約すると、行列を大幅にスキップすることが可能です。ネット予約者専用の列が別にあるんです。

ロープウェイの車両は2タイプあります。スタンダード・キャビンとクリスタル・キャビン。クリスタルの方は床がガラス貼りになっていて、足下に下界が見渡せます。スタンダードが165香港ドル(2500円)、クリスタルが255香港ドル(3800円)、片道がスタンダード・片道がクリスタルだと230香港ドル(3500円)。ここはやはり、クリスタルっしょ!

全長5.7キロ、所要時間は片道25分。今日の香港地方は青空が広がっています。それでは、優雅に空中散歩に出かけてみましょう。


いきなり、大海原が視界全体に広がります。海の上を、向こうの山頂に向かって伸びるロープの全長は、いったい何キロメートルなんでしょう。なかなかスペクタクルな光景です。これ、恐い人もいるんじゃないかと。高所恐怖症の人は乗れるんでしょうか。


最初の海越えを過ぎてしまうと、スペクタクル度は一気に下がり、山並みを見ながらの進行。足下を見ると、ロープウェイの進路に沿ってトレイルコースがあって、そこを走る人々が見えます。上から見る限り、アップダウンのキツいハードコアなトレイルに見えます。ランナーがこちらに手を振りながら駆け抜けていきます。


クリスタルキャビンなので、足下はこんな感じ。グラスボートだね。

やがて、進行方向の左手に大仏が見えてきます。これは天壇大仏といって、世界最大の大仏なんだとか。大仏の中に入ることもできるそうです。


ゴンピンビレッジ駅に到着しました。駅を出ると、レストランやお土産屋が営業しています。スタバもあります。また、仏陀の人生をテーマにしたショーなどもあって、プチ・仏教テーマパークの趣です。袈裟を着た僧侶もたくさん来ています。


往路ではロープウェイに乗るまで1時間以上待ったので、私たちはビレッジに長居せずそそくさと帰路につきました。大仏に行かないのであれば、特にやることもありません。おかげで帰りはまったく並ばずに乗れました。

このロープウェイからは香港国際空港がよく見えます。飛行機の離陸シーンを何度も目撃しました。

ゴンピン360、一度は乗る価値ありますよ。アウトレットでのお買い物とセットがオススメ。


東涌には、駅に隣接して大きなアウトレットモールがあります。

CITY GATE OUTLETS

この3階建てのアウトレットは、けっこうデカい。しかもなかなか安い。フードコートも混み合っていました。シネコンも入ってますね。


このアウトレット、香港空港のトランジットで5時間待ちの時に(今回のコロンボ行きの往路がそうだった)、一度出国し、買い物しに来ても余裕で搭乗時刻までに帰れますね。大きな発見をしました。東涌駅の地下にはコインロッカーもあるので、日本に帰国する前にちょっと買い物に寄るとかも可能です。

さて、もう1箇所の若者向けスポットは「PMQ」という施設です。Police Married Quartersの略だそうで、かつて既婚警察官のための宿舎だった建物をリノベしたビルです。若者向けの雑貨屋やレストランがテナントとして多数入居しています。

このPMQは「高田純次のアジアぷらぷら」(BS12 TwellV)という番組で見て以来、気になっていました。


最寄りの駅は中環(Central)。セントラルエスカレーターを使うと便利です。

建物のデコレーションがクリスマス仕様になってます。

中に出店するお店もシャレオツです。


Found MUJIもありました。こぢんまりと。


有名なセレクトショップ「G.O.D」も1Fに大ぶりなお店を出していました。こんなナイスなTシャツを発見したので即ゲット。


香港では、学校や寮などの古い建物をリノベして、若者が集まる施設としてオープンさせるのが流行っているみたいです。

これは、香港だけじゃなく世界的なムーブメントですね。

台北では、タバコ工場をリノベしたアートセンターを見たし、スペインのビルバオでは、ワイン工場をリノベしたアート&カルチャーの複合施設を訪ねたし、ニューヨークでは、樽工場をリノベしたホテルに泊まりました。

リフォームの匠は世界中にいらっしゃるようで。みんないい仕事してますね。

そして、過去に行ってなかったスポットがもう1つ。


香港と言えばやっぱりこの人に尽きる。

このブルース・リーの銅像って、スターフェリーの乗り場からだとけっこう離れたところにあるんですよね。今回は、わざわざ訪ねていった次第。観光客がたくさん群がってましたよ。

そういえば、香港文化博物館のブルース・リー展は2018年までやってます。

お見逃しなく。

2015年1月19日月曜日

香港のホテルでキーレス初体験。iPhoneでドアロック解除!

香港では、「W」というホテルに宿泊しました。シェラトンやウェスティンを展開する、スターウッド・ホテルズ&リゾーツの系列のブティックホテルです。


部屋からは、「門」の字みたいなビルが見えます。これは、凱旋門(The Arch)という名前の超高級マンション。50平米の1DK、低層のフロアで賃料は36万円だそうです。

夜になると、この凱旋門マンションはブレードランナー的な景観に変化します。


景色はさておき、今回、なんでWに宿泊したか?

Wは九龍駅の真上にあるので、香港空港からエアポートエクスプレスで20分強で行けます。空港からのアクセスがいい。

しかも今回はスリランカの帰りということで、チェックインバゲッジがあります。そんな時は、エアポートエクスプレスの九龍駅あるいは香港駅でチェックインする作戦が便利です。日本に帰る際、駅でバゲッジを預けてしまえば、空港まで身軽でいけます(対応エアラインは要確認)。

そしてもうひとつ、Wに決めた理由。それは、iPhoneを部屋の鍵がわりに使えるキーレスエントリーを採用していること。

詳しくはこちらの記事が参考になるかと。

スマホアプリでホテルにチェックイン・入室できる新サービス、スターウッドが導入

動画もありました。

https://www.youtube.com/watch?v=D6yb2TprJkc

手順です。まずはスターウッドの公式サイトでW Hong Kongの宿泊を予約します。

無事に予約できたら、SPG(Starwood Preferred Guest)のアプリをダウンロードします。メンバーシップにも登録しておきましょう。


アプリにSPG Keyless Registrarionというメニューがあるので、そこでKeylessを使うためのユーザー登録。

ここまでやっておけば、あとはホテルが連絡をくれます。

ホテルに到着する2日ほど前に、ホテルからアラートがきます。


宿泊当日までに、部屋番号を知らせるアラートを送るということでしたが、実際には部屋番号は届きませんでした。

当日、フロントで確認すると「クレジットカードの情報が必要なのよ」と言われ、カードを渡します。いつもと変わらないチェックイン手続きの後、キーレスエントリーが使えるようになりました。

部屋のドアロックを解錠するには、SPGのアプリが必要です。あと部屋番号。そしてBluetooth。


やってみましょう。iPhoneのBluetoothをオンにし、SPGアプリを立ち上げ、部屋番号(今回は2617号室)を入力し、部屋のドアノブにある受信機にタッチ。


見事、ドアが開きました。

これ、通信はNFCではなくBluetoothを使ってるみたいです。「iPhoneタッチ即解錠!」ってわけではなく、タッチしてからカギが「ウィーン」って開くまで、ちょっと時間がかかるんですよ。2〜3秒ぐらい。

フロントのお姉さんから「これも一緒に持って行ってね」と普通のよくあるカードキーも渡されました。

そうだよねえ。iPhoneだとうまく動かないかも知れないしね。それに、iPhoneのバッテリーが切れちゃってたら、部屋に入れなくなるもんね。

キーレスエントリー、まだまだこれからですね。私の滞在中、部屋のドアは問題なく開くんですが、エレベーターのフロアボタンを押す時のセンサーとか、iPhoneだとうまく動かない時が多かった。

本質的にこのサービスは、フロントを通過することなくチェックインして部屋に入れるというコンセプト。ホテル側にとっては、ある意味常連さん向けのサービスですよね。一元さんは、ちゃんとフロントを通過させた方がいいわけで。

いずれにせよ、しばらく試行錯誤期間を経て、このサービスが定着するかどうか決まるでしょう。将来的には、iPhoneよりもアップルウォッチで使えるようになるといいですね。

今回、達成感は今ひとつ。でも、ホテルは良かったですよ。景色がね。あと、マットも良かったな。シモンズのピロートップ。



2015年1月18日日曜日

香港でSIMフリー アップデート2015

今回のスリランカ旅行は、キャセイ航空を使いました。香港経由ってことなので、帰りは香港で2泊することにします。2014年の12月28日から30日の滞在。

CX610便は深夜1時にコロンボを出発し、朝9時に香港に着きます。フライト時間は5時間ちょい(時差が2時間半)。なかなかキっつい便です。飛んだらすぐ寝る作戦。メシなんかいらねーよって感じ。


画像はキャセイのiPhoneアプリです。Eチケットの代わりにもなるって書いてあるんですが、カウンターでこれ見せると「紙のチケットはないの?」って必ず聞かれます。パスブックにバーコードも保存してあるんですが、空港のキャセイのカウンターにはスキャナーとかないし。国際線はまだ、Eチケットをプリントアウトしておいた方が無難です。

さて、香港に着きました。空港でSIMを探します。去年はワンフロア上の出発ロビーで買った記憶があります。

今年は……到着ロビーにありました!


TOTOじゃないですよ。1010というブランド名でサービスする、香港電訊(PCCW)というキャリアのショップが到着ロビーに移動していました。

昨年は、出発ロビーで「3」のブランド名で展開するハッチソンのSIMを買ったんですが、3のショップは見あたりません。

てことは、香港空港では1010一択ですね。後で出発ロビーも見に行きましたが、このフロアにはキャリアのショップはありませんでした。旅行者にとっては、香港に入国してすぐのところにSIMを販売するショップが移って大変便利になりました。

早速、1010に行ってみましょう。

お店のおネエさんに「プリペイドSIMくださいな」と言うと、例によって「香港には何日いるの?」と聞かれます。

「3日だよ」と答えると、このSIMが出てきました。


DISCOVER HONG KONGと書いてあります。Tourist SIM Cardだって。いいねえ。

8-DAY PASS $96 ほほう。8日間有効で96香港ドルということですね。1500円だね。

この料金でカバーされる内容は;

・ローカルコール無制限
・PCCWのWiFi無制限
・5GBのデータ通信。速度は42Mbps
・国際電話料金、1分0.45香港ドル

1番、2番、4番はあんまり必要なくて、重要なのは3番目の5GBのデータ通信です。

1500円で5GB使えるって、激安ですよね。


ショップのおネエさんにiPhone(6 Plus)を渡し、SIMを入れて設定してもらい、無事にPCCWの電波をつかんでいるのを確認できました。

おネエさんは、APNを設定していたみたいです。

「設定」→「モバイルデータ通信」→「モバイルデータ通信ネットワーク」と進んで「APN」のところに「pccw」と入れるだけ。

念のため画像貼っておきますか。「ユーザ名」「パスワード」のところは何も入れなくて大丈夫です。


これ、日本でソフトバンクのSIMが入ってる自分のiPhoneで確かめてみたら、設定に「モバイルデータ通信ネットワーク」というのが現れない。つまり「APN設定」が表示されません。docomoのSIMも同様ですね。日本はSIMもガラパゴスなのか。

この1010のSIMはテザリングもできます。さっきのAPN設定の下に「インターネット共有」の設定エリアがあるので、こちらも「pccw」でOKね。

基本、SIM買うときにショップのおネエさんに「テザリングも!」って頼むといいですよ。英語だと「Personal Hotspot」か。

このSIMは、LTEにもしっかり対応。下り16.5メガだなんて嬉しくなっちゃいますよね。素晴らしい。スリランカとは別世界だわ。

ところで、空港から追いやられた「3」ですが、地下鉄の駅にSIMの自販機を出してました。


これは香港駅にあった自販機です。ちょっとアップにしてみましょう。


下の段が香港用ですね。詳細まで分かりませんが「2-DAY DATA」って表示のが38香港ドル、「7-DAY」で88香港ドルってことは、私が買った1010のSIMより安いですね。

空港で買いそびれた方は、地下鉄の駅でどうぞ。





2015年1月16日金曜日

今日も雨だよスリランカ。9 これが世界標準か?超高性能なお天気アプリ

スリランカを旅するにあたり、一応いくつかのアプリをダウンロードしてみました。


しかしまあ地下鉄は走ってないし、そもそも車と運転手を雇っちゃったので、あんまりアプリを使うイメージがありません。

現地でSIMを買ってから、iPhoneで使ってるアプリと言えば、インスタ、ツイッター、フェイスブック。ま、それで十分楽しいんですけどね。

スリランカ旅行中は、ずーっと雨に見舞われてました。初日と最終日は海の近くにいたせいか晴れてたんですが、それ以外は内陸部にいて、朝から晩まで雨が降ったり止んだり。訪れる予定の観光地は屋外が多いので、空模様を見ながら、突撃するか否かを判断しなくてはなりません。

となると、旅行中もっとも気になるのは、目的地への最短ルートではなく、現地のグルメ情報でもなく、天気です。

できれば、目的地の天気がピンポイントで知りたい。ざっくりのエリアでなく、ピンポイントで。

その点、iPhone標準の天気アプリは今一歩なんですね。

例えばある日、我々はダンブッラ(Dambula)に宿泊していて、車で1時間ほどの距離にあるシギリヤ(Sigiriya)のシギリヤロックを訪れるタイミングを見計らっていました。

はい。我々が知りたいのは、ダンブッラの天気ではなく、シギリヤの天気なわけです。

だけど、iPhoneの天気アプリだと、ダンブッラの天気は分かるけど、シギリヤのは分からない。シギリヤという町がアプリに登録されていないんです。

そこで「Sri Lanka weather」とググってみたところ、てっぺんに出てきたのがこのサイトとそのアプリ。

AccuWeather

このアプリ、世界270万カ所のロケーションが登録されているそうです。

早速、iPhoneアプリをダウンロードして使ってみます。


ほら、シギリヤ(Sigiriya)もちゃんと出てくる。1時間ごとの予報が、降水確率(%)と分かりやすいグラフィックとともに表示されます。

めっちゃ分かりやすい。

私たちは、このアプリでシギリヤの翌日午前8時が曇り(前後の時間帯はすべて雨でしょ?)であるのを手がかりに、シギリヤロックに突撃したんです。

AccuWeatherは日本語にも対応しています。東京の自宅付近の天気を調べてみましょう。


今日は雨が降って寒い一日でした。

このアプリで私が一番気に入ってるのは、7°の上にあるRealFeel:1°ってところ。体感温度ってやつですね。(R)マークがついているので、この会社が商標登録してるんでしょうね。

気温ではなく体感温度の方が、出かける時の服装を決めるときには重要です。


AccuWeatherは他にも、降雨量の推移が棒グラフで表現されていて分かりやすい。


天気予報は2週間先まで表示可能です。まあ、さすがに2週先だと信ぴょう性が落ちるので、必要ないっちゃないですが。

一方こちらが、純正アプリの同日時、同地域の画面。


情報量が全然少ないですね。iPhone純正の天気アプリは、weather.comのデータを使ってます。

AccuWeatherアプリの特長はおもに3点。「エリアがピンポイント」「予報が分単位(MinuteCast)」「グラフィックが直感的」。さらに、RealFeel(体感温度)が気温とともに表示されてる点も気が利いてます。

このアプリは無料です。かつては有料だったみたいですが、現在は無料。広告も出ません。iOS版に加え、Android版もありますね。

不便なのは、起動時間がちょっと長いところ。まあでも許容範囲でしょう。

私は、日本での常用天気アプリも、このAccuWeatherに変えました。

その他、アプリではありませんが、スリランカに持って行った資料(電子書籍)2点です。

るるぶスリランカ Kindle版


るるぶは、国内旅行ガイドも海外旅行ガイドも、原則すべて紙版とKindle版がリリースされているようです。

スリランカのガイドブックが電書で存在するとは思わなかった。紙版のるるぶは買ったことないですが、電書だとついつい買っちゃうという……。

そして、昨年12月に出たCREA Travellerのスリランカ特集は、紙版を買って自炊して持って行きました。

しかーし! いま見たらKindle版出てるし。失敗したなあ。

CREA Traveller 2015 Winter NO.40 [Kindle版]





スリランカについては以上です。次は香港に行きます。

2015年1月15日木曜日

今日も雨だよスリランカ。8 スリランカ雑感

今回、初めてスリランカに行きました。スリランカという国と、そこを旅した印象について、思いつくまま記してみます。

スリランカの印象は、インドに行ったことがある人とない人では全然違うと思います。私の場合、スリランカはひと言で言えば「マイルドなインド」です。文化的、民族的にインドに近いんですが、国はこじんまりとしていて、町はインドより清潔です。

インドでは、北部に比べ南部の方が人々も優しく穏やかでマイルドですが、それをさらにマイルドにした感じ。


逆に言えば、インドは「えげつないスリランカ」って表現もできますね。もちろん、インド人にもいろいろいますので一概には言えませんが。少なくともスリランカでは、露骨に人を騙そう、搾取してやろうという人には出会いませんでした。

食事に関して言えば、インド同様カレーばっかり。だけど、生野菜が食べられるというのが嬉しい誤算でした。インドじゃ生野菜食べられませんからね。あと、酒が飲める。肉も食える。その分、食事もインドに比べてバリエーションに富んでいて美味しいと感じます。


インドのようなヘビーなカースト制もないようですし、人々は総じて穏やかで、貧富の差もあまり感じませんでした。道中、ハードコアな物乞いにもほとんど遭遇しなかったし。インドにいくと、腕や足や片眼のない人が「金くれ金くれ」って観光客ににじり寄ってきて大いに困るんですが、スリランカでは、ゴールという町以外では一切この手の物乞いに遭遇しませんでした。マイルドなのはボチボチいます。


スリランカは病院タダ、学校もタダだそうでかなりの福祉国家です。いい国ですよねえ。正式国名はスリランカ民主社会主義共和国です。だけど、政権を執ってるのは共産党ではありません。

これで、地震はないわ台風も来ないわ(大雨はありますが)ときたら、「シニアな日本人のリタイア移住先の有力候補のひとつでは?」と考えちゃいます。気温も、年間通じて25度から30度ぐらいってことは、ハワイと同じなんですよ。そこら中にバナナなどの果物が自然にぶら下がっているので、ホームレスがいたとしても飢え死にはしませんよね。


そして、何といっても国教が仏教。仏教徒が70%。残り30%が、ヒンドゥー、イスラム、キリスト教(今週、ローマ法王がスリランカを訪ねてましたね)。仏教徒が多いので、原則、日本人にはシンパシーがあります。そして中国人のことはあまり快く思っていない。先日(2015年1月8日)の選挙で敗れましたが、ラジャパクサ大統領がかなり露骨に中国に接近し、政権内部がチャイナ・マネーでズブズブになっていたそうで、コロンボあたりに行くと中国人観光客もたくさんいるんだって。

新しい政権は、インド・中国・日本のアジア3大大国と、等距離で外交を行っていくと宣言しています。

仏教と言えば、スリランカ人がお寺に行くのは満月の夜だそうです。満月の日は、会社も学校も休みになるんだとか。そして、酒も肉も売ってはいけないホーリーな日だそうです。次回は、満月めがけてスリランカに行ってみたい。

帰ってきて、また行きたいと思った国のひとつですが、とにかく交通インフラをどうにかしたいですね。道路はもっと水はけよくして、擁壁工事も行ってがけ崩れ対策したいし、高速道路ももうちょい欲しいし、鉄道網も欲しい。とにかく、車がないとどこにも行けないんです。そして、とっても時間がかかる。

今回、ドライバーのカヴィちゃんをずっとキープしていましたが、国民の足は路線バスとスリー・ウィーラー(トゥクトゥク)。バスは事故が多いし、トゥクトゥクは料金交渉が面倒で、いずれも観光客はよう使わんって感じです。最大の課題は交通インフラ。


スリランカって、2008年ぐらいまで中部〜北部が内戦状態にありましたから、観光客が気軽に行けない国だったんですよ。こんないい国なのにね。

今回、治安もまったく問題なかったですよ。もし強盗とかに襲われそうになっても、般若心経のひとつも唱えたら無事に解放されるんじゃないかと。そんなことないか。

あ、そうだ。ジェフリー・バワのことも。

今回、スリランカに行こうと思った理由のひとつが、ジェフリー・バワの建築を訪ねることでした。アマン・リゾートに大きな影響を与えた、スリランカを代表する建築家です。スリランカのガイドブックにも、必ず名前と建物が載っています。私は「アマン伝説」という本を読んだときにその名を知りました。

バワの作品は、スリランカ南方の海沿いにその多くがあって、今回の我々のルートだとあんまりたくさん訪れることができません。

なので、ヘリタンス・カンダラマ、ジェットウィング・ライトハウスと2箇所、バワの手がけたホテルに宿泊し、コロンボでNo.11(ナンバーイレブン)を訪問することにしました。

ヘリタンス・カンダラマは、別のエントリーでも書きましたが、とにかく居心地のいいホテルでした。次は1週間ぐらい滞在したい。

ジェットウィング・ライトハウスは、ゴールの海沿いに立つ大ぶりのホテルです。海をのぞむ開放的なレストランと、スパが人気です。2004年のスマトラ沖地震の時は、ゴール旧市街の要塞が防波堤の役割を果たしたので、奇跡的に無事だったというホテルです。


インフィニティ・プールはありませんが、海をぜいたくに感じることができる気持ちのいいホテルです。

バワお気に入りのイスもあちこちにさり気なく置かれています。


コロンボにあるNo.11(ナンバーイレブン)は、バワの住居兼オフィスだった建物。

1日3回ほど設定されている内覧ツアーがあって、見学の予約をすると中に入ることができます。さらに1日1組限定ですが、宿泊することもできます。


恐ろしく趣味のいい、上質な空間です。次は是非泊まってみたい。

できれば、ルヌガンガにも行きたかったんですが、それは次回のお楽しみです。

あと、紅茶のことを忘れちゃいけませんね。

スリランカで飲む紅茶は、とても美味。私も滞在中はコーヒーを一度も飲まず、ずっと紅茶を飲んでました。スリランカの人は、朝はミルク入り、それ以外はストレートで飲むんだそうです。


日本に持って帰るおみやげに、鉄板のアイテムです。

最後に、スリランカの公用語シンハラ語について。

シンハラ語は、くるくるっと丸い不思議な文字です。このCHURCH STの看板は、英語の上がシンハラ語で、下がタミル語です。


タミル語の方はまだ直線が見られますが、シンハラ語はすべてが曲線、しかも渦巻きで構成されているという珍しい言葉です。

話しているのを聞いても、「ぐるぐるぐる……」って感じの音感で面白かった。

観光客が行くところは、英語がよく通じます。インド人みたいにクセが強くない、聞き取りやすい英語を話す人が多いですね。

最近は、日本人の若い女の子が、1人とか2人でスリランカにやって来て、カヴィちゃんみたいなドライバーを雇って何日も観光するんだそうです。

スリランカ、来てますよ。これからもっと人気でると思うな。


アマン伝説