2016年10月26日水曜日

22年前の今日、ピンク・フロイドをロンドンまで見に行った件

ロサンゼルスの旅行記をさらに中断して、今日は懐かしい旅の思い出をば。

私は、ロンドンに行くと、必ずといっていいほど訪れる場所があります。


バターシーの火力発電所の遺跡です。ピンク・フロイドの「アニマルズ」のジャケで有名な。

プログレファンの聖地ともいえるこのモニュメントは、テムズ川のサウスバンクに今も悠々と聳えています。発電所の周りには、基本、観光地は何もないのですが、川の反対側にあるテート・ブリテンなんかと併せて観光ルートに組み入れるのがオススメです。

そのピンク・フロイドですが、その昔、私はロンドンまで彼らのライブを見に行ったことがありました。

今年の8月に引っ越しをした時に、その時のチケットが出てきたんですよ。ほら。PINK FLOYD IN CONCERT。フォルクスワーゲンがスポンサーしてる。


1994年、アールズコートでのライブです。22年前の今日、10月26日ですよ。

巨大な円形スクリーンをステージに吊るし、円の周囲にぐるりと配置された無数のバリライトがくねくねと動いて七色のスポットライトを照射し、スクリーンには映像を投影しながらバンドが演奏するという、音と光の洪水のようなステージは、ピンク・フロイドとその照明チームによる企画開発が元祖です。


今では、ローリング・ストーンズなんかもツアーでこのセットを採用していますし、2012年のロンドンオリンピックの開会式では、あの円形のセットを5つ使って五輪を作っていましたよね。

90年代、この円形スクリーン+バリライトのセットは、ピンク・フロイドのツアーの大きな呼び物でした。まだインターネットのない時代でしたが、その凄さはメディアやクチコミで我々の知るところとなり、「そんなに凄いんなら是非見たい」ということで、友人と2人でなけなしのお金をはたいて、わざわざロンドンまで見に行ったというわけです。

もちろん、当時日本では、ロンドン公演のチケットなんて入手できません。取りあえず現地に行ってどうにかすると。我々がやったのは、公演開始の2時間ぐらい前に会場に突撃して、ダフ屋を捜すという作戦。めっちゃ原始的、かつ確度の高い作戦です。お金はそこそこかかるけど。

確か、1枚100ポンドぐらい払ってダフ屋からチケットをゲットした記憶があります。チケット見ると、額面は25ポンドですね。まあ、今思えば100ポンドはそんなに高くなかったと思います。

アールズコートの会場は、キャパが1万人クラスでデカすぎずいい感じ。席についてみると、けっこう客の年齢層が高くて驚いた記憶があります。「全然プログレッシブじゃないじゃん!演歌みたいな客層だわw」って。


それはさておき、ライブは我々の予想を遙かに上回っていました。とにかく、ステージ上の消費電力が半端ない。日本では経験したことがない電力レベル。バリライトの数も80個近くあって「金かかってんなあ〜」とため息しきり。しかも、クライマックスになると、円形スクリーンの縁から火花(マグネシウム)が発射されたり、ワイヤーで吊られた円形スクリーンがじわじわ下降してきてギタリスト(デビッド・ギルモア)を激しく照らす強烈なスポットライトになったりと、クラクラしっ放しのもの凄いステージ。もう、シビれまくりです。

あまりに凄かったんで、翌々日に、もう一回見に行ったんですわ。

もうチケット調達の要領は分かっていたので、ダフ屋を見つけると交渉を楽しんだりとかして。


ゲットしてみると、前々日とはチケットの色が変わってました。こっちは22.5ポンドですね。チケット料金、細かく刻んである。

で、2回目の観戦では、円形スクリーンにおもむろに心電図が走り、心臓の鼓動音が「ドックン、ドックン」って響き渡るというオープニング。観客がざわめきます。

そうです。「狂気」です。「The Dark Side of the Moon」。心臓の鼓動に続いては、「Breathe, Breathe in the Air…」のヴォーカルが。

なんと、この日のピンク・フロイドは、「狂気」のアルバムを1曲目から通しでフル演奏したんです。


信じられない、そして忘れられない経験になりました。

この時に痛感したのは、「ロックバンドのライブは、ホームで見るべし」ってことですね。

実はこの6年前に、東京(武道館&代々木競技場)でピンク・フロイドが来日公演やったんですが、全然別物でしたから。電力が違う、火力も違う、スモークの量も違う……。全然別物だって、ロンドン行かなきゃ分からなかった。

以上、ふた昔前のロンドン旅行の思い出でした。そう言えば、バターシーの発電所遺跡は、ノーマン・フォスターらが参画して再開発をやってるらしいですよ。


以下、日刊建設工業新聞ブログより引用。

英ロンドンの中心部にあり、1983年に運転を停止した発電所跡地で進む同国史上最大規模の再開発プロジェクト。老朽化した発電所の施設を修復して複合施設として再生するとともに、その周辺に4000戸の住宅や三つのホテル、総延べ26万平方メートルのオフィスビルなどを建設する。13年夏に第1期工事に着手し、16~25年にかかて段階的に各施設・建物を開業していく。

エラいこっちゃ。またロンドン行かなくちゃ。


Photo credit: Nd3gnU - (Giulio Gambino) via VisualHunt.com / CC BY-NC-SA

Photo credit: jikatu via Visualhunt.com / CC BY-SA

2016年10月25日火曜日

Apple Payスタート。俺の左腕が財布になった日

ロサンゼルス旅行記を書いている最中でしたが、今日からApple Payが利用開始となったので、そっちをサクっと書くことにします。



今日は早朝から「Apple Pay」とか「モバイルSuica」がTwitterのトレンド上位にのし上がって大いに盛り上がっていました。

盛り上がった原因は、JR東日本のシステム障害のおかげもあるのですが、そんな障害を尻目に、私のApple Payはゴキゲンに活躍していましたので軽くレポートします。

今日の私のミッションは、「Apple Watch2でSuicaを使えるようにすること」です。Watch2は先週届きました。

まずはiPhoneのOSを10.1にアップデート。続いて、WatchOSも3.1にアップデート。

iPhone 7 PlusでPassbookアプリを開き、Apple PayカテゴリにSuicaを登録していきます。


今日は、私がふだん使っているSuica(ビックカメラのカードとViewカードとSuicaが一体になったJCB)ではなく、新たなSuicaをインストールします。アプリだとデポジットもいらないし。

AppStoreから「モバイルSuicaアプリ」をiPhoneにダウンロードし、アプリの設定(会員登録)を進めます。


ちょっとしたトラップは、WalletのSuicaの選択画面で、「Suica(無記名)」だと、先に進むことができません。「My Suica(記名式)」を選び、先に進みます。定期の人は「Suica定期券」。


モバイルSuicaアプリはiPhoneにインストールしますが、そのSuica機能は、iPhoneかApple Watchのいずれかひとつのデバイスでしか使えません。私の場合は「Apple Watch」をタップ。


そして、登録したSuicaを「エクスプレスカードに設定」します。これで、Watchのボタンをダブルクリックすることなく、Watchをタッチするだけで改札を通れるようになりました。



残高のチャージは、ミニマム1000円から、1000円刻みで1万円まで可能です。

さあ、これで私の左腕が財布になりました。早速使っていきましょう。Watchの画面には「Double Click to Pay」と表示されていますが、エクスプレスカードに設定したので無視です。


今日一日、JRの改札、地下鉄の改札、コンビニの支払いと何度か使いましたが、極めて快適に働いています。

ただ、難点が2つほど。

かつてから懸念されていたことでもあるんですが、電車の改札を通る場合、左手だとけっこう不便。私は、JALに乗るときもWatchでバーコードリーダーを通過しますが、飛行機乗るときに比べて、電車は人々の改札の通過速度がはるかに速いんですよねえ。

これは慣れるしかないかな。試しに、右腕にWatchを着けてみたらエラくスムーズに通れましたけどね。でも時計は左腕がデフォルトなので。

逆に、コンビニなんかでは、電子マネー端末はレジに向かって左手側に置いてあるケースが多いので、支払いは楽勝です。

もう一つ、Apple WatchでApple Pay使う場合は、パスコードロックがマスト条件になっています。腕に巻いている分にはロック解除のアクションは不要なんですが、外して操作するときは一手間余計になります。

そうそう。ついでに、iPhoneのWalletにもクレジットカードを登録しておきました。こちらもコンビニで使ってみましょう。こっちはiPhoneで使います。

私のカードは、United Airlines提携セゾンカードでVISAつき。これで、QuickPayでの支払いが可能となります。

レジで「Quick Payで支払います」と言って、端末にiPhoneをかざします。


Touch IDに指紋を要求されるので、iPhoneをかざしたまま、Homeボタンを指で押さえます。

無事に決済完了しました。これはこれで便利ですが、指紋スキャンに2〜3秒ほどかかるので、Suicaで払った方が圧倒的に速い。クレジットカードそのもので払うのと、スピード的にはあんまり変わらない感じかな。

やっぱコンビニにおいても、Apple WatchでSuica決済が最強なんじゃないかと思った次第。

Apple Payは、iPhone7、iPhone7 Plusで利用可能です。Apple Watch2でも使えます。Watch2の場合、iPhoneは7である必要はなく、iPhone5以降ならOKのようです。iOS10.1がインストールできれば大丈夫。




2016年10月24日月曜日

最後にリンチも!デビッド・リンチ「Festival of Disruption」に関する覚え書き・その2


デビッド・リンチの「Festival of Disruption」は、ロサンゼルスの3会場で行われています。メイン会場であるエース・ホテルのシアターでは、連日正午から深夜までステージが。

残りの2会場では朝10時からインスタレーションが行われています。いずれも19時に終了。


こちらは、The Wellというギャラリーで行われていたリンチの写真展。リンチの他に、クリス・ステイン(ブロンディのギタリスト)の写真展や、短編映画の上映なども行われています。

もう一箇所、BOLDという場所で行われていたのは、VRのデモ。こちらは例のゴーグル状のヘッドセットでVRムービーを体験するという今どきのインスタレーションです。この会場では、VR+瞑想のデモがあって、個人的にはそれを体験したかったのですが、朝イチで行ったら「セットアップ中だから10分待ってて」と言われ、他のよくあるVRムービーを見たりして待ってたんですが、ちっともセットアップされないので、諦めて帰ってきた次第。VRって、セットアップに時間がかかるんだよねえ。

さて、エースホテルに戻り、午後のセッションに参加します。エース・ホテルの中には売店もあって、「ツイン・ピークス」などのリンチグッズが売られています。


◆フランク・ゲーリーのトークセッション
ちなみにフランク・ゲーリーは、今回の会場の近くにある、こんな建物(ディズニーのコンサートホール)などを建築している世界的な建築家です。


これがメンツ的に一番不思議だったんですよ。リンチとフランク・ゲーリーってどこで繋がってんのと。答えはポーランドにありました。2010年に、ゲーリーがポーランドのウッチという都市でカルチャーセンターの建築をやってた。建造されない可能性が高くなってきたところで、リンチがこのプロジェクトの支援を表明し、自分のTwitterでフォロワーに呼びかけたということがあったようです。06年に、リンチはウッチで「インランド・エンパイア」を撮影してたんですよね。

◆TM瞑想のセッション
今回の「Festival of Disruption」の収益は、全米にTM瞑想を普及させる活動を行う「デビッド・リンチ・ファンデーション」に寄付されます。この日は、ファンデーションの代表ボブ・ロスによるTMのプレゼンテーションもありました。いわく「瞑想には3つのタイプがある。意識にフォーカスする瞑想、マインドフルネスやヨガの瞑想、そしてTMだ」(中略)「この会場で、瞑想やったことある人は?」→6〜7割ぐらいが挙手。「毎日瞑想している人は?」→1〜2割が挙手。その後、会場全体で3分間の瞑想をやって終了。


この写真は、エース・ホテルの部屋に置かれていたカードです。ドント・ディスターブ・カード。リンチのサインが入ってる。

◆「ブルー・ベルベット・リビジテッド」上映
これは、「ブルー・ベルベット」のメイキング映像をかき集めて1本のドキュメンタリーに仕立てた新作映画です。IMDBにも作品情報は載っていて、このエース・ホテルでの上映が北米プレミアってことでした。ノースカロライナのウィルミントンって町でののんびりしたロケ撮影の様子が、見る者をほのぼのとさせます。

◆ローラ・ダーン&カイル・マクラクランのトークセッション
「ブルー・ベルベット・リビジテッド」の上映に続いては、ローラ・ダーンとカイル・マクラクランのトーク・セッションです。「ブルー・ベルベット」の主演女優&主演男優ですからね。同作の撮影当時のエピソードを中心に、デビッド・リンチとの映画作りが、いかに家族的で楽しいかっていう話が語られていました。一番最後、司会がカイル・マクラクランに、「で、今年またリンチと仕事したわけだよねえ?」と振ると、会場はヤンヤの大喝采。「ああ、とても素晴らしかったよ。とてもアメイジング」。以上です。やはり「ツイン・ピークス」の内容については何一つゲロしませんよね。


途中でシアターを出てみたら、ホテルの前がお祭り状態に。通りを封鎖して、イスラム教徒のお祭りが繰り広げられていました。黒づくめのムスリムと「ツイン・ピークス」の看板という、何ともシュールなコンビネーションがナイス。


◆Rhyeのパフォーマンス
エース・ホテルの周りは、あんまり食事する場所がありません。この日は「UMAMI BURGER」のテイクアウトでディナーを済ませ、夜も更けたところでRhyeの舞踏パフォーマンスを見に来ました。これが見たかったというわけじゃなく、次の「The Music of Twin Peaks」のためにいい席を確保するためって感じ。パフォーマンスは別にどってことなかったんですが、ステージ上の女優のひとりが、いきなりおっぱい出して芝居してたのがサプライズでしたね。

◆The Music of Twin Peaks
さあ、本日の、というか2日間のファイナルステージ「The Music of Twin Peaks」が近づいてきました。22時30分スタートに向け、30分ほど前から場内がごったがえしています。ロビーのバーも大行列。そして、開始の7分前に突然場内が真っ暗に!

スポットライトがステージ中央を照らすと、そこには銀髪のデビッド・リンチの姿がありました。


観客総立ちでスタンディング・オベーション。当然ね。

「ありがとう、みんな。君たち全員に感謝の気持ちを伝えるためにやってきた」

イェー!&拍手。

「それに、新しい『ツイン・ピークス』の秘密の情報も伝えなきゃいけないしね……」

ウォォ〜!&拍手喝采ヒューヒューの嵐!が1分続く。

「……あ、ごめん。もう時間になっちゃった。みんなありがとう!」

リンチ退場。悲鳴と爆笑が1分続く。

2日間のフェスの中で、リンチが姿を見せたのはたったこれだけです。ステージにいた時間はおよそ2分。それでいいんか?

その後、XIU XIUとかクリスタ・ベル、スカイ・フェレイラ、そしてアンジェロ・バダラメンティが次々登場し、15分ぐらいずつ「ツイン・ピークス」や「ブルー・ベルベット」などリンチ映画の楽曲を演奏します。

そして大トリはレベッカ・デル・リオ。「マルホランド・ドライブ」で「シレンシオ」のシーンで出てくる歌手ですね。「マルホランド・ドライブ」同様、「ジョランド」を熱唱して2日間のイベントは終了しました。


この日は、シェリーことメッチェン・アミックも娘同伴で来ていたのがSNSで確認できましたが、姿を見かけることはありませんでした。残念。ルーシーことキミー・ロバートソンは間近で目撃しましたが。

ところで、初日のレジスターの際に「来年のフェスの情報を知りたかったら、ここにメルアド書いておいてね」と言われたので、恐らくこのイベントは来年もあるのでしょう。来年は「ツイン・ピークス」もオンエアされるので、またイベントやる可能性は高いですね。稼ぎ時だもんねえ。

じゃあ、来年また来るか?と聞かれるとなかなか微妙です。リンチの出番をもう少し増やしてくんないとねえ。プラス、新「ツイン・ピークス」の出来次第ってことでしょうか。


いずれにせよ、ひとまずミッション・コンプリート。明日はマリナ・デル・レイの寿司屋を訪ねます。 

2016年10月21日金曜日

デビッド・リンチのイベント「Festival of Disruption」に関する覚え書き・その1

今回の渡米の主な目的は、デビッド・リンチがキュレーションする、映画、音楽、トークのイベント「Festival of Disruption」に参加することです。ロサンゼルスのエース・ホテルで行われる。

今年の6月下旬にリンチ本人のTwitterで同フェスティバルの開催が告げられると、チケットが即完。イベントが実施されるのは、折しも「ツイン・ピークス」の新シーズンがクランクアップしたばかりというタイミングでもあって、大いに盛り上がるのは確実視されていました。


私は2日間の合計17ステージのうちおよそ半分ほどを見てきました。その覚え書きを残しておきます。

1日目(10月8日)
◆「エレファント・マン」リバイバル上映
 スクリーンで「エレファント・マン」を見るのは初めてです。私は、何でこの映画がアカデミー賞(作品賞、監督賞ほか8部門)にノミネートされたのかさっぱり分かりませんでしたが、いまこうして見てもさっぱり分かりません。まあしかし、デビッド・リンチの名声を高めた1本であることは間違いないですね。


◆メル・ブルックスのトークセッション
その「エレファント・マン」のプロデユーサーは、往年の名コメディアンであり、映画監督でもあるメル・ブルックスなわけですが、御年90歳のメル・ブルックスが登壇し、35年前にこの映画を製作するに到った経緯などを語ります。

「もうひとりのプロデユーサーと一緒に、『エレファント・マン』の監督候補の作品を見に行こうって誘われて『ピンク・フラミンゴ』を上映している映画館に行ったんだ。でも私は、『今日限りの特別上映』ってなっていた『イレイザーヘッド』の方が見たいって言ったんだよ。そして、監督がデビッド・リンチに決まったってわけさ」

ちょっとした衝撃でした。もしも「ピンク・フラミンゴ」のジョン・ウォーターズが監督していたら、もの凄い「エレファント・マン」が出来上がっていただろうし、いまのデビッド・リンチの存在もなかったかも知れません。

◆ジョン・マルコヴィッチの短編&トーク
マルコヴィッチが、リンチ作品の重要なキャラクターに次々扮して小芝居を披露する短編「Psychogenic Fugue」に続き、マルコヴィッチ本人ならびに制作スタッフ4人が登壇して制作秘話を語るセッション。短編はまずまずでしたが、トークはちっとも面白くなかったです。


◆ジョン・ホプキンス(ライブ)
夜はミュージック・セッションの連発です。このジョン・ホプキンスは、ブライアン・イーノやコールドプレイとのコラボレーションで知る人ぞ知る存在。単独の楽曲を聴くのは初めてでしたが、このステージはなかなか良かった。日本に帰ってから、Spotifyでヘビロテ中です。


◆セント・ヴィンセント(ライブ)
セント・ヴィンセントはブルックリン・ベースの女性インディーズアーティストですね。ちょっと4ADっぽいかもと思って聞いていたんですが、4ADからもアルバム出していました。特に印象には残りませんでしたが。

◆ロバート・プラント(ライブ)
この日の締めで、もっとも客が多かったのが、このロバート・プラントのステージです。夜10時半から12時近くまで、ツェッペリン・ナンバー含め10数曲歌ってくれました。「ロックンロール」とか「ホール・ロッタ・ラブ」とか。さすがに「天国への階段」はなかったけど。


このシアター・アット・エース・ホテルは、ユナイテッド・アーティスツが経営していた古い映画館を改装した劇場です。天井がバカ高く、内装も超絶クラシックで、洞窟みたいな佇まいです。

今どきの照明に照らされて、雰囲気は抜群です。明日も楽しみだってば。


ところで、このイベントを通じて疑問に思ったのは、出演者とリンチとの関係ですね。瞑想繋がりがメインなのかと思ってググってみたら、TM瞑想してる人のリストがWikipediaに見つかりました。あとでリンク貼っておきます。


でも、ロバート・プラントはリストにないんだよねえ。別の接点があるんでしょうか。ジョン・ホプキンスはリストにありました。

ちなみに、このイベントのタイトル「Festival of Disruption」は、TMの創始者であるマハリシ・マヘーシュ・ヨギのお言葉から取られてるっぽいですよ。



LIFE IS A FESTIVAL OF DISRUPTION.
-Maharishi Mahesh Yogi

人生とは、混乱の祭りみたいなもんだってことで、2日目に続く。

ちなみにこの日、リンチ本人は現れませんでした。

2016年10月20日木曜日

ロサンゼルスでSIMフリー T-Mobile編

10月上旬、ロサンゼルスへ行ってきました。主な目的は、10月8、9日に行われたデビッド・リンチのイベントに参加することと、現地の知人がオープンした寿司屋を訪れることです。


宿泊はダウンタウンのエースホテル。リンチのイベントもエースホテルのシアターで開催されるので、ちょっと高いけど利便性を考えてここに3泊します。その後ベニスビーチに移ってもう1泊。

LAXからタクシーでダウンタウンに向かい、エースホテルにチェックインを済ませます。フロントのお兄さんに、「近くにAT&Tはある? モバイルフォンのショップ」と聞くと、
「あるよ。2ブロック先の左側、ホテルと同じ側にあるはずだよ」とのこと。


歩いて行ってみると、そこはAT&Tではなく、T-Mobileのショップでした。直営店ではなく、特約店みたいな感じ。いつもアメリカではAT&TのSIMを買ってましたが、たまには別のキャリアも試してみたいよねってことで迷わず突入します。

お店のお姉さんに、「トラベラー用のSIMある? プリペイドのやつ」と聞くと、「何日ここにいるの?」と聞かれたので、「5日だよ」と答えます。

「じゃあこれね。1週間有効、通話し放題、ネットも使い放題で25ドル」

「い〜いねえ。それ1枚ちょうだい」と、日本で買ったばかりのiPhone 7 Plusを差し出します。


「あら、これiPhone 7じゃないの。初めて見たわ」お姉さん、SIMを台紙から外してセットしてくれました。何やらチャカチャカいじってましたが、「Welcome to T-Mobile!」というiMessageが届いて無事開通。APNの設定などは必要ありません。LTEの電波をつかんでいるので、スピードも速い。下り7メガ、上り10メガぐらい出ています。開通を確認したところで、25ドルを現金でお支払い(カード払いはNGだった)。


はい、現地におけるファーストミッションが完了しました。


過去エントリ貼っておきますが、ぶっちゃけ、このT-MobileのSIMはお買い得です。AT&TのSIMよりも、WiFiルーターよりも全然安い。スピードも十分です。5日間の滞在中、何の問題もなく使うことができました。次回からT-Mobile一択ですね。


▼ロサンゼルスでSIMフリー。WiFiルーターとどっちがお得?

▼ロサンゼルスのダウンタウンが面白い

▼ロサンゼルスで役に立ったアプリ

2016年10月17日月曜日

「ジェイソン・ボーン」についてひと言だけ言っておきますよ

「ジェイソン・ボーン」大ヒットしてますね。マット・デイモンがポール・グリーングラス監督と組んだ、3作目のボーン・シリーズです。トータルでは5作目ですね。

私はこのシリーズ大好きで、今回も大満足だったんですが、今作の中で「とても印象深かったのに、皆があまり気づいていないポイント」があるのでひと言だけ言っておきますよ。


今作に登場する、SNSの企業がありますよね。インド系の風貌をしたCEOが経営するIT企業。実はあれ、Facebook社がモチーフなんですよ。Facebookは創業間もないころ、CIAから出資を受けていたという噂があるんです。しかも5億ドルという巨額出資。

「Facebook + CIA」でググってみると、いろんな情報が出てきます。中には「CIAがFacebookを作ってザッカーバーグをCEOにリクルートした」とか、「ザッカーバーグはロックフェラーの孫だ」とか、ステキなページがいろいろ出てきます。それから、2011年頃のジャスミン革命は、Facebook革命と言われていますが、あれも実際には「CIAの仕業」とか言われています。

世界中にいる16億人のFacebookユーザーの個人情報を、CIAは握っているんだと。あり得る話ですよね。

「ジェイソン・ボーン」では、トミー・リー・ジョーンズ演じるCIA長官がインド系の若きCEOと一緒に、ラスベガスでの発表会に臨むところから後半のクライマックスシーンがスタートしますが、この発表会でCEOが「ある重大な発表」をしようとしたってところが、今回のFacebook事案とモロにダブるわけです。

この件、意外にみんな気がついていないんですが、知っておくと映画がより楽しめます。


本当にCIAがFacebookに出資していたのかは知る由もありませんが、もし本当だとしたら、IPOで大儲けして、幹部連中は大金持ちになっているはずですね。 

2016年10月7日金曜日

「英国一家」とデビッド・リンチが突如リンク

今日は本のご紹介。当ブログでもかつてレビューした「英国一家、日本を食べる」というけっこう売れた本の著者が、今度は家族でインドに長期滞在する話。

この本は2〜3カ月ほど前に中央区の図書館で一度借りたことがあります。しかし、冒頭からあまり面白いと感じることができず、3分の1ほど読んだところで返却してしまったのでした。私はインドに数回行ったことがあるので、この本の著者が体験したカオスな町の様子はすでに経験済み。そこが、面白いと感じなかった理由なのかも知れません。


そして先週、今度は文京区の図書館から、「ずいぶん前に予約していた『英国一家、インドで危機一髪』が、ようやくあなたの番になったわよ」とメールが来ました。

悩ましいところです。面白くなかったかので、一度はドロップアウトした本です。だけど、他にも予約していた本(というかCD)が同じタイミングで準備完了になっていたので、スルーせずにもう一度借りることにしました。

そしたら、これがちょっとした驚きの展開だったんですよ。

この本は、異国での生活に関する英国人一家のドキュメントなんですが、「日本を食べる」が食いしんぼう記録だったのに対し、今作は自我の再構築みたいな話になってます。著者も前書きに次のように記しています。
「結局この本は、精神的に破たんし、崩壊し、燃え尽き、失望し、大食漢で、頭の回転が悪くて、アルコール漬けで、しかもふたりの子を持つ男が、インド亜大陸の人々と人情と狂気と知恵に立ち向かい、その顛末を語る内容となってしまった」
四十路を間近に控えた著者が、将来を憂い、アルコールに現実逃避して悶々とする中、インドで理不尽な場面に何度も遭遇して疲れ果てるという、なんともストレスフルな描写が続きます。読んでて辛い……。

前回、私は本の前半部でくじけたので、おもむろに真ん中あたりを開いて読み出しました。著者が、マイソールでヨガの道場(ヨガシャラ)に通い始めます。以下、初日の記録。
「僕は泣きたくなるくらい痛くて涙を浮かべ、額には滝のような汗が流れ落ちていた。下腿と足にはひどいしびれがビリビリと走っていて、胸にはただならぬ痛みがあり、ペニスは身体をすくませたシャー・ベイ犬のように縮み上がっている。ヴィネイ(ヨガの先生)の指示でうつ伏せにになって休むまで、身体がまったくついていかずに二度も中断する羽目になり、ゴールしたトライアスロン選手のようにただ立ちつくしていた」


実際に著者が通ったヨガシャラのWebサイトがありました。なんともハードコアなシャラみたいです。実はこれ、著者の奥さんが、旦那のアルコール依存症を改善(つか、治療だな)するために、無理矢理ブートキャンプみたいなヨガシャラに申し込んだってことみたいです。奥さんはもっとマイルドなシャラに行き、旦那だけハードな1カ月のコースにぶち込まれたと。

ヒィヒィ言いながらも、毎朝律儀にシャラに通い続ける筆者でしたが、ある日こんな出来事が。
ある朝、天然のオーストラリア人、キムの声が聞こえてきた。気難しいニューヨーカーと超越瞑想(TM)について話しているが、どうやらニューヨーカーはそのコースを受けるつもりらしい。
「カリフォルニア生まれの新興宗教みたいなものよね、ヨギが宙に浮かんだりするんでしょ?」キムが言った。
「ちがうわ、新興宗教じゃなくて立派な瞑想テクニックよ」ニューヨーカーが答えた。「アメリカにはね、住民全員でそれをやって、犯罪が減った町もあるのよ。憂鬱や緊張やストレスや不安から解放されて、集中力が増すらしいわ」
僕の耳がピクリと動いた。
「……それに、クリント・イーストウッドだってもう何年もやってるそうよ」
それが決め手になった。
結局、彼らはマハリシュ・マヘーシ・ヨギ(ビートルズのメンバーも通った歴史的なヨギ。1918ー2008)の門弟のひとり、マンダヤム・A・ナラシマンに師事することになります。アナンタ研究財団という団体を運営する人物です。

ヨガのところでけっこう面白くなってきたので、どんどん読み進めて行きます。そして、瞑想体験のくだりになって読書のエンジンがぶんぶん回りだしました。引用します。
TMの著名な支持者であるデイヴィッド・リンチは、初めての瞑想についてこう述べている。
「エレベーターに乗っていて、ケーブルが切れたような感じでした。ドーン! とね。至福のなかへーー純粋な至福のなかへ落ちていったのです。次の瞬間、僕は幸福のなかにいました。すると先生がこう言った。『目を覚ましましょう。20分たちました。僕は叫んだ、『もう20分たったのですか!?』……それはあなたを純粋な意識、純粋な知識の海に連れて行きます。でも、それはよく知っているもの、あなた自身なのです。幸福感はすぐに湧き上がってきますーーまやかしではなく、中身の濃い、すばらしい幸福感が」
キター!デビッド・リンチ。まさかこの本でデビッド・リンチに関する記述が出てくるなんて! 思わず「おお」と唸ってしまいました。

何をかくそう、わたしもリンチの影響で瞑想を始めた人間です。ただし、私のはあくまで自己流。TMも検討しましたが、けっこうな費用がかかるので二の足を踏んだ過去があります。

そして今週末、LAで行われるデビッド・リンチのイベントに私は参加するのでした。DAVID LYNCH Festival of Disruptionというイベントで、2日間にわたってリンチがキュレーションする、ライブやトークや映画の上映などが行われるイベントです。収益金は、リンチの運営するTM普及のための財団、David Lynch Foundationに寄付されます。


デビッド・リンチに関するちょっとしたセレンディピティー体験ですね。ていうか、カルマの導きって感じ?

いずれにせよ、この本読んで改めて思ったのは、インドは遊びに行くところじゃなくて、修行しにいくところなんだなと。私も、ヨガや瞑想をワールドクラスのグルに教わりたい。年末はマイソールに行こうかなと真剣に考え始めました。

その前に、まずはLAです。今日の7時の飛行機で、デビッド・リンチに会いに行ってきます。

▼プラナヴァーシャ・ヨガ
▼アナンタ研究財団
▼David Lynch Festival of Disruption

▼「英国一家、日本を食べる」のエントリ



2016年10月4日火曜日

iPhone7 Plus到着! Homeボタンの件とかLINEの件とか

先週の金曜日(9月30日)、iPhone7 Plusが届きました。4〜5日ほど使ってみての、ファーストインプレッションをまとめたいと思います。


私は、基本、iPhoneはブラックボデイを買うことにしています。なぜなら、画面(モニター)がブラックアウトしている時に、モニターとベゼル部分が真っ黒けに一体化している状態が好きなのです。インフィニティな感じ。白ボデイだと、ベゼル部分が「額ぶち」って感じになってしまい、スケール感がなくなるのが今イチ好きになれないんですわ。

これは、iPhone5の時に黒いボディのを買ったら、タテに自立する姿が、まるで「黒いモノリス」(「2001年宇宙の旅」の石版よ)みたいだったのが大きいですね。画面が黒一色で、ツルツルピカピカしていてとっても美しい。もちろん、一連の黒いiPhoneにカバーはつけません。裸で使います。

そして今回、iPhone7 Plusはジェットブラックを買いました(マットブラックもあり)。一番人気のカラーです。

では早速、7 Plusと6s Plusを並べてみましょう。



右側の6s plusは、エッジのあたりがグレーなのですが、左の7 Plusのジェットブラックはとにかく真っ黒です。SIMのトレイも黒い。ディテールまで黒すぎて、ちょっとチャッチいという意見も。

裏側もほら、こんな感じ。


真っ黒でツルっツルです。ツルツルというよりは、ヌルヌルって感じ。エッジの部分もヌルヌルなので、端末のどの部分もヌルヌルな均一の手ざわり。裏表の区別がつきにくい。

iPhone史上、もっともヌルヌルなiPhone、それがiPhone7 JetBlackです。


同梱物です。ACアダプタ、Lightningケーブルに加え、話題のLightningイヤフォン、ミニジャック→Lightningアダプタが入ってます。何とも無理矢理な対策です。個人的には、このイヤフォンには手をつけず、ブルートゥース接続のAirPodsを待ちたい気分です。イヤフォンを使うのは、ランニングの時ぐらいなので、今使っているBeatsのBluetoothイヤフォンと早く比較したいのね。

iPhone7 Plusをアクティベートしていく中で、初体験&とても面白かったのが、Homeボタンの設定です。そう、今回、Homeボタンは物理的に押し込まれるのではなく、感圧式になっているんです。MacBookのトラックパッドみたいな。


こんな画面が出て、1から3の中からタッチの感覚を選びます。1が反発軽目で、3が重め。私は、中間の2を選びました。

このHomeボタンの触感は独特ですね。私はすぐに慣れましたが、慣れない人も多いかなと思います。「押し込んでる感」が乏しい。でも、これは慣れです。慣れたら慣れたで省エネ効果が半端ない。だから早く慣れよう。

この新しいHomeボタンは、感覚に慣れないで使っていると、よく起こる現象が2つあります。ちょっと問題です。

まずひとつは、画面がズリ下がる問題。Homeボタンをダブルタップで(片手でも操作しやすいように)画面がズリ下がる機能がiOSにはありますが、新しいHomeボタンだとこれが頻繁に起こる。


あと、Siriが立ち上がるという現象。Homeボタン長押しでSiriが立ち上がるのはデフォルトの機能ですが、これもよく起こる。

Siriは、立ち上がったらすぐに消すという対応でとりあえず諦めて、画面がズリ下がる不便は相当にウザいので、設定で殺しましょう。


設定→一般→アクセシビリティで、「簡易アクセス」をOFF。

はい、これで完了です。

そしてiPhoneを新しくすると、SNSアカウントとか、ID+パスワードをいちいち再設定するのが面倒ですよね。その点で今回驚愕したのは、LINEです。

何と、LINEアプリに新しいiPhoneからLOG INしたところ、過去のトーク履歴がすべて消滅してしまいました。


しかも、以前使っていたiPhoneではLINEを起動することもできなくなるという……。

これって何でだろう?

iMessageとかFacebook Messenger、TwitterのDMなどのワン・オン・ワン・コミュニケーションアプリでは一切こんなことはありません。LINEってひとり1端末でしか使えんのだね。これ、ベッキー事件の余波なのか?

もっとも私の場合、LINEはほとんど使っていないので特に影響はなかったのですが、どっぷりLINEに依存している皆さんにあっては、十分にご注意ください。履歴が全部消えちゃうんですから。

それじゃ困るって方々は、↓ここら辺↓を参考にしていただければと。

LINE公式ブログ【2016年最新版】 LINEのアカウントを引き継ぐ方法

他人に「お、新しいiPhoneですね。どこが違うんですか?」と聞かれた際には、「Homeボタンがペコペコになったよ」と言って触ってもらうことにしています。

あとは、裏側を見せて「裏っかわがツルツルになったよ」、ボトムを見せて「イヤフォンジャックが無くなったよ」。これで終了ですね。

自分的には、端末が新しくなったことより、キャリアを乗り換えたことの方が大事です。格安SIMの場合は、SNSの設定以前に、APNの設定もやり直さなくてはなりません。ここ、重要なポイントですよ。

One more thing...


そうそう。今回同梱されていたリンゴ印のステッカーは、台紙が半透明になっていました。ちょっと新鮮。


2016年10月3日月曜日

格安SIMの速度は? 月額料金は? SIMを使い倒すためのアプリは?

iPhoneをソフトバンクからFreetelに乗り換えて2週間が経ちました。今のところ極めて快適で、何の不満もありません。ちなみに、スピードはこんな感じ。月曜日の午前十時、千代田区の勤務先にて計測。


下りが16.04メガ、上りが1.34メガです。会社のWiFiで測ってみたところ、下り15.73メガ(フリーテルより遅い)、上りが12.68メガでしたので、フリーテルのSIMは、上りに若干難ありですが、下りは十分速いということでいいんじゃないかと。あるいは、会社のWiFi遅すぎとの説もww

とにかく、東京都内あちこちで使っている分には、特にストレスを感じたことはありません。

月が10月に変わり、初月の利用料もFIXした(と思われる)ので、ご報告しましょう。


はい、こちらが9月の料金です。私が契約しているコースは、「FREETEL SIM for iPhone 使った分だけ安心プラン」というやつ。

2724円の内訳は、「通話+SNS+データ通信」が3GB以上5GB未満だったため2220円。留守番電話が300円。ユニバーサルサービス料が3円、消費税が201円です。別途、通話代が442円かかりました。なので、全部あわせて3166円。

もっとも、これは2週間での料金なので(ただし日割りでなく、月末で締まっています)、1カ月フルで使った場合の料金についてはもう少しアップするのは間違いありません。まあでも、パケが8GBまで達しなければ、あと620円のプラスで済むので、4000円以内には収まりそうな感じです。

フルフル1カ月での利用料については、また折を見てこのブログで紹介することにしましょう。

ところで、今回格安SIMに乗り換えるにあたり、パケ代や通話代を節約するためのさまざまなテクニックがあることが分かりました。アプリを中心にいくつか紹介してみましょう。

まずは、電話代が半分になる「FREETELでんわ」。これは、ほとんどのキャリアが30秒20円と設定している音声通話(要するに電話ね)の料金が、30秒で10円になるというアプリ。iPhoneの電話帳もそのまま使えるし、かけた相手への表示も普通の電話アプリと変わらないというなかなかのすぐれもの。通話の品質も特に問題ありません。


だけど、ひとつ文句を言わせていただくなら、アイコンがダサい!

こちらは、フリーテルのSIMを使っていない方でも使えるアプリです。オススメです。利用する前にユーザー登録が必要です。

▼FREETELでんわ
iOS版
https://itunes.apple.com/jp/app/id1091150722
Android版
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.freetel.freeteldenwa.app

続いては、日々のパケの使用量をチェックするアプリ、「通信量チェッカー」。


毎日のパケ使用量がグラフ化されて、大変分かりやすい。当月の累積利用量も分かるので、使いすぎていると分かったら、月末に向けてセーブしていきましょう。キャリアを設定する際、フリーテルSIMの場合はDocomo回線を選択すればOKです。

▼通信量チェッカー
iOS版
https://itunes.apple.com/jp/app/tong-xin-liangchekka/id580069644?mt=8
このアプリのAndroid版は存在しない模様ですが、同機能のアプリはPlayストアにたくさんあります。

続いて、「タウンWiFi」。最近、都内ではあちこちに公衆のWiFiが飛んでますよね。だけど公衆WiFiって、使うときにいちいち利用規約を承諾し、メルアド入れてログインないといけないので、けっこう面倒くさいですよね。


このアプリは、そんな面倒を省き、都度ログインせずに自動で使えるという大変素晴らしいアプリです。東京メトロとか、セブンイレブンとか、羽田空港とか、都営バスとか、スターバックスとか、200以上の無料WiFiに対応しています。


格安SIMユーザーの皆さんは、WiFiが飛んでるエリアでは極力WiFiに繋ぎ、パケットを浪費しないようご注意ください。

▼タウンWiFi
iOS版
https://itunes.apple.com/jp/app/jie-zhongnowi-fini-wu-liaode/id988737164?mt=8
アンドロイド版
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.wifishare.townwifi&hl=ja

なお、フリーテルのユーザー専用のアプリ「マイページアプリ」もあります。


月々の料金チェックや、節約モード(パケの速度を200KBに落とすと、パケ代が無料になる)への変更などの操作が可能です。

▼FREETELマイページアプリ
iOS版
https://itunes.apple.com/us/app/freetel-maipejiapuri/id1138578369?l=ja&ls=1&mt=8
アンドロイド版
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.freetel.app.android

てな感じです。ここで紹介したアプリは、もちろん全部無料です。

しかし、これまでキャリアにクソ高い利用料を払っていたのが、ホントもったいなかった。ソフトバンク解約で浮いたお金、もっと有意義に使いたいと思います。

■2017年8月14日追記
Freetel、1年使ってみた結果Y!モバにMNPしました。

▼FreetelからY!モバへ引っ越し。格安SIMは、料金も大事だけど速度もね
http://naokomai.blogspot.jp/2017/08/freetelysim.html