2013年5月23日木曜日

ガジェットの充電に最適。新しい二股ソケットを買ってみた

iPhone5で使えるLightningケーブルも、どんどん品数が豊富になってきましたね。

今回は、毎度ひいきの上海問屋で、「Lightning+マイクロUSB」および「Lightning+30ピン」の二股ケーブルを購入したのでレポートしましょう。


はい、2ショット。左が「Lightning+マイクロUSB」、右が「Lightning+30ピン」です。いずれも499円。

安っ!ってことで2セットずつお買い上げ。だって、AppleのLightningケーブル純正品が1880円なのに、2つ口がついて500円以下ですよ。正規品を1つ買う値段で、これ3個買ってお釣りがくる。

ま、上海問屋で買ったケーブルは、時々通電しないもの(要するに不良品)もありますが、それでもこの価格なら致し方なし。上海問屋は、日本でもっともリスペクタブルなガジェット屋さんのひとつです。

この二股ケーブル、こんな風に使います。この後は「Lightning+マイクロUSB」の方を中心に紹介します。


前回のエントリで紹介したSONYのスピーカーとiPhone5を充電中です。両方とも、特に問題なく充電できていますよ。

そして今回、このケーブルを使うにあたり、もっともビンゴなガジェットはこちら。


mophieの充電ユニットjuice packです。

ひと昔前、「出先でiPhoneをしっかり充電。モバイルルーターもね」っていうロールを担っていたのは、主にエネループのモバイルブースターでした。そう、USBの口が2つついてるやつ。


私も2年前のエントリで紹介してました。今読むと、当時としては画期的だったんですよね。こんな野暮ったいデザインの代物がね……。ガジェット業界における「ひと昔」って「2年」なんだね。どうやら。

さて、このモバイルブースター、あるいはそのフォロワーとなる充電ガジェットには、2つ特徴があります。

1. デザインが今イチ
2. ACからの給電がミニUSBである

特徴というよりはネックですね。ま、例外ももちろんあるとは思いますが、概ねこの2点。

では、mophie juice packの場合はどうでしょう?

デザインは、少なくともエネループよりはスタイリッシュです。そしてACからの給電はマイクロUSB。ふむふむ。

しかし、アウトバウンドの端子が1ケしかない。それってどうなの? 少なくね?

はい、そこで今回買った二股ケーブルの出番。


アウトバウンド時はこうなります。USBの口は1ケですが、ケーブルが二股なので、2台のガジェットに同時充電可能。Lightning端子で1台、加えてマイクロUSB端子で1台充電可能と。出力は2.1Aあります。

インバウンドはこうなります。


USBからマイクロUSB端子へ充電します。

つまり、マイクロUSBがインバウンドとアウトバウンドの両方で使えるんです。INもOUTも同一のケーブルで済む。これ、実は画期的です。

私の場合、充電対象となる(外出や旅行で持ち歩く可能性のある)ガジェットは下記。

iOS製品……iPhone5、iPad mini
マイクロUSB製品……Galaxy Note、Kindle Paper White、SONY bluetooth speaker

厳密には、外出中に要充電となるのは、このうちiPhone5とGalaxy Noteぐらいなので、Lightningはアウトバウンド用、マイクロUSBはインバウンド&時々アウトバウンド用って感じ。いずれにせよ、ケーブル1本でこと足りるわけですね。

これが、さっきのエネループだと、USB→Lightningが1本、USB→マイクロUSBが1本(以上アウトバウンド)、USB→ミニUSB(インバウンド)が1本と、合計3本のケーブルが必要となります。

どうですか。この上海問屋の二股ケーブル。mophieと組み合わせたら、なかなか気の利いたソリューションになるじゃないですか。

調べてみたら、この二股ケーブルはなかなか人気のようで、現時点で2種類とも品切れです。欲しくなった方は、マメに上海問屋のサイトをチェックしてみてください。



ケーブルが入荷するまで、juice packを購入してお待ちいただければと。

2013年5月22日水曜日

久しぶりにSONY製のガジェットを買ってみた

久々に有楽町のビックカメラに行って驚愕しました。

1Fのテレビ売り場だったとこ(国際フォーラムの向い側の入り口入ったとこね)が、スマホのアクセサリー売り場に変貌していたんです。

見渡す限りのiPhoneケース、そしてAndroidケースや充電機といったスマホ周辺機器の数々。何とも壮観です。どうやら、テレビは2Fに追いやられたみたいですね。


その日、スマホ周辺機器コーナーで見つけたのがこれ。SONY製のブルートゥース・スピーカー。「売れ筋ランキングNo.1」ってのと、形がカワイイのでついついゲット。6480円。

しかしAmazon以外でガジェット買うなんて珍しい。しかも、Appleストアでなくビックカメラっての、個人的には相当珍しい。そして、SONYのガジェットを買うのも相当に久しぶり。前に買ったSONY製品って何だろ? BRAVIAはガジェットとは違うしなあ……。ひょっとしたら、クリエ以来かも。ほとんど10年ぶりとか、そんな世界ですね。Palm OS、昔は元気だったよな。


さて、このスピーカー、大きさはテニスボールとほぼ同等。iPhoneと並べるとご覧の通り。


デフォルトで巾着のケースがついてくるのが、ジャパン・スタンダードですかね。ちょっと驚いた。


側面のハッチを開けて、充電用のケーブルを繋ぎます。マイクロUSBですね。側面には、ボリュームボタン+/−も配置されてます。底部にはスイッチON/OFFボタンが。

まあ、この大きさにしてはよく鳴ってくれます。リビングだとちょっと厳しいけど、寝室でボリューム低めだったらアリですね。私の場合、レンタカー借りたときに、iPhoneと繋いで使うのが目的です。

ただし取説には、「車の中では使うな」と明記されています。何かのひょうしに車内のフロアに転がって、ブレーキペダルの下に潜り込んだら危険だと。なるほど。それもそうですね。車で使う場合は、ドリンクホルダーなんかでしっかり固定するなどの注意が必要かな、と。

今は、リビングで鳴らしています。低音がちょっと物足りないので、モロッコで買ったこいつと組み合わせてね。



和洋折衷というか、イースト・ミーツ・ウエストというか、そんな感じになってますよ。見かけも音もね。

SONYのガジェット、なかなかいいじゃないですか。プロダクトデザインはレベルが違うと思いますよ。凡百のメーカーとは。



しかし、Amazonだと600円も安いのか……。やっぱ、ビックカメラで買い物するのは情弱だけスかね?

2013年5月19日日曜日

スマート照明、フィリップスのhueを買ってみた

久々に、大物ガジェットを購入しました。きっかけはIFTTTというWebサービスです。

「翌日の天気が、雨の予報ならメールが届く」とか、「インスタグラムに写真をアップしたら、エバーノートにも保存する」というように、あるアクションをトリガーに、もう一つのWebサービスにアウトプットするレシピを提供するライフハックツール「IFTTT」については、1年ほど前のエントリーでも紹介しました。


最近、久しぶりにこのIFTTTのページを訪れたところ、レシピのトレンドがガラっと変わっていたんです。その中でも、ひときわ目についたのが「hue」にまつわるレシピの数々。


この画面、1番目、3番目、4番目がhue絡みのレシピです。

「日没の時間になったら、電灯を点ける」
「Eメールが届いたらレッドライト・アラート!」
「平日は午前6時45分にベッドルームの電灯を点ける」


hue? 何なんでしょう? フィリップス? 電灯? とても気になります。

軽くググってみると、hueはフィリップスが開発したスマート照明システムであることが分かりました。欧米のApple Storeで販売されているようです。

もちろん、日本では正規販売されてないし、WiFi通信が必要なのに技適を通ってないようです。が、例によってAmazonで並行輸入の商品が手に入ります。すでに日本で使っている人たちのインプレッションもいくつか見つかります。

ガジェッターの血が騒ぎますねえ。

3万9800円。USのApple Storeで199.95ドルなのでおよそ2倍です。ちょっと高いなとは思いましたが、一両日中に届くようなので、週末を有意義に過ごすためにも買っちまいましょう。


はい、土曜のお昼にやって来ました。フィリップスのhue。

LEDのバルブが3ケに加え、ベースのステーション(Bridgeという)、ACアダプタ、LANケーブルが同梱されてました。

バルブは直径26ミリなので、日本の通常の家庭用の電灯にそのまま入ります。光量は600ルーメンなので50W相当。消費電力は8.5W。スペック的にはまあOKでしょう。我が家では60Wの白熱灯が入っていた照明器具に入れることになります。

セッティングは思いのほか簡単です。Bridgeを電源に刺し、LANケーブルをWiFiルーターにつなぎます。そうです。hueを使うためには、WiFi環境が必要です。

続いて、専用のiPhone/iPadアプリ(もちろん無料)をAppストアからダウンロード。

アプリには、こんな操作画面があります。3個あるバルブは、色や明るさなど自在に設定可能なんですが、これを一つ一つやっていたらかなり面倒。


デフォルトでプリセットのメニューが用意されているので、この中からいくつか試してみましょう。

「Taj」というのを選んでみます。画面には照明が2基しか写っていませんが、実際には3基稼動しています。


3つのライトが、白色に点灯するオーソドックスな色味。タージマハルの白い外観がネーミングの由来なんでしょうか。

続いて「Deep Sea」。


青と赤に色がチェンジ。こりゃエロいわw。

次に「Laila」というメニューを。Lailaとは何を意味するんでしょう。アイコンには犬の写真が載ってましたが。


白系と緑系にチェンジしました。Lailaの意味は分かりません。

いやー、これは凄いわ。久々に、シズル感溢れるガジェットに出合いました。さらに、この分野における将来の可能性を感じます。現時点で、もっともインテリジェントな家庭用照明システムですね。アプリを通じて、照明器具と対話する感じ。

すでにサードパーティーからもhue制御用iPhoneアプリが出ています。「Hue Party」というアプリのアウトプットが次の動画。


自宅がディスコになりますね。

さらに、照明制御に「よく使う項目」を設定することが可能。「自宅を出たら、照明OFF」「自宅に着いたら、照明ON」「深夜01:00に、照明OFF」「朝7:00に、照明を点滅」というような設定は簡単にセットできます。加えて、「メールを送信したら照明ON」というのも可能。


実際に、私も「自宅を出たら、照明OFF」「自宅に着いたら、照明ON」は試してみましたが、ちゃんと動いていました。後者については、家の鍵を開けて中に入ったら照明が点灯し「おかえりなさいませ、ご主人様」って感じをイメージしていたんですが、鍵を開けてドアを開いたらすでに電気は点いていました。ジオデータ連動なので、まあ精度はそれほど高くはないです。

さらに、冒頭で述べたIFTTT活用ですね。こんなレシピも。


Purple Rain→「雨が降ったら、すべての照明を紫色に」

ウィットが効いてます。個人的には、プリンスの「パープル・レイン」よりも、ピーター・ガブリエルの「レッド・レイン」なんですが……。

それはさておき、照明がアプリで自在に操れる。しかも省エネという、なんだか凄い時代になってきました。一番の驚きは、これがフィリップス製だってことですね。ヨーロッパのレガシーな電気メーカーが、こんな先端(しかもシャレオツ)なガジェットを開発していたという。

欧米のApple Storeでのみ販売中だそうです。日本は遅れているなあ。

果たして、hueは日本ではいつ発売されるでしょう? 技適マークは付与されるんでしょうか? どうすか、総務省さん?

いま、自宅の電球をLEDに変えようとしている皆さんは、もう少し待った方がいいかも知れません。単に「白熱灯をLED化」→「省エネ実現」っていうムーブメントのちょっと先に、「白熱灯をLED+スマート照明化」→「省エネ+高付加価値」という新しい消費イノベーションが控えているのは間違いないです。

照明の色を変えたりとか、調光が細かくできるとかの機能はそれほど必要ではない人も多いでしょう。だけど、留守にするけど夜は照明を点灯させるとか(防犯のために)、ベッドに入ったら徐々に照明を暗くしていくとか(不眠症の人?)、特定の相手からメールが来たら照明を点滅させるとか(点滅も設定可能です)、hueはアイディア次第でかなり使えそうな気がします。

ご主人様が、しょんぼりした姿で帰って来たら、暖色系の柔らかい照明がお迎えする。
逆に、ご主人がお酒を飲み過ぎてヘベレケで帰って来たら、緑色系のエコな色味でお迎えし、速やかに安眠に導く。

十分にあり得る話ですよね。これぐらいのレベルなら、1〜2年ぐらいで実現するんじゃないかと。

ところで、バルブは全部で10個まで接続可能だそうです。次回、海外のApple Storeに行った際に、hueの追加バルブを購入するというミッションが加わりましたよ。

2013年5月14日火曜日

山梨・ノースランドへGO! 電車とバスで行けるとこまで

すこし時間が経ってしまいましたが、GW後半戦の振り帰りを。

5月3日から5日にかけて、山梨へ行ってきました。甲斐市の山中にあるノースランド・キャンパーズビレッジが目的地です。ここに、私たちがおもに夏場、休日を過ごす山荘があります。


冬の間は雪に閉ざされますので、毎年春になると山荘に行き、掃除や草刈りをし、凍結防止措置をしていた水道を開通させ、また滞在できるようにするのが通例です。いわば今シーズンの「山開き」。

自宅からノースランドまでは、普通に車で行けば2時間半ぐらいで到着するのですが、5月3日は4連休の初日ということで、中央道は朝から大渋滞必至。幸い、前日からウチの奥さんと義理の母が先乗りで現地入りする予定でしたので、今回はプランBを検討します。

電車で甲府まで行き、そこから在来線で竜王駅まで行き、車でお迎えに来てもらうというのがプランBです。

甲府行きの特急の指定席をゲットすべく、2日ほど前に電車の混雑具合をえきねっとでチェックしたところ……何ということでしょう! 朝から午後までのすべての特急列車の指定席が満席となっているではありませんか。

うーむ。さすが4連休、甘くない。しかも上天気の予測。やはり車で行こうかと逡巡もしましたが、腹をくくって自由席に突撃することに決めました。さらに、通常のプランBなら甲府から竜王まで在来線で行くところ、調子に乗って、甲府からバスでさらに奥地まで侵入することを画策。最終的に、甲府に着いたら13時30分に南口ターミナルで昇仙峡行きのバスに乗り、清川というバス停で降りて迎えの車に拾ってもらうというプランにたどり着きました。

いざ出発です。まずは自宅から新宿まではバス。バスだと、乗り換えなしで新宿まで行けるんです。ここで使ったのが「最寄りバス停」というiPhoneアプリ。


自宅近く、「椿山荘前」というバス停から「白61」というバスに乗れば新宿に着くことが分かります。が、時刻表などはサポートしていないので、アプリに頼らず調べなくてはなりません。

都内のバス関連では、東京都が提供している「都営ナビ」というアプリもありますが、こちらは、ダウンロード→1分使用→即削除という運命を辿ったことをご報告しておきましょう。猪瀬閣下におかれましては、くれぐれもハンパなアプリなど開発するために、都民の血税を注入なさらぬようお願い申し上げる次第です。

さて、9時50分頃バスに乗り、新宿駅には10時20分頃つきました。中央本線のホームには、10時30分発の特急かいじ103号がたたずんでいます。「お。乗れるかな?」と車両の横を歩いて行きますが、さすがにどの車両もパッツパツの満席で、自由席車両はデッキにも乗客がたくさん立っています。無理無理、速攻でパス。

続いて、11時00分発あずさ13号を狙うのですが、こちらも30分前の段階で自由席車両の乗車口には長蛇の列が。うーん、自由席も甘くない。

ここで一旦ホームを離れ、階段を下って上って隣のホームに移動します。11時02分発の臨時列車、あずさ77号の自由席の行列をチェックするためです。

結果、これが大成功でした。

いつもあずさ/かいじが発着するのと違うホームなので、搭乗口の表示はガムテで路面に貼ってあって、3号車「自由席」の乗車口には長打の列。しかし、4号車「指定席」の臨時乗車口(いつもは3号車の乗車口)には3~4人しか並んでいません。そこに場内アナウンスが流れます。「12時02分発、あずさ77号の自由席は3号車から5号車までとなります」。


あれれ、4号車も自由席じゃん。てことは、地面に貼ってある4号車・指定席って表示は間違いじゃないかと踏みました。ここは勝負です。いそいそと行列につきます。

そのうち駅員がやってきて、列の先頭にいるオッサンが件の「指定席」表示の件を確認すると、駅員はあっさり間違いを認めました。やがて路面の「指定席」の上にガムテを貼って、サインペンで「自由席」と書きなおします。

ラッキー。これで座れます。甲府まで1時間半あるからねえ。

甲府駅には12時36分に到着しました。通常のプランBは、甲府からさらに竜王まで電車で行って、竜王駅で迎えを待つというもの。しかし今回は、甲府駅から昇仙峡行きのバスに乗ります。山梨交通のバスです。

甲府→敷島→清川→昇仙峡滝上

というルート。これの清川というバス停まで行けば、目的地にだいぶ近い。


バスを降りた後、目的地までは残り4.4キロ。徒歩だと1時間6分という計算です。さすがに徒歩は厳しいので、清川のバス停まで、先発組の妻か義母に車で迎えに来てもらおうと。

昇仙峡行きのバスは、1時間に1本しかありません。13時30分の便に乗る予定ですが、これを逃すと次の便が16時30分になってしまうので、念のためターミナルの事務所に確認に行きます。

「清川まで行きたいんですけど」
「次のバスは1時半です」
「チケットはここで買えますか?」
「車内で支払ってください」
「分かりました。ちなみに運賃はおいくらですか?」
「870円です」

バッチリ裏が取れたので、甲府駅付近でランチ。


バスターミナルの近くに、おあつらえ向きのお店がありました。「とんかつ 力(りき)」です。食べログ3.54。すげー。

鳥もつ丼 900円。B級グルメでおなじみの鳥もつですが、この店が発祥なんだとか。


ま、見たとおりの味でした。山梨の鳥もつは、そば屋でビールのアテに頼む方が正解ですね。次回はトンカツを食べることに決定です。

さて、腹も朽ちたし、出発の15分前にバス停に戻ると、これがなんと大行列。みんな昇仙峡に何しに行くの?

幸い、空席が1つだけ残ってました。年寄りや妊婦がいないか見回して、おずおずと座ります。

満員のバスは定刻に出発。途中降りる乗客もほとんどなく、快調に最終目的地を目指します。

しかーし!

1時間半後、「清川」に着くはずが、バスは終点の「昇仙峡滝上」に着きました。

途中、グーグルマップを立ち上げてバスのルートを確認していたのですが、どうやらこの「昇仙峡滝上」行きのバスは、ルートが2通りあるようなのです。

つまり、ルートがある地点で左右に分岐しているのです。東名高速の大井松田を起点に分かれる左ルートと右ルートを想像いただければいいでしょうか。

私が想定していたのは、左ルート。こちらのルートでしか「清川」には行けません。実際、バスは右ルートを通り、昇仙峡グリーンラインというつづら折りの山岳コースを走って昇仙峡滝上に着きました。

私は甲府のターミナルで「清川に行きたい」って言ったんですけどね。

それならそれで、ちゃんと説明して欲しかったよ、山梨交通さん。

まあいいんだけどさ。

しょうがないので、昇仙峡の影絵の森美術館から電話して、車で迎えに来てもらいました。待つこと20分あまり。ただ待ってるのもアレなので、滝を見にいったりね。


滝は見事です、ええ。観光客もたくさん来てました。

ちなみに、この日は計画時点で断念したんですが、バスを使ってノースランドまでさらに近づく方法があるんです。

甲斐市民バスです。この市民バスが火曜と金曜に運行している、敷島北部線に乗るんです。


オギノ敷島店に、火曜日の12時00分 平見城公民館12時57分着。あるいは、金曜日の16時15分にオギノ敷島店から乗って、平見城公民館に17時10分着。


ここまで行けば、ノースランドまで1.8キロ。徒歩で20分ほどです。これなら、公共の交通機関のみで十分到達可能じゃないですか。

これ、やってみたいなあ。いずれにせよ、金曜日出発だなあ。だけど、オギノ敷島店まではどうやって行くんだろ? 竜王から別のバス?

ところでこのバス、平見城の方まで足を伸ばしてきたのはごく最近(1~2年前)のことです。

この敷島北部線も、26年3月31日までは運行が確約されているんですが、利用実績が2年続けて基準を下回った場合は廃止の可能性もあるそうです。

ちなみに、敷島北部線の利用基準は「1便あたり乗客3人」だそうです。うーむ、客が3人を切ることも多いんでしょうか。お客がゼロってこともあるのかな。



みなさん、山梨でバスに乗りましょう! 敷島北部線は、火曜2便、金曜2便の運行です。以上、世界遺産に登録が決まった富士山を眺めながら、次のバス旅に思いを馳せるGWでした。

2013年5月6日月曜日

宮古島のパワースポット

那覇から宮古島に飛んできました。JTA(日本トランスオーシャン航空)で50分のフライトです。


着いた日はあいにくの雨でしたが、翌日、翌々日と天気にも恵まれました。

宮古島は、シズル感あふれる観光地がそれほど多くはありません。日本一と言われる美しい海を楽しみ、人々ののんびりした暮らしにふれる、癒し系の島ってところでしょうか。

私たちがこの島を訪れるのは3度目ですが、ガイドブックにはあまり載っていないオススメの場所がいくつかあるのでご紹介しましょう。エントリの見出しにパワースポットと記しましたが、まあ、パーソナルなパワースポットということで。

まずは仲原鍾乳洞(なかばりしょうにゅうどう)。宮古島の鍾乳洞といえば、保良泉のパンプキンホールが有名ですが、この仲原鍾乳洞もなかなか味があります。


サトウキビ畑のど真ん中、民家のようなオレンジ色の建物が入り口です。入場料500円(おとな1名)を払って階段を下りていきます。


この、抜けのいい空間がお気に入りです。シダなどの植物が地上から地下の穴に向かって伸びてきている不思議な空間。古代を感じます。ジュラシックパークを思い出すねえ。

以前はここにイスが置いてあって、座って上を見ながらぼぉーっとできたのですが、今回はイスが見あたらなかった。残念。ここでお弁当なんか食べたいです。カフェやっても流行ると思うなあ。

洞窟を進んで行くと……ありますあります。


泡盛を寝かしているんですよ。天然のワインセラーですね。

貯蔵料金は、1年2500円。10年だと2万5000円だそうです(ネット調べ)。泡盛の古酒、美味しいですよね。

仲原鍾乳洞から車で5分ほど。海に突き出したムイガー断崖というのがあります。


崖に上る階段があって、徒歩で上ることができます。私は上ったことがありませんが。

ムイガーというのは湧き水という意味で、崖の下には湧き水が湧いているそうです。そりゃパワースポットだわ。

お次は、来間島の竜宮城展望台。宮古島の東急リゾートあたりから見える長い橋は、来間大橋といって、宮古島と来間島を結ぶ1.7キロの橋です。


物見遊山な気分でこの橋を渡ったドライバーは、だいたい、どこに行けばいいのか、どこを目指せばいいのか分からなくなってしまいます。橋を渡っている最中、橋の下に見える海があまりに美しく、橋の途中に車を止めたい衝動に駆られますが、片側一車線の橋なのでそれは御法度。しかも、橋を渡りきったところにあるちょっとした駐車スペースには、いつも車が停まっていて余分なスペースはありません。仕方なしに前に進むと、あっという間にディープな田舎の農道(しかも、道は狭く入り組んでいる)に迷い込んでしまい、右往左往してしまうのです。

特に目的なく来間島に渡った場合は、迷わずこの建物を目指してください。竜宮城展望台。


それにしても、なぜにこんな建物にしてしまった? その微妙な佇まいには、「ここはスルーでしょ」と誰もが思います。しかし、騙されたと思って最上階の展望台に上ってみてください。


見事なパノラマがあなたを待っています。右に先ほど渡ってきた来間大橋が、そして左側には建設中の伊良部大橋を望むことができます。正面には東急リゾートも見えますね。

天気が良ければ、ずっといても飽きませんよ。風が気持ちいいんです。……それにしても展望台の建物がねえ。残念ですねえ。

竜宮城を離れたら一気に北上し、島尻のマングローブ林。


ここのマングローブは、東南アジアのボートで巡るマングローブツアーなんかと比べると、はるかにショボい。スケール的に100分の1以下って感じ。

しかも今回は、水が引いて干潟だらけになってしまってショボさ倍増。

ところが……この干潟にドラマが隠れていたんですよ。


干潟には、小さな穴が無数に空いているんですが、ここに小さなカニがうようよ。さらに、ハゼとか貝とかの小さな生物が山のように生息しています。

しかし、何でカニが穴を掘って隠れているのか。そもそもカニって穴の中に棲んでいるものなの? 石の下とかでなく?

などと考えているうちに、やがて1羽の鳥がやってきて、そのカニの穴をクチバシで突き始めます。

ゲゲー。この鳥、カニを食う鳥なのか?

鳥はなかなか首尾良く獲物を捕らえらませんが、ひたすら穴を突き、カニは深く潜り身を固くする。鳥は突く……。カニは身を固くする……。そのうち、アタリが出始めます。鳥はカニをついばんで穴から引きずり出すと、ガリガリ噛んで飲み込んで、また次の穴をほじる。我々が見ている間、5匹ぐらいのカニが、鳥の餌食になったのでした。

うーん。この鳥を食べたら、美味いんじゃね?

一同、そんなことを想像しながら帰路に就きました。マングローブ林の干潟には、壮絶な生のドラマがありました。

以上、個人的パワースポットをいくつか紹介しましたが、実は、島一番のパワースポットじゃないかと思っているのはここ。


霊とITが交流したら、最強ですよね。「ダ・ヴィンチ・コード」か! この施設の中で、どんな儀式が行われているのか、興味津々ですよ。

前回の宮古島滞在に続き、今回も宿泊はパイベース・リゾートです。

目の前にドカンと広がる海。土手を降りるとプライベートビーチ状態です。


西向きなので、サンセットも部屋のベランダからご覧の通り。今回我々は、3家族・大人6人子ども1人で2泊3日しました。夕食は、夕陽を見ながらバーベキュー。食後は満天の星空の下で飲んだくれておりました。もちろん、泡盛の古酒で。

何とも贅沢な宿です。4室しかありませんので、予約はお早めに。

2013年5月4日土曜日

レンタカーでリーフに乗るなら沖縄でしょ!

GW前半戦、沖縄に行って来ました。本島で1泊、その後宮古島で2泊という日程です。

本島では那覇空港到着後、北の方を攻める作戦。当然車が必要だということで、2年ぶりにリーフを借りることにしました。思い起こせば2年前のGW、リーフで山梨を訪れ、大いにスリリングな経験をしました。


この時のエントリは、私のブログの中でもアクセス数はかなり上位です。常に。

まあ、あれから2年経ってますから、中央道にもぼちぼち充電施設が設置されているようですが、本土から遠く離れた沖縄はどうなのよ?って調べてみたら、これが大変なことに。


どうですか。島の全域に敷設された充電ポイントの数々。まさに充電天国w

これはもうリーフで勝負しかないでしょってことで、日産レンタカー那覇空港店でただちに予約。沖縄本島上陸後、黒いリーフを無事にゲットとなりました。


おそらく、高速も使うだろうということで、ETCカードも持参してます。車を返却するときに車内に置き忘れないように、iPhoneのリマインダーにも登録します。


こんな感じでね。レンタカーを返却する直前ぐらいに日時を設定しておく。リマインダー、便利っす。

さあ、電欠と戦うあのドキドキがまた始まります。日産レンタカー那覇店で受け取った時点で、走行可能距離132キロ。


ちょっと充電が甘いんじゃね。日産さん?

最初の目的地は首里そば。


ああ、何という腰の強い沖縄そば。食べログ3.57。すげー。

近いから、首里城にも寄ってみるか……。

……うーん。来なくても良かったわ。首里城。なぜに世界遺産?


あ、ここの売店はドルも使えるんですよ。今日のレートはこんな感じ。アベノミクス!


人気のパン屋にも立ち寄り、高速へ。次の目的地まで65キロ。

高速道路、車が少なくて快適々々。……あれ、走行可能距離が65キロ切った。「目的地まで、到達できない可能性があります」。キター! 2年前にもこのアナウンス聞いたってば。

今回は、大人4人が乗ってます。みんな「今すぐ充電しろ」「なんでこんな車を借りたんだ」と、もう、うるさいうるさい。

大人4人……そうか! 4人も乗っているから、電気が早くなくなるんだ。今さらながらな気づきですが、どうも今回は電気が早くなくなるなと思っていましたが、山梨の時に比べて単純に車重が重くなっているからですね。たぶん。

伊芸サービスエリアで急速充電。このSA、下り側に2台分の充電スポットがあります。


このね、充電中の30分をつぶすのがね。ちょっとかったるいんだよね。

そして次の目的地、名護市役所に到着。


どうです? この偉容。丹下健三とイスラム建築の折衷みたいな、実に味わい深いというかやっちまった感すら漂う凄い意匠。

この建物は、風が通りやすい構造になっていて、エアコンがないんだそうです。とはいえ、建てたのが今から30年ぐらい前ということですので、こんにちの職員にとっては迷惑極まりないのではないでしょうか。エアコンなしだなんて、ねえ。台風も上陸しますしねえ。

ともあれ、なかなか活気のある空間でした。

はい、カルト系の次は定番系へ。


ドーン! 美ら海水族館! 動画もどうぞ。


ここは本当に凄い施設。何時間でも過ごせますよ。ジンベイザメ、でかい。マンタもでかい。


しかも、充電ポイントもある!

充電は、美ら海水族館の「P7」にありますよ。入庫の際に、スタッフに声かけて下さいね。急速ではなく普通充電の施設が2台分あります。何で急速充電じゃないんだよ!と思いましたが、ここの水族館は、みんな1時間以上滞在するので、急速じゃない方がいいんだなあ。トランクから普通充電用のケーブル取り出して、駐車場の柱に埋め込まれたコンセントに突っこみます。

水族館終了。で、この日の宿は、ザ・ブセナテラス。ここにも充電スポットがありました。チェックインの際にスタッフに「充電設備はありますか?」と聞いたら、「はい。明朝までにフル充電しておきます」ということで、速やかに車を移動してしまいました。ここは、充電に慣れてます。リーフで行くなら超オススメの宿です。

翌朝、満充電になってました。走行可能距離160キロ。日産レンタカーでは135キロだったことを思えば、かなり優秀。

ホテルから那覇空港までは、ノンストップで行けるかなと思ったのですが、連れの人々の「充電しろ」圧力に負けて、中城SAで充電。ただし、かなり余裕はあったので、急速充電を10分ぐらいで切り上げ、残り30キロに対して70キロ走行可能というレベルで撤収した次第。

さて、以下は日産レンタカーのスタッフに注文ですよ。

レンタカー返却時、「燃料は満タンですか?」って聞かれました。ギャグかと思いましたよ、マジで。バイト君かな?

充電カードのデポジット料金、2000円かかると最初に説明して欲しかったですね。こちとら、充電はタダだと思ってましたよ。車返却時に初めて、充電代2000円払えってのはちょっと腑に落ちない。説明不足です。

あと、そもそも那覇空港に到着時(羽田からね)、送迎バスで営業所に着き、車を手にするまでに30分以上かかりました。ちょっと時間かかりすぎちゃったなあ。特に、我々が着いたのは昼飯どきだったから、30分のディレイはランチのプランに影響大ですし。

要するに、あんまり慣れてないんですかね。リーフの貸し出しに。

皆さん、もっとリーフを借りましょう。

さてさて。今回、本島北部のあれこれに参考にしたのはこの本です。



例によって自炊してiPadに放り込みましたが、今時の旅行ガイドはKindle版で出して欲しいですよね。すべからく。今後に期待です。

この後は「宮古島のパワースポット」に続きます。