2016年3月31日木曜日

映画と寿司とラーメンの日々、LA編

大いに盛り上がったSXSWを切り上げて、帰路LAへ寄り道です。目的は、日本食を食べることと日本で見られない映画を見ること。オースチンでもそうでしたが、LAでも「映画と寿司とラーメンの日々」が続きます。

まずはラーメンから行きますか。サンタモニカの「JINYA Ramen Bar」。漢字では「陣屋」です。全米で7店舗展開中、さらに7店舗が準備中。オースチンにも出店予定です。

メニューで人気No.1とうたわれている「Spicy Chicken Ramen」10.80ドルをオーダーします。


麺が細いせいか、注文したら5分と経たずに出てきました。

これがNo.1なのか。ちと意外。鶏ガラスープで、具材はチキン・チャーシューが3枚、ほうれん草、ネギ。ヘルシー路線でしょうか。日本人なら、どちらかというとトンコツスープの「JINYA Tonkotsu Black」か「Cha Cha Cha」がいいんでないかと。お店のWebを見るに。

翌日は「Daikokuya」。大黒家。LA近郊で4店舗展開中。この日はソーテル(Sawtelle)の店舗に行きます。

メニューの一番上にあった「Daikoku Ramen」をオーダー。8.95ドル。


トンコツラーメンです。チャーシューとネギと味玉が乗ってます。モヤシは生です。何でだろ。

普通に美味しいんですが、口の中でシャキシャキする生のモヤシが何とも気になります。うーむ。


夜の部では寿司屋に行ってみましょう。ソニー・ピクチャーズの近く、カルバー・シティの「K-ZO」にやってきました。

板さんが日本人です。安心して「おまかせ」を頼むことができます。最近、LAでも「Omakase」が流行してるんだって。

ホタルイカ、エビ、タコなどがおつまみで登場し、おなかが朽ちてきたあたりで握りに突入。


握り一皿目。おお、LAでコハダが食べられるなんて。エンガワもあるし。


二皿目。右端はミル貝。ミル貝は単品だと12ドル(2貫で)。


ここの寿司は美味しいですよ。参考までに値段表を貼っておきましょうか。


ミル貝とうにが、ちょいと高い。アワビを頼んでみたけど、トコブシだったな。高級ネタは、築地から空輸してる卸から買うそうです。

それにしても、LAでこのレベルの寿司が食べられるなんて、ちょっと嬉しいですよね。もちろん値段はそこそこ行っちゃいますけどね。

続いて、LAで見た映画から1本だけご紹介。テレンス・マリック監督の「Knight of Cups」です。撮影監督を、オスカー3連覇したエマニュエル・ルベツキが担当しています。そしてプロダクション・デザインはジャック・フィスク。


午後1時過ぎの回をサンタモニカの映画館で見たんですが、客が私ひとりだった(途中からひとり入って2人になった)。レザーのシートでエグゼクティブ気分です。


映画は、ハリウッドの脚本家(クリスチャン・ベール)が主人公で、彼の自由過ぎる女性関係を中心にした、自分探しであり真実の愛を探す物語って感じ。話は今イチ分からなかったんですが、ルベツキの映像は鉄板の美しさですね。基本、「レヴェナント」と同じ撮り方です。ワンカメ、手持ち、移動多め。照明も最低限しか使っていません。映像を楽しむ映画なので、余計な日本語字幕とかなくて、案外良かったかもしれません。

これ、日本でもう一度見ようと思ってますが、日本での公開がまだ決まってないんですよね。どうなることやら。





2016年3月24日木曜日

3月のオースチンは暑かった。SXSW2016の覚え書き

テックと映画と音楽の祭典、SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)に初めて参加してきました。期間中、オースチンの町は非常に賑わっており、特に夜は毎日がお祭り騒ぎ。世界中から集まってくる参加者は、若い人たちがかなり多かった印象です。


しかし、「何かいいもの見つけた?」と言われれば、「ちょっと微妙だったよね」というのが正直なところです。「来年も来る?」と聞かれれば「50:50だね」と。このエントリでは、今年のSXSWの体験と、次回また来る時のためのTIPSを箇条書きにしていきます。

オースチンの空港〜ダウンタウンは、車で20分。タクシーで35ドル(チップ込み)。帰りはウーバーだったので16ドルぐらい。

3月なのに、気温が連日30度超えで超暑い。MAXが華氏96度って言ってたから、35度ですね。ピークは17時です。夕方が一番暑い。朝晩は涼しいんだが。

しかし映画館に入ると冷房が効きすぎで、長袖が必要。この感じ、香港とかシンガポールとかアジアの都市と同じだよ。

映画はけっこう満員になる。30分前だと遅いぐらい。絶対に見逃したくないものは、コンベンションセンターでExpress Passをゲットして、30分前までに映画館に行けば確実に見ることができる。Express Passは1日2本まで申請可能。


Alamo RitzやAlamo Lamarなどの常設映画館は、どの席に座っても、座席の前にカウンターテーブルがある。上映中も飲み物や食べ物を頼むことができるので、食事を摂る時間がない場合は、映画館で映画見ながら済ませることが可能。南部の映画館って、このカウンターつきスタイルがデフォルトなのか?

市内の交通。ウーバー、リフトはジャンジャン走ってる。今回、オースチンでウーバー、リフトに4回乗ったが、何とそのうち3回が女性ドライバー。しかもひとりはマニュアルシフトのミニ。アメリカでマニュアル車運転している女の人は初めて見たよ。

コンベンションセンターやヒルトン、マリオットなどメイン会場は、何処に行ってもWiFiがサクサク繋がる。上手くオペレーションすれば、SIM買わなくていいかも。WiFiは「SXSW2016」と「SXSW2016 5GHZ」もどっちもOK。ただし、映画館にはWiFiが飛んでない。


ドック・トゥ・ドックのレンタル自転車もあるんだが、暑すぎてあんまり使う気になれない。

映画がつまらない場合、スムーズに途中退席できるように端っこの席に座っておくのがいい。映画が見られなかった/つまらなかった場合にそなえて、プランBを必ず用意しておこう。プランB実施の場合、移動についてもシミュレーションしておくとグー。


パネルディスカッションは意外に難易度高し。この「That Snapchatter Makes More Than You」というパネルに出ていたおネエさん3人、凄い早口でしゃべりまくるわ、スライドは1枚もないわで何がなんだか……。


VR系のデモもいくつか体験してみたが、まだまだ黎明期というレベル。このゴーグル型のモニターが普及するかはかなり微妙と感じましたね。

2015年インタラクティブ・イノベーション・アワードの表彰式がなかなか良かった。知ってるサービスやアプリがひとつもなかったのはヤバイ。日本に帰ったら、ひとつずつチェックしてみよ。


SXSWモバイル・アプリが便利。見る映画、参加したいカンファレンスをMy Favoritesに登録しておこう。


夜23時を過ぎても、どんどん人が湧いて出てくるダウンタウン。6th Streetは夜通し賑わってる感じ。お店は2時までやってる。その分、朝が遅いかな。日の出が7時半ぐらい。夜型の町。

コンベンションセンターの外に出たら、オバさんに呼び止められて「あなたのリュックのメーカーを教えて」って言われた。「So adorable」だって。羽田空港第一ターミナルの伊勢丹ショップで買ったリュック。


テキサスなので、テックスメックス2軒ほど行ったが、どうも今ひとつ。ウーバーのネエさんに「オースチンは何が美味しいの」って聞いたら、フードトラックが流行ってると。コンベンションセンターの外に何台かあるので、次回はトライしてみよう。

以下、SXSWで見た映画と短評。

「Learning to See」……珍しい虫を撮影するために、アメリカからコロンビアに移住したカメラマンに関するドキュメンタリー。珍しい虫がたくさん見られた。

「Alive and Kicking」……スウィングダンスに興じる若者たちの映画。オースチン出身の女性監督の作品。途中で出た。

「Tony Robbins: I Am Not Your Guru」……鬼コーチによるコーチングの映画。6日間で4000ドルぐらいのコーチング合宿に密着。みんな人生変わってた。ネトフリ製作。

「Asperger’s Are Us」……アスペルガー症候群の4人の若者に関するドキュメンタリー。これ期待したんだが 今イチだったな。カタルシスが小さすぎて。

「I Am Not A Serial Killer」……ドクことクリストファー・ロイドがシリアルキラー役を怪演。グロかった。途中で出た。

「Cameraperson」……マイケル・ムーアの「華氏911」などでカメラ回した女性撮影監督によるドキュメンタリー。なかなか良かった。マイケル・ムーアもちょっとだけ出てる。

「The Arbalest」……批評家大賞とった作品なんだが、今イチだった。プロダクション・デザインはカワイイ。

「Sound breaking - Stories from the Cutting Edge of Recorded Music」……超面白かった。ビートルズ、ピンク・フロイド、ボストン! 写真はティーチ・インに登場したトニー・ヴィスコンティ。デヴィッド・ボウイの思い出など語ってくれました。


以下、見逃したんだが、気になってる映画。
「Yarn」……クローシェ編みやニット編みでアートを作るアーティストに関するドキュメンタリー。

「Operation Avalanche」……1967年にCIAからNASAに送り込まれたスパイに関する物語。彼らは何を目撃したのか?

「In a Valley of Violence」……19世紀末、殺された友人の復讐を企てる男の話。西部劇。ジョン・トラボルタ、イーサン・ホークほか。

「Hardcore Henry」……全編Go Proで撮ったサイコ・アクション映画。一度死んで、甦ったら記憶が全部飛んでた男が主人公。シャルト・コプリーが出演。予告編貼っときましょう。


完全一人称視点だね。凄い。超見たい。「ハードコア・ヘンリー」4月8日全米公開。




2016年3月22日火曜日

映画と寿司とラーメンの日々、オースチン編

テキサス州オースチンで、3月11日から行われているSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)に行って来ました。今年で30回目を迎える、インタラクティブと映画と音楽のカンファレンス・イベントです(3月20日に終了)。


このSXSWには初めて参加したのですが、滞在4泊5日で8本の映画を見て、いくつかのVRのデモに参加し、テック系のカンファレンスを数本覗いてみた成果と雑感は、別途覚え書きの形で残そうと思います。

そしてこのエントリは、オースチンで食べた日本食にフォーカスします。訪れたのは3店舗です。

「Daruma Ramen」


6thストリートにある、割と新しめのラーメン店。お昼時に訪れましたが、とっても賑わっていました。この店は、最近北米で大人気のとんこつ系ではありません。塩ラーメン、醤油ラーメン、味噌ラーメンという定番の味が基本で、ベジタリアン向けのオプションがあります。ここはオーソドックスに醤油ラーメンをオーダーしてみましょう。


チャーシュー、シナチク、ナルト、味玉など具材はしっかりしています。だけど、肝心のスープが非常に残念。出汁の味がほとんどしなかった。お店のプロダクションデザインも上品だし、ラーメンも具材がかなり立派なのに、何でスープがこんなにショボいかな。

お店のHPにはsoy + seafood dashi + chicken stockと書いてありますけどねえ。味が激薄でなんとももったいない。値段ははっきり覚えていませんが、12ドルぐらいしたかな。知人のオススメということで訪れたのですが、ちょっとガッカリでしたね。とは言えかなり人気の店なので、他のメニューも試してみたかった。

「Geisha」


そのDaruma Ramenの隣にあるのがGeishaという和食屋。看板が微妙ですよね。当日は、寿司を食べようと思って入ったのですが、お昼時なのに店内があまりにガラガラなので、嫌な予感がよぎって注文を寿司からラーメンに変更。そして出てきたのがこれ。


餃子が2個乗っかっています。あとニンジンとブロッコリとタマネギ。驚くことに、麺がインスタントラーメンですw。スープが辛い。たぶん、辛ラーメンでしょう。まあ、Darumaの出汁不足のラーメンから比べると、これはこれでアリだと思いますが、それにしてもインスタントラーメンで13ドルも取るなよなって感じ。この店、来年のSXSWまでにはつぶれてると思います。おそらく。

「Uchi」

オースチンには4泊したのですが、最後の夜に訪れたのが「Uchi」という寿司屋です。ダウンタウンを離れ、South Lamar Boulevard沿いにあります。


はいここ。高級です。混んでます。流行ってます。予約せずに言ったら1時間待ちといわれ、外のウェイティングバーでスパークリングワイン。もう、ボトルで行っちゃえ!

15分ぐらい待ったところでカウンターが空いたとのことで、無事着席。もう、最後の夜なんで「おまかせ」いっちゃいますか。


一皿目、牡蠣に赤いシャーベットが乗っかったのが出てきました。なかなかセクシーな一品ですが、日本の寿司屋ではあり得ないでしょうね。奥に見える枝豆は焼いてあって、これが意外にウマい。


3皿目でウニ(いくらが2粒トッピング)が出ます。これはこれでカワイイんだけど、順番違わないか? これ、締めの方がいいじゃんって感じ。ウニ自体は美味しいんですが。

合計で10皿ですが、おつまみが多めで、握りは少なめ。しかもシャリが小さいので、満腹感が今一歩。で、コースの後にカリフォルニアロールを追加しちゃうというね。


この店の特徴は、醤油が出ないところ。このロールもゆず胡椒で食べるんです。アメリカ人って、醤油皿に醤油ドボドボに入れるんで、これはある意味賢明ですよ。

締めはフォアグラの握りです。結局、2人でおまかせプラスアルファに、ワイン2本開けて合計400ドルぐらい払ったかな。テキサスにしてはかなりアッパーな和食屋だと思います。でも、決してワールドクラスではないですね。


隣に座っていたオバさんが、「あんたたちどこから来たの? 日本なの! もう最高〜。オースチンはね、SXSWが始まるまではな〜んにもなかったのよ。だから誰もこの町に来なかったの。もう、SXSWがなかったらこんな美味しいレストランもできなかったってことよ。あんたたちに会えて嬉しいわ〜」って感じでもう、うるさいうるさい。

南部の人たちはフレンドリーなんですかね。いずれにしても、陽気な人が多かったオースチンでした。当面の課題はラーメンってことだねw

2016年3月1日火曜日

ディカプリオ受賞で盛り上がった第88回アカデミー賞に関する覚え書き

映画業界最大のお祭り、第88回アカデミー賞の授賞式が終わりました。例年、授賞式の日は朝から会社に集まって、皆でテレビ中継を見るのがならわしです。

一夜明けて3月1日。2016年のオスカーを、極めて個人的な視点で振り返ります。箇条書きでいきます。


・司会のクリス・ロックは、テンポもノリも絶好調だったが、人種差別トークはトゥーマッチ。俳優部門で2年連続白人ばかりがノミネートされていることについてのネタなんだが、ちょっとクドかった。いずれにせよ冒頭のクリス・ロックのトークで、今授賞式のキーノートが「機会平等」「差別反対」という設定になっちまいました。

・「白人だらけ」解消のなせるわざか、プレゼンターは黒人が多かった印象です。驚いたのは、イ・ビョンホンとプリヤンカ・チョープラーがプレゼンターで登場したこと。アジア枠が設定されたんですかね。来年はこの枠に中国人が絶対出てくると思います。別イベントですが、プリヤンカの写真貼っておきます。ボリウッド女優らしいゴージャス感。


・授賞式で一発目の発表は「脚本賞」。これが「スポットライト」に渡りました。作品賞も「スポットライト」でしたから、最初と最後の賞を「スポットライト」がせしめたことに。

・作品賞が「レヴェナント」じゃなかったのは、恐らく、イニャリトゥに2年連続で作品賞を渡すのを嫌った人たち(主に俳優の会員)が、消去法的に「スポットライト」に投票した(一位投票した)んじゃないかと。「さすがにメキシコ人に2年連続はあり得ないじゃない〜。でも、『マネー・ショート』は難しすぎてよく分からなかったしぃ、しょうがないから『スポットライト』に入れたわよぉ」てな感じでさ。

・DGA賞が「レヴェナント」のイニャリトゥだったので、オスカー監督賞はイニャリトゥで鉄板。ここはブレなかった。

・ディカプリオが受賞スピーチで謝辞を捧げていた数少ない人物に、リック・ヨーンという男がいました。「業界での生き方を教わった」と感謝するディカプリオ。気になったので調べてみると、彼はLBIエンターテインメントというタレントエージェンシーのスタッフで、ディカプリオのマネージャーらしい。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「アビエイター」「ギャング・オブ・ニューヨーク」でもプロデューサーとしてクレジットされています。


・ディカプリオと、イニャリトゥ監督が揃って謝辞を述べていた人物に、アーノン・ミルチャンという男がいました。彼はハリウッドの偉大なプロデューサーで、今年のオスカー案件では「レヴェナント」の他に「マネー・ショート」も手がけています。去年は「バードマン」と「ゴーン・ガール」。その前は「それでも夜は明ける」。何気にこの人も3年連続でオスカーにずっぽり絡んでます。今回、「レヴェナント」は撮影期間が伸びに伸びて、バジェットも大幅にオーバーしてしまいましたが、そのケツを持った男のひとりが、このアーノン・ミルチャンであったことは間違いないでしょう。業界の大旦那ですね。

・「レヴェナント」の白魔術的カメラワークで撮影賞を取ったエマニュエル・ルベツキは、3年連続受賞という偉業達成。しかし、スピーチがクソつまらなかったのは残念。下の写真は「ゼロ・グラビティ」の年のオスカー。


・ところで、ルベツキが撮影監督を務めた作品が、今年あと2本あるのご存知? 「Knight of Cups」と「Weightless」。いずれもテレンス・マリック監督の作品です。見てえぇぇ! 問題は、日本で公開されるかどうか。

・脱線その2。イニャリトゥ=ルベツキ=マリックを結ぶホットラインには、実はもうひとりのキーパーソンがいます。それはプロダクション・デザインを担当するジャック・フィスク。「レヴェナント」「Knight of Cups」「Weightless」いずれもフィスクが美術を手がけています。「天国の日々」や「シン・レッド・ライン」など過去のマリック作品もそうだし、「マルホランド・ドライブ」もジャック・フィスクの仕事です。線上にデビッド・リンチも見えてきましたよ。

・「オデッセイ」は7部門ノミネートで受賞ゼロ。「スター・ウォーズ」も5部門ノミネートで受賞ゼロ。宇宙ものはオスカーに無縁というセオリーがまたしても踏襲されました。

・サム・スミスが主題歌賞の受賞スピーチで「ゲイでオスカーもらったの、ボクがはじめて〜」って言っていましたが、どうやらそんな事実はないらしい。過去にもいたと。

・レディ・ガガ、なんかウザい。

・ウーピー・ゴールドバーグのタトゥ、とっても高そう。

・「マッドマックス」のV6はいくらなんでも出来過ぎだろ。ワーナーのロビー活動が大成功したってことでしょうか? ワーナーはずいぶん早い時点で、オスカー・キャンペーンの対象作品を「マッドマックス」1本に絞ってロビー活動を行っていました。対するフォックスなんかは、「レヴェナント」「オデッセイ」「ブルックリン」と3本もの作品賞候補作があって、票がバラけてしまったかもしれない。ちなみに「ブリッジ・オブ・スパイ」は日本ではフォックス配給だが、北米での配給はディズニーです。

・「マッドマックス」祭を必殺の一撃で終わらせたのが「エクスマキナ」(視覚効果賞受賞)。「エクスマキナ」は日本での公開が決まっていません。が、スペイン語版のブルーレイを手に入れると、日本語字幕も入っているらしい。Amazonで買ってみよ。ソノヤ・ミズノという日本人の女の子も出てるんだよ。

・エンニオ・モリコーネがだいぶ「よいよい」な感じでしたが、87歳での受賞は、コンペティティブオスカーの受賞者としては最長老記録だそう。

・ABCによると、視聴率は過去最低でしたとさ。

さあ、祭も終わったことだし、平常営業に戻りましょう。

Photo credit: cliff1066™ via Visualhunt.com / CC BY