2026年7月27日月曜日

W杯2026 覚え書き。食事と物価を中心に

2026年の北中米W杯は、試合のチケット代金を筆頭に、とにかく費用の高さが話題となりました。サッカー好きな友人たちも、みんな費用面がネックになって参加を断念していましたし。


そこで今回、テキサス滞在中に記憶に残ったつれづれを、食べた食事のお値段を中心に残しておきたいと思います。

今回、頭数的には「3人でエアビー生活@ダラス(オランダ戦)」 → 「2人でダラス 〜 モンテレイ往復(チュニジア戦)」 → 「4人でダラス滞在(スウェーデン戦)」 →「1人でヒューストン滞在(ブラジル戦)」という変化がありました。3人でのエアビー以外は、すべてホテル滞在です。

エアビーで過ごした6泊の間は、自炊を心がけながら過ごしました。お米を炊いたり、うどんを茹でたり。


そして、テキサスBBQは何度か食べました。ブリスケットが美味いです。ポークリブやソーセージも美味い。


「TERRY BLACK'S BARBECUE」という店で、3人でシェアして85.15ドル(1万4185円)。別途ビール2杯が26.52ドル(4418円)。ひとり5000円〜8000円見当。


スタジアムのコンセッションの値段表も貼っておきましょう。例によってビールはバカ高い。アメリカンビールが15.95ドル、輸入ビールが16.9ドル。約2500円〜3000円ですね。ジャンボホットドッグ/チリドッグは2200円ほど。


つまり、これで5000円。だいたい、日本のスタジアムグルメの3倍のお値段って感じですかね。


あと、スタジアムでビール買うときに、IDの提示が必要でした。パスポートでOKです。日本の免許証だと、生年表示が西暦じゃないのでけっこう苦労します。 

テキサスBBQは美味しいのですが、けっこう脂っこい。テキサスめしが続いて胃が重いと感じる一行にとって、ダラス近郊の日本食材マーケット「MITSUWA」は福音でした。


店内には、納豆とか焼きそばとか明太子とか、日本酒などなど、日本の食材が所狭しと売られています。


W杯コラボ商品「SUSHI BLUE ELEVEN」19.99ドルなんてのもありました。


ここの「MATSUI」という日本食堂でランチです。

ざるそばとカツ丼のセット、15.69ドル(2636円)。これはかなりお得なプライス。そばもワサビも本格的で嬉しくなります。カツ丼は日本で食べるのと何ら変わらない。

ちなみに、MATSUIにはアルコールの扱いがなかったので、隣の店で生ビールを買ったら9.75ドル(1638円)でした。お得なプライスとはいえ、ランチで生ビール飲んじゃうと、5000円近くまで行くんだな。


海外での日本食って、一回食べちゃうと止まらなくなりますよね。

ヒューストンに移動した時は、ひとりになったということもあって、毎日和食になりました。特にお気に入りだったのはこちら。


「POKE IN THE BOWL」というファストフード店です。ハワイによくあるポケ丼ですね。これが、CHIPOTLEみたいなスタイルで自分のお好みで丼に仕上げられる。

まず、ベース「白米、玄米、サラダ」をひとつ選び、プロテイン「ツナ、サーモン、豆腐、カニカマetc」からひとつ、そしてMIX-IN「キュウリ、枝豆、海藻、タマネギetc」からいくつでも、トッピング「ごま、海苔、ふりかけ、ショウガetc」からいくつでも、という感じで好きな食材を選んで「マイどんぶり」を完成させる。


で、これが13ドル〜15ドル(2200円〜2500円)というお値段。それまでにテキサスで使ってきた食事代と比べると、全然高くないというか、だいぶ安いと感じます。

今回、ヒューストンに5泊したのですが、ここのポケ丼を3回も食べましたw


あとは、やはりヒューストンで食べた「JAPANESE RAMEN GACHI」という店の醤油トリュフラーメンが美味しかったですね。22.47ドル(3780円)と、まあまあの値段。トリュフ味のラーメンって初めて食べたのですが、調べてみると日本でもけっこうポピュラーだって分かりました。

それでは今回、北中米W杯旅行で食べた日本食で、もっとも残念だったものをご紹介して、エントリを締めましょう。

それがこちらです。ZIPエアーのサーモン弁当。


サーモンの左上に見えるのはキンピラごぼうです。おむすびが1個入っています。そして、ブロッコリーが2個。いろはすのお水(285ml)がついてきます。

それにしても、何という貧相な弁当……。ちょっと驚くレベルですよね。

サーモンを一口食べると、思った通り、塩味がほとんどしない。そこで、おもむろにバッグを開いて醤油を一袋取り出しました。今回、最初のエアビー自炊生活があったので、小分けになったお醤油パックを10個ほど持参していたのです。


この醤油パックは、エアビーでも活躍しましたし、ヒューストンでポケ丼を食べる時にも大活躍しました。それにしても、まさか帰りの機内でも出番が来るとは……。1個だけバッグに入れといて大正解。ZIP AIRの達人になった気がして、少し嬉しくなりましたよ。

まあ、食事はちょっとアレですが、ZIP AIRがなかったら、北中米W杯の観戦コストがさらに高くなったのは間違いないです。しかし、ヨーロッパ方面はまだ飛んでないんですよね。次のW杯は2030年のスペイン、ポルトガル、モロッコ共催です。是非ともそれまでに、ZIPのヨーロッパ就航を期待しています。お願いします!

2026年7月26日日曜日

ヒューストンで美術館めぐり。最も気に入った場所は?

 2026年W杯北中米大会を観戦しに行った折、ヒューストンに5日ほど滞在しました。6月30日にR32の「日本対ブラジル」を観戦するので、試合会場となるヒューストンスタジアム(NRGスタジアム)にほど近い、メディカルセンター/ミュージアム・ディストリクトにホテルを押さえました。


試合の観戦以外(日本は1-2でブラジルに敗戦)、特にやることがなかったので、空き時間を利用して美術館をいくつか見学することにしました。

まずは、ホテルでもらったタダ券で入場できる「ヒューストン自然科学博物館」に向かいます。トラム(路面電車)に乗って3駅ほど、トラムの運賃は1ドル25セントという驚きの安さ。何を買っても、何を食べても高いアメリカ滞在の中で、一番嬉しい支払い体験。ヒューストンでは、トラムもバスも、クレジットカードのタッチで支払いができます。世の中、何気に便利になってますね。


さて、ヒューストン自然科学博物館は、恐竜の化石や動物の剥製、鉱物やミイラなどが展示されており、アートというよりは地球の歴史を見学できる場所でした。

個人的には、量子コンピューターのモックアップが気になりました。写真以外でこれを見たのは初めてです。量子コンピューターってもの凄く計算が速いんでしょうけど、結構かさばるデバイスですよね。値段はいくらぐらいになるんだろ?


さて、化石や遺物よりもアートが見たかった私は、自然科学博物館を早々に引き揚げ、近隣にある「ヒューストン美術館(The Museum of Fine Arts, Houston/MFAH)」に移動します。


ここでは、「ピカソ=クレー=マチス展」が開催中でした。ベルリンのベルクグリューン美術館のコレクションとのこと。なかなかのボリュームです。


これ以外にも、常設展がまたとんでもない規模。夥しい数のコレクションが4棟にわたって展開しています。


草間彌生のこんなインスタレーションも見学できました。


この、MFAHを一館見ただけで、ヒューストンのアートの物量とクオリティの深さにクラクラします。


また別の日には、バスに乗って「メニル・コレクション」を見学。メニル夫妻のモダンアート中心のコレクションが、無料で鑑賞できます。


建物はレンゾ・ピアノ。

ミュージアムの中にあるアート作品の撮影はNGでしたが、何があるのかメモしておきました。エルンスト、マグリット、マーク・ロスコ、ジャスパー・ジョーンズ、ウォーホール、モンドリアンetc、etc。


これまた凄まじい、クレイジーなコレクションです。モダンアート以外にも、南太平洋やアフリカの木工工芸とか、動画によるインスタレーションなどもあって、ここで丸一日を過ごせるぐらいのバリエーション。


そして、このメニル・コレクションの別館として近くに佇んでいるのがロスコチャペルです。

前庭の池の上、宙に浮くようなオベリスクが印象的です。暑いせいか、周囲に人があまりいないこともあって、神秘的な存在感を放っています。Hipgnosisのデザインしたレッド・ツェッペリンのレコードジャケットを思い出します。


チャペルの入口で、係の人に「声を出してはダメです。写真も撮ってはダメです」と告げられます。

中の様子を伝えるために、絵はがきの写真を貼っておきます。ここは、無宗教のチャペル。


ロスコの黒いペインティングが一面に貼ってある、モノクロームな空間。長椅子に座って鑑賞できます。

椅子のほかに、座布団みたいな丸いクッションが3枚床に引かれていたので、そこに座って15分ほど瞑想することにします。

中には数名の見学者がいましたが、皆静かに過ごしているので、集中の妨げにはなりません。

ワールドカップの、勝った負けたの喧噪と喜怒哀楽から解き放たれ、実に深くて有意義な瞑想体験となりました。

ここも無料で入場できます。いい時間を過ごせたので、少し寄付をしてチャペルを後にしましょう。このチャペルはヒューストンでもっとも気に入った場所です。いつかまた訪れたい。

それにしても、ヒューストンのアートセクターにはなかなか凄みがありますね。とにかくコレクションが分厚い。ヒューストンのアートコレクター、どんだけお金持ちなの?って思います。


今回訪ねた所以外にも、アート関連の施設や建築がたくさんあります。ライス大学にはジェームズ・タレルが作ったピラミッドもあるしね。できれば、もう少し涼しい季節に再訪したいなと思いました。テキサスの夏は、毎日暑いんです。まあ、東京も暑いけどね。

2026年7月1日水曜日

W杯2026 その6 「日本1-2ブラジル」しかと見届けました。日本に帰ります

さて、決勝トーナメント(R32)における日本の第一戦。6月29日のブラジル戦は、NRGスタジアムで正午キックオフでした。席はFIFAマーケットプレイスで購入したカテゴリー3、フロアとしては6階相当の天井桟敷席でしたが、これはこれで悪くない。全体を俯瞰できるので、むしろピッチ近くの席より好きなくらいです。


観客は6万9000人強入ったみたいで、ざっくり75%がブラジルサポ、15%が日本サポ、10%が無印って感じでした。ちなみに、会場における勝敗予想はブラジル60〜70%、日本30〜40%ほどで、サポーターの割合よりも日本推しがやや高め。

圧倒的なアウェイ感、日本では経験したこともない異様な雰囲気の中でキックオフ。そして、前半29分に佐野海舟の見事な先制ゴールが決まって日本が1点リードで後半へ。

しかし、ブラジルはブラジルでした。後半に猛攻を仕掛けてくる。

ザイオンも再三の好セーブを見せていましたが、カゼミーロのヘディングで同点に。さらに、後半の後半、日本はブラジルにボコボコにされましたよね。アディショナルタイムに逆転弾を浴びて、2対1とされて敢えなくタイムアップ。


チュニジア戦以降、自分も含め日本国民は「次も勝てるかもしれない症候群」に苛まれていた感じがします。この試合もそう。スウェーデン戦もそうでした。

しかし、まだまだ日本はそんなレベルには到達していなかった。大会のダークホースとして注目される国のひとつではありましたけど、強豪と呼ばれるにはまだまだほど遠い。ブラジル相手に「勝敗予想=50:50」になるレベルまで、あと10年や20年はかかると感じます。少なくとも。

個人的には、2018年のロシア大会観戦の折、ポーランド代表との不愉快な談合試合を見た後、ベスト16に残った日本の次の試合(ベルギー戦)を現地で見るかどうか悩んだ結果、帰国を決断。日本対ベルギーの試合はフライト中に行われたので観戦できず、帰国した空港で日本の敗戦を知るという消化不良体験がありました。しかし今回は、結末を現地で見届けることができて満足です。負けたけど、それなりに達成感。日本の敗戦(=現在地)をしかと見届けた。

初めて訪れたヒューストンスタジアムは、「天空のスタジアム」といった印象です。ゴール裏が4層、メインスタンド、バックスタンドは7層もある、巨大な四角いすり鉢状。


早く着きすぎてやることがなかったので、6階エリアを1周してみました。これはダラスの会場でも感じたことですが、コンセッションの多さに驚きます。


常設店があり、ポップアップストアがあり、テラスバーがある。客席エリアの扉から、20〜30歩も歩けばフードやドリンクが買えます。とっても便利です。

そして、どのスタジアムでもFIFAのショップは大行列です。フロアに2箇所ありました。ブラジルのユニフォームは売ってましたけど、日本のはナシ。


帰る途中、アメリカ人らしき男性が、ふり返って握手を求めて来ました。白いシャツを着ていたので、ニュートラルな感じで見ていたサッカーファンでしょうか。グッドルーザーを称える感じ? 日本が負けた試合では過去に記憶のない、印象的な出来事です。


帰りの動線には、ハイドレーションポイントが設置されており、多くの観客が立ち寄って喉を癒していました。ダラスも暑かったけど、ヒューストンも気温が高くて消耗しました。観戦中はエアコンが効いてて快適なんですが、スタジアムへの行き帰りの道中は、直射日光と暑さで消耗するので、ハイドレーションブレイクが必要です。

日本は敗戦しましたが、おかげで、ヒューストンからの帰国便に心おきなく乗ることができます。後ろ髪にひかれる思い、一切なし。帰国の前にもう一泊滞在するので、美術館巡りでもしてみようかと思います。

2026年6月27日土曜日

W杯2026 その5 スウェーデンとドロー、次の決戦の地はヒューストンに。ブラジルとの大一番

チュニジアに快勝し、勝ち点4となった日本代表の3試合目は、現地時間6月25日の18時から、1勝1敗で勝ち点3のスウェーデンとの一戦です。 


会場は、オランダ戦と同じダラスのAT&Tスタジアム。巨大モニターをフル活用した、アゲアゲなエンタテインメント演出が特徴的なスタジアムです。 


ほんと、この会場での観戦は、日本でのサッカー観戦とは全くの別ものです。完璧にショーアップされていて、単なる試合観戦とはまるで異次元。ド派手な興行です。 


関わるスタッフ数や、機材や、電力の量など想像するに、一般的なJリーグの試合の50倍ぐらいのコストがかかっているんじゃないかと想像します。 


さて、スウェーデン戦に臨む日本ですが、決勝T進出がほぼ確実ながら「Fグループを何位で抜けるか?」が重要課題です。 

「1位抜けだとモロッコとモンテレイで」 

「2位抜けだとブラジルとヒューストンで」 

「3位抜けだとフランスまたはノルウェイとニューヨークで」 

という3つの可能性が考えられますが、まあ、どの結果になっても次戦は相当大変だって話です。 

会場のモニターに映る勝敗予想(ペッティング)では、日本が圧倒的に有利。 


観客も、日本サポーターの方がスウェーデンサポーターより大分多めで「日本が勝つよね」の雰囲気。あとは同時刻に行われるチュニジア対オランダの結果次第だねっていうムードが支配的。 

今回、我々の席は前から10列目。相変わらずの良席で、真下のピッチにはテレビ中継の解説を務める本田圭佑氏の姿も見えて、周囲がざわついています。 

現地時間18時キックオフ。スウェーデンがガチで守りを固めてロングボールに活路を見出そうとする展開。日本は左サイドの前田大善と中村敬斗らがチャンスを作りますが、前半は0対0。 

驚いたことには、このスタジアム、チュニジア対オランダの途中経過が場内の巨大モニターにリアルタイムで通知されるのです。 

「ピロリン〜」という音がなって、「チュニジア0ー1オランダ」の表示が。これ、選手にも見えますよねぇ。さらには、ゴールシーンの動画も再生されるという過剰演出。 



日本では考えられない、他会場の進捗がリアルタイムに選手も含めたスタジアム中に共有される試合にあって、チュニジアがオランダに1点返し、場内が大いに盛り上がった直後に日本にもゴールが生まれました。 


後半、堂安→上田綺世→堂安→前田という崩しで日本先制! スタジアムが一番の盛り上がりを見せた瞬間です。 


しかし、その6分後にスウェーデンの11番エランガのもの凄いシュートが日本ゴールの左上隅に突き刺さって同点。試合はそのままドローに終わりました。 


長友の出場もあり、大いに盛り上がったダラススタジアムではありましたが、初戦のオランダ戦とは真逆の結果になりました……追いついてのドローは勝利に等しいけれど、追いつかれてのドローは敗戦に等しい。

個人的には、モンテレイでのモロッコ戦を期待していたのですが、ヒューストンでブラジルとの大一番に臨むことになりました。それはそれで、最高にシビれる試合になりそうです。

ホテルに帰って、R32のブラジル戦のチケットをFIFAのマケプレで物色。当初は3000ドル〜5000ドルぐらいの相場観だったのですが、30分ほどかけて粘って探していたら、まあまあ安いチケットを買えました。天井桟敷みたいな上の方の席ですけどね。そしてここから先は、ひとりでの観戦になります。


翌日、ダラスからヒューストンへ移動する際に、DFWの空港ラウンジのオバちゃんが「昨日は日本、負けちゃったね。残念だったわね。ブラジル戦はタフなゲームになるわよ」


ほらね。日本は負けたと記憶されている。

ブラジル戦、上等じゃないですか。タフなゲームになるのは日本人なら誰でも分かっています。しかし、昨年の10月に味スタで日本が3-2でブラジルに逆転勝ちしたという歴史的快挙も記憶に新しい。

この試合では、中村敬斗と上田綺世が1ゴールずつ上げていますよね。それも含め、ブラジルが日本に対してかなり警戒モードで臨んでくるのは間違いありません。



開催国アメリカ、メキシコ、カナダがすべてR32に勝ち残っていることもあって、現地は大変盛り上がっています。


そんな中、ガチな日本対ブラジルが観戦できるのは最高の経験ですよね。

この試合を見て、日本に帰ろう。試合会場がヒューストンになったのは大変ラッキーです。ヒューストンからは、ZIPエアーの成田便が飛んでいますからね。